FAIRY TAIL~世界を見通す瞳~   作:星の王子(笑)。

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須佐能乎

「久し振りだな…ニルビット族」

 

レンはニルヴァーナを目覚めさせた後、おそらく六魔将軍(オラシオンセイス)はニルビット族を消しに来ると思い、大昔に仕込んだ飛雷神の印を目印に飛んだ。

 

(…まさか400年も前に付けたのが残っていたとは)

 

村の入口に付けた印を染々と眺める。

 

「おお…お前さん、まだ生きとったのかなぶら」

 

歩いてきたのは民族衣装に額に黒い刺青の老人、ニルビット族の長、ローバウルだ。

 

「貴様こそ……いや、貴様は生きてはいないのか」

 

「…うむ、ワシはあの後ここで死んだ。今の私は思念体の様なものだ」

 

レンの瞳が薄っすらと紅くなり、三つの勾玉模様が浮かび上がる。

 

「…成る程、あの娘の為か」

 

「…!?お前さん、ウェンディと会ったのか!あの子は無事か!?」

 

残存魔力でここで生活していたことに気付き、ローバウルの反応で確信に変わる。

すると村人、いや村長の魔法の人格を持つ幻が二人の元へ駆け寄ってくる。

 

「どうしたなぶら」

 

「そ、村長!ニルヴァーナが…」

 

「……やはりここを狙ったか、小僧共」

 

封印の解けた方を向けば、足の多い巨大な動く建造物『ニルヴァーナ』が近付いてくるのが見える。

 

「おい、少しばかり衝撃が流れるかもしれんが我慢しろよ」

 

既にニルヴァーナ前方に設置されている大砲が大きな光を放っている。少なくとも誰かしらが操っていることは確かだ。

 

(だが、あの連中ではない。そもそも感じられる魔力に覚えがない…それにナツたちの魔力は小さくなっているな)

 

そう、この時点でナツたちはブレインの封印してきた六魔将軍(オラシオンセイス)マスターゼロに倒されていたのだ。

 

 

「…おいおい、流石に()()を受け止めるのは骨が折れるぞ…」

 

呟いている間も魔力が溜まり、一国を沈められるのではないかと思えてしまうほど魔力が溜まっていた。

 

(ってかアレ、明らかに俺の封印した時のチャクラが入ってるな)

 

などと考えるレンを余所に、遂にニルヴァーナから強大な魔力の光線が放たれる。

 

「…ふぅ、疲れるが元はと言えば俺のせいだ……特別に見せてやろう。これが最強にして絶対、須佐能乎(スサノオ)だ」

 

レンの右目には勾玉模様から十字と円が交差する模様へ、前髪で隠れた左目は薄い紫色に波紋が広がり、いくつもの勾玉模様が広がっている。

 

レンの身体の周りを紫色のチャクラが覆い、巨大な人形へとなる。

 

「邪魔だ!」

 

チャクラで形成された大きな刀で魔力の光線をたたっ切った。

 

『はぁっ!?』

 

ニルビット族、六魔、そして連合の連中の素っ頓狂な声が聞こえる。

 

「…やはり疲れるな」

 

須佐能乎(スサノオ)は徐々に小さくなり、やがて消える。

だが、ニルヴァーナの魔力は早々に溜められるものじゃない。

 

「小僧共、フェアリーテイルなら…やってみせろ」

 

 

 

 

「…っ!うおおっ!やってやるぞ!」

 

「ええ!私たちはフェアリーテイルよ!」

 

「俺たちに出来ねぇことは何もねぇっ!」

 

 

 

「そうですっ……私だってジェラールやレンさん、みんなのために!」

 

「そうよウェンディ!六魔だか将軍だかわけわからない連中に私たちのギルドは潰させやしないわ!」

 

 

 

 

 

「…それでこそだ」

 

亥、戌、酉、申、未の順に印を結び、大量のチャクラを流す。

 

「足止めは任せろ…このサイズならこいつが適任だ」

 

ボフンッと煙を立てて、ニルヴァーナと変わらない大きさの龍が現れる。

 

「口寄せ、老山龍(ラオシャンロン)!」

 

現れた存在は、伝説の古龍だった。

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