感動...なのか?
「あぁ〜...やっと着いた...」
「ほんまやで...長いわ...」
「俺はとりあえず荷物を置きに、家に行くよ。
大輝はどうする?」
「ボクも荷物置きに行くつもりやで。」
「そうか、今日の内に学校に挨拶に行こうと思ってるんだ。
連絡するから一緒に行こうぜ。」
「ん、りょーかい」
「じゃあ、俺は秋葉原の方に家があるみたいだから。」
そう言って東京駅を後にしようとするが...
「あ、そうなん?ボクもそっちやで〜。」
なんだコイツ...
偶然が重なりすぎて怖いわ...
「...そ、そうか。じゃあ行こうぜ。」
そして切符を買いに行き、電車に乗った。
秋葉原へ到着した後、歩くこと数十分。
「ん、ここか?」
そこはマンションだった。
父さん...マンション借りれたのか...
因みに大輝の家は先ほど歩いている途中にあったマンションだ。
「603号室...ここか。」
俺の部屋は最上階の6階にあった。
だんだん荷物を持つのがしんどくなってきた...
早く入って荷物を置こう...
「...おぉ!」
鍵を渡されていないから不思議に思っていたのだが...
「すげぇ、暗証番号式なのか...」
...あれ?
「暗証番号教えてもらってねーぞ!?」
ピロリン
メールだ...
「暗証番号は*****だぞ! 父より」
「いや隠すなよ。」
一番大事なところを隠された。
家の前で雨風に晒されて死ねというのか。
「冗談だよ、暗証番号はこれだよ。」
そのメールには添付ファイル。
それを開き、暗証番号を打ち込んでいく。
「おぉ、開いた!」
家のドアが開いただけで喜ぶ。
なんなんだろうな、新しいテクノロジーに出会った時のあの謎の感動は。
そして中に入る。
広さは2LDKらしい。
一人暮らしでこれは広い気がするなぁ...
まあいいや、家具をたくさん置けば何とかなるはずだ。
さっさと荷物を置いて病院に向かおう...
西木野総合病院
「この病院か...でかいな...」
市民病院と比べても大きい...
よし、中に入ろう...
と思い、自動ドアが開き、少し中に入った瞬間。
「ヴェエェ!?」
「え?...ゴフッ!!!!」
横から衝突された。
しかもヴェエェって何だ。
「いってー...大丈夫...?」
そうして手を差し伸べる。
綺麗な赤髪だなぁ...
「何でそんなとこに立ってんのよー!」
...と言いつつ手を取り、立ち上がる。
「いやいや、病院の中で走ってた君も君だと思うよ?」
「ナニソレ、イミワカンナイ! 私はパパに色々頼まれてるの!」
「...パパ?何を頼まれてるの?」
「放射線科への通達とか色々!!」
え...?そんなの頼まれるってこの子...?
「え?君のパパって...?」
「ここの院長!!」
「ヴェエェ!?」
「ヴェエェ!?真似しないでっ!!」
そして女の子はもーっ!と怒り出し、走り去ってしまった。
...何だったんだ...?
ヴェエェ!?
...あ、コケた。
「はぁー...何だったんだよ...」
謝ることもしなかったし、などと愚痴をこぼしていると病室の前へ着いた。
...ここに来てまた、心に罪悪感が渦巻く。
だけど、絶対に向き合ってみせる。
そう自分に言い聞かせ、かき消す。
そして...
ドアを開く。
「あれ?駿!?大きくなったわねぇ〜!」
「...は?」
えーっと...とりあえず一つ言いたい。
「イミワカンナイ!?」
詳しく話を聞くと一週間ほど前に、意識を取り戻したらしい...
...だから父さんは行けって言ったのか...
なんか気を遣わせてしまった。
でも、これで初めて母に向かって謝罪の言葉を述べることができる。
「いやー、昏睡状態の時も先生たちがマッサージしてくれてたみたいでね?そこまで筋肉は衰えないで済んだのよ〜。」
「うん、母さん。あの「でもリハビリはしろって先生がね?」...うん...」
...喋らせてもらえない...
母親特有のマシンガントークがここで発動するのか...
「しかも周りのお世話は「母さん!!」えっ!?どうしたの!?」
「本当に...本当にごめん!!
あの時は俺のせいで...俺のせいで...!」
頭を下げて、はっきりと言う。
「...何で謝るのよ。」
驚きで顔を上げる。
「私こそ、ごめんね。」
「なんで母さんが謝るんだよ!!」
そうだ、原因は俺。母さんは何も悪くない。
「私があなたを、いじめから守ってあげなきゃならなかったのに...」
「そんな...俺のせいだよ!
俺のせいで母さんが死にそうになっちゃったんだよ!!」
「そう、死にそうになった。」
「ならなんで!?」
俺はわからなかった。
母さんの言ってることが。
「でもね、あなたを置いて...先に死のうとした。
...あなたを...一人にしようとした...」
「俺には...父さんがいたから...」
「でも、本当は東京を離れたくなかったんじゃない?」
それはそうだ。
智樹とも、ツバサちゃんとも会えなくなるのだから。
「あなたのその気持ちを、無理矢理にねじ曲げてしまった。
あなたを何度も何度も、悲しませた。」
そのことに、私は後悔をずっとしているの。
と続ける。
「でもあなたが、首を吊っていた私を助けてくれたこと...本当に感謝しているわ。
ありがとうね。」
「...なんか、俺も母さんも似てるね?
すぐに謝っちゃうというか、何というか。」
「そりゃあ家族ですもの。」
家族...か。
ガラガラ
「え?駿くん!?久しぶりね〜!」
「あらほんと!駿くん!久しぶり〜、私のこと覚えてる?」
「駿くん、お久しぶりです。元気でしたか?」
...えーっと...
「また来てくれたのね!
ほら、駿。覚えてない?穂乃果ちゃんと、ことりちゃんと、海未ちゃんのお母さんよ。」
...あぁ!
「お久しぶりです!高坂さん、南さん、園田さん。」
3人は思い出してくれた!と喜んでいる。
「彼女たちね、私が眠っている間、ずっと面会に来てくれてたみたいなのよ!」
そうだったのか...俺たちの仕事なのに。
「ご迷惑を...すいません...」
「いいのよ、私たちがやりたくてやってるんだから!」
そうですか、と返し、笑う。
そこからは昔話が弾み、楽しく会話をした。
「あら?3時ね。」
「もうそろそろ帰らなきゃ...」
「3人とも、ありがとうございました。」
「いいのよ!駿くん、いつでも遊びに来てね?」
考えときます...と返しておいた。
だって穂乃果が元気すぎて疲れるんだよ...
そして3人が帰った後。
「じゃあまた来るね。」
「駿、"またね"。」
またね、の部分をやたらと強調して言ってくる...
まさか...
「父さんから聞いたのよ〜、ロマンチックじゃな〜い?」
「あの親父ィィィィぃぃぃ!!!」
「はぁ...疲れた...。」
何故かどっと疲れた...
最後の最後にいじられるなんて...
「...おっと、忘れてた。大輝にメールしよう...」
そろそろ学校に挨拶に行こうぜ。
先に学校の前に行っとくからな、っと。
送信。
「さぁ、行くか。」
UTX学院前
「やっぱでけぇなぁ...」
そう言って見上げる。
あ、痛たた...首が...
「駿ちゃーん!おまたせ!」
「おう、じゃあ中に入ろうか。」
そして中に入る。
学生証をバーコードリーダーにかざしてっと...
さあ、マップマップ。
「こっちみたいやね。」
「そうみたいだな、行くか。」
理事長室前
ノックをすると、どうぞと声がする。
「「失礼します」」
「あなた達が編入生の相沢くんと山田くんね。
UTX学院へようこそ!」
「「ありがとうございます」」
「今日は挨拶をしに、お邪魔させていただきました。」
「邪魔するんだったら帰って〜♪」
「はーい、って何でやねん!」
...何やってんだこいつら...
「いやー、関西の方の知り合いがいないからね?
こうするのが夢だったの〜♪
山田くん、ありがとうね!」
「いえいえ!」
...この理事長、大丈夫か...?
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
「「失礼しました」」
理事長室を出る。
「なんか疲れる理事長だったなぁ...」
「そう?楽しかったやん!」
そりゃそうだろうよ。ネタを知っていれば...
...知らなかったら何やってるか本当にわかんねえ...
「「「「ワイワイ」」」」
4人グループが前から近づいてくる。
「...!!!!」
その内の一人が俺に気づく。
...あれ?
「...ツバサ...ちゃん...!?」
「...駿...くん...!?」
やっと会えた。
一番、会いたかった人に。
会っちゃいましたね(すっとぼけ)
やっと高校生だよ!やったねたえ(ry
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ゆいさん、名無四賀 十思流さん、昔鳥さん、天空の覇者さん、
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