インフィニット・ストラトス TS少女の過ごし方   作:kaitolian

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相川さんのキャラは身体測定のシーンと一巻のモブのセリフから作りました。
違っていたらすいません。


第3話

 あれから織斑姉弟の会話によって姉弟関係が明らかになった。

 それによる騒動も終結し、1時間目のIS基礎理論授業も終わった。

 そして今はクラス初の休み時間!

 

 である………はずなのだが………空気が………重い………

 

 原因は明らかで織斑一夏がこの教室にいるせいである。

 そのことにより1年1組を除くIS学園の生徒達が多く廊下に集まりこの『話しかけたい、でも話しかけたら許さないからな』というチキンな雰囲気が発生したのだ。

 その連鎖効果により私達は誰も動けないっ!!!

 元日本人の私が言おう

 —日本人の集団意識 マジこえええーーー

 取り敢えずこの休み時間はどっかに行ってくれ!織斑一夏!

 そんな祈りが通じたのかは知らないが篠ノ之箒を連れて織斑一夏は出ていった。

 

 その直後1年1組の面々はそれぞれに動き出す。

 2割の女子達はまだ見ぬ成果を目指して追跡する。

 2割の女子達はどっと疲労を感じ不安を覚える。

 残りの6割はやっと緩んだ緊張感にただ安堵する。

 

 そうこうしているうちに休み時間が終わり、

 ようやく廊下に人がいなくなる。

 そうして1組に静けさが訪れる。

 ほどなくして織斑達が叩かれる。

 

 

 ♦      ♦♦♦

 

 

 

「―――――であるからしてISの―――――」

 

 淀みなくスラスラと教科書を読み説明する山田先生。

 しかし俺にというか大半の者にはというか1人を除いて暇である。

 なぜなら今の所は基礎の基礎もいいところだからだ。

 倍率30倍の受験を突破し、IS用の教育も受けてきたのだ。

 わからないはずがない。

 ちらりと見渡すと眠そうにしている奴も2、3人いるが誰も寝てはいない。

 流石エリートとしか言いようがないだろう。

 とクラスへの総評へと向かいつつ俺はペン回しに夢中になる。

 

「織斑くん、何かわからないことでもありましたか?」

 

「え、えーと………」

 

 織斑は言いにくいのか口ごもってしまった。

 まあ確かにそうだろう、恥ずかしいのであろう。

 自分が馬鹿であると公言するようなものなのだから。

 そういうことを言えるのはそれに対する自己評価がないに等しいからだ。

 誰も大切なことには馬鹿だと無知だと下手だと言えないものだ。

 サッカー少年がそうであるように。

 遊び大好きっ子がそうであるように。

 いたずら小僧がそうであるように。

 織斑一夏のこれからの人生は必ずISと離れることは出来ないのだ。

 それどころかほとんどがISにより埋まるであろう。

 そうなれば自然と自己評価も上がるであろう。

 1か月しかなかったのだ、多少は許されるべきだろう。

 

 —さあ言ってみなさい織斑一夏、多少のことならば放課後にでもわかりやすく教えてあげよう

 

 そう言っていた。

 ペン回しを高速回転でしながら。

 

「ロペスがそこまで言うなら仕方がない。詳しくは放課後にでも教えてもらえ。

 ああ、心配するな。ロペスは筆記の入試が満点だったんだ。

 少なくとも間違ったことは教えられないだろう。」

 

 ()()()()()()()

 

 ペンが飛んだ。

 

「いてっ」

 

 織斑の頭に当たった。

 

 どうでもよかった。

 

 顔を上げるとみんなが見ていた。

 現実を認識した途端、顔が真っ赤になる。

 

「せ、先生、つ、つかぬことをお聞きしますが、私はどこから喋っていたでしょうか?」

 

「『まあ確かにそうだろう』というところからだ。

 言うことがあるとすれば『そうであるように』というところだな。

 そこらへんの音のリズムがよければもっとよかったぞ。」

 

「はいぃ」

 

 俺は恥ずかしすぎて顔を下げることしかできない。

 1日よ、早く過ぎてくれ。

 

「で、織斑。なにがわからないんだ?」

 

 織斑先生に聞かれたのなら言ってしまった以上やるしかないであろう。

 そう心を落ち着かせ、放課後のために織斑の話を聞く。

 

「ほぼ全部です。」

 

 ―ピキッ

 

「一応聞くがここまでで他にわからん奴はいるか?」

 

 —シ―――ン

 

 織斑は誰も手を挙げないことに不満げな顔をしている。

 

 —ビキッ

 

「………入学以前に受け取った参考書はどうした。」

 

「古い電話帳と間違えて捨ててしまいました」

 

 ―パアン

 —ピキピキッビキッ

 

 これも任務のためこれも任務のためこれも任務のためこれも任務のためこれも任務のためこれも任務のためこれも任務のためこれも任務のためコレモニンムノタメコレモニンムノタメコレモニンムノタメコレモニンムノタメコレモニンムノタメ

 ふう、おちついた。オリムラ ホウカゴ シメル

 

 気が付いたら授業の終わりの鐘がなっていた。

 

 前の席の相川清香さんと話しているとオルコットさんが話しかけてきた。

 

「ちょっとよろしくてイリナ・ロペスさん?」

 

「なんですかセシリア・オルコットさん」

 

「率直に聞きますけどあなたも教官を倒したんですの?」

 

「うん、そうだ」

 

「まあ!やはりあなたでしたのね。

 挨拶に来ただけですわ、これからよろしくと。

 あと私のことはオルコットでよろしいですわ。」

 

 —ほう、わざわざそういうことを言いに来るとは、いい度胸してるじゃねえか

 

「わかった、これからよろしくオルコットさん。

 あと私のことはロペスでいい。」

 

 そしてオルコットさんは織斑の席へと向かう。

 まあオルコットさんは織斑に話すには大きい声で喋っているので丸聞こえだが。

 

「いっやー、ライバル宣言されたねー。で、ご感想はー?」

 

「ライバルの1人や2人、居たほうが学園生活に張りが出て楽しそうでいいじゃないか。」

 

「ほー、自信ありげだねー。これからが楽しみだねー」

 

「ああ、本当に楽しみだよ、退屈とは程遠い1年にはなりそうだ。」

 

「あははー。そこには同意するー」

 

 そうこうしているうちに鐘がなる。

 

「では3時間目の授業を始める。ああ、その前にクラス代表者を決めないといけないな。

 クラス代表者とは再来週のクラス対抗戦の出場者だ。

 そのほかにも生徒会の開く会議や委員会への出席が仕事だな。

 クラス対抗戦は入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。

 今の時点で大した差はないが競争は向上心を生む。

 ちなみにクラス代表者は一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」

 

 あ、これは

 

「はい、織斑くんを推薦します!」

 

「私もそれがいいと思います!」

 

 あ、やっぱり

 

「ふむ、では織斑以外にいるか?自薦でも他薦でも問わないぞ」

 

「えぇ!? お、俺!?」

 

「他にはいないのか?いないなら織斑に決まりだぞ。」

 

「お、俺はやらな―――」

 

「自薦他薦は問わないと言った。他薦されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟をしろ」

 

 う~ん、悩む。俺の任務の一つは他国のISの稼働データを得よ、なのだ。

 そしたら一見、クラス代表になるのがベストに思われる。

 しかし、どのくらい時間が取られるかが問題だ。

 だが、聞いた暁には織斑先生のことだから有無を言わさず自薦にされるだろう。

 

「決闘ですわ!」

 

「ああ、いいぜ。四の五の言うよりずっと分かりやすい。」

 

 相川さんから話を聞いていたらいい方向に転がったらしい。

 

「まあ、待った。それをするなら私も入れてくれよ。

 オルコットさんが言うならクラスの実力トップがなるべきなんだろう?

 それなら私、イリナ・ロペスがやるべきだろう。」

 

 俺に都合が良すぎる展開で思わず笑みが浮かんでしまう。

 

「ええ、いいでしょう。ここでどちらが強いかはっきりさしてあげましょうか。」

 

「ああ、俺もいいぜ」

 

「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い――いえ、奴隷にしますわよ」

 

「真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない」

 

「ハンデはどのくらいつける?」

 

「あら、早速お願いかしら?」

 

「いや、俺がどのくらいハンデつけたらいいのかなーと」

 

 —ハァア?

 織斑の台詞にクラスからドッと爆笑が巻き起こった。

 しかし俺の周りは静かで、周りが冷静な人達で誇らしい。

 しかし、こちらをチラチラと見ているのはどうしたのだろうか?

 

「お、織斑くん、それ本気で言ってるの?」

 

「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?」

 

「織斑くんは確かにISを使えるかもしれないけど、それは言い過ぎよ」

 

「……じゃあ、ハンデはいい」

 

 頭の冷静な部分が言っている、このままではまずいと。

 故に深呼吸をし、説明と提案に入る。

 

「織斑一夏。ちょっと言いたいことがあるんだけどいい?

 男とか女とか関係なくさ、代表候補生ってさあプロ候補生なわけよ。まあまだプロ候補生の卵なんだけどさ。

 それを唯参加資格を持った練習なし元一般人がさあプロ候補生にハンデつけて勝つって言っちゃう訳よ。

 それはよ、いろいろとダメだと思う訳よ。」

 

「それで提案があるんだけど、私とオルコットが最初に戦ってその後勝者と織斑が準備が整い次第すぐに戦う。

 これなら実力の差も埋まるし第1試合を織斑が見る訳だからその戦術の取り方によりクラス代表者に適するかわ かるだろう、どうかな?」

 

「ええ、問題ありませんわ。」「ああ、わかった。」

 

「さて、決まったようだな。それでは勝負は1週間後、放課後に第3アリーナで行う。

 織斑、オルコット、ロペスはそれぞれ用意をしておくように。

 それでは授業を始める。」

 

 

 ♦      ♦♦♦

 

 

 1年1組の放課後に夕日が差し込みながら2人の人影が映る。

 

「いや~ありがとう。助かったよ、イリナ。」

 

「どういたしまして。

 だけど帰ったらちゃんと復習しないとどうせあなたのことだから忘れちゃいそうだけど。」

 

「わかったよ、ちゃんとする。流石に同じことを教えてもらうのは情けないからな。」

 

「こんな基礎を教えてる時点で情けないもくそもないけどね!」

 

「し、仕方がないないだろう。」

 

「あはは、ま「あのさ」ん、なんだ」

 

 夕焼け色に染まる教室。向かい合う男と女。談笑し雰囲気が良くなる

 男は恥ずかしいのか口ごもってなかなか言い出せず、

 女は男が何を言いたいのかわかっているのか微笑みながらただ男をじっと待っている。

 

「その、さっきはごめん。」

 

「いいよ、許す」

 

「んな、あっさり」

 

「いやさ、私さ代表候補生ってお母さん(たいせつなひと)から直に言われてさ自負とか誇りとかいろいろあったからさ、つい頭に血がのぼってあんなこと言っちゃったんだ。」

 

「だったらなおさら」

 

「いいや、だって私は直前に織斑が代表候補生って言葉知らないことを知ってたからさ。そしたら仕方ないよ。

 あ、けど別に対等な戦いの上であえて言うならドンドン言ってくれて構わないよ。ま、私が勝つけどね~」

 

「けど、イリナって怒るとすっごい笑顔になるんだな。」

 

「ちょ、それ仮にも女のわたしにいう!?」

 

「ぷっ、」「ふふ」

 

「「ははは」」

 

 そうしてIS学園初日は幕を閉じた。

 

 あ、ちなみに1人部屋でした。国家権力使ったからね!

 

 

 

 

 

 




ああ、SEKYOUしちゃった。
でも仕方がないんです。
イリナの性格的に。
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