漆黒のガンダム   作:忍び

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半年近くご無沙汰にしております。



第二話

ヤマトは目の前の光景に目が奪われた。

ヤマトだけではなく敵味方もその光景に目を奪われる。

グレイズに乗っていたアインとクランクの二人は白いMSを倒そうとクランクがバトルアクセルを持ちスラスターを噴かせ接近し、、もうアインはライフルで足止めをしようとする。

白いMSは撤退中であるギャラルホルンのモビルワーカー隊へ移動することによってライフルの使用を封じ込める。

ライフルを使用していたアインは味方を盾にする白いMSに怒り、バトルアクセルを持ち突っ込んで行くが槍投げのように投げ飛ばされたメイスが飛んできた。

まさか武器を投げ飛ばすとは思わなかったようで慌てて減速しメイスを弾き飛ばす。

同時に白いMS が上へ飛び、弾き飛ばされたメイスを空中で掴み重力に沿って落下したまま振り落としてきた。

一瞬で白いMS の姿を消えた事に動揺したことで硬直したアインのグレイズはバトルアクセルを持っていた左腕を破壊された。

着地するとクランクのグレイズがバトルアクセルを振り落とすが咄嗟にメイスで防ぎつばぜり合いになる。

 

「どこから持って来たかは知らんがそんな旧世代のMSでギャラルよホルンのグレイズの相手ができるとでも!?」

 

「もうすでに一人死んでるけど」

 

「!その声、貴様まさか子供か?」

 

「あぁ、そうだよ。あんたら殺しまくったのも・・・」

 

すると、白いMSが三日月に答えるようにメイスを押し通す。

 

「お、押し負ける!?」

 

「・・・これからもあんたらを殺すのも!」

 

鍔迫り合いに勝っていた白いMSだったが後ろへ後退すると先ほどいた所に右からライフルの弾が飛んで来た。

右には左腕を壊されたアインのグレイズが残っていた右腕でライフルを構えていた。

アインは敵のMSに攻撃するが当たらず苛立っていた。

すると、白いMSのスラスターが切れかけ始める。

白いMSはある程度距離を取るとメイスを地面につけ、薙ぎ払うと土煙が生まれ包み込む。

土煙に視界を遮られるがライフルを構えるアインだったがクランクから通信により腰を低くし接近してきた白いMSに気づくが白いMSの方が早く、コックピットにめがけてメイスを突くがいち早く気づいたクランクが咄嗟に入り込みバトルアクセルで軌道を変えたことで頭部を破壊される。

すぐさまスラスターを噴かせアインのグレイズを回収し撤退する。

追撃をしようとする白いMSだったが動きが止まる。

グレイズ二機の姿はだんだんと小さくなっていき消えいった。

 

 

 

ギャラルホルンの姿がないこと確認し、倒したギャラルホルンからの戦利品の回収や負傷者の手当、仲間の死体を回収などの後処理を終えたオルガ、ビスケット、ユージン、シノ、大和、明弘の六人は戻って来た生き残りの一軍がいる部屋に呼び出された。

 

「テメェ!」

 

一軍のリーダーであるハエダがオルガを殴る。

 

「よくもコケにしてくれたな。俺たちを使って・・・」

 

「一軍の皆さんが挟撃作戦に向かう途中不幸な事故で攻撃を事を聞きましたが?」

 

それが俺らの何の関係が・・・、と言おうとするオルガだったが先より強烈に殴られてしまい倒れた。

 

そこからはただのリンチだった。

ヤマト達はただ歯を食い縛り手を握る事しかできなかった。

気の済んだ一軍は部屋を出て行き、オルガ達が残った。

 

「・・・大丈夫か?」

 

「あぁ、大丈夫だ」

 

「クソ、あいつら許せね!」

 

「・・・そうだな許せね。丁度いいのかもな」

 

 

 

 

 

 

 

 

モビルワーカーが収容されている所で先程一軍に呼び出されたオルガ達は移動し密会をしていた。

「俺たちがCGSを!?」

 

「前にお前も言ってただろユージン。ここを乗っ取るてよ」

 

「そりゃはそうだがこの状況でか?三番組の仲間が何人も死んでる」

 

「でも、マルバいない今がチャンスである訳だし」

 

「・・・マルバの奴は相当な屑だったが一軍の奴らはそれ以下だ。あいつらは俺たちの命を撒き餌しか思っていねえ。それにあいつらの頭じゃすぐに商売に行き詰まる。そしたら益々危険な山に手を出す、そうなれば俺たちは確実に殺されるぞ」

 

「かと言ってここを出ても他に仕事なんてないし」

 

「選択はねぇってことか」

 

「・・・お前はどうする明弘?」

 

「俺らはヒューマンデブリだ、自分の意思とは無縁にここにいる。上が誰になろうと従う、それがあいつらだろうとお前らであろうととな」

 

 

「・・・フン」

 

「うんじゃ、そうと決まれば作戦会議だな」

 

「三日月は呼ばなくていいの?」

 

「おー、忘れてた」

 

「・・・忘れてたって」

 

 

「ミカがもし反対するならお前らに悪いが今回は中心だ」

 

「はぁ?」

 

「オルガ?」

 

「まあ、それはないがな。俺が本気ならミカはそれに答えてくれる。確実にな」

 

 

密会を終えた後、オルガ達は作戦に取り掛かろうとする。

睡眠薬を混ぜたスープを一軍に配り、薬が効いたら両腕を封じ誰も使わない部屋に運び効果が切れるまで放置した。

薬の効果が切れた一軍は自分達が目覚めたら違う部屋にいて、両腕を封じられて混乱していた。

すると、扉が開き作戦の実行犯のオルガ達が入って来た。

「おはようございます。薬入りの飯の味はいかがでしたか?」

 

「薬だ!?」

 

「ガキが何のマネだ!?」

 

「まあ、はっきりさせたいんですよ。誰がここの一番かって事を」

 

「はあ!?」

 

「ガキ共!貴様ら一体誰を相手に・・・」

 

「碌な指揮をせず、これだけの被害を出した無能ですよ」

 

「ふ、ふざけんな!ッぺ」

 

ハイエダの吐いた唾がオルガの前に付く。

オルガは右足を下げるとハイエダを蹴る。

 

「・・・!わ、分かった!分かったから、とりあえずこれをとれ。そしたら命だけは助けてやる」

 

「はあ?お前状況分かってんのか。そのセリフを言えるのはお前か俺かどっちだ?」

                             

 

「無能な指揮のせいで死ななくていいはずの仲間が死んだ。その落とし前はきっちりつけてもらう」

 

オルガの後ろにいた三日月がハイエダに近づき、拳銃を突きつける。

 

「は?ま、まて!」

 

なに・・・と言った次の瞬間、銃声が二回響きハイエダの声は消え床に血が流れる。

 

「さて、これからCGSは俺達のものだ。さあ選べ。俺達宇宙鼠の下で働き続けるか、それともここから出ていくか」

 

「コイツ!!」

 

ハイエダの取り巻きであるササイがオルガに噛みつこうとするが三日月に打ち殺される。

 

「どっちも嫌ならコイツみたいにここで終わらせてもいいぞ」

 

残った一軍は目の前で殺しが起きたことに恐怖し硬直する。

 

「あのー」

 

そんな中、メガネをかけた一軍の一人デクスター・キュラスターが声を上げる。

 

「俺は出ていく方で」

 

デクスターはこんな所にいたら殺されると思い一刻も早くこの場から離れたかった。

しかし、そうはいかなかった。

ユージンとシノと一緒に出入り口付近で成行きを見ていたビスケットがデクスターの名前を聞くと彼が会計担当をしていた事を思いだし残ってもらうように言うとデクスターの悲鳴がGCS内に響き渡る。

 

翌日、ほとんどの一軍は退職金をもらいCGSから出て行き、三番組からも何人か出ていった。

今現在、大和は三番組みんなから”おやっさん”と呼ばれているナディ・雪之丞・カッサパと一緒に動力室にある黒いMSの修理をしている。

 

「おやっさんどう?」

 

「まあ、なんとか動かせるようにするがバルバトスと同じでこの機体も厄祭戦で使われていたMSだからな」

 

『バルバトス』

この前、三機のグレイズと戦った白いMSの機体の事であり、この機体は何百年前に起こった厄祭戦を終わらせた72機のガンダムの一つである。

 

「よし、これで終わりだ」

 

モビルワーカーの座席を黒いMSのコックピットに取り付け終えた。

大和は阿頼耶識のデバイスを装着し、おやっさんと入れ代わりコックピットに乗り込む。

 

「三日月のも同じ事を言ったがMSの情報のフィードバックはモビルワーカーの比じゃねえ。下手すればお前の脳神経は焼き切れて死ぬかもしれねえぞ」

 

「大丈夫。俺、そんなに軟じゃないから」

 

デバイスをインターベースに接続し、起動させる。

すると、頭の中にモビルワーカーよりも膨大な情報が流れ込んでくる。

「がぁぁぁぁ!?」

あまりの情報量についていけなくて激痛が走るが徐々に慣れていき激痛が弱まっていく。

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

「大丈夫か?」

 

「とりあえず、生きてるよおやっさん」

 

「そうか」

 

接続を解きコックピットから出て黒いMSを見る。

 

「・・・マルファス」

 

「あん?」

 

「コイツの名前だよ」

 

「そうっか」

 

そのままマルファスを見つめていると警報が鳴った。

 

『監視班から報告。ギャラルホルンのMSが一機、え~赤い布を持ってこっちに向かってる』

 

放送を聞いた者たち全員がギャラルホルンのMSがいる方に集まる。

 

「それで何なんすか?あれ?」

スコープで左腕のシールドに付いた赤い布を見て

 

「あれは決闘の合図だな」

 

「決闘?」

 

グレイズからノイズが鳴り、先日の襲撃したパイロットの声がきこえた。

 

「私はギャラルホルン実動隊所属クランク・ゼント。そっちの代表との一対一の勝負をのぞむ」

 

クランクは果たし状を持ち込み、自分が勝った場合はクーデリアの身柄と先日に鹵獲したグレイズを要求。また、今回の事件は自分が預かると言った。

CGS内はざわめきだし、クーデリアは自分のせいで戦わないようにギャラルホルンの要求に応じようとするがオルガはそれを止め勝負を承諾した。

グレイズとバルバトスは互いに武器を構え、名乗り出す。

クランクが参ると言うと各機のスラスターが噴き出し突っ込んで行く。

グレイズはバトルアクセルを薙ぎ払うがバルバトスはメイスを突出し衝突させる事で防ぎ、バルバトスがメイスを振り回すとグレイズはシールドで防いだ。

そのまま、メイスを振り回し続けるバルバトスの攻撃をグレイズはシールドで捌きながら隙をついてバトルアクセルを振り落とす。それをメイスの柄で防ぎ、鍔迫り合いになるが蹴りを入れて距離を取ると腰部のスラスターを噴かせ宙に飛ぶと思いっ切りメイスを振り落とすと防いだシールドを粉砕させた。

グレイズとバルバトスは互いの武器を振るい、打ち当てていく。

すると、バルバトスは脚部のスラスターを噴かせグレイズへ突っ込んで行きメイスを突き出すが左腕を犠牲にして攻撃を逸らされてしまい振り上げたバトルアクセルに破壊される。

一旦距離を取るがグレイズはすぐさま肉迫しバトルアクセルを振り落とそうとした瞬間、バルバトスは落ちてたメイスの先端部分を拾い掴みコックピットに当てると槍が飛び出し貫いた。

そして、パーンと鳴る銃声により終焉を迎えた。

 

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