【銭湯】
―カポーン
八幡「あ゛あ゛あ゛あ・・極楽極楽・・」
八幡(小町と一緒に来たものの男女別だからな・・
別に妹と一緒じゃないのが寂しいだけだからね?
決してやましい意味はないよ?ホントだよ?)
戸部「あんれー?ヒキタニくんじゃね?」
八幡「っ!お、おう・・」
八幡(うわぁ・・・)
戸部「すっげーくつろいでたっぽいけど
なになに、ヒキタニ君ここの常連的な感じ?」
八幡(さっきの唸り声きこえてたのかよおおおおお・・)
八幡「あ、いや家の風呂の調子が悪くてな」
戸部「マジで?俺んちと同じじゃんマジ奇遇!」ウェーイ
八幡(うげぇ・・こんな奇遇いらねえよというか声でけえんだよ
戸塚出せ戸塚、チェンジだ)
戸部「・・・。」ジー
八幡「な、なんだよ」
戸部「いやヒキタニ君結構がっちりしてんなーって思ってさ、なんかスポーツとかしてるん?」
八幡「別に、せいぜい自転車通学くらいだよ」
八幡(いじめが発生しても抵抗できるように最低限鍛えてたなんて少なくともコイツには言いたくねえ)
戸部「じゃあ足は鍛えられてるってわけだ、サッカー部入ればイイ線いけたんじゃね?」
八幡「いやお前俺がぼっちって忘れてないか?何タニ君だよ俺
チームプレイとか無理だから」
戸部「あ、いやー・・あの時ネタにしたのはマジ悪かったって
これでも俺ちょっと反省してるんだわ・・」
八幡「気にすんな、事実だし」
戸部「・・・。」
戸部「しっかしあれじゃね?ヒキタニ君結構喋れるんだね
学校じゃあんまし離さないじゃん、どゆこと?」
八幡「だから学校ではあんまり目立ちたくないんだよ・・」
戸部「?」
八幡(そういう思考が理解できないって感じだな)
八幡「だから、その、あれだ・・俺には俺のペースっていうのがあってだな」
戸部「ほーん、大和君みたいなもん?」ポン
八幡「いや、微妙に違うと思うぞ」
八幡(逆になんであいつがお前らのグループにいんのか俺も聞きたいんだが
あれか部活か、部活なのか?とりあえず体育会系の部活入っとけばOK的な?)
八幡「そういやお前」
戸部「んー?」
八幡「海老名さんとはその後どうなんだ?」
戸部「それ、ヒキタニ君が聞いちゃう?」ピクッ
八幡「っ、まあその・・あれだ、ほら奉仕部の依頼のその後の報告的な・・」アセアセ
戸部「前よりは仲良くなれたとは思うわ、後もう少しってとこなんよー」
八幡(由比ヶ浜から聴いてるかぎり千日手っぽいけどな)
戸部「こう、最後の一手!っていうーの?
今告白しても無理そうなのはなんとなくわかるんよ
なにかいい方法ないん?ヒキタニ君」
八幡「恋人どころか友達いない俺に聞くなよ」
戸部「えぇ・・?そりゃないでしょーヒキタニ君、俺たち友達じゃん」
八幡「は?」
戸部「え?違うん?」
八幡(違うだろどう見ても、ただのクラスメイトだろーが
って言ったら言ったでさらにめんどくさそうだな)
戸部「っべー・・軽くショックだわー」
八幡(ハチマンシッテルヨ、これ肯定したら今後友達でしょ!って言って
飯奢らされたに荷物持ちさせられたりするんだよね
あとオトモダチ代とか?なんか悲しくなってきたわ)
八幡「・・なんかすまん」
戸部「いや謝ることないっしょ、ってゆーかなら改めて
これからよろしくなっ!ヒキタニ君!」スッ
八幡「」
八幡(やばい、俺の人生初の友達がこいつになんのか
マイネームすら間違えられてるこいつがファーストフレンド襲名だと?
動揺しすぎて意識高くなるレベルだわ、いや意識高いってか●ー語の領域だよもう
いやそんな事よりなんとか断れ俺、うやむやにする口上を考えろ・・!)
八幡「よ、よろひく」ガシッ
八幡(ハチマン頑張った!頑張ったんだよ!でも無理だったよ・・・)
戸部「で、ヒキタニ君、これだけは言わせてもらうけど」
八幡(っ!まさかさっそくオトモダチ料金発生か!?)
戸部「俺、絶対負けねーから!」キリッ
八幡「お、おう・・」
八幡(まだ俺が海老名さん好きだと思ってたのか
かと言って今更嘘告白でしたって言うも怖ええしな・・どうしよ)
戸部「さてとっ、だいぶ温まったしそろそろ俺出るわ
んじゃまた学校でねーバイビー」ウェーイ
八幡「・・・・。」
八幡「嵐のような奴だったな・・すっげえ疲れる
というか今までの銭湯でするやりとりじゃねえよ
これが今後続くならもう学校いきたくねー・・」
―俺、絶対負けねーから!
八幡(まああんなんでも、あいつの海老名さんへの思いは本物って事か、本物・・ね)
―少し時を遡る
【女湯】
<いやヒキタニ君結構がっちりしてんなーって思ってさ
―ブハァ!
姫菜(こ、こんなところでまさかのとべはち・・・!!
それもこんな、男と男の裸の付き合いで・・!
くぅう~・・・!家のお風呂壊れてて良かった!)ザバンッ!
小町(うわ鼻血っ・・大丈夫かなあの人
というかお兄ちゃん向こうで誰と話してんだろ・・?)
END