次か次の次あたりまでにはアイドルと本格的に絡ませていきたいです。
ギャグっぽくしたかったのにあまり気持ちのいい話になっていないのもたぶん気のせいです。はい。
それとG7凄かったですね。
ここ日本?って本当に思っちゃいました。
てなわけで(?)ちょくちょく広島弁入ります。
朝、クラスを確認した後に新しいクラスへと足を踏み入れると気分が高揚する。
学年が一つ上がり最高学年となった今年度は、進路について考え
だからこそ高校三年生の体育祭や学園祭などの行事に対するモチベーションは他学年とは全く別物となる。
“高校三年生”
それを聞けば
そんな今年度の初日、時間が来ると去年とは違う新しい担任──ではなく副担任に一日の流れを説明され、久しくあっていなかった友達と始業式のために体育館へと足を運ぶ。担任は用事があってあとから来るらしい。全学年全クラスが集まり、始業式が始まった。日本全国どこの学校でも共通であろう校長の長い話が終われば教室に戻り、今度は今年一年の行事についての説明を聞いた。進路相談だとか特別クラスを設けただとか。
そんなこんなで時間は過ぎていき気が付けば壁にかかっている時計の短針は十をこえており、時間が時間だし限りがいいということで休憩時間を貰い各々の時間を過ごすことになる。斯く言う私も席が近かった子と所謂女子トークを始めた。
担任となった女性が教室へと入ってきたのはそんなときだった。
なんでも転校生がいるらしく、その人を迎えに行っていたために遅れたのだとか。
初日なのにこの時間に来るとは如何なものだろう。遅刻したのか、将又元々この時間に来るよう言われていたのか。
担任が朝からいなかったのだから後者は無いのだと思うが、転校初日に遅刻したのだとしたらかなり肝が据わっている。高校三年生にして転校してくるのだから当人はあまり気にしていないだけなのかもしれないけど。
どちらにせよ登校日が少ない私にとっては余り関わらない人となるだろう。
自慢するわけでもないし自惚れているわけでもないが人気アイドルだという自覚はある。だからもしかしたら、もしかしたら向こうから近寄ってくるかもしれない。その時は優しく適度に接してあげよう。
「美城桜です。広島から来ました。今日は
────そう思っていた時期が私にもありました。
腰まで伸び綺麗に染められた金髪に少し褐色よりな小麦色の肌。背は私より少し低いぐらいだろうか、そこまで高いわけでは無い。が、存在感がある。明らかに
中身はそこらの女の子と何ら遜色ない乙女なハリボテギャルの自分とは違い、見る限り根っからのギャル。
その容姿も宛ら、担任の横でしかも転校初日に堂々と寝坊して遅刻したと宣言する辺り間違いない。
しかも心做しか担任との距離が近い気が、むしろ担任が彼女に近寄っている気がする。
軽く背筋に寒気が走った。
そんな中で私──城ヶ崎美嘉──は内心涙しながら思う。
(遂に本物が来ちゃったかぁ)
◆ ◆ ◆
「先生ってほんとに可愛いね」
あれから時間が来るまでかわいいだとか、うちに来ないかとか、ベッドは大きいの買ったんだとか言っていたらその状態がデフォルトなんじゃないのかと思う程に先生はずっと顔を赤くしたままだった。
桜が思っていたよりも初心であり、それがまた可愛らしく見えてしまったために、時間となり教室へと移動している最中もこうして口を閉じることはなかった。
「はいはい、ありがとうね。今度おじゃまさせてもらうから静かに。今は一応授業中なのよ」
対する先生の方も軽く遇おうとしつつも無意識のうちに桜の家へと行く約束をしていた。
確かに授業中であるのに“一応”なんてつけているあたり浮かれているのかもしれない。
ただ、その後本当に桜の家にあがったのかは当人達のみぞ知る。
目的地までつくと呼ぶまで待つようにと桜に言い残し、中から出て来た男の先生と入れ違いに入っていった。
表札には“3-B”とあり、自身の背中まで伸びた髪をイジリながら金繋がりだなとくだらないことを思いながら待っていると、中からお呼びがかかる。
教室内はやはりというか以前と通っていた高校とは全くの別物だった。
校則も関係しているだろう服装や、染髪の許可範囲にクラスの雰囲気、何よりも人数が多い。
自身の容姿の派手さを自覚しているために桜は一先ず安心する。
思っていたよりも堅い人たちの集まりではなさそうで、嬉しい誤算だった。
「美城桜です。広島から来ました。今日は
だからだろうか、中でも一際目立つ容姿をした
◆
「うへぇ、
新しい学校、新しいクラスに新しい学友。そんな中で見つけた一人のクラスメイトとお近づきになりたかった桜だったが、教室とは別室で唸っていた。
この学校では英語と数学のみ学力別でクラスが割り振られ、自身に見合ったレベルの授業を受けることとなる。そのための学力テストを受けているのだ。
ここまで聞けば何故桜だけ、となるが、進級した他の生徒は昨年の成績から割り振られるためにテストは受ける必要がなかった。
故にぼっちである。
先ほどの唸りも一室に響き渡るだけで虚しさと言う名の攻撃が精神に直接ダメージをあたえるだけとなってしまった。
桜は幼少期に強姦未遂にあい、それ以来本能的に一人になるのを嫌っていた。あの時の体験は当時の友人達により忘れることが出来はしたがその副作用により常に誰かのそばにいるようになったのだ。もちろん、気のしれない男と二人きりになるのは心の奥底にしまい込んだ
「終わったー!」
「あら、もう解けたのね」
「うひゃあ!?」
そうこうしているうちに桜は全問解き終え、伸びをするが静かに部屋へと入ってきた担任の先生に急に声をかけられたために恥ずかしい声を出してしまっていた。
「ちょ、びっくりさせないでよセンセ」
「ごめんごめん。終わったのならお昼行かない?ついでに学校の中も案内するから」
言われて携帯を取り出し時間を見ればお昼時でありいい時間となっている。
「んー、お願い。家帰っても今からご飯準備するのはちょっとね」
先ほど十分に出来なかった体の凝りをほぐしながら言う桜に担任は笑みを浮かべ、二人はそのまま部屋をあとにした。
午前授業のためこの時間ならば他の生徒は既に帰っており、結局初日に交流を交わしたのはこの担任の先生だけとなりそうだ。
余談ではあるが、昼食の際に答案用紙を置きっぱなしにして部屋を出たために桜は担任と一緒に怒られる羽目になったそうな。
ふらぐけんちくし☆