空中戦艦ーDeus ex machina 出撃する!   作:ワイスマン

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艦船設定 

     艦船

 

――――ミレニアム所属 空中艦隊旗艦 空中戦艦Deus ex machina(デウス・ウクス・マキナ)

 

     性能緒元 

     

  全長:444m

  全幅:74.1m

  巡航速度:58ノット(約107km/h)

  最高速度:98ノット(約181km/h)

  航続距離:16000㎞ (無風巡航時)

  

     

     兵装

 

  Ⅴ1改(対地対艦仕様)発射口  34門

  Ⅴ2改(弾道ミサイル)発射口  4門

  兵員射出カタパルト

 

 

     レーダー

 

  複合レーダー

  対空捜索レーダー 1基

  対水上捜索レーダー 1基

  対地上捜索レーダー 1基

 

           

     FCS(射撃管制装置)

 

  ミサイル射撃指揮装置

 

        

     C4Iシステム 

 

  統合戦術情報伝達システム

  航空機管制システム

 

    

     電子戦

   電波妨害装置(ECM・EPM・ESM)

 

 

     兵員

 

  ミレニアム所属 吸血鬼化装甲擲弾兵戦闘団

 

 

 

 

 

 第二次ゼーレヴェ作戦においてミレニアムが使用した空中艦隊の旗艦であり、気嚢部分がすべて装甲で覆われた全金属製飛行船。

 装甲は特殊軽金装甲であり、作戦時には第二次空中機動十字軍の攻撃ヘリコプターUH-1より発射された、70㎜無誘導ロケット弾 Mk4 FFAR を複数発、直撃を受けても平然と飛行するほど堅固なもの。

 また、船体を覆う装甲と、船体各部にある無数のプロペラから生み出される推進力によって、従来の飛行船の弱点でもある悪天候、強風下でも安定して飛行が可能であり、格納庫にUボートの船体を格納したまま飛行するなど積載能力も高い。

 兵装は船体下部側面に、左右17門づつ、合計34門のⅤ1改巡航ミサイル、船体上部のハッチに4門のⅤ2改弾道ミサイルという打撃能力と、強力な作戦指揮能力、そして通信基地としての役割を持つ。

 兵員は、全員が人間の兵士とは比べものにならないほどの身体能力を持つ、人工吸血鬼の吸血鬼化装甲擲弾兵戦闘団で、射出カタパルトにより即座に展開することができる。

 弱点は対空能力の欠如と、複葉機にすら負ける足の遅さ、そして、馬鹿でかい図体による被弾面積の高さ。

 仮に戦闘機、攻撃機に捕捉された場合、大した抵抗もできず袋叩きに会う。

 本人もそれを分かっているため、今現在深海棲艦への攻撃は夜間に限り、遊撃戦のような形となっている。

 

 

 

 

 

――――ミレニアム所属 UボートIXC/40改良型 U-890

 

 

     性能緒元 

     

  全長:76.8m

  全幅:6.8m

  排水量:水上1,120t・水中1,232t

  最大速度:水上21ノット・水中15ノット

  航続距離:14,000㎞ (水上時)

 

 

     兵装

 

  533㎜魚雷発射管  6基

  37㎜機関砲     1基

  特殊潜航艇     1隻

  特殊工作艇      1隻

 

 

     レーダー

  

  対水上捜索用   1基   

 

 

     ソナー

 

  統合式ソナー

 

 

     C4Iシステム 

 

  潜水艦情報処理装置

          

 

     兵員

 

  ミレニアム所属 ヴェルンハルト小隊

 

 

 

 

 

 かつて大英帝国の海上補給路を徹底して締め上げ、崩壊寸前まで追い詰めた潜水艦群『Uボート』の生き残り。

 ミレニアムにより徹底的に改良され、欧州での諜報・工作任務に従事した。

 兵装は533㎜魚雷改良型。

 接触信管ではなく磁気信管を使用し、魚雷防御の施された側面ではなく、泡の膨張と収縮を利用し構造物を破壊するバブルジェットによる防御力の弱い船底破壊を狙い、マキナより送られてくる位置情報と、魚雷に備え付けられたソナーとで目標を追いかけ、船底に潜り込んで起爆する。

 兵員は諜報・工作部隊のヴェルンハルト小隊。

 深海棲艦との戦争が始まってからは、破壊目標の戦力分析、高射砲の座標取得、夜間戦闘機の潜入破壊工作など多岐に渡り、マキナとミレニアム大隊の作戦行動を支援している。

 

 

 

 

 

 

 ※ここからは読み飛ばしても影響はありません

 

 

 

  マキナの船体考査

 

 HELLSINGの小説を書くにあたり、一番悩んだのはマキナの全長です。

 色々資料をあたったのですが、どこにも書かれていませんでした。

 そこで、参考にしたのが、第二次ゼーレヴェ作戦時、マキナの周辺を飛んでいた小型の飛行船の一隻、ゾーリン・ブリッツ中尉がヘルシング本部にカチコミをかけた時に使った、『グラーフ・ツェッペリンⅡ』という飛行船です。

 実はこの飛行船だけは現実に存在していました。

 『LZ 130 』『グラーフ・ツェッペリンⅡ』、硬式飛行船の歴史に終止符を打つことになった、『LZ 129 』またの名を『ヒンデンブルク』の改良型、

ヒンデンブルク級飛行船の二番船です。

 ミレニアムは第二大戦時の外見をそのままに性能を向上させるという傾向にある

(Ⅴ1改の発射時に擬音がパルスエンジンではなくジェットエンジンなこと、命中率がⅤ1よりも明らかに高く、現代の誘導方式を使っていることが分かるにもかかわらず、先端部分に距離計の風車を残している)ことから、おそらく小型の飛行船も実物と同じ大きさだろうと判断しました。

 こちらが『グラーフ・ツェッペリンⅡ』の性能です。

 

   乗員: 約40名

   乗客: 最大約40名

   全長: 244 m

   直径: 41.2 m

   ガス容量: 200,000 m³

   浮揚重量: 10,000 kg

   エンジン: ダイムラー・ベンツ16気筒985馬力ディーゼル・エンジン4基

   最高速度: 131 km/h

 

 このデータとヘルシングOVA5巻、月を覆うように空中艦隊が出現するシーンで、

マキナと小型飛行船の直径の対数比がわかったので、上記のデータを当てはめて計算しました。

ぶっちゃけ、これだけ大きくしても、Uボート、財宝、兵器群、誘導兵器群、装甲を乗せるだけの浮力はたぶん確保できませんが、たぶん物理法則を無視して、壁を歩いたり二段ジャンプする吸血鬼の研究技術を利用したんでしょう(適当)

 

 

 

 兵装はOVA5巻、首都ロンドン攻撃時に、マキナから発射されたⅤ1改の煙の筋が片側17本、両側から発射している描写があったので、Ⅴ1改発射口は左右合わせて

34門としました。

 Ⅴ2改は発射する描写がなかったので完全な空想です。

 兵員射出カタパルトも何本あるかわかりませんでした。

 

 

 

 飛行船の種類に関しては、70㎜無誘導ロケット弾を複数弾食らってもびくともしない、着陸時に周辺のビル群をぶっ壊しながら強行着陸をする、本来なら羽布を張っている場所に、デブの少佐が立って指揮をしても一切たわんでいない、ドクが少佐に避難を促す時にする足音が明らかに硬いものを踏む音、などから硬式飛行船ではなく、第二次世界大戦前、アメリカ海軍が造ったものの当時の技術力では不完全で、主力飛行船型には採用されなかった全金属製飛行船としてます。

 

 

 

 作戦指揮能力は、車を飛ばして移動するインテグラ・ヘルシングの居場所を割り出し周辺に展開する部隊に正確に伝達する、生存している大隊、空中機動十字軍、ヘルシング機関の人数を正確に把握する(アーカードの中身を除く)などから、高く設定しました

 

 

 

 




次の話では、人類側の主役とヒロインがようやくでます。




 どうでもいい話ですが、成層圏プラットフォームという計画(成層圏に無線局を設置するしサービス向上を図る)に飛行船が研究されているらしいですね。
 もしかしたら、200mを超える飛行船をこの目で見ることができるかもしれません。
 ちなみに開発研究の指揮をとっている、人類の課題に応え、新しい産業を生み出す大胆な技術革新に取り組む計画の総称『ミレニアム・プロジェクト』というらしいですよ
 どうでもいい話ですが。

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