FAIRY TAIL~世界を見通す瞳~ 作:星の王子(笑)。
「…で、何の用なんだ?」
一瞬可笑しな空気が流れたが、俺の質問によって元に戻る。
「おっと、そうだったな…あんたから感じる
(ほぅ…此奴は感知タイプだったか)
「…返答は無しか…だったら」
カイトはマントの中から手を出す。手には小太刀ほどの長さの短刀が握られていた。
「…少し落ち着け」
仕方なしとばかりに俺は、目に少しばかりチャクラを集中させる。
チャクラとは、この世界には本来無いものであり、身体エネルギー(人間の身体を構成する膨大な数の細胞一つ一つから取り出すエネルギー)と精神エネルギー(修行や経験によって蓄積したエネルギー)からなるものであり、精神エネルギーとは、言わば魔力である。
「眠れ…写輪眼」
俺の眼を直に見たカイトは、眠るように意識を失った。
「…うっ……ここは?」
一時間ほど経った頃にカイトはようやく目を覚ました。
「やっと起きたか」
俺はカイトの眠っていたソファの向かいの椅子に腰かけて、本を片手にコーヒーを飲む。
「アンタは…」
「悪かったな、幻術の加減がまだ分からなくて強くなってしまったようだ」
謝ってはいるが、頭を下げようともせずに本を読み続ける。
「幻術?いや…それよりもアンタは敵じゃないと分かったからよしとするか」
「ほう、何故俺が敵じゃないと?」
カイトは体を起こしてニヤリと笑う。
「アンタが俺を
状態を起こした際に蒼い髪が宙を舞った。
(頭は悪くないようだ……現時点でまだ情報は足りないしな…)
「でも…まだ完全に信用できたわけじゃない。アンタの中にいる
(…やはり、いい眼をしているな…観察眼の一種だろうか実戦クラスではない、か。俺の眼程ではないにしろ、観察眼としては
「なぁ、アンタの中にいる
ゆっくりと本を閉じ、カイトを視界に捉える。
「……コイツはそう易々と他人に教えて良いものではない。悪いが、俺もお前を信用していない」
「…っ……へぇ、そうきたか」
「ふっ…お互い信用していない。赤の他人なのだから当たり前だろう」
「っ…いや…」
カイトはソファから立ち上がって、急に机に頭をぶつけた。いや、正確には俺に向かって頭を下げたのだ。
「頼むっ!…俺に力を貸してくれ…っ」