ワールドトリガー 『挑戦者』   作:スペイシー

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こんにちは、スペイシーです。
まず、思ったよりも私生活の方が忙しくなり投稿が遅れてすみませんでした。
今回は玉狛第一と防衛任務をする回です。
最後まで見ていただけると嬉しいです。
それではどうぞ〜


第2話 久しぶりの防衛任務

翔は久しぶりの防衛任務があったので学校からボーダー基地に向かっていた。

今日一緒にやるのは確か玉狛第一か、小南とは組みたくないな…

 

ちなみに翔が小南と組みたくない理由は大きくわけて2つあった。

1つ目

うるさい

翔はうるさいやつ(米屋、緑川など)と組むと撃破率が2分の1程に下がるから。

 

2つ目

自分のサイドエフェクトと合わない

普通なら翔がサイドエフェクトを使うと3つのパターンに分けられるが、小南の戦い方は予知ができないほどパターンがあり(8パターン程)サポートがやりにくいから。

主に2つ目の理由が大きくて小南とは組みたくないと思っていた。

 

そんなことを考えていると防衛任務の時間になった。

 

「レイジさん、今日はよろしくお願いします」

 

「こっちこそよろしくな」

 

「まずは誰と組むか決めますか」

 

「そうね!」

 

俺はこんなに憂鬱なのにお前は元気だな…

 

「そうだな、じゃあ…

 

レイジさん、小南とだけは組ませないでくれ!!!

 

俺と京介、小南と翔で行くぞ」

 

え、マジで?小南かよ〜

でもレイジさんが決めたなら仕方ないか…

 

「わかりました」

 

「足引っ張らないでよね!」

 

誰かさんのおかげで引っ張るんですけどね

 

「はいはい、てか小南と組むとか、マジで地獄だわー」

 

「そんな言い方はないでしょ!」

 

いやいや、そんな言い方しか出来ないだろ。

だって撃破率が2分の1になってしかも俺が得意な味方のフォローまでお前のおかげでほとんど出来ないんだぞ!

まぁ少し言い過ぎたかもしれなし、謝っとくか。

 

「はいはいゴメンね」

 

「まぁいいわ、あとで奢ってくれたら許してあげるわ」

 

「許してもらわなくていいんで奢らなくていいか?」

 

別に小南に許してもらわなくても生きていけるし

 

「奢りなさいよ! ぶった斬るわよ!?」

 

「わかったよ、あとで奢るからぶった斬るなよ?ココアでいいか?」

 

「まぁいいわ」

 

「そろそろ時間だし行くか」

 

ーーー防衛任務中ーーー

 

翔はいろんな意味で地獄を見た

・小南の斧(双月)が飛んできた(俺の後ろの敵を倒そうとしたらしい)

・たまが5分の4ぐらい不発(かすりもしない) など…

 

こんなことがありつつも、全く楽しくない時間は終わりに向かっていった。

残り10分とオペレーターの宇佐美 栞から連絡がくるとほぼ同じタイミングで翔の近くに10個程ゲートが開いた。

 

「翔くんの近くに11個ゲートが開いたよ」

 

「わかってる。あと宇佐美、小南って俺の近くにいる?」

 

「えっと小南は200メートルぐらい東にいるけど、それがどうかした?」

 

そんなに離れてるなら俺が全部倒して今日のたまりにたまった怒りを近界民(ネイバー)にぶつけてやる!!!

※ちなみにこれだけ離れているのは今回防衛する区画が広かったからである

 

「別になんでもない。あと小南にはゲートのことは知らせないでくれ」

 

「あ、うんわかった」

 

「頼んだぞー」

 

「うん、じゃあ頑張ってね〜」

 

察してくれたのかな?まぁなんでもいいや

よし、誰も来ないし一気にやるか!

 

相手はモールモッド6、バムスター3、バンダー2か…

 

まぁ一気に全部潰してスカッとしようかな

そういえば二宮さんがいつもやってる四角錐?みたいなやつもやってみようかな

「まずはモールモッドを2体残しで他は仕留めるか」

 

そう言うと翔は深呼吸をして

 

変化弾(バイパー)

 

と言った後にバイパーを3×3×3(27分割)にした。そして宣言通りモールモッド2体以外に向けて、一体につき27分割したうちの3つを放った。

翔はあらかじめ近界民の動きを予知して動く先を3パターンに絞り、近界民の弱点である目の部分が動く先に弾がいくように射線を引いていた。そして翔は見事9体を仕留めた。

 

「ちゃんと倒せたな、次は四角錐の弾を作ろうかな」

 

試行錯誤を繰り返すこと3秒で作ることが出来た。

 

「性能はどんな感じなんだろう?」

 

翔は目の前に残しておいた?モールモッドに向けて四角錐のアステロイドを放った。

もちろん試し射ちでモールモッド2体を倒した

 

「性能は全く変わらないけど、今までの分割の仕方の方が楽だし今までと同じ方法でやることにしようかな」

 

そう思った時、翔はある重要なことに気が付いた。

それは翔の弟である翼が次の訓練生としてボーダーに入ると言っていたことを思い出したのだ。

今のうちから鍛えてもらわないとな。師匠は後で考えればいいけどまずはトリガーに触らせることが重要か…

 

「翔くんお疲れ様〜 これで今日の防衛任務は終了だよ〜」

 

ふぅ、やっと終わりだ。

今のうちに宇佐美に話しておくか。

 

「宇佐美、ちょっといいか?」

 

「なになに?」

 

「俺の弟がボーダーに入ることにしたらしいんだ」

 

「おー、それでそれで?」

 

「今度玉狛に連れて行ってもいいか?」

 

「もちろんいいよ、むしろ大歓迎!」

 

もうついでにレイジさんに教えてもらうのが1番手っ取り早いけどレイジさんは何かと忙しそうだしな〜

 

「ありがとな、あと小南の件についても礼を言わないといけないな」

 

「いえいえ、当然のことをしたまでだよ!」

 

「じゃあそろそろ回収作業に入るから一回切るぞ」

 

じゃあ作業するか〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!やっと終わったーーー」

 

「じゃあ早くココア奢ってよね!」

 

やっぱり覚えてたか…仕方ない、奢るしかないか

 

「まず玉狛支部に行ってからだけどな」

 

「大急ぎで戻るわよ!」

 

いや、ココアは逃げないぞ?俺は逃げるかもしれないけど

 

「いや、まずはレイジさんと京介に合流しないとダメだろ」

 

「わかってるわよ!」

 

「じゃあ合流場所まで行くか」

 

 

 

 

 

「これで全員揃ったか?」

 

「はい、揃ったと思います」

 

「じゃあ玉狛支部に戻るか」

 

玉狛に行くのは久しぶりだな〜

 

「じゃあ全員おれのくるまに乗れ」

 

自分の車持ってるなんてレイジさんカッコいいな〜

俺もそろそろ18歳だし車の免許とかとってみようかな。

 

「全員乗ったな、じゃあ行くぞ」

 

ーーー移動中ーーー

 

「小南先輩って今日の食事当番ですよね?」

 

「あ、忘れてたわ!」

 

この忘れてたという言葉を聞いて翔は思った。

これはココアを奢らなくてもいい状況にすることができるのではないかと。

 

「小南、俺も手伝ってあげようか?」

 

これで手伝ってその代わりココアをなかったことにしてやる!!!

 

「たまには翔も優しいじゃない」

 

「そこはいつも優しいでいいだろ」

 

「今日の献立は何にしようかな?」

 

スルーかよ…

 

「いや、そのことだが昨日俺が作った肉肉肉野菜炒めがあると思うが」

 

「レイジさーーーーーーーーん!!!」

 

裏切られてはないけど裏切られた気分だ。

 

「ん?どうした、翔」

 

「いや、なんでもないです…………」

 

俺の事情を話したいたいけどこればっかりはしょうがないしな〜

しかも話した所でそれはお前が悪いとか言われるよね

 

「そうか、あんまり大声出すなよ?」

 

「はい、すみませんでした」

 

そこから他愛もない話などをして5分ほど経った。

 

「みんな、着いたぞ」

 

「やっと着いたー」

 

やっとって言ってもほんの10分だったけどな。

 

「早くココア奢りなさいよ!」

 

「わかってるって、嫌だけど…」

 

そう言いつつココアを2人分買って1つを小南に渡した。

 

「ホントに奢ってくれるなんてラッキー」

 

俺のことを信じてなかったのかよ…

(まぁ俺も逃れる術を探していたしお互い様ってことにしておこう)

 

「今回は特別だからな?」

 

「わかってるわよ」

 

あ、でも俺が小南を怒らせたらまた奢ることになるかも…

 

「じゃあ俺はこれで帰るからみんなに言っといてくれ」

 

「ちょっと待って〜」

 

宇佐美が叫びながら走ってきた。

 

「どうかしたか?」

 

「さっきの翼君の話だけどいつ頃くるの?」

 

「翼君って誰?」

 

それが率直な感想だよな

 

「俺の弟だ」

 

「ふーん、なんでうちにくるわけ?」

 

もうなんでもいいだろ

 

「翼がボーダーに入るって言ってたから、まずはトリガーとかを触らしてあげたほうがいいと思ってな」

 

「なるほどね」

 

納得してくれて良かった。

 

「で、時間なんだが明日伝えるのはダメか?」

 

「それでも全然大丈夫だよ」

 

「じゃあLINEを送ればいいか?」

 

「うん、それでOKだよ」

 

「じゃあ俺はこれで帰るから林藤さんや迅さん、陽太郎に今日はありがどうって伝えといてくれ」

 

「もう、仕方ないわね」

 

「じゃあまたな〜」

 

今日な久しぶりの防衛任務で疲れたし家に帰っていつものことをして寝るか〜




読んでいただきありがとうございます。
翔の弟が名前だけですが出してみました。
弟のトリガーやその他の設定なども決まったら投稿すると思うのでその時は読んでいただけると嬉しいです。
次回は今週中に投稿できたらなと思います。
ちなみに疑問なんですけどB級の隊員がA級に入ることってできるんでしょうか?
遊真が加古さんに誘われていたのでたぶん入れますよね?
もし遊真が加古隊に入るとしたらA級になったという認識で間違ってないですか?
後書きなのに長文失礼いたしました。

ご指摘、感想などをよろしくお願いします!

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