転生者と影の国の女王が送る聖杯戦争etc《凍結》 作:ストライクルージュ
「いや、日本とは言ったけれど、ねえ。」
全くあの閻魔様は。まさかよりにもよって遠坂家に転生するとは。
ん?父さん、珍しいな、こんなところに来るなんて。
「おお。ここにいたか、探したぞ」
僕を探した、ねえ。魔術で一発だと思うけど。
「お父様。何か御用ですか?」
「ああ、大事な話がある。私の書斎へ行こう。」
書斎、か。なにをするんだろう。
☆☆☆☆☆
「おまえには養子になってもらう。これからその説明をする。心して聞け。」
これって。時期的にアインツベルン辺りか。原作から外れすぎるとうまく行動が起こせなくなってしまうだろうな。
「お父様、それはできません。」
「何故だ?」
「僕は自分の身を守れます。兄さんが魔術師をやっているだけでいいでしょう。僕には必要ありません。」
僕にはじゅもんととくぎがある。それなら、時臣さんが当主の家にいたほうが良い。
「なにを言っている。まだ子供のお前ではまともに身を守ることなど、『バギクロス』な!!?」
外で暴風が吹き荒れる。それにより、木がなぎ倒され、庭も荒れてしまう。
「あちゃー。やり過ぎちゃったかな。」
僕の変わりように驚いたからか、父さんはのけぞっていた。交渉を有利にする為とはいえ幼児がここまで変わるのには驚くのもしょうがないだろう。
「っっ!どういうことだ。此れは。詠唱無しであれだけ大規模な魔術を使うなんて私でも不可能だぞ。なのになぜ?」
アッハイ。そっちに食いついてきますか。
「常に余裕を持って、優雅たれ。取り乱しちゃあダメじゃない?お父様。 それと、他言しないなら教えるよ。」
まさか僕にも
「ああ。そうだな。すまない。 …分かった。他言はしない。だから、それについて聞かせてもらおう。」
「うん。先ず、これについてだけど、魔術じゃない。」
「まさか、魔法、か?」
「いいや。ついでに言うと、呪術でもない。これはじゅもん。既存のものとは違う、この世界で僕だけの奇跡。」
まあ、奇跡って言い方は適切ではないけど。
「じゅもん、か。分かった。それで?」
「このじゅもんにも、詠唱は必要。ただ、僕は途轍もなく速く詠唱して、要らないように見せてるだけ。実際最上級のものは少し時間が掛かるしね。」
「成る程。それに限りはあるのか?」
当然の質問だろう。
「うん。残念ながら。さっきのはあと5発ってところかな。
だから、お願いがある。僕には魔術を教え無いで構わない。けれどその代わり、僕の指導をしてほしい。」
遠坂加韋5歳。第四次聖杯戦争まであと11年
☆☆☆☆☆
あの時、じゅもんについて父さんのみに情報を渡すことを条件に、魔術触媒等の譲渡と自分への指導をしても事に決まった。
そして、今日に至る。
「うん。これは、やっぱり『黄金律』だよなあ。」
1ヶ月前に作って貰った通帳を見ると、もうすぐ8桁に届きそうな数字が並んでいる。 如何いう仕組みか、魔術に触れた事がトリガーとなり、スキルが解放されたらしい。おかげさまで親戚からいっぱい小遣いを貰うわ、落し物を届けると、途轍もない量の謝礼が入るわと、金回りが凄いことになっている。雁夜さん外国行くみたいだし 幾らかゆずっておこうかな。
「おーい。そろそろ修練始めるぞー。」
「うん。分かった、今行くー。」
兄から魔術について教わる内に兄弟仲も中々良いものになったと思う。方法はちょっとばかり特殊だけど、
第四次聖杯戦争まであと10年。
☆☆☆☆☆
僕は、葵さんに連れられて、近所の公園に来ていた。 というかここって、ZEROで雁夜さんが会いに来ていた公園にしか見えないぞ。
「こんにちは。葵さん。それに加韋君、でいいんだよね。」
デスヨネー。まあ、雁夜さんとは会いたかったし、丁度いいかな。
「こんにちは。雁夜君。元気そうで何よりね。」
「はい。初めまして、雁夜さん。葵さんから話は聞いています。貴方と友人になれてよかった。って言ってましたよ。」
その言葉を聞くと、一瞬だけ哀しそうな表情が見えた気がしたのは気のせいではないだろう。まあ、無理も無い。
「はは、それは嬉しいな。葵さんも元気そうで良かったです。」
その後、雁夜さんと、葵さんが話をしていたが、時臣さんから葵さんが呼ばれ、自分も帰るように言われた。しかし、僕は雁夜さんと話をしたいので、理由を付けて此処に居ることにした。
「ねえ、葵さん。雁夜さんと遊んで来てもいい?」
「ええ、いいわよ。 お昼には帰って来てね。 雁夜君、加韋君をよろしくね。」
雁夜さんは少し驚いた様子だったが、すぐに返事を返した。
「はい。昼までには帰します。」
葵さんはお辞儀して帰って行った。
「ーーーー。」
「ーーーーーーーー。」
その日の昼、幸せそうな顔をした雁夜が目撃されたとかされなかったとか。
第五次聖杯戦争まで残り9年。
☆☆☆☆☆
YA★BA★I★ZE
貯金億越えのお知らせ。遠坂の宝石魔術の為に必要な宝石を時臣さんに渡したりしてはいたが、それでもこれだ。いくら聖杯戦争に金が必要だとはいってもこの溜まり具合は過剰だ。何処かの出版社にでも寄付しようかな。
「遠坂くーん。遠坂くん?もしもーし。」
肩の揺さぶられ、自分が呼ばれていると気づく。
「ああ、失礼しました。そこは326ですね。」
「よろしい。授業中にぼーっとしないこと。」
授業態度は良くしておかないとな。『道具作製』も、B−程度には使えるようになったし、今度は思考分割薬でも作ってみよう。
「 はい。これで2時間目は終わりね。」
「 ねえねえ、これってどうやるの?」
授業が終わると隣の席の子が声をかけてくる。あだ名に突っ込んだら負け。
「ああ、そこは小数点の位置に気をつけてとけば…」
「おお、なるほどぉ。ありがとう。そういえばド○クエでさ、キ○ーマシンがつよすぎるんだけど、どうすればいいのかな。」
「そこまで来たか。やるじゃん。あいつはねぇ……
彼との時間はとても楽しい。やっぱりド○クエ最高。ド○クエのおかげで彼と出会えたといっても過言じゃあない。
「はーい席ついてねー3時間目始めるよ。」
そしてまた、授業が始まる。
第四次聖杯戦争まで残り7年
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それはとある日の放課後
不思議な、液体のような固体のような物資。それが少しずつ人のような形になっていく。
そして、その物質がいつの間にか着色され、発光する………
てってれれっててーててー
ふははははー道具作成スキルを使ってフル稼働スカサハ人形50/1スケール完成だぜぃ。
この質感、完全再現の名にふさわしい!(意味深)
いやー良いっすねーあんなポーズやこんなポーズまで。ア、モチロンヤリブンシントカ、ゲイボルオルタナトカデスヨ。
さて、今度は何を作りましょ。
第四次聖杯戦争まで残り6年。
☆☆☆☆☆
さて、そろそろ準備に取り掛かるとするか。まあ目下の目標はスカサハを召喚する為の準備だろう。待っててくれスカサハさん。
聖遺物にはゲイ・ボルグ辺りを使えば良いだろう。ルーンについても調べねばならないし、アイルランドに行くとするか。よし。そうと決まれば善は急げ!チケット手配して、家捨てよう。
かくかくしかじか
「お父様、折り入って話があります。少々お時間を頂けますか。」
自分の様子を見て気付いたのだろう。表情が真剣なものになる。
「分かった。」
♢♢♢♢♢
「父さん。やはり僕のじゅもんはとてつも無い脅威になると思う。」
「ああ、その通りだろう。……まさかお前。」
「はい。この家を出ます。追放という形で出られれば尚良しです。理由は相手が勝手に想像してくれます。おそらく僕についても聞かれる事は無いでしょう。」
暫し考えていた父さんだったが、僕の「お願いします。この家に迷惑はかけたくないんです。」という言葉を聞いて決心したようだ。
「分かった。ただし条件がある。絶対に危ないことをするなよ。」
「そう言うと思ってました。これを。」
と言って7つの石を取り出す。
「魔術とじゅもんの合わせ技です。名をアドヴァンスドルーラストーン。かざすだけで指定した場所にひとっ飛び。但し、この一つは特別で『僕のいる場所』へ飛ぶようにしました。残りは自分で使ってください。礼装といえばばれないでしょう。あと、使い方は魔力を込めるだけ。込めた場所に飛べるようになります。」
「なるほど。『ルーラ』を道具で再現したものか。」
「まあ、擬似的にですけどね。一つにつき一ヶ所しか使えませんし。それで僕の安否確認を。」
「了解した。お前の財産も十分以上あるしな、大丈夫だろう。時臣にも話しておく。追放は5日後頃になるだろう。」
5日か。まあ早い方だろう。それまでに荷物をまとめるか。
第四次聖杯戦争まで残り5年。
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りゅーくんの転生日記
♢月☆日
今日は雁夜さんと葵さんが会うように仕向けた。
時臣さんは聖杯戦争でおそらく死んでしまうことも考慮すると、このようにした方が良いだろう。
というのは建前で、これで雁夜さんが報われるだろう。実際今日の終わりに
「ふっふっふ。自分の兄の恋人をライバルと会うよう仕向けるとは、お主も悪よのう。」
「はっはっは。未だに狙ってるお代官様ほどではありませぬ。」
「「はっはっはっはっは!!」」
とかやったし。
最後まで読んでくださりありがとうございました。感想受付中です。
はい。カウントダウン形式です。短すぎる年もありましたが、それはそれでご勘弁を。