どうでもいいけど龍が如くにもターニングポイントってBGMあったよね。どうでもいいけど。
「...なんで...。」
俺はそう呟くことしか出来なかった。
ツバサちゃんが俺のことを忘れるなんて考えたくもない。
「彼女と君が知り合ったのはいつ頃のことだい?」
「...小学6年ですけど...。」
「ふむ...。いいかい、駿くん。
彼女は君と会う前から記憶喪失だった。これはわかるね?」
ショックで声が出ず、ただ頷く。
「彼女は "全生活史健忘" だ。これは未だ続いているが...なんとか名前や生活環境は思い出している。」
「さぁ、事故が起こった時のことを話そうか...。」
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「お兄ちゃーーん!」
「ツバサちゃん、待ちなよ...。」
当時、ある男の子と綺羅さんはとても仲が良かった。
ここまでは知ってるかな?
だが...。
「えへへ!こっちまでおいでよ!!」
男の子は綺羅さんを追いかけている状態。
そして、当時の綺羅さんはまだ幼かった。
...彼女は後ろを向きながら走っていたんだ。
...そして...
「...!!!ツバサちゃん!危ない!!」
「えっ?」
男の子は間一髪で綺羅さんを突き飛ばす。
ドンッ!!!!
...彼は...信号無視の車に轢かれた。
幸い内臓系は損傷が少なかった。
だが...。
ガンッ!!!!
車に轢かれ、彼が吹き飛ばされた先は...
...電柱だった。
そんなところに頭を強打。
死因はもちろん即死。
そして突き飛ばされた綺羅さんはバランスを崩し、
近くの縁石に頭を打った。
だが彼女は "気を失っていなかった"。
...恐らくこれが記憶喪失の原因じゃないかと踏んでいる。
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「...脳への損傷が記憶喪失の直接的な原因だ。
...だが記憶喪失は厄介でね...。もう一つ、原因があるかもしれない。」
「...それは...何ですか。」
「...解離性健忘。心因性の記憶喪失だ。」
「...そんな!だって頭を強打して...」
「さっき言っただろう? "気を失ってはいなかった" と。」
「...!!!」
なら、見たという事になる。
自分の兄とも言える存在の人間が車に轢かれ...。
電柱に頭を強打し...。
...大量の血を流しながら死ぬのを。
「...すまないな。こんな話を...。」
西木野先生は、深く頭を下げている。
だが俺は教えてもらって良かったと思っている。
...彼女のことを知らないままなのは、嫌だから。
「いえ...。話は...それだけですか?」
「...ああ。」
「なら、帰りますね...。」
そして椅子を立ち上がり、ドアの方へと足を進める。
「...西木野先生...。教えてくれて、ありがとうございました。」
「...ああ。...強くなったな、駿君。...お母さんにしがみついて泣いてたのが嘘みたいだ...。」
「...ええ、守りたいですから。彼女を。」
そしてドアを開き、診察室を出る。
すると、ドアの横で盗み聞きをしていたのか
「...ねぇ...。」
赤髪の女の子が話しかけてくる。
確か院長先生の娘さん...。
「どうした?」
「...あなた、何でそこまで強いの...?」
「さっきも院長先生に言ったよ。守りたい人がいるから...。」
「...何それ...意味わかんない...。」
そう言って女の子は髪の毛をクルクルし始める。
「意味わからなくてもいいよ。じゃあな。」
そうして出口の方向へ向く。
「...ねぇ!!」
呼び止められたので振り返る。
すると少々焦った様子で
「私は真姫!あなたは?」
「...駿だ。じゃあな、 "真姫" 。」
そうして出口へ。
...強い気持ちを胸に、病院を出るのだった。
「...なによ...。」
私は...医学部って決まってる。
...だけど、本当の夢はそれじゃない。
その点彼は、彼女が記憶喪失でも "守る" って夢を持ってる。
...その強さが、羨ましくて。或いは、妬ましくて。
「...かっこつけてんじゃないわよ...。"駿" 。」
精一杯の、反抗をするのだった。
真姫ちゃん...。
...落ちたな(確信)
またまたシリアス展開ですね。
こっからも少し...ねぇ...?
あっ、そうだ(唐突)
感想など、待ってます!
あとキャスをやっております。
よければご覧ください。
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