FAIRY TAIL~世界を見通す瞳~ 作:星の王子(笑)。
「今から奴らの居場所を見つける。少し黙っとけ」
未の印を結んで目を閉じる。目を開けながらでも出来ないことはないが、樹海と言うだけあって色々な生物が存在するから、少しでも感知範囲と正確性を上げるためにも、目を閉じる。
「見つけるって、どうやってだ?」
「そうだぜ、こんな広い森じゃあ一日二日じゃ見つからないぜ…」
ナツたちは愚痴を漏らすが、既に深くまで集中しているレンの耳には届かない。
「……これじゃない……これでもない……む?…いや………っ!」
一分ほど探ってみたが、ここ等あたりには集団の魔力がいくつもあって切りがない。
仕方なしに対象を変えて探る。
(あのガキはグランディーネやカイトの魔力と同じ…なら探せるはずだ)
この樹海の隅々まで探っていくうちに、一際大きい魔力を六つ感じた。恐らく
「む?…奴らとガキどもが一緒じゃない、だと?」
「おい、そりゃどういう事だよ?ハッピーたちはあいつらに攫われたんだぞ?」
「…奴らがあのガキたちを連れてない理由なら、大方見当はつくが……もしそうだとしたら、奴らの進行方向と真逆にいる可能性が高いな……む、見つけたぞ」
印を説いて目を開く。だがこうして感知するとやはりそっくりだな。
「さて…あのガキのいるところは予想以上に遠い、が……シャルル、もしかしてあのガキはこんなものを持ってなかったか?」
マントの中から一本の小太刀を抜いて見せる。
「ええ、確か小さい頃に父親から貰ったって。刃の部分に何か書いてあったわ」
「よし、掴まれナツ」
「お、おう!」
ナツは、俺の肩を急いで掴む。
「掴んだぜ!」
「飛ぶぞ」
あのガキ、つまり俺が見せた小太刀に書かれていた印は、飛雷神の術の
「うおっ……ハッピー!」
一瞬で視界が暗転し、目を開けたナツは飛びついた。
「ナツー!うわーん良かったよー!」
「ああ…助けに来たぜ」
「感動の再開はいいが…さっさと戻るぞ。エルザの身体に毒が回り切ったら元も子もないからな。…立てるか?」
視線を移すと、蒼い髪の少女が膝から崩れ落ちて涙を流していた。
「…私…ジェラールを……私…」
呟いたと思ったら、少女はふっと意識を手放してしまった。
「…気絶してしまったか」
その小柄な身体を軽く持ち上げ、背負う。
「ナツ、置いていくぞ」
ここに飛ぶ前に、エルザたちのいるところにマーキングをしておいたので、ナツとハッピーを掴んですぐに飛ぶ。