自分でもあんまりだと思い
第2話は
・ストーリーパート、デュエルパートに2分割
・カードのテキストを省略
して1話あたりのテキスト量を
削減してみました。
また一部の行間を広げました。
ご意見、ご感想ありましたら
コメントお願いします。
デュエルアカデミア東京校
第七デュエル部 部室
放課後。
くっつけた長机2つを囲って俺たちは「春の団体戦」について話していた。
前に立つ部長は、珍しく大真面目な口調である。
全国に二十八校存在する「デュエルアカデミア」は、
年間を通して4回、
すなわち、春・秋の団体戦、夏・冬の個人戦だ。
俺たちアカデミア生はシーズンごとに、各校の代表を決める校内予選を勝ち抜いて、
全国大会への出場を目指すことになるのだ。
「
ですが団体戦の校内大会は五人以上の部員がいないと参加できません。
なので!今から!1年生の勧誘に行ってもらいます!」
俺(葛葉海人)、
部長(江端千夏)、
荒川美雪(あらかわ みゆき)(3年女子)、
足利穂乃花(あしかが ほのか)(2年女子)。
今の第七デュエル部にはこの四人が所属している。
団体戦に必要なのは五人。
つまりあと一人、入学したての1年を
これから勧誘に行けと言っているのだ。
「がんばるぞい。」
「うん。美雪ちゃんがんばれ!」
普段は覇気アンダースローの荒川先輩も、どうやら気合を入れている。
「入部1日目の穂乃花ちゃんにも行ってもらうけど。お願いしていい?」
「任せてくださーい!」
そう言って足利さんは快活な笑顔を見せる。
彼女とこれまで面識はなかったが、きっと
「それじゃあたしは、荒川先輩と行ってきますね!
さっ、行きましょ。先輩!」
「あ・・・、うん・・・。」
俺と同じく
足利さんに引っ張られるようにして部室を出ていく。
南無三。おたっしゃでー。
「いってらっしゃ~い。」
「いってきまーすっ!」
バタンッ
「・・・んじゃ、俺たちも行きますか?」
「んー・・・。海人さあ。」
「なんです?」
「今、精霊何体持ってる?」
「?・・・。五体全員いますね。」
『オレらになんか用?』
さて、部長に話しを振られると、唐突に《ニトロ・シンクロン》が現れた。
こいつの勝手は毎度のことだが・・・。フィールの元栓を閉めておくべきか?
「前に私たちに言ったよな。えっとー。
精霊持ちは強くなる、だったっけ?」
「それは逆ですね。統計的に強い人が多いだけです。」
「それでさ。団体戦に出てくれんならちょっと弱くてもいいけど、ね。
強い人勧誘した方が来年、再来年に繋がるかなー、って。」
『そりゃそうだな。』
「精霊出して1年の教室まわって、いい感じの子見つけて。
私も精霊見える子、探してみるから。」
「なるほど、分かりました。そういう話なら一つやってみましょう。」
『オレたちに任せとけ!』
『私も手伝おう。』
「頼むわ。」
ふむ。部長も考えてないようで、色々考えているようだ。
ここは一つ、俺も気を入れることにしよう。
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(う~むなかなか・・・。)
『(みんな入部してたなー。)』
《ニトロ・シンクロン》が見える様子の1年に端から声をかけてみたが、
既に入部先を決めていたり、他のデュエル部の勧誘に乗っかってたり・・・。
つまり成果無し、ということだ。
(ど、う、し、た、も、ん、か、っと。)
『(1年もだいぶ下校してるしな~。)』
『(周囲の熱源がまばらになっている。
残っている生徒は少ないようだ。)』
「(ヴォルカ、踏み台、エリアを出しても・・・。
意味薄いかね・・・。)」
《サイバー・ドラゴン》の情報も加味すると、どうやら望み薄。
頭数を増やしても、効果は薄いかしらん?
ふうむ。・・・そうだなぁ・・・。・・・よし。
「・・・次で最後にするか。」
『いんじゃね~?』
『うむ。これ以上の成果を望むのは難しいだろう。・・・おや?』
「どうした、サイドラ。」
『あの少女は私たちを見ているようだ。』
・・・なるほど、あの子。
よし、今日ラストの勧誘だ。
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第七デュエル部 部室
「お邪魔します。」
「どうぞどうぞ。」
『汚いところですが。』
『遠慮せず入ってくれ。』
墨谷明菜(すみたに あきな)(1年女子)。
最後の勧誘対象は、実にあっさりと見学を決めてくれた。
顔立ちは可愛らしく整っている、いわゆる美少女てある。
・・・男女問わず顔立ちのいい奴を相手にする時、
妙な緊張をしてしまうのは、はて、なんでだろう。
さて、第七の部室に入ると、既に荒川先輩と足利さんが戻っていた。
「あれ、葛葉。その子新入部員?」
「見学希望者ですよ。墨谷さんです。
入るかは・・・部長も帰ってきてから決めてもらう感じで。」
「・・・こんにちは。」
「あっ、こんにちはー!」
「あっはい、こんにちは。墨谷です。」
ううむ。墨谷さんもどこかぎこちなさがある。
彼女も緊張しているのだろうか?
どう話しかけたら・・・。
「《ニトロ・シンクロン》が見えてるの?」
「はい。」
「自分の精霊、今持ってる?」
「えっ、自分の・・・?」
「持ってないの?」
「えっと・・・、その・・・。」
おお、足利さんグイグイいくな・・・。助かるわぁ・・・。
などと、呑気なことを思っていると、
墨谷さんが爆弾発言をぶちまけた。
「精霊、っていうのは持ってないです。
・・・デュエルもしたことがなくて。」
「・・・ん?」
「え?」
『なんと。』
『マジで!?』
・・・マジで?
続きます。