ダンジョンに夢を求めるのは間違っているだろうか   作:虎神

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第4話

アイズ・ヴァレンシュタイン

 

僕が助けてもらったこのオラリオ最強の女性。

誰もが認め嫉妬するほどの美貌と強さを持った人物が、僕の目の前にいた。

 

「....おい」

 

「ああ、スゲェ上玉だ」

 

「おいバカ、エンブレムを見ろ!」

 

そう言っていた客達はエンブレムを見たそこには迷宮都市オラリオ最強と呼び声も高い【ロキ・ファミリア】のエンブレムがあった。

 

「スゲェ第一級冒険者勢揃いかよ」「あれが【剣姫】かすげいい女だな」「ああ、まったくだ」「はぁはぁ、アイズたん!」

 

「.......」

 

なにかおかしいものがあったが気にしない。

しかしまさかこんなところで「ベルさん?」いや、べつにあの時逃げたから見つかりたくないとかじゃないよ?「ベルさーん?」でも、もしあの時のことを言われたらーーー

 

「ベルさん!」

 

「うわ!?」

 

「もう、一体なにボーっとしてるんですか?」

 

「あはは、ごめんなさい...」

 

シルさんに謝るとその【ロキ・ファミリア】の方から

 

「よしゃしぁ、今日はダンジョン遠征ご苦労様今日は宴や飲めぇ」

 

一人が声を上げた後ろ姿で顔がわからないがその人が言うと皆ジョッキをカキンッとならし騒ぎ出した。ドワーフ、エルフ、アマゾネスそして、ヒューマン。様々な人種が勢ぞろいだ。

 

「【ロキ・ファミリア】は、お得意様なんですよ」

 

「へぇー、やっぱり皆さんすごいですねオーラというかなんというか...」

 

そう絶対的な力それを感じた。

 

「そうだ、アイズ!お前のあの話聞かせてやれよ」

 

「.......あの話?」

 

狼のような耳がある少年がアイズに言う。

顔はちょっと怖いけど格好いいと同性の自分でも思う。

 

「あれだって帰る途中で何匹かミノタウルス逃しただろ?最後の一匹お前が第五層まで始末しにいったんだろ!?そんで、ほら、あの時いたトマト野郎の!」

 

その話が出てき息が詰まった。

 

「ミノタウルスって、あの17階層の?」

 

「それそれ、その最後の一匹奇跡みたいにどんどん上層に登って行きやがってよ!」

 

ダンジョンというのは行きが徒歩ならばもちろん帰りも徒歩であり、階層を登っていかなければならない。

そのため、よっぽど深いとこに行くためには何日もかけて下層にいくしかないのだ。

 

「それでよ、いたんだよ、いかにも駆け出しっていうようなひょろくせぇガキが!!」

 

そう、僕だ。

 

「抱腹もんだったぜ、兎みたいに壁際へ追い込まれちまってよぉ!可哀想なくらい震え上がっててよ」

 

手に力が入り体中が暑い。今にでも発火しそうだ。

 

「ふむぅ?それでその冒険者どうしたん?」

 

「アイズが間一髪ってところで助けたんだよ、なっ?」

 

握る力が強くなりすぎたのか、手から血が出てきた。

 

「ベルさん!?ちょっと待っててくださいなにか持ってきますから!」

 

僕の血を見たシルさんが何か拭くものを取りに行った。

だが、まだ話は続く。

 

「それでそいつ、あのくっせー牛の血を全身に浴びて.....真っ赤なトマトになったんだよ!!くくくっ、ひーっ、腹いてぇ」

 

「うわぁ」

 

「アイズ、あれ狙ったんだよな?そうだよな?」

 

「....そんなことないです」

 

獣人の少年は、目に涙を貯める。

周りの部外者も笑いを噛み殺す。

 

「それにだぜ?そのトマト野郎、いきなりどっか行っちまってよ....ぶくくっ!うちのお姫様、助けた相手に逃げられてやんのぉ!」

 

そう言い終わると周りの人が大笑いし出す。

 

「ベルさんこれどうぞ....本当に大丈夫ですか?」

 

「はい、大丈夫ですよ」

 

「っ!?」

 

自分でも恐ろしいほど低い声が出て、シルさんも少し驚いていた。

 

「しかし男のくせにビクビクと情けねぇ。ほんとざまぁねぇな。ったく、泣きわめくくらいなら最初から冒険者になんなよな。ドン引きだぜまったく、なぁ?アイズ」

 

「.......」

 

「ああいう奴がいるから俺たちの品位が下がるっていうかよ、勘弁してほしいぜ」

 

「いい加減そのうるさい口を閉じろ、ベート。ミノタウルスを逃したのは我々の不手際だ。その少年に謝罪することはあっても、酒の肴にする権利などない。恥を知れ」

 

「おーおー、さすがエルフ様、誇り高いこって。でもよ、そんな救えねぇヤツを擁護して何になるってんだ?ゴミをゴミと言って何が悪い?」

 

もう出て行こう。ここにいたらあの人に殴りかかりそうだ。

そう思いお金を取り出す。

 

「これ、やめえ。ベートもリヴェリアも、酒が不味くなるわ」

 

 

「.....これ、シルさんお会計」

 

「え、あ、はい....」

 

店を出ようと立ち上がった時あちらでは、俺とあのトマト野郎どちらをツガイにするなどを聞いているが今の僕には頭に入ってこなかった。

しかし....

 

「はっ!あんなヤツを眷属にしてる神の顔が見てみたいぜ」

 

.....今あいつはなんて言った?

 

「ベートいい加減にしな。言っていいことと悪いこともわからないかい?」

 

「なんだよフィン【勇者(ブレイバー)】と呼ばれるお前ならわかると思ったんだがなはっきり言うぜあんな奴早くダンジョンでくたばった方が「おい」あぁ?ッグハ!!?」

 

「「「「「!!?」」」」」

 

「テメーいったい何しやがる!!」

 

気がつけば僕はベートと呼ばれる少年を殴り飛ばしていた。普段ならあたりもしないと思うがかなり酔っていたようだ。

 

「ちょっと君!?」

 

「ベルさん!?」

 

フィンと呼ばれる少年とシルさんが僕を止める。

っく少年に止められ全然動かないでも...

 

「お前さっきなんて言った!神様を馬鹿にしたな!!」

 

「君はあの時の...」

 

「あ?お前あのトマト野郎かなんだいたのかよ。ムカついて殴りにかかってきたか?」

 

「そんなことどうでもいい、僕なんか何言われてもいいさ。はっきり言ってそのとおりだからな」

 

皆が自分を見るがそんなの構わない。今は、こいつをボコボコにしなきゃおさまらない。

 

「でも、神様がいったい何をした!神様がお前の目の前で何かしたか!!?神様をよく知らないくせに好き勝手言うな!」

 

「「「「「「「.........」」」」」」」

 

「お前ら!それ以上うるさくするなら、いくらあんたらでも叩き出すよ!」

 

「...はいはい、ベート今日はハメを外しすぎたな。そこのあんたも今回は私の顔をたててくれへんか?」

 

「....わかりました。すいません殴って...では」

 

僕はそう言い走って店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っち」

 

「ガハハハッ!!いやぁベート、今回はお前が悪いぞ!だが....いい目をしていたなあの少年」

 

ガレスのおっさんが酒を飲みながら言う。

 

「ああ、あの歳でいい目をしている」

 

「リヴェリアさんもそう思うんですか?」

 

「ああ。まだまだ危なっかしいが、あのまっすぐな目はそうそういないよ。レフィーヤもいつかわかるようになるさ...それにベートにもいい薬になったんじゃないか?」

 

「うっせーよ。....だがまぁ、神まで話に出したのはやりすぎたぜ」

 

「おお、ベートがデレた」

 

「はっ倒すぞ。クソアマゾネス!」

 

だが本当に飲みすぎた。あんな拳もよけれねぇとは....我ながら情けない。

 

「まぁ、反省してんのならええよ〜。次からは気をつけや」

 

俺は、ああとロキに言う。

 

「.......」

 

「どうしたんですか団長?」

 

「ん?なんでもないよティオネ」

 

「あー、アイズ悪かったちょっと言い過ぎた」

 

「別にいいです」

 

はぁ、今度会ったら謝った方がいいか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁはぁはぁ」

 

『ギャオアアア!!』

 

あれから走り僕は、ダンジョンに来ていた。

ああ、情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない情けない!!

僕のせいで神様が馬鹿にされた。あの人が言っていたことは事実だ。僕は、弱い。とてつもなく弱い。

 

『グアアオ!』

 

「はぁああああ!!」

 

今自分が持っているのは護身用のナイフのみだが今のベルはそんな事も考えられなくなっていた。

 

「っく、邪魔だ!」

 

『グオオオ.....』

 

モンスターを倒し先に進む。

そしていつの間にか第6階層に来ていたようだ。

目の前にには第6階層からでてくるモンスター 『ウォーシャドウ』が目の前に三体出てきた。

 

『『『グウウウウゥ』』』

 

「消えろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(いくらなんでも遅すぎる)

 

バイトの飲み会から帰ってくると、いつもだったらいるはずのベル君がいなかった。そのあと何時間かまってみたがやはり帰ってこない。自分が探せる範囲は探したがいなかった。

 

「どこに行ったんだい君は」

 

もしかしてあんなことを言ったから?でもあの子は誰かに迷惑をかけるような子ではないし...

 

「もう一度探しに行こう!」

 

そういいドアに向かい走って行ったその瞬間

 

「ふぎゅ!?」

 

突如いきなり現れた人影にぶつかった。そうベル君だ。

 

「あ....ごめんなさい神様」

 

「べ、ベル君!?」

 

ベル君の体を見て驚いたいたるところに傷があり足や腕には獣のような爪あとがあり一番ひどいのは右の脇腹が血まみれだった。

 

「ど、どうしたんだいその傷、まさかだれかに!!?」

 

「あはは、そんなわけないじゃないですか。ダンジョンに潜ってました....」

 

「馬鹿!笑っている場合じゃないよ!そんな格好でダンジョンに行くなんて何を考えているんだい!?どうしてこんな....」

 

「........」

 

「はぁー、詳しくは聞かないよ」

 

「すいません」

 

神様に薬を塗るから服を脱いでと言われ僕は服を脱ぐ。

ッグ、体を動かすだけで痛い。

 

「ベル君今日はベットで寝なさい」

 

「いいんですか?」

 

「こんなけが人をソファーに寝なすなんて薄情者に見えるのかい?」

 

そうだ!

 

「で、でもボクも今日は疲れたからね。一緒に寝させてもらおうかな?」

 

「え、別にいいですよ?」

 

「ふぇ?」

 

ま、まさかカウンターを食らうとは思わななかった。まったくこの天然め。

 

「神様...」

 

「ん?なんだい」

 

「僕は強くなりたいです。大切な人を守れるくらいに」

 

「!」

 

その目の前の少年が本当に強くなりたいと願っているとわかるくらい目がまっすぐだった。ボクは「うん」と強く頷き彼の【ステイタス】

を最新する。

 

 

ベル・クラネル

Lv.1

 

力:H130→G230

耐久:I50→H150

器用:G212→F316

敏捷:G240→F371

魔力:I0

 

《魔法》

【】

《スキル》

幻夢一途(ファント・フレーゼ)

・早熟する

・夢が続く限り効果持続

・夢の丈により効果向上

(カラー)

・力を借りる

・進化する

 

 

 

「え?」

 

自身が書いた【ステイタス】を見驚くまず一つは数値の上がり方いくらなんでも早すぎる。おそらくは【幻夢一途(ファント・フレーゼ)】というスキルの早熟するという効果のせいだろう。

そしてもう一つ【(カラー)】というスキルの内容が変わっていた。力を借りる?と意味がわからない効果だった。

 

「か、神様これって!!?」

 

「ベル君よく聞いてほしい。今君はなぜだかわからない(・・・・・・・・・)がすごく成長期だ。....ベル君」

 

「はい?」

 

「君は強くなれるきっとね」

 

「っつ....はい、ありがとう...ございます」

 

ボクは決めた。もしも彼が強くなりたいと願うなら...ボクはそれに答えると。

 

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