久しぶりに書いたため文がおかしいかも知れませんのでバンバン批評などよろしくお願いします。
シャルロットの関係
僕は今、かなり緊張している。理由はこの部屋で待っている相手。待ってる相手はそういう感情を持ってる相手ではなくて、今まで喋る事は必要最低限しかなかった相手。もし、これでもダメだったらなんて考えてしまう。その時は何を支えにして生きていくんだろう。でも秋磨は『き、きき期待しても、だ、大丈夫・・・・・・だよ』って言ってたから大丈夫だよね!
あ、廊下の奥の方から足音が聞こえてきた。うん。この音は覚えてる。上等な靴が床についた時に鳴る重厚な音。覚えた理由としては初めて会ったときだ。あの時もかなり緊張していたからだと思う。それからだった。今の音が鳴る度に心臓が怯えるように早く動く。
・・・・・・音が止んだ。きっとドアの前で手をかけたまま止まっているんだと思う。そして今ドアが開いた。この部屋に入ってきたのはお父さんだった。案内のためについてきていた山田先生は会釈をして帰っていってしまった。
秋磨、僕にこの機会を設けてくれてありがとう。勇気を出してみるね。
「・・・・・・お、おとう、さん?」
「・・・・・・」
沈黙が怖い。もしかしたら本当に僕のことを人形かなにかだとも思っているのかもしれない。そう思ってしまう。もし、そうであれば家族って何なんだろう。僕のお母さんさえ信じられなくなってしまうかもしれない。それもとてもつもなく怖い。
「おとう、さん?」
「・・・・・・シャルロット」
「あ・・・・・・」
嬉しかった。とても。優しかった。今、目の前にいる男性の口から出てきた僕の名前。その口調は以前とは違ったものだった。命令する時の冷たい口調ではなく純粋に暖かい。ただただどこの家族にもあるありふれたものだ。だけど僕にはそれが堪らなく嬉しかった。
「済まなかった・・・・・・済まなかった・・・・・・っ!本当に・・・・・・!本当はシルヴィーが死んでしまった時はすぐにでも駆けつけたかった・・・・・・!」
過去のことに耐えるように僕に抱きつきながら涙を流すお父さん。もう、いいんだよ。これで、死んだお母さんも報われるんだから。
今まで無かった親子としての関係が、目の前にいるお父さんとこれから始まるんだ。そう思うと、心細さが無くなったこと純粋に嬉しかった。そして、僕もそれに涙を流した。空白だった時間も相まってひとしおだった。
フランスに帰るときはお母さんにいい報告ができそうだね。
「そう言えば、どういう経緯で日本に来たの?」
お互いに抱き合った状態のまま数分の間涙を流していた僕たちは椅子に座って気になったことを聞いてみた。
「あぁ、そのことについてなんだがイベントにあったタッグ戦があっただろう?その少し前に、パソコンに一通のメールが送られてきたんだ。あの時はびっくりしたよ。送り主が肝属くんだったからね」
「えっ!?」
「どうやって過去のことを調べたのか知らないけど、内容は全て真実だったしシャルロットの抱えている問題もすぐに解決させるとあったからね。その後、どういう手段で解決させるのかを数回やり取りして今に至るってところかな」
「いつの間に・・・・・・」
「それに、肝属くんが何か渡したいって言っていたけど、シャルロットはなにか聞いているのかい?」
「僕は何も聞いてないけど・・・・・・気になるなら早速言ってみる?僕も気になるから行きたいし」
本当に何をお父さんに渡すんだろう。あれ、そう言えば秋磨はどこにいるんだろうそうだ、聞いてみないと。
「あ、お父さん、ちょっと待っててね。秋磨がどこにいるか聞いてみるから」
「分かった」
連絡を取るためにお父さんの了承をとってすぐに端末を取り出して操作しようとしたんだけど・・・・・・あれ?もしかしてこれって初めて電話する、のかな?するん、だよね?えっと、あの、その、なんて切り出せば・・・・・・
「シャルロット?」
「ひゃ、ひゃい!?」
ピッという音が鳴る。あ・・・・・・びっくりして押してしまったんだ。う、うぅぅ・・・・・・恥ずかしい。しかも、お父さんの前でなんて。
数回のコール音がなって端末から声が聞こえて来た。
『えっと・・・・・・その、何の御用でしょう』
「ほ、ほほほ本日はお日柄もよよよくよく・・・・・・」
『・・・・・・その、どうかしたんですか?今日は雨ですけど・・・・・・』
「・・・・・・」
恥ずかしい。鏡を見なくても、自分の顔が真っ赤な羞恥の色に染まっているのは分かる。しかも、後ろでお父さんが肩を震わして笑っているのも分かる。それが拍車をかけてるのだから。
「あ、あの、その、えと、ば、場所はどこかな~なんて・・・・・・」
『あ、えっと、アリーナのハンガーで新しい武器を作ってるかな・・・・・・え?来るの?』
「う、うん。ごめんね。お父さんも気になるみたいで」
『あ・・・・・・うん。そっか・・・・・・一人の時間が・・・・・・』
そう言って電話が切れた。ごめんね秋磨。一人の時間を邪魔しちゃって。
「それで、彼はどこにいるのかい?」
「あ、うん。アリーナのハンガーにいるって」
「そうか・・・・・・じゃあ、行こうか。案内頼めるかな?山田先生にも許可は貰ってるから心配しなくても大丈夫」
「じゃあ、行こっか」
「・・・・・・」
人が来ちゃう。嫌だなぁ・・・・・・せっかく一人の時間を楽しみに籠ってたのに。せっかく
せっかく、ゲームで使ってるフレームを組み上げて武器を設定してインストールするだけだったのに。
「うぅ・・・・・・てことは知らない人に合わないといけないのか・・・・・・胃薬飲まなきゃ」
ん?あれ、ここミスってる。今のうちに訂正訂正~っと。
今度、臨海学校の時に自分の機体の専用パーツのテストを行うから、いろいろなテストしないとね。ブースター系もジェネレーター系も一通り全部作ってみたけど、どうなんだろう。一応専用パーツだもんね。
あれ?今インターホンが鳴ったの?・・・・・・嫌だなぁ。
「あ、う、その、ま、ままっれ、まってて・・・・・・」
うぐぅ・・・・・・噛む癖はもうどうにもならないのかもしれない。もう、これについては諦めよう。
「ごめんね。一人の時間を邪魔し・・・・・・て」
「え?あ、あの、はい。うん。だ、ダイジョブデス」
「君が肝属く・・・・・・ん・・・・・・」
「??」
あれ?なんで止まったんだろう。もも、もしかして気持ち悪かったのかな?Q.何が?A.自分が。
あ、人に迷惑かけてしまった。もう自分に生きる価値はないよね。
「そ、その、ごめんなさい・・・・・・」
「いや、違くて・・・・・・え?これ、このデカイの、なに?」
「ん?これ?いいところに来たね!今ちょうど組み上げ終わらせるところだから少し待ってて!テストしてもらっていいかな!?いいよね!お願いね!じゃあちょっと待っててね、すぐに組み上げるから!」
テストしてもらうためにも早く終わらせないとね!
なんか、作業している間目の端っこの方で2人が驚いたような、呆れたような声で会話していたけど、何の話してたんだろう。
「もう少しで終わるからねー」
「シャルロット、肝属くんは対人に難ありという報告があったのだがあれは本当に肝属くんなのかい?」
「うん。基本的には、いつも最初に見た時と同じかな。けど、機械いじりとかしてる時はイキイキしてるよ。あと、1人でいる時とかかな。ちなみに好きな音楽は4分33秒らしいよ」
「・・・・・・深い闇を感じるのは気のせいかな?」
「大丈夫、僕も最初にそれは思ったからお父さんは正常だと思う」
「ていうか、本職の人間より仕事早いんだが・・・・・・本当に彼は一高校生なのだろうか」
まあ、それには本当に同意するよ。だってまず、武器もISにインストールするんだからそれ相応のISの知識を持っておかないといけないんだし。それに、機体すら自分で作りあげるなんてね・・・・・・
「できたー!ではシャルロットさん、IS展開してね。取り敢えず、テストのために外に出て。あ、発射させるだけだから今の制服のままでいいよ。地面に向けて撃ってね。許可はもらってるし、倉持技研にもデータ送らないといけないし」
取り敢えず、ISを展開。
「じゃあ、おねがいね。あ、セルジュさんもどうですか?見てみますか?」
「いいのかい?少なくとも、他の会社のデータになるわけだろう?」
「いいですよ?渡したいものっていうのはISのデータですからね。第三世代のISの大きなヒントとなるデータですけど。ちゃんと許可はとってますよ」
「えっ・・・・・・えっ?ちょっと待ってくれないか!?どういうことだい?そんなうまい話裏があるに決まっていると勘ぐっても仕方ないと思うのは普通だろう!どういうことが説明してもらえるかい?」
「大丈夫ですよ。特にないって束さんから聞いてますし、通常システムはそちらの方でなんとかなると思われます。問題は起動する時だと思うんですけどその部分だけですからね。あとは、自分が作った武器を使用許諾して貸す時もありますからその時に研究してみてはどうでしょうか・・・・・・あ、始まりますよ」
「・・・・・・」
ていうか、話聞こえてるんだけどね。何気に束さんって言ってたけど束さんってあれ?篠ノ之束博士ってこと!?ほ、ホントに知り合いだったんだ・・・・・・あ、箒がいるからおかしくはない、のかな?
「っと、今はこっちに集中。よし、両背部の設置もオッケイ。秋磨、発射するよー!」
手を挙げたからあっちも準備オッケイだね。よし、発射!
ドフォォウ!
ドガアァァァァァァアアン!
「・・・・・・」
えっ。ちょっ、まっ、えっ?秋磨、これ、ダメなやつでしょ・・・・・・えっ、嘘。まだ爆炎で見えないんだけど。
あ、秋磨凄いはしゃいでる。予定通りの威力、速度、爆炎の規模!男のロマン!さすが社長砲!って叫んでるけど・・・・・・あ、まさかこれがOIGAMI!?お父さんは依然として口が開いたまんまなのは仕方ないよね。
爆炎が晴れて見えたのは半径百数十メートルによる巨大なクレーター。え、なにこれ。
「秋磨、あれはダメだよ」
「え?でも使用する機体作っちゃったよ?ほら、雷電」
ピッと音を出してモニターが切り替わりゲームに出てくる有澤隆文が登場するネクスト、雷電が表示してきた。いや、だと思ったんだけどあれは危険だよ。
「えっと、肝属くん・・・・・・?君はどこの魔王ですか?世界破滅させるつもりかね?」
「いやー、張り切っちゃいまして・・・・・・」
秋磨に至ってはまだ技術者モードは変わってないらしく、データの管理を行ってる。モニターに表示されてるウィンドウの数がすごい勢いで切り替わって行く。早すぎて分からない。
「それで、肝属くん。あの話、ありがたく受けたいと思う。君には、本当に助けてもらってばかりで足を向けて寝れないよ」
「大丈夫です。正直、シャルロットさんを助けることに必要なことでしたし。束さんがいつの間にか人のために動けるようになってるとは思いませんでしたけど近々、槍の雨でも降るかも・・・・・・?」
どうしよう・・・・・・どうしよう・・・・・・顔が真っ赤だぁぁ・・・・・・バレてないよね?だって秋磨が「シャルロットを助けるために必要なことだった」って、うわぁぁぁ!!嬉しい!嬉しい!でも恥ずかしい!多分、秋磨後で死にたくなって部屋から出てこないだろうね。
「ハハハ、これからも娘をよろしく頼むよ。色々な意味で。では、私はこれで失礼するね。君のデータ、なんとか形にしないと失礼だしね。本当に、ありがとう。シャルロットも本当にありがとう。今度合う機会があれば会おう」
自分は繋がりが、親子としての絆がお父さんと繋がって嬉しかった。きっとこれはお母さんも喜んでるんだ。
「ごめんね。見送りに行ってくるから」
そう言ってハンガーを出たけどお父さんがなんかニヤニヤしてる。これは、まずいことになったかも。
「ふむ、シャルロット?まあ、そのなんだ、あの挨拶はどうかと思うぞ?」
うっ、やっぱり?
「それにしてもシャルロットが恋か・・・・・・応援してるぞ。まあ、頑張れとしか言えないけど。それにしても『シャルロットさんを守るために必要なことでした』か・・・・・・顔真っ赤だったが、うむ。彼なら許そう」
「ウニャァァァァアアアア!!!」
それでもお父さん、お母さん、僕を生んでくれてありがとう。そして、僕を助けてくれた秋磨もありがとう。僕は秋磨のこと好きだよ。
ラウラの初恋事情
「む?それは本当か!?そうか・・・・・・さすがだな。私はお前を部下にもてて幸せ者だ。早速試してみよう」
『ありがとうございます。では、隊長も頑張ってください』
そう言って私は通話機能をオフにする。ふっ、さすがだな。早速、嫁の布団に入りに行くとするか。裸ワイシャツで。いや、待て。この前、教室で私がキスをした時は嫁は吐血した・・・・・・あ、どうしよう。また吐血するかもしれない。あの時は地味に傷ついたのを覚えているぞ。ならばどうする?クラリッサは「隠し事は一切ないのです。なので、服を着ないで布団に潜り込み起こすのが一般的なのです。初め、恥ずかしければワイシャツのみはOKとされています」と興奮気味に言っていたが、果たして秋磨はどうなのだろうか・・・・・・少なくとも一般的ではないらしい。
「作戦を吟味しなければな」
私が秋磨の部屋にはい・・・・・・れない!最初から鍵がしまっているぞ!作戦失敗だ!
「なんてことだ・・・・・・防御が硬すぎるではないか。いや、待て。嫁は何時も鍛錬しているのだったな。取り敢えず、そのことを聞いてみるとするか」
もう一度聞いてみよう。やはり、私の部下の副隊長であるクラリッサは優秀だ。何時も2度目のコールがなる前に出る。おっと、危なかった。本題からそれるところだったな。
「済まない。聞きたいことが増えた」
『どうしましたか?まさか、失敗ですか?』
「ああ、作戦のシミュレーションをしてみたが防御が硬すぎる。それと、失念していたことがあってな。嫁は何時も朝早くから鍛錬をしているのだ。この場合、どうすればいいのだろうか。お前の知恵を借りたいのだ」
『ふむ、なるほど。防御の硬い人物が部屋の鍵を開けたまま出る事考えにくい。そうなると・・・・・・いくつか聞いても?』
「ああ」
『肝属秋磨はどこで訓練を?』
「日によるのだ。特に規則性がないことを考えると、気分というやつだろう。それに、跡を尾けることは出来ない。人の気配に敏感なため、少なくとも1km圏内の視線は全て把握できるとのことだ」
『それは本当に人間なんでしょうか・・・・・・情報源は?』
「前者は私。後者は織斑一夏だ」
『なるほど、情報の虚偽の可能性は限りなく低い、と。であれば、正々堂々と行くしかないようですね。多少ビビられる事は承知の上で行動しないとどうにもならないと思います。現状をこの目で確認しないとこれ以上のことをいうことは難しいでしょう』
「なるほど・・・・・・参考になった。給料が今月の給料が少し上がるように口添えをしておこう」
『ありがとうございます!』
プツッ、少なくない情報のやりとりをした後、通話の切れた電子音がなった。
さて、私も頑張らねば。一番で遅れている私は他のものより努力しなければならないからな。
「まずは探すとするか」
しかし、こんな時間に外に出るのも最近はなかったな……ふむ、悪くないかもな。ふふっ、こう思えるようになったのも嫁のおかげかもしれんな。
「あれは・・・・・・教官、いや、織斑先生か?ふむ、聞いてみるとするか」
む?こちらを見てきたぞ?ああ、なるほどついて来いということか。解りました。
小走りになって織斑先生の隣に並んで歩くと声をかけられた。
「最近はどうだ?」
「最近、ですか・・・・・・そうですね。知らなかったことが多かったことに驚いてます。ただ、それが嬉しいと思うことにも驚いてますけど」
「ふっ、その方がいい。何でも知っているのはつまらん。それに、一部のことを知り尽くしていて、他のものを知ろうとしないのは愚の骨頂らしいぞ」
そう言って織斑先生は口の端を釣り上げる。なるほど、偉人かなにかの言葉かと思っていたが、反応から見ると嫁の言葉らしい。というか、本当に高校1年生の言葉なのだろうか。
「ここだ。まぁ、ゆっくり見るのもいいが試合形式でやらないか?最初にやってみるといい」
案内されたのは武道館。剣道場や、柔道などにも使われている部屋らしい。
「えっ?あ、はい」
「秋磨、久しぶりに手合わせでもやるか」
「わかり、ました・・・・・・」
・・・・・・目を向けられていきなりビクつかれるとは・・・・・・これは本当に前途多難だな。まぁ、元の性格もあるとは思うが自分の行動のせいでもあるか。
「まずはラウラとやれ。買ったらデザートをつけよう」
「本当ですか!?ヤッター!よし、ボーデヴィッヒさん、やろう」
「わ、解った」
「ふむ、では位置についてくれ」
そう言われて私と嫁の距離は3m離れて位置につく。
それより、デザートで買収できるって嫁の将来がとても不安になってしまう。不審者に攫われないだろうか。あ、まず近寄る前にぶっ倒れるんだった。
「では、始め!」
織斑先生の開始の合図と同時に私は駆け出す。
私はナイフでの戦闘を想定した戦闘訓練を良くしていたため一番動けるそれにする。俗に言うヒット&アウェイ戦法だ。背の小ささも相まって相手に捉えられることは少ない。
そう思っていた時期が私にもあった。
「・・・・・・えっ?」
私はいつの間にか床に転がっていた。背中に衝撃が遅れてやってくるが、それほど強くなく、普通に倒された感覚しかない。
そこで私は思い出した。そう言えば、数年前に織斑先生ほぼ互角だったな・・・・・・
「だ、だ、だだ大丈、夫?」
「あ、ああ。ここまでとは思っていなかったぞ」
「ふむ、流石だな。ラウラもスタートは良かったんだがそれでは勝てないぞ」
「は、はい」
「じゃあ、次は私と勝負だ。ラウラよろしく頼む」
「解りました。始め!」
すると、織斑先生と嫁が同時にスタートする。
織斑先生が右手を神速と言っていいほどの拳打を放つがスラリと躱され反撃される。それを軽々と叩き落とし回し蹴りを放つが、嫁がそれを台の代わりにして手を置いてそのまま体操選手のように上に跳ね上がる。地面についたかと思えば低姿勢のまま回し蹴り軸足に放つ。しかし、それを跳んで避けたところに顔面に思いっきり蹴りを放つが手で捕まれ側方投げ飛ばされる。
「えっ?」
ちょっと待って欲しい。見える。ギリギリだけど何をやってるのかは見える。何をしているのか理解できるけど、これは人間がやっていい動きなのだろうか。いや、ない。
思わず最近習った反語が出てきてしまったがおかしいだろう。その間にも普通に戦闘を行う2人。もはや人間ではないのかもしれない。
「くっ、また、変な動きを・・・・・・!」
「ふっ!」
「ええ・・・・・・」
今、嫁が取った動きにより試合が動きそうだ。見た感じでは跳んで空中で体を横にして蹴りを上から振り下ろすように放つ。しかし、織斑先生に止められて拳を突き出されたが今度はその拳を掴んでそのまま地面に倒れ込み柔道の絞め技のような形に持っていった。もはや何が何だかわからない。
あ、織斑先生が羨ましい。あんなに強く近い距離で締められるなんて・・・・・・いや、そうじゃなくて。
「くっ、動けない、か・・・・・・降参だ」
ついに嫁が勝った。手に汗握るどころかもはや、全身冷や汗だらけだ。
「嫁よ、その、驚いたぞ。そんなに強いとは」
「うぇっ!?あ、いや、その、まあ、うん。頑張ったから、かな?ほ、それよりけ、け怪我とかしてない、かな?」
まあ、頑張らないとそんな動きはできないだろう。しかし、本当に以外だな。それに、まだ心配しているのか。
「あぁ。衝撃も強くなかったし特に問題は無いぞ」
ふむ、その優しさでどれほどの女を落としてきたのか嫉妬してしまうな。それよりせっかくだ。もっと仲良くなるためには名前で呼んでもらうといいとクラリッサが言っていたな。
「嫁よ、その、だな?私のことは、その、ボーデヴィッヒではなく、うぅ・・・・・・ラウラと呼んでもらえない、だろうか?」
「へぁっ、あの、その、迷惑じゃない、かな?」
「いや、むしろそっちの方がいい」
「わ、分かった。今度から、その、呼ばせてもらいます・・・・・・」
い、言えた!私はいえたぞクラリッサ!これでほかの者に追いつけばいいのだがな。
む?織斑先生は・・・・・・む?口の動きが『よ・か・っ・て・な』?あ、見られていたのか・・・・・・は、恥ずかしい!
「えっ!大丈夫!?顔赤いけど風邪!?」
「ふむ、秋磨、ラウラはいっときそうしておいた方がいいだろう。なに、心配するな風邪じゃないさ」
そう言って秋磨をここから連れ出そうとする織斑先生。思っていることを全て悟られているように感じる。
はぁ、なんとも恋は難しいものだ。感情が出やすいのは困ったものだが、何故だろうな。こういうのが心地いいと感じるのは。
次回から臨海学校編ですね。いろいろ晒します。