やほぉぉぉおおお!!
と、いうことで今回はベルと童子さんの修行シーンです!
どうぞお楽しみください!
ちなみに時間的には第2章の3話の後です。
「ただいま戻りました〜」
今日もいつものようにダンジョンから帰ってきた。
彼の名は、ベル・クラネル。の【ヘスティア・ファミリア】にいる、唯一の冒険者だ。
ベルはいつもなら返ってくる返事がないため首を傾げベットの方を見ると
「ん...えへへー...ベルく〜ん...」
黒く長い髪をベットの上で広げる美少女が寝ていた。
彼女こそこのファミリアの主神ヘスティアその者だった。
「神様今日も寝てるのか〜。最近忙しそうだけど大丈夫かな?」
最近は、何故か自分が帰ると寝ていることが多くなっていた。
「お腹も空いてないしちょっと早いけど僕ももう寝よう」
シャワーなどはギルドの方で済ませてきたため入らず、身につけていた軽装などを取り外し、いつものようにソファーに寝転ぶとすぐに睡魔が襲ってきたのだった。
「ん...ここは」
気がつくと自分は真っ白な物体が積もる世界でポツンと立っていた。
『お、きたようじゃのベル』
透き通るような声が聞こえそちらを振り向く。
「あ、童子さん!」
『ふむ、数日ぶりじゃのベル。おぬしがなかなかこんから暇を持て余しておったぞ』
そこには、綺麗な銀色の髪をなびかせ白と黒の色が入った着物を着ている女性がいた。彼女は、茨木童子というらしくなんでも極東付近で伝承とされている《鬼》だそうだ。実際頭に二本の角も生えている。
(でも、僕にしてはただの綺麗な女の人なんだけどな...)
『おぉ、嬉しいことを言ってくれるのベル!』
「え!?僕、口に出してました!?」
かなり恥ずかしい!
『っふ、おぬしの考えていることくらいわかるわ。さて、まぁ長話もなんじゃさっそくやるかの』
「え、何をですか?」
『前に言ったじゃろうが。稽古をつけてやると』
あ、そういえば
『まったく...ほれ』
「う、うわぁっと」
そう言い童子さんは現実世界で使っている《ヘスティアナイフ》と
《ラスト・オーダー》に似たナイフと直剣をこちらに投げてくる。
『今回こそ我に当てることができれば合格じゃな』
「え、それってかなり難しいんじゃ...」
前は一撃もいれることできなかったのに...
『なに、何事も実戦じゃベル。では...行くぞ』
「へ?」
童子はそう言うと前に出した禍々しい刀を取り出し襲いかかってきた。
「っぐ!」
『ほぉ、さすが目がいいの』
カキンッと音が鳴り響く。
僕は、童子さんと一旦離れ思ったことを口に出す。
「当てるだけじゃなかったんですか!?」
『阿呆、どこの世界で攻撃してこない決闘があるのじゃ』
う...それを言われるとそうとしか言えない。
『なぁーに、ちゃんと手加減するから安心せい!』
再度、その手に持った刀で斬りかかってくる。それをよく見左手に持っていた直剣を逆手に持ち替えそれを防ぐとすぐさま右足で蹴りつける。
『甘い!』
「ふぇ!?」
なんと蹴りつけた足を手で掴まれ投げられた。
僕は地面を滑って行くが童子さんはさらに追撃を加えようと走り出す。
「なにくそ!」
『む!』
すぐさま起き上がり右手に持っていたナイフを投げつけるが、それはいとも簡単に防がれる。
ガキンッーーー
僕の直剣と童子さんの刀がぶつかった。
「ハァァァアアアア!!」
『っふ!』
「ッグ...」
しかし、童子さんの体からは想像もつかないほどの怪力で後ろに下がりそうになってしまう。
「ッ....アアアァァァアアア!!」
『ほう...』
だが、それをなんとか気合で押し返しさらに追撃をかける。
右へ左へと剣を振るっていくが童子さんは簡単に受け流していく。
(クソッ!このままだったらジリ貧だ!どうしたら....)
『考え事をしている場合かベル?』
「グアァ!」
腹を突如凄まじい衝撃が走った。童子さんが僕の腹を蹴りつけたのだった。
僕は、なんとか堪えながらも構えを崩さない。
『おぉ!今の一撃でも構えを解かぬとはえらいぞベル!』
童子さんはまるで自分のことのように笑うが、今の自分にそんな余裕はなかった。
(強い、強すぎる。今の僕じゃ相手にもならない...だったら)
『む?』
僕だけの力だけじゃなくてもいいんだ。
(ベルめ、気づいたか)
「『友を守ると契りをたて全てを切り伏せよ』」
「シュゴテン」
それを口にした瞬間体の底から力が溢れてくるのを感じられた。
「いきます」
そう言うと僕は全力で地を蹴りだした。そのまま正面から激突した。
『ほぉ、なかなかの速さじゃ。だが、あま...』
「っふ!」
『む...』
先ほどまでの動きとは打って変わって正面から斬りかかったあとに跳躍し後ろ回し蹴りを童子の肩に繰り出す。
『カハハッ!今のは惜しかったなベル』
しかし、もう少しというとこで防がれてしまった。そのままベルは童子から距離を取り、先ほど投げたナイフを拾う。
(ほう、ナイフが落ちた場所に交代できるようにしておいたか)
決めれるにしろ、決めれないにしろ、自分にプラスになる行動だ。よくできている。
「はぁはぁ...まだまだ!」
そう叫びまたナイフを投げるベル。
『二度目は通じんぞ』
それを手で掴みベルに投げ返した。だが、その瞬間少しベルが笑ったような気がしたのだ。
ベルは投げ返されたナイフを童子に突っ込みながら持っていた剣で打ち返した。
(んな!?)
急いでそれを刀で払う。しかしそれで懐が空いてしまった。
(最初からこれが目的か!)
「これで!」
終わった...
『いい線を言っておったベル』
「え?」
気がつくと自分は上を見上げていた。
「どうして...」
『鬼閃の型 歩法
ただの移動術?だけどそれでどうやって...
『原理は簡単じゃぞ?ただ後ろに高速で回って足払いしただけじゃ』
あの体勢から目に見えないほどの速さで走って自分が気付かないほどの足払いをするなんて...本当にまだまだ僕は、この
『そろそろお主も精神的に限界かの。今日はここまでとしよう』
「は、はい。ありがとうございました」
訓練が終わると先ほどまでと違い体が軽くなる。
『今回もなかなか良かったぞベル。特に最後のアレは想像もつかんかった』
最後のアレとはナイフを剣で打ち返してきたことだ。
『あのあとのお主がもうちょっと速ければやられていたかもの』
「あ、あはは...もうちょっとね...」
彼女のもうちょっとは、これの三倍以上だろう。はっきり言ってまだまだ出来る気がしない。
『しかし、驚くべき成長じゃぞベル。お主はなかなか物覚えが良い』
「ありがとうございます。そういえば最後のアレって...」
『あ、あぁー...アレは...まぁ、お主にはまだ早い!』
「えぇえええ!?」
そこまでもったいぶっておいて言わないの!?
『ええい、うるさい!我だってもともと使う気はなかったんじゃ。でも...』
「でも?」
童子さんが顔を俯ける。なにか特別な理由が...
『ベルに負けるのも嫌だったしの?』
なかったようだ。
「なんですか、その子供みたいな理由!?」
『う、うるさいわい!嫌なものは、嫌なんじゃ!!』
「そんなひどい!?」
童子さんはフンッと顔を背ける。
以外とこの人も子供っぽいところがあるんだな。鬼だけど....
『さぁ、今日はもう帰った帰った!また、相手してやるから!』
「ちょ、ちょっと押さないでくださいよ!というかどうやって帰ればいいんですか!?」
前は自動的に戻れたが意図的にどうやって帰るんだろう。
『それならほれそこに井戸があるじゃろ?』
「井戸?」
そう指をさされた先には石でできた穴があった。
「えーと...どう帰れと?」
『もちろん...こう帰るのじゃ!』
「え、ちょ、お、お、押さないでください童子さ...ウギャアアァァ...」
童子さんに押され、もとい落とされベルは井戸の中に消えていった。
『はぁ、ベル相手にまさか少し本気になるとは...』
あそこで普通に攻撃を食らってやっておけば喜ぶあやつの顔を見れたかもしれんのに...
童子は、後悔と自分への反省で頭がいっぱいだった。
「しかし、今日のベルの動き...」
別に悪くはなかった。むしろ良すぎたのだ。
(....まぁ、たまたまかの?)
そう割り切り自分の根城に戻っていった。
ふう、終わった。
今回は文字数が少ないですすいません。
これからも頑張っていくのでどうぞよろしくお願いします