僕は、あれからリリの宿を出てある事を聞くためエイナさんのとこに来ていた。
「と、いうことなんですけど....」
「うーん...違うファミリアのサポーターか...」
そうリリの事についてエイナさんに相談に来たのだった。
「私としては、やっぱりちょっと危ないかな?」
「あー、やっぱりですか?」
「うん、もし何か問題があったりしたらファミリア同士で争う事もあるかもだし...そのサポーターさんの腕はどうなの?」
「腕はいいと思います。...だからこそかな?」
「え?」
「いえ、彼女...あ、そのサポーター
「うーん...それは、そのファミリアの基準だからわからないけど...【ソーマ・ファミリア】か....」
いきなりエイナさんが顔をしかめた。
「【ソーマ・ファミリア】...それって確かすごく美味しいお酒を売ってるとこですよね?」
「あ、よく知ってるねベル君」
よくお爺ちゃんが買ってきて美味しそうに飲んでるのを見た事があった。まぁ、ついでによく飲まされたが...
「【ソーマ・ファミリア】は、ソーマっていうお酒が有名なとこだよ。そして、それ以外でもよく聞く」
「悪い噂ってことですか?」
「うん、なんと言うかファミリアの団員全員がすごいお金に必死でね?いろいろと苦情が来るんだよギルドに...」
「あはは....お疲れ様です」
エイナさんが肩を落としため息を吐く。
「でも、まぁいいんじゃないかな?このままでも」
え?でもさっき...
「危ないって言ってもこのファミリアはそんな揉め事は聞かないし、ベル君に監視役もとい一緒にいくパーティーがいるとベル君も無茶しないしね!」
「ひどい!?」
でも、まぁとりあえずは大丈夫ってことか...
「ありがとうございました。相談に乗ってくれて」
「いいよ、また困った事があったら相談しに来てね?...それよりベル君さっきまでダンジョンに行ってたのよね?」
「え?はい」
「ナイフ持っていってなかったの?」
「....ふぇ?」
そう言われナイフがあるはずの腰後ろに手をまわす。しかしそこにあったのはナイフをいれてあった鞘しかなかった。
「お、お、お...落としたぁぁぁあああああ!!?」
僕の嘆きがギルドに響いた。
「っく、これが30ヴァリスな訳がないはず...やっぱり鞘がいる」
愚痴をこぼしながら一人の男のパルゥムが路地裏を歩く。実は、先ほど手に入れた黒いナイフを売りに行ったのだが30ヴァリスと言われ少々苛立っていた。
「やはりあの時鞘ごと...」
「ちょっとリュー待ってよ〜」
「シルあまり遅いとミア母さんに怒られますよ」
前からウエイトレスの服を着たエルフとヒューマンの女性が歩いてくる。手には、様々な食料があるため買い出しか何かだろう。
そして、そのまま通り過ぎ...
「そこのパルゥム少し待ちなさい」
「え?」
「今、袖にしまったナイフを見せてくれませんか?」
「リュ、リュー!?」
「...なぜです?このナイフは、私ので...」
「抜かせ」
その瞬間ここだけ気温が下がったような気がした。
「っつ!?」
「【
この場からさっさと逃げ出した。
そう思い逃げ出そうとしたが...
「動くな」
その言葉一つで、この女性の前から動けなくなる。
だが、このままではヤバイ。その瞬間全力で後ろの曲がり角まで地を蹴る。
「警告はしました」
曲がり角に入ろうとした時。
「いぎっ!?」
林檎だ。林檎が自らの手に当たり破裂した。その衝撃で持っていたナイフを落とす。
「腹に力を込めたほうが良い」
「ーーー」
そして、気がつけば腹に信じられない衝撃と脚が宙に浮いていた。
「んー、ないなー」
本当にこれは、ヤバイ。マジでヤバイ。
「うー...童子さーん。知りませんか?」
-お主がなくしたんだろうが。お主で探せ馬鹿者-
うぅ...
-はぁ、ん?....っふ、まぁ、もう少しで戻ってくるんじゃないかの-
...?
ドゴォン...
「な、なに!?」
ナイフを落とし路地裏の付近を捜していた時路地からすごい打撃音がした。
しかし、その音は、明らかに人工的な音だとわかり足が震えたが路地裏に行く。
路地を入ろうとした一本道で誰かが転がってきた。
(な、なに!?)
「う....」
「リリ!?」
なんで、リリがここに!?
そして、後ろから見た事がある顔が二人出てきた。リューさんとシルさんだ。リューさんは、歩いてきリリのフードを脱がした。
「...すいません。人違いでした」
「どうかしたんですか?」
「いえ、少し人を探していたんです...が違ったようです」
人探しだけであんな怖かったんだ...
「リュー!食べ物を投げたりしちゃダメ!!ミア母さんに怒られるよ!?」
「...それは困る」
リューさんでもミアさんって怖いんだ。
「してクラネルさん。貴方現在ナイフは、持っていますか?」
え!?
「そ、そうですか!先から先まで真っ黒なナイフ知りませんか!?」
するとリューさんは、懐から自身がよく知ってるナイフを取り出した。
「これを...「あぁぁぁぁぁああああああ!!?」っつ!?」
僕は我を忘れリューさんの腕ごと掴み手を振る。
「ありがとう!本っ当に!!ありがとうございます!!」
「い、いや...その...こういうのは、その...困る。こういうのは、私ではなくシルにやって貰わないと」
「なに言ってるのリュー!?」
しかしベルは、なにもわからないまま半泣きしながらなおリューの手を振る続ける。
-おい、ベルよ。喜ばしいのは良いが...そろそろ手を話してやれ-
え?
童子さんに言われ我にかえる。
「あ、す、すいません!?落としたナイフが見つかって嬉しくて...」
すいません神様二度と落としません。
「い、いえ...。落としたと言いましたか?」
「はい、たぶん」
「これは、一人のパルゥムが所持していました。それを見てそのパルゥムを追いかけていたのですが...彼女は、
「そうだったんですか...本当にありがとうございました」
僕は、再度頭を下げる。
「では、それでは」
「あ、ちょっと待ってリュー」
するとシルさんがリリに向かって行った。
どうしたんだろ
「.....」
「っつ!?」
そして二人は、店の準備があるとそそくさに歩いて行った。
「ベル様あの方たちは、一体何者なんですか?」
「えーと、豊穣の女主人っていう店のウエイトレスさんで働いてる人達だよ。すっごく料理が美味しいんだよ...値段は、高いけど」
美味しいんだけどなぁー...
「そう...ですか。ベル様」
「ん?」
「私を絶対にその店に連れて行かないでくださいね?」
「え、あ、うん...」
怖がらせちゃったかな?
最後のあのヒューマンの言葉...
「あまりおいたしちゃダメよ?」
「っつ!?」
なんで...私のアレは誰も知らないはずなのに...
私は、あのウエイトレスがすごくきみが悪いものに見えたのだった。
-まったくベルは...今度スリなどの訓練も加えるかの?いや、しかし...はぁー、まったく我が人間の事をここまで考えるなど金坊以来じゃぞ。あれの場合は、どう殺るかじゃったが-
本当にベル...主は、暇をさせぬの
しかし、今回の事で確信が持てたの...たかが我と斬り合ったとしてもあの対人戦は、おかしいと思っておったが。
-アレは..お主の仕業じゃったというわけか?-
そう言い刀を取り出し背後を斬りつける。するとガキンと金属と金属がぶつかる音がする。
-ほぉ、やるの-
-....-
そして、距離をとる。
そこにいたのは、右手に真っ赤な大剣。剣と同じ紅い髪をなびかせ黒いフード付きの服を前で締めフードをかぶり下は、短いズボンを履きブーツを履いている女性がいた。
しかし、そんな事は、気にせず
-ほれ、受けてみよ。
身体能力を上げソレに突っ込む。
-っふ-
っく、こやつかなり強いの
-お主一体何者じゃ?-
-...わた..しは、...-
-まぁ、よい。ただお主がベルにプラスなのかどうかなのかを知りたいだけなのじゃ....じゃからのぉ-
場がきしむ音が聞こえる。そして、童子付近の空間が捻れた一振りの刀が出現する。
-受けてみよこの斬撃...-
-....-
おうおう、やる気満々じゃの。これで、手加減なくやれるわい。
-鬼を滅せ
赤く染まった斬撃がソレに飛ぶ。
-...魔を喰らえ スペルイーター-
突如目の前に大きな黒の壁が現れる。よく見ると剣の刃だ。すると、放った斬撃がソレに吸収されていき...普通の大きさの一本の剣が現れる。ソレをそいつは、手に掴むと上に掲げ
-収束せよ我放つ一撃のため-
!!?
アレは、まずい。そう身体中の細胞が言ったような気がした。
-オールドバース-
-黄泉より手を貸せ
自らの右腕に紅い蒸気をまとい飛んでくる光の束を殴りつける。
その瞬間その場から凄まじい突風が吹き荒れる。
そして、残ったのはシーンとした空間だけだった。
-いたた...お主少しは、手加減というものをしろ!-
-...手を抜けば消えていた。だから貴方に言われたくない-
う...まぁ、そうじゃが
-はぁ、とりあえずわかった。お主がこうして姿を現したということは、ベルがそう遠くないうちにお主を呼び出すということじゃろう。あやつは、危なっかしいがよろしく頼むぞ-
-ベル...うん、わかった-
本当にわかっておるのか?
-まったく...して主、名はなんという?-
-...私...私の名前は...-