舞姫   作:匿名コメは手加減って悪口言われるの前提?

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無事に風の精霊の救出に成功した巫女達だけど水の精霊の巫女、人魚姫に会いたいと言う声は国の内外を問わず高まり続けて…


噂の主

三章噂の主

 

 

①お顔を見せてよ人魚姫

 

夜が明け月は既に沈んでいる帰り路、飛空挺になれないぺんは行きの倍近い時間を掛けて本国に帰り着いた

意識の無い命と元獸人の少女に眠っているチサと嵐を抱えた一行

人気の無い海岸を探して上陸し千浪が先触れの使者に立ち、王家に命の状況報告をして馬車を借り受けてから迎えに戻った

命を乗せた一行の馬車が王宮に戻ったのは昼の少し前で予め受け入れ準備を整えられていて観月の指示の元、目覚めたばかりのチサと嵐はマイとマキに手伝わせ入浴後に食堂に案内させ待っていた王家の者達と共に食事を摂ることになった

命は瑞穂が運びミナが看病にあたり、もう一人の少女は阿が自分達の部屋へ運びマユが看病の担当を任されている

命達の帰還の安堵とその命が原因不明の意識不明の状態が暗い陰を落とす微妙な空気の中での食事が終わり…

嵐は国王一家に、千浪は観月及び美月のスタッフに事の次第を報告する事になった

無事に風の精霊ウィンディーを救出を果たし翼が風の精霊の巫女に選ばれた事実と闇に囚われていた少女を救い出した事を大まかに説明して…最後に

「敵の罠である炎の剣と真空の刃との接触が命の意識不明の原因としか思えず炎の剣に関しては命の八青龍神と言う呪文で問題無く浄化したはずなのだから…」

言い淀む嵐と千浪に王妃と観月は各々に

「その場に立ち会ってないから後は推測に過ぎない…ですね?」

そう言われて力無く頷く二人に

「了解した、報告ご苦労だったな…今日はもうそなた達の手を煩わせるよう事も起こるまいからゆっくり休みなさい」

国王が嵐に言い

「翼が風の精霊の巫女に撰ばれたのですね…ユウ、風の精霊の巫女のドレスも任せますから頼みますね…で、千浪に聞きますがあの少女はみこの客人として扱えば良いのですか?

それならそれで私の方もそのつもりで衣服等用意させますが…」

そう言われて

「後から命本人も言うでしょうが嵐からも観月によろしく伝えて欲しいと頼まれている」

そう告げる千浪の言葉を聞いて

「わかりました…ユキ、聞いての通りですから大まかなサイズは分かりますね?

彼女に似合うドレスを適当に見繕いなさい

ユカはマイにミナと交代し命を見守るよう指示しミナといつもの作業を進めユミはいつもの通りに見習い侍女達の礼儀作法を指導を任せますからね

千浪はお疲れ様、ゆっくり休んで霊玉を受け入れる時まで英気を養っておきなさいね」

観月が各人にそう指示を与えてから解散となった

 

夕方になり日中は微熱だった命の体温が急激に上がり始めその高熱で魘され始めた

そんな命を交替で看病するミナとマイとそれを見守る王妃の三人の長い夜が始まった

夕食の間王妃は普通に席に着きミナは給仕にまわりミナ、マイの二人が交代で食事の間王妃が命、マキの代わりにマユが少女を看守って過ごし…夜間もマキがマユと交替で看病に入っていた

明け方には多少容態が安定しなんとか目覚めた少女に朝食の給仕を済ませたマキとマユに

「伯母様は今から休んでいただきミナ、マイと共に食事が済んだら休みなさいなさい」

そう言われても渋る四人に

「容態は安定してますし仲間のマサミとマナが信じられませんか?」

そう言われて渋々王妃は隣の観月の部屋でミナ達四人は各々侍女の部屋の自分達のベッドで仮眠をとることにした

それから暫くしてマナの使いから少女が目覚めた事を聞いた鬼百合が様子を見に行くと

「貴女は誰ですか?ここは一体どこなのですか?」

そう聞かれて

「精霊の巫女逹の守護者を自認する者の一人で鬼百合ってもんだ

ここはアタイ等が居候してる歌の国の王宮だ」

そう答えられて

「その様な場所に私の様に得体の知れない者が居ても良いのでしょうか?」

戸惑いながら聞くと

「それはアタイが決めることじゃねえが…どうだ、起きられそうか?」

そう聞かれて慎重に自分の身体を確かめ起き上がると服を着せられていてそこから覗く手足が無毛である事に驚き

「何故…」

と呟くと

「細かいことは気にするな、アタイに聞かれても知る分けねぇんだからよ…それより歩けるならついてきな」

鬼百合にそう言われて黙ってついて行くと命が眠る部屋に案内された

「観月、連れてきたぞ」

そう鬼百合が声を掛けるとそれまで開いていたスケッチを閉じると

「貴女の名前は?」

観月に聞かれて

「忍と言います」

そう答えると

「私は観月と言いい歌の国、東の大公家の公女です」

そう言われて

「すいません、長きに渡り闇の者に囚われていた私はこの世界の情勢に詳りしく有りませんが貴女も高貴な方なのは判ります」

そう答えると

「率直に聞きますが貴女の今後の身の振り方についてですが何か希望はありますか?」

そうストレートにきかれたので

「もし許されるのならば私は私を闇から救いだしてくれた水の精霊の巫女様の為に戦う戦士になりたい

多少鍛え直す必要は有りますが今こうしていられるのも全て巫女様のお陰ですから…」

その決意を込めた答に

「そうですか…わかりました、取り敢えず入浴と食事の仕度はさせてありますから入浴後仕度させてある服に着て食事を摂りなさい

昼食は貴女を紹介したいので私達と摂ってもらいますから朝食は軽めにしてあります

それ以降の事は鬼百合に任せますね」

そう言われて退出するとマユが浴室に案内して浴場の使い方を教えてもらい身体を休めた忍

食事中も慣れない王宮に落ち着けない様子の忍を気遣い食後の散歩に誘う鬼百合が

「ひとつ聞くがお前さんは剣などの武器で戦う戦士と体術で戦う闘士のどっちのタイプ何だ?」

鬼百合がそう聞くと

「狗の獣人だった私は牙と爪が主な武器でしたから闘士タイプでしょうか?」

そう問い返すと

「鍛え直すんならアタイは主に剣でも大太刀で戦うタイプだからアタイより拳闘士の阿に見てもらった方が良いと思ってな…」

そう言われて成る程と思い

「貴女の判断に任せますが鬼百合さん、貴女にお聞きしたい事があるのですが宜しいですか?」

そう言われても渋る四人に

「容態は安定してますし仲間のマサミとマナが信じられませんか?」

そう言われて渋々王妃は隣の観月の部屋でミナ達四人は各々侍女の部屋の自分達のベッドで仮眠をとることにした

それから暫くしてマナの使いから少女が目覚めた事を聞いた鬼百合が様子を見に行くと

「貴女は誰ですか?ここは一体どこなのですか?」

そう聞かれて

「精霊の巫女逹の守護者を自認する者の一人で鬼百合ってもんだ

ここはアタイ等が居候してる歌の国の王宮だ」

そう答えられて

「その様な場所に私の様に得体の知れない者が居ても良いのでしょうか?」

戸惑いながら聞くと

「それはアタイが決めることじゃねえが…どうだ、起きられそうか?」

そう聞かれて慎重に自分の身体を確かめ起き上がると服を着せられていてそこから覗く手足が無毛である事に驚き

「何故…」

と呟くと

「細かいことは気にするな、アタイに聞かれても知る分けねぇんだからよ…それより歩けるならついてきな」

鬼百合にそう言われて黙ってついて行くと命が眠る部屋に案内された

「観月、連れてきたぞ」

そう鬼百合が声を掛けるとそれまで開いていたスケッチを閉じると

「貴女の名前は?」

観月に聞かれて

「忍と言います」

そう答えると

「私は観月と言いい歌の国、東の大公家の公女です」

そう言われて

「すいません、長きに渡り闇の者に囚われていた私はこの世界の情勢に詳りしく有りませんが貴女も高貴な方なのは判ります」

そう答えると

「率直に聞きますが貴女の今後の身の振り方についてですが何か希望はありますか?」

そうストレートにきかれたので

「もし許されるのならば私は私を闇から救いだしてくれた水の精霊の巫女様の為に戦う戦士になりたい

多少鍛え直す必要は有りますが今こうしていられるのも全て巫女様のお陰ですから…」

その決意を込めた答に

「そうですか…わかりました、取り敢えず入浴と食事の仕度はさせてありますから入浴後仕度させてある服に着て食事を摂りなさい

昼食は貴女を紹介したいので私達と摂ってもらいますから朝食は軽めにしてあります

それ以降の事は鬼百合に任せますね」

そう言われて退出するとマユが浴室に案内して浴場の使い方を教えてもらい身体を休めた忍

食事中も慣れない王宮に落ち着けない様子の忍を気遣い食後の散歩に誘う鬼百合が

「ひとつ聞くがお前さんは剣などの武器で戦う戦士と体術で戦う闘士のどっちのタイプ何だ?」

鬼百合がそう聞くと

「狗の獣人だった私は牙と爪が主な武器でしたから闘士タイプでしょうか?」

そう問い返すと

「鍛え直すんならアタイは主に剣でも大太刀で戦うタイプだからアタイより拳闘士の阿に見てもらった方が良いと思ってな…」

そう言われて成る程と思い

「貴女の判断に任せますが鬼百合さん、貴女にお聞きしたい事があるのですが宜しいですか?」

鬼百合に対し畏まる忍に

「鬼百合で良い、アタイもお前を忍と呼ばせて貰うからよっ♪んで、アタイに聞きたいことってのは何だ?

見ての通り賢いとは程遠いアタイに答えられる事にしてくれよ?」

そう笑って言われた忍は

「あの方は…精霊の巫女様は一体どの様な方なのですか?

身なりからして王族の一員である事が部外者の私でもわかかる観月様にあれ程思われてはいてもとても王族には到底見えないですが彼女が伏せって居る事に心を痛めて居る者逹に事欠く事もない

風の精霊を封印する祠の番人である私を滅することなく今の自由を与えてくれました

少なくとも今の私には全く理解出来ない事を望んだ私がそう言うのも何ですけどね…」

そう自嘲気味に言う忍に

「詳しくは知らねぇがなんの因果かアイツは生まれながらに心に闇を抱える者なんだよ…だから闇から逃れたいって願いがお前の本心だと分かったから手を差し延べたのだと思う…

無論アタイの推測に過ぎんがあの小さな身体に少なくとも三人…四人の人格が住んでいるアイツを理解するのは相当に難しいかもな…」

その答えに忍が考え込んでいると鬼百合が自分達を見ている視線に気付いた…嫉妬に燃える目で忍を睨んでいるのユウを見て頭を抱えたい気持ちになりながら

「全くアイツにも困ったもんだ…何でアタイなんだよ?」

等と愚痴ってもしかたがないけどそう愚痴らずには居られない鬼百合だった

昼食後観月から部屋割りの説明を受ける忍

「鬼百合がリーダの部屋には瑞穂、斬刃、修羅、千浪、コロナで主に剣で戦うタイプの部屋でユウが世話役」

そう言われて

「面倒を見てやってくれ、頼むぞユウ」

と言われても鬼百合を見ること無く

「承知しました」

とだけ答えるユウに溜め息を吐きつつ

「阿がリーダの部屋には柳水、モリオン、喧火、闘炎、忍の主に体術使いが使う部屋に別れます

忍、貴女が住む部屋の世話役はこのユカがしますから生活面はユカに相談しなさい」

そう言われて

「ユカさん、早速なんですが何故この中で私だけ皆さんと違う服なんですか?」

そう聞く忍が着ているのは試作品で海兵隊の制服をアレンジしたワンピースで

「忍様はその服はお嫌いなのですか?」

そう聞かれて

「いいえ、服についてはあまりよく分からない私はその様なことは言いませんが何故同室の皆さんと違うのか気になっただけです…」

そう答えると

「ならば遠慮は要りません普段はその格好で居なさい

ユカ、その方面も貴女が面倒見てあげなさい…どうやらみこ同様にファッションに疎い人の様ですからね」

と言うとユカも

「雰囲気や面差しが真琴ちゃんに似てますから男女どちらのファッションも着こなせそうですから楽しみですね」

そう言って驚きの眼差しで親友を見るユウだった…

その夜遅く意識を取り戻した命が王妃の顔を見て震える唇で

「ぉ水…飲みたい」

小さく呟くの聞いた王妃があらかじめ用意していた吸い口を口に含ませ水を呑ませると今度は

「お腹、空いた…」

と、小さいながらもさっきよりしっかりした口調で告げるのを聞いたミナが

「お粥を用意して参ります」

そう言って部屋から出るとその気配を察したユカに

「貴女は部屋に戻りなさいお粥は私が用意します」

と言いユイも

「みこちゃんが目を覚ました事は私が国王と王子逹にお知らせしますと伝えておいてください」

そう言って二人は部屋を出ていき暫くしてお粥を持ってきたユカと報告を終えたユウが部屋に入り王妃の前に置かれたワゴンの上に置き替わってユウが

「陛下は未だ意識を取り戻したばかりだろうから顔を見るのは明日の朝にしておくと伺い二人の王子も女性しか居ない客室にこのような時間に訪れるのは無粋、明日元気な顔を見れるようよろしく頼むねとのお言葉を頂いてます」

と言い王妃が命に食べさ始めるのを見て二人は観月と退出した

三人が出て来るのを見てマユがお茶を淹れるのを見た観月が黙って様子を見ていると微笑むユキとユミと目が合い小さく頷いた

差し出されたお茶を三人が飲み終え

「美味しいお茶を有り難う」

その観月の一言で努力が実った事を実感したマユだった

「さぁみこも意識を取り戻しましたから安心して休みなさい、チサは…」

そう言い掛けうとうとし始めているチサに気付き

「今夜は私の部屋で寝かせますから修羅、頼みます」

そう言われてうっそりと頷くとそっとチサを抱き上げて観月の部屋へ運ぶ修羅だった

 

目覚めた命の食欲はユカの予想を良い意味で裏切る結果になり本当の事を言えばちょっと多すぎたかと思っていたのが全て残さず完食し王妃とミナにマイを喜ばせた

お腹も膨れ再び眠りに就いた命の寝顔はいつもの穏やかなものに戻っていたので三人はホッと息を吐いた

 

そして一夜が明けミナとマイに仮眠を取るよう指示しマユを命の元で待機させた

最初に面会に訪れたのは朝食後の朝の議会前に王妃の許可を得た国王

国王が妻の許可が必要とする事実は夫婦の力関係を如実に表すものでそれを聞いた戦士達もさすがに苦笑いを浮かべていた

その次に訪れたのは十四夜に十六夜とユイのカップルで二人を見る十四夜の目にも既に弟が尻敷かれているのは一目瞭然の事実で

(この二人の将来像は父上と母上のような夫婦になるんだろうな…)

二人を見ながら密かにそう思う十四夜だった

その次に訪れたのは鬼百合にユウ、阿とユカの四人で不機嫌なユウを持て余す鬼百合と阿の腕に嬉しそうに絡み付くユカの笑顔が対照的だった

午前中の最後の面会は阿と瑞穂に柳水にユキとユミ

一様に命の元気そうな笑顔を喜び残りの王宮の侍女達は観月の指示で命の食事や飲み物を持たせ器を下げさせたり等

通常ならば有り得ない指示で命の負担にならないように命の顔を見に行かせた

そして午後の面会は帆風と斬刃にモリオンの三人でその次に修羅、喧火でりんを含む見習い侍女達は今日の所は午睡中の命の寝顔を見るに留めた

夜には起き上がれるまでに回復した命は軽く三曲程歌い部屋の皆に元気そうな姿を見せた

そして翌日の早朝には又いつもの東屋で歌の稽古をした後チサと礼拝堂でお祈りした後に朝食と言う生活パターンに戻った

その命の様子を見ながら観月が頭を痛めているのは命の訪問要請に訪れる他国の大使や主人の指示で命のパーティー招待を望む貴族や資産家

国内の王都以外の町役人や土豪等の実力者達の訪問要請にどう応えるかで…

そもそも王宮の在る首都王都の市民ですらごく一部の者にしかその姿を見た者はない

その為王都の市民からも命の顔を見てみたいと命の後見人である観月に要請する声の高まりへの対応に苦慮していると今度は命の気を引こうとする者達のプレゼント攻勢が始まったのだ

美月や観月経由で命宛の贈り物が競って送られ始めていたが何かを思い付き隣の部屋でチサとりんの勉強を見ているユカを呼び

「貴女が進めていた例のプロジェクトですが後何日有れば実行する事が可能ですか?」

そう聞かれたユカは嬉しそうに

「もしミナが居なければ今頃は最低でも三月位は掛かりますと答えていたはずですが十日も有れば十分です

彼女の作ってくれた試作品のお陰でこちらの業者の発注が美月程でないにしろ今までに無くスムーズに出来まして

もしこの試みが成功し評判が良ければ量産化の話も出るまでに漕ぎ着けてます」

そう答えると

「二週間後に実施としてチサは自習でりんの復習を見させ貴女はプロジェクトの準備を始めなさい

経理、事務関係は書類を纏めてからユイに見てもらい私も伯母様に話しておきますからね」

そうユカに言いながら命の運命がいよいよ大きく動き出す瞬間だと感じる観月だった

勿論ユカが考えている程のビッグイベントをいかな観月とても国王の許しを得ずに王都で行えるわけ無い

その為先ずは国王から許可を貰いに行くと話を聞いたお国王は

「今の命は美月預りの身ゆえ政治に干渉しない、されないを信条にする美月並び公女宮に私から要請するのは政治的干渉に他ならないと断っているのだが…」

と、苦笑いを浮かべる国王に

「そろそろ市民の我慢も限界ですね?」

笑いながら言う観月に

「その状況でのこの申し出は渡りに船、私も協力するゆえ遠慮なく大々的なイベントを行ってほしい」

と、両手をあげてのお許しを得て

「開催場所等の概要は今夜迄に具体的な計画を立てますからそれが決まり次第報告しますので早速取り掛かります」

そう言って「失礼しました」と挨拶し退出した

開催予定日は二週間後で開催場所は王都南大広場

開催内容は命のミニコンサート、美月デザイナーであるユカによる新作ファッションショー(命もモデルで出演)

命をモデルで写生会(有料、構図に希望があるなら申し出があれば検討する

命の出番終了後のメインステージは申請者達によるパフォーマンスの発表の場にする為出演者募集開始

美月もファッションショーで使用された服(綿製品)の即売会行うので申請者の会場内の屋台も許可するので出店者募集

と、言った内容のチラシをガリバン刷りで用意しユカと阿が市長舎と治安維持局に赴きイベント開催を申請を行い

観月が明日午前中に市長及び治安維持局長との面会を希望している旨を伝え申請が無事受理され明日の面会も喜んでお待ちしておりますとの返事を貰い

「差し出がましいのかもしれませんがこれだけの規模のイベントを行うのであれば会場設営を任せられるのはこの男しか居りません」

そう言って一枚の名刺を差し出され受け取ると

「有り難うございます、実のところ私達も自主開催は初めての事なので一旦王宮に戻り業者の選定から始めねばならないと思ってましたから大変助かります」

と、答え頭を深々と下げると

「勿論私もですが市民の待ち望んでいた人魚姫がいよいよそのお姿をお見せくださるこのイベント

市庁舎の全職員も応援しますから宜しくお願いします」

そう言って貰い貰った名刺を馭者に預け業者の元に向かった

業者の男も最初チラシを受け取り驚いたものの面識の無い筈の相手が何故?と考えているのが見えたので

「市長様がこれだけの規模のイベントの会場設営を任せられるのはこの男しか居りませんっ!そう仰って貴方の名刺を頂きました」

そう言われて

「成る程、市長の推薦か…分かった元々俺も社員達も家族に人魚姫にお会いしたいとせっつかれて困ってたんだから最高の舞台に仕上げよう、図面は用意してあるのかい?」

そう聞かれて完成予想図を見せると

「う~ん…俺等には無い斬新なアイデアだ…極力希望に添えるよう努力しよう」

そう言われて王宮に戻り結果を観月に報告を済ませると命とチサ以外のモデルはマイ、マキ、マユの他にマナが呼ばれ見習い侍女からはりん、スー、スエ、スズの四人が選ばれた

その為観月に頼みマナも通常業務から外して貰い所謂ところの演出に沿った立ち居振舞い

短時間での衣装換え…早変わりを会得する為の特訓を受けることになった

「今回のイベントが終わり次第マナもこの部屋の住人となり命逹の世話を任せますから個人の荷物を持ってきなさい」

そう言われて喜んだマナだった

翌日の朝食後部屋に戻った命と嵐と忍に瑞穂が呼ばれ部屋に入るとユカとミナにマイもいて

「これより私は治安維持局で局長、市庁舎で市長と面会に行きますからそれを着てついてきなさい

命の着替えはマイが手伝いなさいね、ミナは嵐にそのスーツ(勿論レディース)を渡したら出掛ける仕度をなさい

今回のイベント内容はある程度把握してますね?ユカの助手として紹介しますのでそのつもりで

ユカは忍にその(海兵隊風の)チュニックワンピースを着替えさせ髪型を整えてあげて終わり次第準備作業に戻りなさい」

そう言われて仕度を調え命の仕度が終わるのを待って先ずは治安維持局に向かった

二日続けて現れた王家の馬車を見て何事かと様子を見ていると

「公女様、侍女、?可愛い少女にスーツ姿の佳い女と続いて…」

「ありゃ大公家の海兵の制服だな?…が何で人形を肩に乗せて…」

「イヤ、良く見ろよ?さっきからしきりに首を振ってはキョロキョロとあっちこっちを眺めてるしあの髪と瞳の色は?まさか…」

そう人々が噂している中一行は治安維持局に入っていった

勿論治安維持局の局員達も命の訪問までは聞かされてはおらず皆の目は命に釘付けになり

受付嬢も命に見惚れて一瞬対応遅れたが気を取り直して立ち上がると

「局長がお待ちです、こちらにどうぞ」

と言って案内に立ちこんこんっ…と局長室と書かれたプレートの張り付いたと戸を叩き

「局長、観月様がお見えになりました、お通しします」

そう言って戸を開けると「どうぞ」と言って一行に入室を促した

「失礼します」

そう言って入ってきた面々を見て命の存在に気付き驚く局長に

「みこ、ちゃんとご挨拶出来ますね?」

そう言われて瑞穂に下ろしてもらい

「今おーさまのお家に居るみこです、お歌を歌うのが大好きです」

命がそう名乗るのを聞いて

「私は治安維持局を預かる局長を務める御法と言うものです…よろしくね、みこちゃん」

観月のメッセージをしっかり受け止めた御法はみこちゃんと呼び掛けたのでご機嫌な命は

「ぉ姉さん、お祭りって何?鬼百合がお祭り騒ぎだなってゆってたんだけどみこはお祭り知らないんだ」

そう笑って言われ何と答えれば良いのか分からない御法に代わり

「二週間後にみこが主役の祭りが有りますから楽しみにしてなさい」

そう言われて不思議そうなな顔をして

「みこが主役?……あははっ、なんか変なのぉ~っ♪」

と笑う命を見て目を白黒させる御法に

「まぁこの通りの娘で世間様にはかなり誤解されてる部分が大きいのですよ…」

そう言われて

「そうですね、私の聞いた噂もももっと高圧的な雰囲気の子だと聞いてますからね…」

そう言われて

(まぁ確かにそれは間違いではありませんが…みこの事ではありませんね…)

そう観月は考えたが他の者も大体似たようなこと考えていた

「所で今回のイベントは昨日使いに来た…ユカと言う者が実質の指揮を執りこのミナが助手を勤めます

ですからミナは常に本部につかせてますから何かしら用件がある場合遠慮なくお申し付け下さい」

そう紹介され自信は無いけどそれは今に始まった事では無いミナは

「未熟者ですけど精一杯勤めますからお気付きの点はご指導の程宜しくお願いします」

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