ラブライブ! 過去と今   作:頭文字F

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まだシリアスが続きます。
シリアスが終われば日常編を書いていきたいと思うので許してください、何でもしますから!


第2話 いじめの実態

 

 

「おー、相沢。どうしたんだこんな時間に?」

 

「先生、教室に忘れものしちゃって...

鍵を貸してくれませんか?」

 

「おう、いいぞ。できるだけ早くな?」

 

「はい!失礼しました!」

 

そう言い職員室を後にし、すぐに走り出した。

 

 

 

 

 

そして教室に到着するなり、急いで鍵を開け始めた。

 

「綺羅さん!今すぐ鍵を開けるから!」

 

「...うん...」

 

焦りが混じっていたので開けるのに少し時間がかかったが、なんとか開けることができた。

 

ガラガラ!

教室のドアを開け、綺羅さんに呼びかける。

 

「綺羅さん、大丈夫!?」

 

「...うん...大丈夫...」

 

彼女をよく見ると、顔は涙でくしゃくしゃ、服は涙をずっと拭いていた跡なのか少し濡れていた。

 

 

 

 

 

「...それで、どうして閉じ込められたの?」

 

「...わかってるでしょう...?...私はいじめられてるのよ...」

 

「何が原因でいじめられてるの?」

 

恐る恐る聞いてみる。

 

「...私がグループのリーダーより可愛いからって...」

 

「えっ」

 

「...えっ?」

 

え、そんなにショボ...ゲフンゲフン

 

だが、小学生にとっては十分な理由なのかもしれない。

 

そして、えっ、と呆気にとられた綺羅さんは目をまん丸にしてこっちを見ている。

 

(...あっ、確かにすごく可愛い...」

 

「...」カァ-ッ

 

何故か綺羅さんは俯いてとても顔を赤くしていた。

 

あっ、もしかして...

 

「...声に出てた...?」

 

「...」コクン

 

ああああああああああああああああ!!!!

 

恥ずかしいいいいいいいいいいいいいい!!!!

 

俺が全力で恥ずかしがってる時

 

「...クスッ」

 

「え?」

 

今まで綺羅さんのことを何回も見てきた。

 

変な理由ではなく、ただ単に彼女とクラスメートだったから。

 

だがそれまでに一回も

 

彼女の笑顔を見たことがなかった(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

だけどその時見た彼女の笑顔は、とても綺麗だった。

 

そして彼女はこう言った。

 

「...男の子に可愛いなんて言われたのは初めてだよ♪」

 

(可愛い)

 

だめだこれは、天使だこの子。

 

「えっ?...っそ、そうなの?あ、あははは...」

 

どもりながらもそう言葉を返す。

 

「うんっ!」ペカ-!

 

(うおっ、眩しい!)

 

眩しい、可愛い。

あの時の俺は一瞬で綺羅さんに恋愛感情を抱いた。

 

「...っと、とりあえず!早く帰ろう?」

 

こうでも話題変更をしないと恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。

 

「あっ、そうだね」

 

 

 

 

そして教室を閉め、職員室へ鍵を返し、学校を出た。

 

「相沢くんも...こっちなんだ?」

 

「ひぇっ!?は、はいっ!!」

 

そう、帰り道が途中まで一緒だったのだ。

 

その時は急に話しかけられたからびっくりして素っ頓狂な声が出た。

 

あと何故か同年代に敬語。これもうわかんねぇな。

 

「ふふっ、相沢くんっておもしろいね!」

 

素直に嬉しかった。一瞬で好きになった人からこんなことを言われる。

 

男は誰でも嬉しいと思うだろう。

 

「そんなこと...ないですよ?」

 

また敬語が付いた。何故か緊張すると敬語がつくあれだ。

 

オートマチック敬語的な!

 

「ううん、すっごくおもしろい!」

 

心の中で狂喜乱舞。笑顔でそれを言ってくる。

 

ねぇ、何人の男を勘違いさせてきたの?

 

これは男なら誰でも期待してしまうはずだ。

 

え?もしかして俺のこと好きなんじゃ?...と。

 

男によくある、勝手に自分のことを好きだと思い込む、謎の現象だ。

 

「あ、ありがとう...」

 

俺はどもりながらもそう答えるしかなかった。

 

そして、帰り道の十字路に差し掛かる。

 

「あ、僕は右だから。」

 

「あ、そうなんだ?じゃあまたね!」

 

「うん!」

 

「...」

 

気のせいだろうか、彼女が何かを言いたげな雰囲気だった...

 

 

 

綺羅さんは十字路をまっすぐ進んでいった。

 

ふむ...綺羅さんはまっすぐか...

 

(家を突き止めたい)

 

これ以上はいけない。可愛かったけどこれ以上はいけない。

 

そう考えていると...

 

 

「あっ」

 

「あっ」

 

(なんで綺羅さんが!?)

 

「どっ、どうしたの?」

 

「え?私は家がこっちなの...」

 

なんと。

 

別れを言ったのに恥ずかしい。

 

「僕もそっちだよ。じゃあ...また一緒に帰ろうか?」

 

「うんっ!」

 

そしてまた彼女と一緒に歩き出した。

 

 

 

 

 

家が近づいてきた。

 

「私、この家なんだ!」

 

その時、俺の家の3個隣の家を指差した。

 

...よし!突き止めたァ!!!!!

 

じゃない!!!

 

めっちゃ近所じゃん!!!

 

「僕は、あの家だよ」

 

そして俺もまた、指をさす。

 

「そうなんだ...家が近所だったんだね...

 

もっと早く知り合って、遊んでみたかった...」

 

 

さっきまで笑顔だった彼女の表情が曇り始める。

 

「ねえ、相沢くん」

 

「ん?なに?」

 

「...もう私と、関わらないで」

 

彼女は確かに、そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 




第2話です。

智樹との過去は後の方に書きたいと思います。

十字路を右に曲がるじゃろ?
そして道なりに進むと何故かまっすぐ進んだツバサちゃんと会ったんだよ(適当)

いじめの理由がショボいと思った方は沢山いると思いますが、これが実態だったりします。

今は怖いですね

そしてツバサファンの皆様、すいません許してください!なんでも許してください!(貪欲)

感想などお待ちしてナス!
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