原作1話の1年前あたりです。
普通空から降ってくるものは雨か、季節によっては雪ぐらいなもんだ
だが今日は晴れ、快晴と言ってもいいぐらいの天気だ、何も降ってくるはずがない。
でもどうやら今日の天気は俺に嫌がらせがしたいらしい⋯何故ならば⋯⋯
「⋯⋯⋯」ゴンッゴンッゴンッ
タライが現在進行形で俺の頭に降ってきているからだ⋯⋯
いやマジでどうしてこうなったし、十中八九なじみが原因なのだろうがそれでもこれは酷いと思うぞ?街中にいるもんだから周りの視線が痛い
「だ、だい⋯じょう⋯⋯ぶ⋯⋯?」
嗚呼⋯めばちちゃんの優しさが身に染みる
「少し痛いけど大丈夫だよ」
「ほ⋯ん⋯と⋯⋯?」
「本当」
「むり、は⋯だめ⋯⋯だか⋯ら⋯⋯ね?」
めばちちゃんマジ天使⋯⋯おいなじみいい加減タライやめてくれ、もう帰るから、もう戻るから、すぐ戻るから!『だったら10秒以内に帰ってこいよ?』
なん⋯だと⋯⋯?
俺はただめばちちゃんとイチャイチャしながらゆっくり歩きながら帰りたいだけなのにそれすらも許されないのか!?『5秒前~』あいつさては楽しんでるだろ!?
「めばちちゃん手を出して」
「⋯⋯⋯?」スッ
いきなりのことで少し戸惑いながらも手を差し出す、その手を握り俺は『腑罪証明(アリバイブロック)』を発動させ瞬時に自宅へと帰宅した。
めばちちゃんは一瞬の出来事過ぎて右往左往している⋯可愛い。さてと⋯⋯
「なじみー、10秒ま「おらぁ!!」ダニィ!?」
まさか声をかけた瞬間にドロップキックを仕掛けてくるとは⋯⋯だが!!
「ふふ、甘いぞなじm「くらえ!!」注射器!?」
なじみだけじゃないだと!?それにこの注射器は⋯⋯
「くじらちゃんか!」
「おうおうそうだぜ、テメーの愛しのくじらちゃんだよ。お前が帰ってくるって安心院さ
んに教えてもらったからそれなりに嬉しかったりするんだぜ?でもよー、雅楽が新しい
女つくってきやがるからちょっとばかし気分が悪いわけよ?だからよー⋯⋯」
そういうくじらちゃんは両手に注射器持ち、俺に向けて構える
「少し俺に⋯愛(実験)させろ!!」
「嬉しいけど嬉しくない!」
前方から襲い来る注射器を避けるため体を動かそうとする。だがその動きはなじみによって阻まれる。
「気分が悪いのはくじらちゃんだけじゃないんだぜ?仮面の彼女、めばちちゃんだっけ?
彼女について色々と聞きたいしこの1年間何処に行ってたのかも知りたいんだけど、
先ずは僕達に殺(愛)されてからだ!!」
「なんか字が違うんですけどぉおおおお!?」
動けない状態で注射器を避けられるはずもなく8か所ほどくらってしまい膝をついてしまった、顔をあげるといい顔している2人がいる。ちょっちヤバいかも⋯てかヤバいね、意識がもう保てないや⋯⋯
『雅楽⋯い、じめ⋯る⋯だめ⋯⋯』
『あん?そういやオメーもいたな』
『僕に挑む気ならやめといた方がいいぜ?僕のスキルは⋯⋯あり?』
▼▼▼▼▼
「雅楽⋯お、きた⋯⋯」
意識を取り戻して一番最初に感じたのはむにむにした感触と温もり、出来ることならずっとこの感触を堪能していたいが、意識を失った時めばちちゃんがキレていたような気がする⋯もしそうだったとしたら⋯⋯
「⋯⋯めばちちゃん、さっきの2人は?」
「⋯ん⋯⋯」
「あちゃー⋯」
めばちちゃんが指さした方向には息を荒くし倒れこんだ2人がいた、思ったほど酷くないからよしとしよう。
「大丈夫か?」
「体の節々がいてぇ⋯」
「彼女一体なんなのさ⋯僕のスキル使ってくるし、僕はスキル使えなくなるし⋯⋯」
「相変わらずめばちちゃんは凄まじいね⋯⋯」
「あり、が⋯と⋯⋯」
「褒めてないよ?」
めばちちゃんにスキルを解除してもらい、2人をスキルで回復させて落ち着いて話ができる状態にさせる。
「それで、仮面の彼女⋯⋯めばちちゃんについて紹介してくんないかな雅楽?」
「雅楽の女好きは知ってから別にいい⋯てわけじゃねーけどよ、せめてどんな女かぐら
いは説明してくれてもいいんじゃねーのか?」
「説明する暇さえなかったんだが⋯⋯」
「いいから言え」
「あはい⋯⋯めばちちゃん、自己紹介」
「えと⋯か、めん⋯⋯はず⋯す⋯⋯?」
「その方がいいね」
「ん、わかった⋯」
そういうとめばちちゃんは1つ目の仮面を外し、2つ目の仮面を外し、3つ目の仮面を外していく⋯⋯14つ目の仮面を外そうとしたところでしびれを切らしたくじらちゃんが質問してきた。
「なあ、雅楽⋯」
「どうしたいくじらちゃん?」
「これいつまで続くんだよ⋯⋯」
「⋯⋯さあ?」
「なんでテメーは知らねんだよ!?」
いやいや怒られても困るって、この仮面はめばちちゃんの趣味だしその日の気分でつけてくる仮面の数違うから俺にゃ分からんのよ。
「今日の仮面あと何個かなめばちちゃん?」
「あ⋯と、30⋯⋯く、らい」
「あと30だって」
「どうなってやがんだ⋯⋯」
「あれはスキルなのかい雅楽?」
「判らん」
「もしスキルだとしたらなんつー無駄なスキルだよ⋯⋯」
めばちちゃんの作業が終わるまで3人でめばちちゃんの仮面について話し合っていたが結局あれがスキルなのかは分からなかった、まあ判ったところでなにかあるわけでもないんだが⋯
「これ⋯ら、すと⋯⋯」
そうこうしているうちに終わったようで、めばちちゃんの素顔があらわになる。
なじみとくじらちゃんはその顔みるとまるで「ありえない」と言いたげな表情になった。
まあ分からなくもない、なんたって彼女の顔は⋯⋯
「それじゃあ改めて自己紹介」
「⋯⋯うん」
「わ、私⋯の⋯⋯名前は、く⋯黒神、め⋯ばち⋯⋯です、⋯⋯よ、よろ⋯しく、ね?」
『黒神めだかの顔そのものだからだ』
めばちちゃん
スキル:過負荷
『反抗紀(レボルタ)』:スキルを否定するスキル
スキル:異常
『見様見真似(ヘーブクイーガ)』:相手のスキル模写するスキル