アセンブル
HEAD
・・・・・・LINSTANT/H
CORE
・・・・・・XCR-SOBRERO
ARMS
・・・・・・LINSTANT/A
LEGS
・・・・・・LINSTANT/L
FCS
・・・・・・INBLUE
GENERATOR
・・・・・・LINSTANT/G
MAIN BOOSTER
・・・・・・MB11-LATONA
BACK BOOSTER
・・・・・・BB11-LATONA
SIDE BOOSTER
・・・・・・AB-HOLOFERNES
OVERED BOOSTER
・・・・・・KRB-SOBRERO
R ARM UNIT
・・・・・・NO DATA
L ARM UNIT
・・・・・・NO DATA
R BACK UNIT
・・・・・・CP-49
L BACK UNIT
・・・・・・CP-49
SHOULDER UNIT
・・・・・・P-MARROW
もうこれ後ろから機体を見ると変態としか思えない・・・・・・。
三連ロケットは何に使うかというと、OBで突っ込んでくる乙に両背部で斉射。直撃させて海面に落として後回し。ほかのメンバーを狙ってもいいが、アサルトアーマーを使います。カーパルス施設内に入ったところで上空からドボンドボン放ちます。いい感じにプライマルアーマーを剥がしたところにアサルトアーマーをぶっぱなします。そしてまた上空へ退避してロケット。
弾が切れれば後はパージしてアサルトアーマーのみになりますが、プライマルアーマーが貯まるまでは古王が死なないように、ヘイトを自分にあつめます。そして、またプライマルアーマー。四人を倒せたら外にいる乙に突貫してアサルトアーマーをぶっぱなします。死ななかったら施設内に誘導します。そして古王とともに虐殺ルートendですかね?
いやー、できるとは思わなかった・・・・・・APが16000以上残ったまんまにもびっくり。
「ふん、なるほどな。ありえない訳では無い、か・・・・・・」
「ええ。あの時の言葉が本当であるのなら今までよりも、こちらの方が捕らえやすいと思いますが」
暗い部屋の中、この場には老若男女合わせて5人が今後の方針の取り決めをしている。
その中で一番若い男が報告をすると、それを思案するかのように4人が唸る。
「では、どのように考えているのかね?」
先ほど、納得した言葉を吐いた男が口を開く。
「確保するのは簡単だと思います。アレを使うのですよ。アメリカとイスラエルの共同開発のIS『
その言葉に報告した男とは別の若い男と女が口を開いた。
「はぁ・・・・・・お前はまた問題を作るのか。まぁ、いいがな」
「してどのようにするのでするのですか?中途半端な策だと後から私たちが痛い目を見ますよ」
「そうですねぇ。皆様はIS学園が今度、臨海学校を行うことをご存知ですか?」
その言葉に4人が一様に無言で頷く。その反応に説明していた男は満足気に頷き、立ち上がり大きく腕を広げて口の端をこれでもかというほど釣り上げて狂気に満ちた顔で話す。
「暴走させるのですよ!臨海学校が行われる場所にそのままの状態で向かわせるのです!」
「・・・・・・貴様は、先のことを報告したのは元々これが狙いだったのだろう。で?」
今まで静かに耳を傾けるだけだった初老の男が口を開く。
「まぁその通りなのですが・・・・・・アメリカの軍に潜らせている者にIS学園に話を持ち込ませるのですよ。止めてくれ、と」
「・・・・・・なるほど、我々は全くの痛手は受けない、どころか相手の手を見れるだけでなく成功すればこちらが儲ける、か。いいだろう・・・・・・それで行こう」
その言葉が合図になり、その場は暗くなる。4回扉の締まる音が響いた。
「さて、見物ですねぇ・・・・・・クククク」
その言葉を残して扉の音が響いてその空間は完全に闇の中へと消えていった。
「ふっふっふっふっ・・・・・・ふはははははははは!これで完成した!各部位の最軽量フレームにFCSには《INBLUE》を使用!ジェネレーターには《GN-SOBRERO》を使ってEN回復力とEN効率を底上げしてそれぞれのブースターは《MB11-LATONA》、《BB11-LATONA》、《SB128-SCHEDAR》、《KRB-SOBRERO》!さらに武器面は右に《
ふぅ・・・・・・これは最高傑作だなぁ。以前、これ以上は作れないなんて言ってアリーヤって名前付けたけどそんなことは無かった。限界なんてないんだなぁ・・・・・・いいぞぉ!これはたぎってきたぞ!そうだった!今回の臨海学校では専用パッケージの運用があるんだった。よし、最終段階に入った
「あ、もうこんな時間か・・・・・・サボってこっちの作業やっちゃダメかな?」
「ダメだよ」
「ひぇああぁぁぁぁ!?」
え!いたの!?いつから!?え?聞かれてた?聞かれてた!?うあぁぁぁぁ!!
「ぷっ・・・・・・恥ずかしいの?」
「いっ、ひっ・・・・・・やめ、て・・・・・・」
は、恥ずかしくて死にそうだ。穴があったら、その穴に身を隠して穴を掘り進めてマントルに当たって死にたいレベルだよ・・・・・・思い出してきたらまた死にたくなった・・・・・・うぁぁぁ!
「なに組み立ててる・・・・・・うわぁ・・・・・・ガチの機体編成だ。これやばいよ」
簪さんが若干引きながらそう言うけど引く理由がわからないんだよなぁ・・・・・・何か気に入らないところでもあったんだろうか・・・・・・
「一番使ってる機体でしょ?これ」
「そうだよ。一番動かしやすいしね」
そう言うとまた何か引いた感じで頬を引くつかせているけど・・・・・・どこが気に食わなかったんだろう。
「あ、他の機体のデータも積んだんだ」
「えっ!?」
あ、やばい。予鈴なっちゃったなぁ・・・・・・ここで引き返して作業しちゃダメかな?ダメだよなぁ。
「あれ?秋磨も遅刻か?急ぐぞ」
「え?一夏も?解った、急ぐよ」
良かった。自分の他にも遅刻者がいるみたいだ。
そろそろ着くなー、千冬さんいないといいなーなんて思っててもそんな訳がないのは明白。もう諦めよう。
一夏が教室のドアを開けて大きな声で謝罪を述べようとした時
「お前ら遅い!」
ボゴドゴォン!
「うがぁぁぁぁぁ!!?」
「ひぐっ!?」
その声と同時に見えない速度で頭に出席簿ブレードを振り下ろされた。
超絶的に痛い。ホントにこれは危ないのだよこれ!振り下ろされる自分たちは以前から特殊な慣れ方をしてるから大丈夫なだけで他の人たちが受けたら穴という穴から地←血 が吹き出てもおかしくないよ!
「織斑と肝属は放課後教室を掃除しておけ。2回目からは反省文提出と特別教育室だ。肝属は特別に人が沢山いる職員室のど真ん中だ。解ったな」
・・・・・・容赦のない布陣を敷かれてしまったから今度からは時間に気をつけようと思います・・・・・・怖い。
「ふむ、今日は通常授業の日か・・・・・・IS学園とは言えお前らは高校生に過ぎんからな。赤点など取ってくれるなよ?」
IS学園は基本的にISに関係する授業を主にしている。だからといって普通科目の授業をしないというわけではない。ISの開発部門などにおいては数学や物理、科学といったものから様々な分野まで存在するため文系科目、理系科目共に存在する。
しかし、どうしても普通科高校とは違い、授業数が足らなくなるために宿題などで出されることが質、量共に多い。
「それと、来週から始まる校外特別実習期間だ。全員忘れ物などするなよ。三日間学校を離れるがハメを外しすぎて問題を起こすないように。以上だが何かあるか?」
「山田先生はどうしたんですかー?」
クラスメイトの1人が千冬が締めくくろうとする時に質問する。その事で思い出したのか、真耶のことについての説明を行う。
「山田先生は校外特別実習を行う現地視察に行っているため今日は不在だ。なので山田先生の受け持つ仕事は私が今日一日だけだが代わりをする」
「ええ!?山ちゃんずるい!一足先に海に行ってるんですか!?」
「いいな〜!私たちも連れていって欲しかったのに」
そこで千冬はため息を大きくついて説明へと移る。
「山田先生は仕事で行っているんだ。遊びではないから海には入らん。鬱陶しいから騒ぐな。これで終わるが他にないな?よし、あとはしっかり勉強しとけよ」
そう言って教室を出る。その後の教室内は来週の校外特別実習期間の話題について、各々の友人と話し合いを行うのだった。
「これ、こっちの方に置いておくけど大丈夫?」
「え?あ、うん。大丈夫だよ。ごめんね簪さん、その、放課後にISの整備とか手伝っちゃってもらったりして」
「大丈夫。こっちは勉強させてもらってるし、ACfaの武器が見れるからね。私としては万々歳、かな?・・・・・・それより、秋磨最近元気ない、よね」
「そんなこと・・・・・・」
「わかるよ。ちょっとだけど一緒にいたから」
心臓が大きく跳ねた、という表現はこういうときに使うのだろう、と、場違いな思考が頭を過ぎるがそれを振り払う。
秋磨と簪の2人のいるアリーナは今までの作業していた時とは違い、静寂が訪れた。
「なんて言うか、集中しすぎなんだと思う。何かから逃れるために。私には、そう見えるかな」
「・・・・・・」
「この前のタッグ戦が終わった数日後に気づいたんだけど最近、目の下に薄くだけど隈が出てるから。授業にも今まで余裕持ってたのに最近ギリギリだし、今日なんて遅刻したから」
秋磨はこれを言われて押し黙る。正直、そこまで見られているとは思わなかったからだ。
「・・・・・・そうだ、秋磨、息抜きに臨海学校の水着を見に行こうよ。今は言わなくてもいいから何かで気を晴らすのもいいと思うよ」
「・・・・・・うん、そうだね。い、行くのはいいけど、その、自分、お、泳がないよ?」
「それでもいいから、買うだけだし。秋磨が買わなければ私だけ買うし」
「ちょーっと待った!」
「そうですわ!」
「そうだよ!」
「嫁よ、待つのだ」
「チッ・・・・・・来ちゃったか」
あるぇ!?なんか今したうち←舌打ち 聞こえた気がしたけど気のせいじゃないよね!?隣の簪さんから聞こえてきたのは気のせいじゃないよね!?
「私も元気ないから誘おうとしてたらあんたが誘おうとしてたわけ。考える事は一緒みたいだし?私たちも着いていくわ!」
「では秋磨さん、日曜日の10時頃に一緒に向かいましょう」
「場所は門の前でいいよね」
「私はシャルロットと待っているぞ」
「くっ・・・・・・バレたら仕方ない。いいよ、それで行こう」
うぐぅ・・・・・・多分、自分の意見は採用されない。なんでこんなことになったの?ただでさえ、胃が痛いのが続いてるのにこれ以上は死んでしまいそうなので本当にやめていただきたいのですが・・・・・・はい、無理ですよね。誰か助けて欲しい。
「おーっ、よく晴れていい天気だなー」
「皆すまないな、秋磨が死にそうなほど青い顔でどうしてもと言うからな・・・・・・」
チラッと秋磨の方を見る箒。秋磨の顔は真っ青とまでは行かなくとも、若干恐怖の混じった顔になっている。
「なんか、ここまで怖がられるとショックを感じる・・・・・・自分たちのせいだけど」
誰かが虚しくそう呟くと秋磨に好意を寄せている女性陣は皆同じように肩を落とすのだった。
数分後、移動用のモノレールに乗り込み大型ショッピングモールのレゾナンスへと向かう。時間を確認するが昼までの時間はいくらかあるようなので先に水着を見て回ることにするのだった。
「ふむ、レゾナンスとはこんなにも広かったのか・・・・・・すまない。案内を見てきてもいいか?」
ラウラはそう言うと、レゾナンス中央広場にある案内を見に行った。
秋磨はそれを見て避難経路の確認と大型店舗内での戦闘など多く思案しているのだろうと当たりをつける。
「ラウラさん、そろそろ動き出しますわよ」
「迷子になるわよ。初めてなんだからちゃんと着いて来なさいよ」
「む?すまん」
現在のセシリアと鈴、ラウラの仲はそこそこ良いらしくいたまに一緒に行動したり、秋磨と4人で食事を摂ったりしてりいる。
現に、秋磨たちの前で3人が仲良さげに会話しているのだから、秋磨はそこに安堵する部分と、自分のコミュニケーション能力ではそんなことできないことに軽くショックを受けていた。
「鈴ー、行き過ぎだよ」
「何か面白そうな機械作れないかな・・・・・・あ、秋磨こういうのってどう?」
「うぇっ!?あ、いや、それだとここが大きくなっちゃうからあまり使用用途が・・・・・・」
「あ、そうだ。秋磨、俺のISにマシンガンって装備できないか?
「出来なくもないけど・・・・・・そしたら今度はエネルギー使用量が増えちゃうよ?重さがあるだけで飛ばすのにはエネルギー量が増えるんだからね?それに、展開してる数に拠ってもエネルギー量は変わってくるんだから」
「そうなのか?うわっ、めんどくさいなぁ。それより、秋磨たちもそんなことしてながら戦ってるのか?」
「一夏、逆にお前はそれすらも計算していないのか?」
「そういう箒はどうなんだよ?」
一夏が箒にそう聞くと、ふいっとそっぽを向く。今の反応で分かる通りエネルギー量の計算などはあまり得意ではないようだ。
そんなこんなで7人は水着売り場に到着する。
「先に俺たちの水着から見てきていいか?」
「む?分かった。では、後で合流するぞ」
そう言葉を交わして、男子と女子へと別れる。
元々、水着を買う気はサラサラない秋磨は、一夏の水着を共に探すことにする。
「あ、これなんてどうかな。一夏に合いそうだけど」
そう言って秋磨が取って見せたのは、藍色の海水パンツだった。ポイント一つない地味なものであったが、シンプルが故に着こなせるならそれこそ人の目を惹きつけるだろう。
一夏もどれにするか悩んでいたらしく、秋磨の選んだものを見て試着することに。
「じゃあ、少し待っててくれ」
カーテンをシャッと閉めて衣擦れのする音が聞こえる。
そこでやっと自分のことへと意識を切り替える。
先日、簪の言っていた自分が逃避しているモノについてだ。これは毎年起きる、秋磨にとっては当たり前のこと。きっかけも原因も理由も解決方法も知っている。ただ、解決できる力がないだけ。
いつからだろうか、こんなのことが起きるようになったのは。もしかしたら最初からなのかもしれない。
いつからだろうか、他人に対して原初的な恐怖を覚えたのは。これも生まれた時からなのかもしれない。
タッグ戦を過ぎた辺りからこの状態が続いている。寝ていると何時も悪夢を見る。そこからだ。
怖い。ただただ怖いのだ。内容なんて覚えていないが、毎日同じような時間に目が覚める。汗が吹き出し、息が荒くなった状態。そんな日が続く中、今まで通りに授業。ここ最近こんな日が続くのに疲れがたまらない、なんてことがある訳がない。
だから最近は寝る暇を削ってまで、何かに集中してないと過ごせない。夢からの、現実からの逃避をしなければ何時か壊れてしまうと判断したのだ。
しかし、それはただ、問題を先延ばしにしているだけで根本的な解決にならない。だから今の今まで引き摺ってきたのだ。
秋磨は周りを見渡す。そこには夏休みに、どこか海水浴にでも行くのか家族で買い物を楽しむ光景がある。
思わず目を背けてしまう。何故だろうか。今、他の家族を見た時に羨ましいと思うのと同時に壊れてしまえばいいと思ってしまった。
「・・・・・・自分が死ねばいいのに。死ねば楽になるのにね・・・・・・」
いつかの口癖まで出る始末。
ああ、もうダメだ。今年は例年よりも酷いようだ。
このままでは一夏や千冬たちでさえ、信用できなくなってしまいそうなのが恐怖を増幅させる。
「・・・・・・!」
何か聞こえてくる。きっと誰か迷子にでもなったのだろう。
「しゅ・・・・・・!」
今はもう少し声量を抑えて欲しい。頭に響いてしまう上に、心臓が不規則にはねる感覚がする。
「おい、秋磨!」
「っ!な、に、かな・・・・・・?」
「いや、秋磨が・・・・・・いや、何でもない。・・・・・・なぁ、秋磨。まだ、あれは続くのか?」
「・・・・・・うん。ごめん、まだ、自分にはどうしようできないみたい」
手を首の後ろにあてながら笑う。それは彼にとって友人に見せる困った時に見せる仕草だ。ただ、今は何時もの笑顔ではなく、本当に力無く、それでいてどこか消えてしまいそうな儚さを同居させたものだった。
酷く不安に思った一夏は、無理矢理にでも今の状態を吹き飛ばすために多少強引に秋磨の水着を買うことを決める。
「ほら、秋磨も決めろよ。上はシャツの上にパーカーでも羽織っておけば隠れる。足の方は縫ったって言って誤魔化せばいいだろ!」
「えっ?あ、はい!」
多少、早口で責め立てるように話す。返事をした秋磨の水着を選ぶために一夏も奮闘するのだった。
「ごめん、遅くなった。秋磨の選んでたらこんな時間になっちゃって」
「す、すみません・・・・・・」
「あははは、大丈夫だよ。そこまで待ってないし、試着する水着選んでただけだから」
「あれ?秋磨は水着買わないって言ってたけど・・・・・・買ったの?」
シャルロットが一夏に答えると、簪が目敏く秋磨の手に持っている袋に目を向けた。その袋を見ながら中にどんな水着が入っているのか考えているらしい。
「あ、秋磨ー、私たちの水着選んで」
鈴が『名案!』みたいな顔を浮かべそう言うと、他の5人もそれに続く。が、一夏が箒を含めた6人を宥めることにする。
「ここで見せるよりも、海の方が特別な効果が発揮されるんだけど・・・・・・俺たち男を魅せるにはやっぱり雰囲気ってのが必要なんだよ」
「「「「「「!?」」」」」」カンコーン!
「っ!?ど、どうしたの?」
「え、あ、いや、何でもないぞ、秋磨」
「そ、そそそうよ!秋磨は気にしなくていいのよ!」
「え、ええ!大丈夫ですわ、秋磨さん!」
「うん、みんなが言う通り何も無いからねー!」
「そ、そうだぞ嫁よ!私たちは何も隠し事なんてしてない!」
「うん!大丈夫だよ、秋磨!みんな、隠し事なんてしてないよね!?」
「???」
ただただ疑問符を頭の上に浮かべる秋磨だった。
しかし、その様子を作り上げた本人はと言うと・・・・・・
「・・・・・・」
若干引いていたのだった。
「ほう、中々面白そうな話をしているようだ。では、私たちもお前たちに選ばせるわけにはいかないな」
「こんにちは。私たちも水着を買いに来たんですよ」
「千冬姉!?あ、いや、ごめんなさい!織斑先生」
「今は職務中では無い。名前で読んでも構わないさ。・・・・・・さて、お前ら」
「は、はい!」
ラウラが千冬の言葉に過敏に反応する。それを見てふっと笑う千冬。
「うちの弟がお前たちに
「あ、先生のも選んでくださいね」
千冬がわざと『アドバイス』を強調したのをその場にいた全ての者は理解した。それと同時に、1名ほど短く声を上げ恥ずかしがる者もいたが、その後は特に大きなことも無くIS学園へと戻っていくのだった。
あ、強いて言うのであれば、秋磨がガンシューティングゲームでまた全国スコアを叩き出したことくらいだろうか。
まただ。気が付くとまたここにいる。もうここ最近ずっとそうだ。
時刻は既に22時を過ぎている。そんな時間に秋磨がいる場所はアリーナのハンガーだ。
ここ約1ヶ月ほどだろうか、既に何度となく繰り返した来たが一向に気が晴れない。1人になりに来たのに、気分換えに来たはずなのに、寧ろ悪い方向へと向かっている気がする。
眠れない。いや、寝れることは寝れるが逆に休めない。もう、ここ最近は休める場所がない。
今日だって、一夏たちが自分のためを思って気分転換のために外に連れ出してくれたのは分かっている。けど、結果的には見たくなかったものを見ただけとなってしまった。
そんなことをしても無駄だと思ってしまう自分。他のみんなを心の底から信じることができない自分。他のみんなが自分のためにしてくれるものが全て裏目に出してしまう自分が嫌だ。
正直、気が狂いそうだった。『家族』というものが。とても羨ましいと思ってしまう反面、それ以上に心の底から湧き出る負の感情。それが、自分が人間味を失なっているように思えて、化け物へと落ちていきそうで怖いからだ。
何時からなのか、それは物心を持った時からだ。
何が原因なのか、それはある事件が起きたからだ。
何が理由なのか、それは自分が乗り越えることが出来ないからだ。
解決策はあるのか、それはただ乗り越えるだけだ。
分かってる。自分のことは自分が一番わかってる。だけど、自分にはその力が元から無いから、自分の持てる許容範囲では収まらないから解決出来ないのだ。
「終わり・・・・・・か」
全ての作業が終わった今、もうここにいる必要は無い。けど、ここを動いて自分の部屋に戻っても寝るだけ。一番困っている状況へと態々自ら赴きたくないのは人間誰しものことだ。
「少し、風に、当たってみようかな・・・・・・」
そう呟きを漏らして、誰にも見つからないように気配を消して寮の屋上へと向かう。
やはり、夜の暗い空間というのは秋磨の心を落ち着かせるようだ。ベストなのは暗くてジメジメしていて、閉所で四方八方囲まれたところたなのだが、そんな贅沢なことは言っていられない。
「・・・・・・」
静寂。何一つ音がない。今、秋磨の周りは全ての空間から切り離されている。
この空間が好きだ。自分が、賑やかなところにいていい訳がない、自分が他の人たちと一緒にいていい訳がない、自分が明るい場所で過ごすなんていい訳がない、それを再確認できるからだ。そうでもしないと、
「何で、あの時に死ねなかったんだろう」
もうかなり前だ。物心がついた時からの疑問だ。未だに分からない。なぜ死ぬことが出来なかったのか、何のために自分は今生きているのか。それが分かれば今はそんなに悩んでなんかいないんだけど。
解なんてある訳がないのにね。
ズキッと背中に激痛が走る。常人なら気を失うであろうそれを、秋磨は眉一つ動かさずに耐える。
「・・・・・・慣れって怖いんだね」
もはや、今の秋磨には痛覚なんて殆ど無いようなものだ。殆どは数年前に痛覚の機能を失った。
秋磨は思い出したかのように、ポケットに手を伸ばす。カサっと音を立てて取り出したのは自分のことが書かれた紙である。
『境界性パーソナリティ障害』
自殺や、麻薬などにより死亡する、青年期に多い心の病である。
なるほど、自分のことだ。そう思って、自分の制服の袖を捲ると、そこにはつい最近のかなり深いリストカット痕が、生々しく血を滲ませていた。
やはり、そのキズは秋磨に痛みを与えることはない。
「やっぱり、『化け物』なのかもしれないね・・・・・・」
小さな、とても小さな呟きは、暗く夏特有の湿気の多い空へと融けて無くなった。
いや、本当にすいません。低クオリティでカスですいません。もう少し、質を高く、スピーディーにしていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。