転生者と影の国の女王が送る聖杯戦争etc《凍結》   作:ストライクルージュ

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第3話

「久しぶり。雁夜さん。」

 

「うえぇっ!?」

 

☆☆☆☆☆

 

影の国、城門前

 

「頼もーー!」

 

「…ほう。ここまで来たか。久しぶりの客人だ。丁重にもてなしてやろう、このスカサハの全力でな!」

 

「望むところだ。『バイキルト』、『ピオラ×2』、『スカラ×2』、『リベホイム」、『聖女の守り』、『天使の守り』、『ライトフォース』。

さあ、行くぞ!」

 

自分にバフをかけ、戦闘体勢を整える。そしてスカサハも槍を構え、神速の突きを放ってくる。

 

「シッッ!」

 

「これでも剣は使えるんでね!『超はやぶさ斬り』!!

 

2本の槍の突きに瞬時の四連斬で対応する。

 

「アアッッ『フォースブレイク』!」

 

突きを放った後の隙にデバフ付きの魔法弾を撃ち込む。が、予想を超える速さの投擲が僕の右手を捉えた。

 

「ハッ!」

 

『ベホマ』

 

腕は治ったが、魔術で作った剣は無くなったままだ。

 

「ふふふ、なかなかやるのうお主。」

 

えー、遠坂隆一郎、現在影の国でスカサハさんと戦っております。久しぶりの挑戦者のようで、ヒャッハーされてる模様。

 

「っっ!流石。強い、そして綺麗だ。けれど、『メラガイアー』!!」

 

スカサハの威圧に怯み、突きで左腕を抉られてしまうが、反撃に炎の最上級じゅもんをはなつ。しかし、

 

「はあああぁぁ!刺し穿ち…突き穿つ!『貫き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ・オルタナティブ)』!!」

 

『フォースブレイク』の所為で無傷とはいかないものの、すぐに体勢を立て直し、切り札を切ってくる。()()()()

 

「それを待っていた!『アタックカンタ』」

 

物理攻撃反射のじゅもんを用い、スカサハの宝具を跳ね返す。そこは影の国の女王、なんとか反応する。

 

「まだまだ!『マヌーサ』」

 

そこで生まれた隙を突き、 スカサハを幻惑が包む。そして、

 

「『クモノ』。捕らえた!」

 

動きを封じ、大きな隙を作る。

 

「ッッ!■!」

 

原初のルーンを放つが、不思議な音がして死に至らない。

 

「トドメだ!『ザラキ』!!」

 

スカサハを、即死じゅもんが襲う。戦士としての勘が、これを受ければ死ぬと訴える。そしてスカサハは歓喜に震えた。

 

「 見事だ。最後に君の、名と、武術を、教えて、くれないか。」

 

「遠坂隆一郎、これは我流の魔法格闘術だ。」

 

「ほう。我流か、まさか、死にたい、死にたい、と思って、いた、人生の、最後に、心残りが、できるとは、な。

おっと、もう、そろそろ、ダメ、そうだな、ありが、とう。とおさ、か、りゅ、う…」

 

スカサハの血管が凍り、砕け散る

 

「どういたしまして。けれど、あと少ししたら起こすからよろしく。『ベホイミ』」

 

ふっふっふ、マヌーサザラキの前では神の呪いの無力か。

その言葉を聞いたかは定かでは無いが、スカサハの死に顔はとても良い顔をしていた。

これで、聖杯戦争で召喚できるな。今持ってたゲイ・ボルグを使えば聖遺物として充分だろう。スカサハの悲願も(クー・フーリンにでは無いが)達せられたし、win-winの関係だ。

さて、影の国は僕が管理するとして、余った時間はどうするかな。

ーー冒頭に戻る。ーー

 

「全く雁夜さんは、近所に住んでいた子供とお兄さんの感動的再開の第一声がそれはどうかと思うよ。」

 

「ああ、すまない。りゅう君だったのか。いやでもさすがにいきなり自分の真後ろに出てきて声かけられたら仕方ないだろう。」

 

見事に後半はスルー。

 

「はは。驚かしてごめんね。」

 

「まあ良いけどさ。にしても大きくなったな。170はあるんじゃないか?」

 

いつも通りの他愛もない話。でもここ1年半はルーンの修行やら格闘術の鍛錬やらでこういう日常が恋しかった。

 

「はっはっはー。もうそろそろ雁夜さんを抜かしちゃうかもね。」

 

「なにを。まだ負けないぞ。 ってなんでここに居るんだよ!りゅう!」

 

「ちょっと家出て武者修行してました。テヘペロ。」

 

「テヘペロじゃない!俺みたいになるなって何度言ったと思ってるんだ。」

 

「分かってるよ雁夜さん。」

 

「ならなんでこんなことをしたんだ。」

 

一転、真剣な眼差し。

 

「僕は、あの家に居たくなかった。魔術魔術ずっと言ってるあの人達の家に。」

 

雁夜さんは僕の気持ちを感じたからか、黙り込む。

 

「りゅう。自分のその行動を今どう思う。」

 

口が開かれ出てきたのは決意を問う言葉。それに返すのは、

 

「他にもっと良い行動があったんじゃないかって反省はしてる。……けれど、後悔はしていない!」

 

キター!!このセリフ言ってみたかった。

 

「そうか。いい言葉だ。んじゃあ、俺と一緒に旅するか?ルポライターやってるからある程度顔もきくぞ。」

 

「うん。そうするよ。お金は結構溜まってるから僕が持つよ。お世話になるしね。」

 

「いやいや、だいzy「5億」へ?「それがこの通帳の貯金額」そんなにあるのか。」

 

「だから、遠慮しなくて良いよ。」

 

「いや、でもさすがに気が引けるよ。」

 

まあそうだろう。いくら金を持っているからといって、まだ13の子供に奢られては面目がつかない。

 

「まあ、お礼だと思って、さ。 さっき『俺と一緒に旅するか?』って聞かれたとき、凄く嬉しかった。家の父親はアレだからさ。そういうの憧れてたのかもね。」

 

正確には「懐かしかった」だが、

 

「そう、か。まあ、そこまで言われて断るわけにはいかないしな。」

 

「うん。ありがと。」

「ようし、そうと決まればイギリスでもいってみるか。」

 

「おー。」

 

束の間の休息が始まる。

 

第四次聖杯戦争まで、残り3年。

 

☆☆☆☆☆

 

遂に見つけた。

 

「こんにちは。衛宮切嗣。」

 

「こちらこそ、遠坂隆一郎。」

 

死徒殺しをしていた衛宮切嗣と会うことに成功した。遠坂の家の者として、

 

「突然ですが、貴方に用があって来ました。第四次聖杯戦争、同盟を組みませんか?」

 

「なんだと。」

 

「ええ、アインツベルンのマスターで有り、比較的一般人に近い常識を持つ貴方にしか頼めない事です。聖杯の浄化は。そうでしょう、正義の味方さん。」

 

やれやれ、またいつぞやのときのように嫌味な口調になってしまった。

 

「っ。何処でそんなに与太話を仕入れて来た。」

 

「ふぅ。まだ信じられませんか?『アイリスフィール・フォン・アインツベルン』、又の名を『聖杯の器』。この言葉を聞いても?」

 

「アイリには手を出すな!」

 

どうやら、既にアイリスフィールとは関係があるようだ。

 

「キィィン」

 

予め掛けておいた『アタックカンタ』で銃弾が反射される。

 

「ッッ。やはりお前も魔術師か。」

 

「うーん。残念、貴方なら気付くかと思ったんだけど。僕のことは『魔法戦士』とでも呼んでくれ。

本題に入るけど、聖杯は第三次に召喚されたサーヴァントである『この世全ての悪(アンリマユ)』が入った事により汚染され、あらゆる願いが『人を殺す』という解釈をされ、叶えられるようになってしまっている。」

 

「っ、な。『人を殺す』だと。」

 

「うん。そうだよ。例えば、世界平和を望めば、争う人全てを殺すだろうね。」

 

自分の希望が打ち砕かれたからだろう。切嗣の顔が絶望に染まる。

 

「それに、魔術師の願いなんて、大半が根源への到達だろうから、全人類を生贄にして到達させるのがオチだろう。」

 

その言葉によって切嗣は床に崩れ落ちてしまう。

 

「あのさー、人の話は最後まで聞きなさいって習わなかった?まあ、大半の魔術師ならこの事を伝えても、『知った事か』と言われそうだろう。」

 

「……ぁ……ぁぁ………」

 

「はあ…、でも、貴方なら協力してくれるだろう?世界を救うのに。」

 

『世界を救う』と言う言葉に反応したのだろう。ようやくまともな返事をする。

 

「もち、ろんだ。だが、どうやって?」

 

「方法はあるが、まだ秘密だ。聖杯戦争が始まってから話す。それまでに万全の体勢を整えてくれ、そうすれば、きっと『この世全ての悪(アンリマユ)』を消せる。」

 

「それで、世界は、救えるんだな。」

 

「ああ、そうだ。勿論だとも。検討を祈る。」

 

「 分かった。そっちもな。」

 

「「では、聖杯戦争で会おう。」」

 

第四次聖杯戦争まで残り2年。

 

☆☆☆☆☆

 

久しぶりの我が家だ。ルーラマジ便利。一回頭ぶつけて悶絶してたのは内緒。

 

「ちょっとあんた。なんでうちに居るのよ。」

 

凛が駆け寄って来て直ぐさま警戒してくる。

 

姪にそんな態度取られると叔父ちゃん悲しい。」

 

「はあっ?叔父、まさか、」

 

おっと、声に出してしまっていたようだ。

 

「そそ、my name is Ryuichiro Tosaka.」

 

「嘘、叔父様?」

 

「That's right. 叔父ちゃんだぞ〜。」

 

「……うっ…ううっ…。」

 

えっ、ちょ、泣き出されても困るんだが。

 

「ど、どうした?」

 

「ごめ"んなざい。わらしのせいで、」

 

「何がだよ。お前に何かされた覚えはないぞ。というか寧ろ僕が謝りたいぐらいだ。」

 

「らって、叔父様が、家を出たのって、私達がいたからでしょう?」

 

「それも少しあるが、そもそも魔術が無くても問題無かったていうのが大きいな。」

 

「どう、いう、ことですか?」

 

「はっはっは。それは秘密だ。 secret is woman woman. お前も女なら秘密を着飾って美しくなれって云うだろう。男にだって秘密の一つや二つないとな。」

 

「そう、なんですか。 そういえば、何故急に帰って来たのですか?」

 

凛が泣き止み、話題が変わる。

 

「うーん、お前達に会いたかったっていうのと、兄さんに用件があってな。」

 

「私達に、ですか。でも、」

 

「ん、何かあったのか?」

 

「はい、桜が間桐の家に、」

 

なっ!この時期に?!

 

「それはいつの話だ。」

 

「はい、つい先週です。」

 

「畜生!『ルーラ』。」

 

「え、ちょ、叔父様ー!」

 

ルーラで間桐桐邸に飛び、ダイナミック入室。

 

「間桐、いや、マキリ・ヅォルケン!てめぇ人様の姪えをどうするつもりだ。」

 

「ーーー。ーーーーー。」

 

「ほっほっほ。見ての通り蟲n『ドルマドン』ぉ、ぉぉ、バカ、な。」

 

「はん、安心しな、魂は冥界に行ってる。念願の不老不死だぜ。

大丈夫だったか、桜。」

 

言いながら、蟲を蹴散らす。

 

「貴方は、?」

 

「決まってるだろ。桜の叔父ちゃんだ。妹のピンチに飛んできた。」

 

決まった……。

 

「叔父様?」

 

「ああ、遠坂隆一郎15歳だ。さ、うちに帰ろう。」

 

「叔父様、なんですね。」

 

「おう。その通りだ。帰るぞ。しっかり掴まってろよ。」

 

「はい。」

 

「『バギマ』からの、『ルーラ』。」

 

間桐邸の床と天井を打ち抜き、家に帰る。

 

「お帰り。りゅう君。」

 

「ただいまです。義姉さん。」

 

「あら、大きくなったわね。怪我はなかった?」

 

「はあ、心配しすぎだよ。僕は大丈夫だって。」

 

「それでも心配するのが家族というものなの。」

 

「そうだぞ。全く。そっちに行けないタイミングがあったのはどういうことだ。」

 

なんかナチュラルに兄さんが出てきた。いつの間に。

 

「ああ、それは僕の魔力にジャミングがかかってたんだろうね。そういう時もある。」

 

「……あ(察し)、ああ。分かった。そういうことだな。」

 

勝手に理解してくれたようで何より。

 

「うん。そういうこと。」

 

「では、本題に入ろう。私に用があるそうだな。」

 

「はい。遠坂家当主、遠坂時臣。貴方に話がある。」

 

「分かった。書斎で話そう。誰も入れるなよ。」

 

葵さんが頷く。

 

☆☆☆☆☆

 

「まず、桜について、間桐で人体実験のような扱いをされていた。僕が助けなかったら、どうなっていたか。分からないとは言わせない。」

 

時臣が沈んだ表情をする。

 

「それについては私の落ち度だ。本当に遺憾だ。お前には本当に感謝してる。」

 

「では、それを踏まえて。これを。」

 

右手の手袋をとり、甲を見せる。

 

「これは、令呪!まさか、」

 

「そう。僕も聖杯戦争に参加する。ただし、僕は根源への到達は願わない。それでもいいなら同盟を組む。」

 

「…………それは無理だ。」

 

やっぱり、か。あんたは()()()だもんね。

 

「よろしい。ならば戦争だ。世界一物騒な兄弟喧嘩を始めよう。」

 

「ああ、一度くらい弟癇癪を受け止めてやらねば兄は務まるまい。」

 

「そうこなくっちゃ。二言はないね。」

 

挑発にのってくれたようでなにより。

 

「ああ、遠坂時臣、魔術師として戦おう。」

 

「「では、聖杯戦争で会おう。」」

 

第四次聖杯戦争まで残り一年。

 

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りゅーくんの転生日記

x月y日

雁夜さんと観光中。現在ハリケーンに巻き込まれています。

「いやー平和だねー。」

「だねー」

地下に空間作ってルーン使って料理してるところです。

「ん、もういいかな。」

「おお、美味そうだな。」

「ようし、それじゃ、「「いただきます。」」

自炊、楽しくて、美味しかったです。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。感想を頂くと、筆者が狂喜乱舞します。

第四次聖杯戦争まで残り一年。召喚できないなら無理矢理英霊にすればいいじゃない。ということで、スカサハ一回殺して来ました。マヌーサザラキ。分かる方もいらっしゃる筈。あの頃とは違い、即死じゅもんと化したザキ系なら殺せるだろう。ということで。

では、また次回。

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