転生者と影の国の女王が送る聖杯戦争etc《凍結》   作:ストライクルージュ

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第4話

スコットランド、スカイ島 影の国王城

「素に銀と鉄、礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 

閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する。

-----Anfang(セット)

-------------告げる。

---------告げる。

汝の身は我が元に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

「誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

 

汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

「サーヴァント、キャスター。召喚に応じ参上した。

貴方が私の…マスター…か。」

 

ううむキャスターか。ディルムッドで埋まってるってことかな。

 

「ああ、遠坂加韋。僕が貴女のマスターだ。よろしく、スカサハ。」

 

「ふっ、まさか君が私のマスターだとはな。私を倒したのもこの為か?」

 

「半分正解ってところかな。」

 

「ふむ。この戦いはついでと?」

 

やー悩んでる顔もいいっすねー。

 

「残念、正解は。

最初から全て、貴女に会う為、貴女と闘い、戦う為。その為に僕は動いてきた。

さあ、一緒に戦いましょう。」

 

スカサハは顔に笑みを浮かる。

 

「ああ、このスカサハ、マスターの剣となり、盾となろう。」

 

「ついでに師にもなってくれると嬉しいね。」

 

と、言いながら、ゲイ・ボルグを渡す。

 

「言っておくが、私の特訓は厳しいぞ。」

 

「望むところだね。次はマヌーサザラキ(バグ技)なしで。」

 

第四次聖杯戦争まで残り11ヶ月。

 

☆☆☆☆☆

 

「うへぇ。疲れたー。」

 

スカサハの特訓が終わり、倒れこむ。正直拷問ではないかと疑うレベル。

 

「そんなこと言いながらきっちりついてくるではないか。本当に目を張るものがあるぞ、マスターには。」

 

「そうかな。君に言ってもらえると嬉しいよ。でももうギブ。」

 

「はは、まあ、明日に備えて休め。」

 

「うーい」

 

♢♢♢♢♢

 

スカサハはベッドの上で悶えていた。

 

「うー。何故あんなことを平気で言えるのだ、あ奴は。昔でも初対面であんなこと言ってくる人などあまりいなかったのに……。」

 

ただでさえ初めて自分のハートを射抜いた(物理)人なのに、綺麗だとか、会いたかっただとか、そんなことを言われては、尽くしたくなってしまう。私の影の国を守ってくれていたともいうし、

 

「うー。うー。はあ、恋しているのか。私は、クーもいるのに。

私はサーヴァントだ。マスターの為に戦わなくてはいけない。戦わなくては。」

 

スカサハは槍を握りしめ、部屋を出た。

 

♢♢♢♢♢

 

「おーいマスター。朝だぞ。起きろー。」

 

スカサハの声が聞こえてくる。

 

「マ・ス・タ・ー!」

 

「うひゃい!起きます。起きますのでそのゲイ・ボルグしまって!」

 

「はあ、全く。」

 

着替えて台所へ行くと、そこには料理が並べてあった。それも半端なく大量の。「魔境の智慧A+」で料理スキルでも取ったのだろうか。料理できなそうだし。

 

「マスター。貴方今失礼なことを考えているだろう。私だって料理くらいできるぞ。」

 

なん…だと… おいしい。

 

第四次聖杯戦争まで残り10ヶ月。

 

☆☆☆☆☆

 

「なあ、マスター。そろそろ連携訓練でもしないか?私達はどちらも全距離対応型だから、早めにやっておけば結構な戦況に対応できると思うが。」

 

現在休憩時間という名の作戦会議中

 

「え、もう僕は集団戦をこなせるまで腕が上がったのかい?」

 

「はあ、マスターは自分のことを過小評価し過ぎだ。クー以上の成長速度だぞ。」

 

「え、あの《アイルランドの光の皇子》よりかい?」

 

あっちではまともに運動すらしていなかった自分が?そんなまさか。

 

「ああ、そうだ。本当に凄いぞ、マスターは。」

 

わあお。マジだった。

 

「分かった。よろしく、《影の国の女王》サマ。」

 

「全く、茶化すでない。行くぞ。」

 

♢♢♢♢♢

 

はあ、絶対見てるまた見てる。

この前マスターのことを意識してから、視線を感じるようになった。特に、胸部と臀部に。

それ以外にも視線は感じるし、時折顔が赤くなってしまう。それでも手を出して来ないし、初心なのだろうな。焦れったい。

あーもう。私はなんてことを考えているんだ。私はサーヴァント、マスターの剣で盾。私はサーヴァント。

 

♢♢♢♢♢

 

スカサハが足を止め、槍を振りかぶる。

 

「この辺りで良いだろう。せいっ!」

 

木々がなぎ倒され、あっという間に開けた空間ができる。流石英霊、これが全て体術とは驚きだ。

 

「 さて、特訓を始めるとしよう。」

 

スカサハは、ルーンで龍牙兵擬を創り出す。

 

「了解。」

 

第四次聖杯戦争まで残り9ヶ月。

 

☆☆☆☆☆

 

あれから半年かけ、自分達の戦い方を手に入れた。

そして今、

 

「こんにちはー。衛宮切嗣さんいらっしゃいますか?」

 

霊体化したスカサハと一緒にアインツベルン城に来ていた。

 

「キリツグ、侵入者だ!貴方のこと知っているようだぞ。」

 

「大丈夫だ、彼は仲間だ。

遅くなってすまない。あの方法についてか?」

 

切嗣が門から出てきて、こちらを出迎えに来た。

 

「ああ。それと、他にも相談がある。」

 

「了解した。こちらで話そう。」

 

☆☆☆☆☆

 

「……というわけだ。」

 

「成る程。それなら……。」

 

切嗣に聖杯浄化の説明をし、同盟の話に移る。

 

「では、貴方のサーヴァントだけを知り尽くしていては不公平だ。君が望むなら情報を提供しよう。」

 

「分かった。頼む。」

 

「クラスはキャスター。宝具は『貫き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ・オルタナティブ)』EX、ステータスは、筋力A+、敏捷A、魔力A+、幸運C+、だ。」

 

切嗣はステータスを聞いて、驚きを隠せないようだ。

 

「キャスターで、そのステータスなのか。一体どんな英霊なんだ……。」

 

「まあ、これでアーサー王の同盟相手に不足なし、ですよね。」

 

沈黙を貫いていたアルトリアが口を開く。

 

「寧ろ私が相応しく無い気がするがな。よろしく頼む。」

 

「同盟成立だな。最後の決闘、楽しみにしてますよ。」

 

第四次聖杯戦争まで、残り3ヶ月。

 

☆☆☆☆☆

 

「「アアアアアァァァ!!」」

 

瞬間、交錯。黒い剣を持った男が蹌踉めく。

 

「シッッ!」

 

その隙に真紅の槍が迫る。

 

「ッッ!」

 

男は剣を構え、神速の突きを逸らす。が、横からもう一本の槍が叩きつけられる。

 

「ハッッ!」

 

男は剣の柄で槍を受け止めようとするが、少し勢いを弱めたところで、

 

「ガキィィン」

 

柄が砕け、塵になり、消えていく。

 

「アッ、また負けかあ、やっぱり体技だけじゃあ敵わないな。」

 

「フッ、私が体技で負けては彼奴らに面目がつかないよ。」

 

「はあ、そうだね。スカサハは、とても綺麗で力強い。」

 

「ッッ。あのなあ、私も女だぞ、力強いは如何かと思うぞ。」

 

怒りからか、顔が赤く染まっている。く、これも可愛いっす師匠!

 

「あ、そうですか、すみません。」

 

「まあ良いだろう。その、だな、もう少ししたら私の部屋に来てくれないか。」

 

「ああ、分かった。」

 

☆☆☆☆☆

 

コンコンコン

 

「いいぞ」

 

「お邪魔しま〜す。」

 

スカサハの部屋に入ってみると、ベッドに座っているスカサハが目に入った。なんというか、すごく、扇情的な格好をしている。

 

「マスター。貴方に聞きたいことがある。」

 

ごくり、

 

「貴方は、私が好きか?」

 

「は?」

 

「だから、その、私に所有欲とか、征服欲とか、そういうのは感じるかと聞いているんだ。」

 

まさか、チラチラ見てたのバレテータ!?

 

「すまない。その質問には答えられない。」

 

それに、何より、

 

「何故だ。」

 

「今の僕たちの関係はマスターとサーヴァント。それ以上でもそれ以下でも無い。この理由では不充分か?」

 

聖杯戦争にそういう気持ちで挑んではいけない。

 

「っっ。それは……。」

 

「だから、今、その質問に答えることはできない。

令呪をもって命ず。聖杯戦争に君の全力をもって挑め。」

 

右手の甲の令呪が一画分掠れる。

 

「分かり、ました。」

 

第四次聖杯戦争まで、残り2ヶ月。

 

☆☆☆☆☆

 

一ヶ月前に彼女の口から出た言葉には驚いた。とても萌えた。しかし、それは今言うべきではないと判断し、先送りにした。その結果、スカサハはもう以前と変わらない。いや、以前に増して協力的になった。そして現在、聖杯戦争用に冬木での拠点を整えている。

 

「マスター。ソファはここで良いか?」

 

「ああ、そこでいい。台所はその奥で。」

 

「 む。了解した。」

 

キャスターは魔境の智慧で『怪力』を取得して家具を置き、僕が『陣地作成』で工房にしている。

 

「ふーこれでよし。と。後はスカサハの部屋だけだな。まあ、自分好みで作ってくれ。」

 

キャスタークラスで召喚されたわけだし、作れるだろう。

 

「よし分かった。」

 

「僕はちょっと出掛けてくる。」

 

「了解。気をつけて行けよ。」

 

「ういうい。行ってきます。」

 

☆☆☆☆☆

 

冬木教会

 

もう凛も桜も(←ここ重要)育ったし、綺礼さん愉悦化計画始動だぜワッショイ。

 

「君か。久しぶりだな。」

 

「ええ、ちょっとこちらを。きっと綺礼さんのお口に合うはずです。」

 

「ほう。激辛麻婆豆腐、か。まあ、いただいておく。」

 

そう。これで初めの内に愉悦ゲージを貯めておけば、結構早めに覚醒する筈だ。

 

「ではまた。」

 

「ああ。」

 

♢♢♢♢♢

 

「 なんだこれは」

 

綺礼はパックの裏に字が書いてあるのを見つけた。

 

『愉悦!』

 

「 愉悦。か、面白いキャッチコピーだな。まああとで食べておくか。」

 

その後は言うまでも無い。

 

♢♢♢♢♢

 

「フンフフンフフーン。」

 

「ただいま。」

 

「お、おかえり。マスター。」

 

第四次聖杯戦争まで、残り1月。

 

☆☆☆☆☆

 

「ふう、遂に明日。か。」

 

「え、何故分かるのだ?マスター。」

 

「秘密だ。それも聖杯戦争が終わったら話すよ。」

 

ジル・ド・レェが召喚されるのは明日、おそらく今回はバーサーカーになるだろうから被害が出る前に消しておこう。どのみち『この世全ての悪(アンリマユ)』を消すのに、一体は消しとかないといけないしな。

 

「ふうむ。ならばやはり勝ち残らなくてはな・

 

「ああ、勿論だ。」」

 

第四次聖杯戦争まで、残り1日。

 

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りゅーくんの転生日記

¥月$日

霊体化されているのも困りものだな。プライバシー的な意味で。

トイレにいけない。(意味深)

全くねえ、走ってる時とか本当ヤバいんですよ。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。感想頂けると嬉しいです。

次回から、第1章始まります。

では。また次回に。

 

 

 

 




ホントすみません。
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