ラブライブ! 過去と今   作:頭文字F

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お気に入りがあと5で300だどぉ〜!?(方言)
前にも言いました通り、300記念でツバサちゃんとイチャイチャするお話書きます。
その時には、活動報告にてアンケートを取りますので、デートとか色々な案を教えてください()
ツイッターのDMでも構いません!!


第23話 朗報

 

 

 

「...ん...。」

 

 

グーテンモルゲン、エブリワン。

ドイツ語と英語と日本語のトライリンガル、相沢 駿です。

...嘘です。

今日は学校のあと用事があるとかで、ツバサちゃんがお見舞いに来れないんだと。

悲しい、俺が会いに行く。這いずりながら。

そんな事を思っているとナースさんに脱走したら殺す、と言わんばかりに睨まれたのでやめておく。

無念だ。

 

 

「...暇だなー...。」

 

「駿くん、今日はあのお嬢ちゃん来ないのか?」

 

「えぇ、用事があるとかで...。」

 

 

あ、そうそう。容態が安定してきたので昨日、個室から移送された。

そしてその病室での隣のベッドのおじさん。

俺にとても良くしてくれている人だ。

 

 

「そうなのか...。修羅場にしてやろうと思ったのに...。」

 

 

...訂正だ。

とても鬼畜。異論は認めない。

 

 

「やめてくださいよ...。怖いですから...。」

 

「遠慮すんなよ、好きなんだろ?ヤン...ヤン、デス?」

 

「死んでますよそれ。ヤンデレ、です。しかも、好きなんて言った覚え無いですから!」

 

「ハハハッ!冗談だよ。そういえば、あのお嬢ちゃんとはどうやって知り合ったんだよ?」

 

「あぁ、彼女とは...。」

 

 

俺はおじさんに今まであったことの全てを話した。

おじさんは時には涙ぐみ、笑い...、親身になって話を聞いてくれた。

 

 

「...とまあ、こんな感じです。あまり良い話じゃないでしょ。」

 

「...いや、お前は...誰かを助けることが出来てるじゃねぇか...。立派だ...。」

 

「...?」

 

 

そう言うおじさんの顔は、とても切なげだった。

まるで、そういう過去があったかのような...。

...思い切って聞き返すことにした。

 

 

「...何か...あったんですか?」

 

「...いやー、この前のことだよ。

 

 

...妻に、刺されちまった。」

 

「えっ!?」

 

 

初耳だった。

そのおじさんがどういう理由で入院していたのかも知らなかったし...。

言っても、昨日移送されたばかりだから無理もないが...。

 

 

「...どうして?」

 

「...妻は、狂っちまってな...。...まぁ、この話は夕方にしよう。ちょうど娘がお見舞いに来てくれるらしいからよ。」

 

「はぁ...。」

 

 

そう言われたので、それ以上詮索しなかったが...。

...気になる...!

 

 

「気になる、って顔だな?」

 

「...はい。」

 

「教えなーーーーいwwwww」

 

 

そう言っておじさんは、頬の横で手をパーにし、俺を満面の笑みで煽る。

ウーパールーパーかアンタは。

 

 

「いい年して何やってんですか...。」

 

「言い過ぎだろ。まぁ確かに、最近思い出せないことが多くなってきたからなぁ...。」

 

「へぇ、例えばどんな?」

 

「...駿くんのお見舞いに来てくれてるあのお嬢ちゃんとか...。」

 

「え!?」

 

 

そう言って俺が勢い良く身を乗り出した為、おじさんは少し後ろに退く。

 

 

「どこかで会ったことがあるような...。」

 

「そ...そうなんですか...。」

 

 

嘘をついているような顔ではないし、本当に会ったことがあるようだ。

...どんな出会い方、どんな関係?などと考えていると、おじさんは急に話題を変え始める。

 

 

「ハハッ!また来てくれたら思い出すかもな!

よし、夕方まで、俺の友達の話でもしてやろう!」

 

「おじさんの話じゃないんですね!?」

 

 

そうツッコんだが、華麗にスルー。

悔しい...。

 

...その話を要約すると、知り合いにフェリーの船長がいるらしい。だが、ほんの少し前に、その人が乗ったフェリーがクジラに衝突したらしい。

...そこから消息不明、今、必死に捜索中だとか...。

 

...重すぎない??

 

ちなみにその話は見事に夕方まで続いた。

だが、俺にとっても聞き流せない話だったので、ずっと聞いていた。

...他人事のはずなのに、"死んでいてほしくない" そう思いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

「お、来たみたいだ。どうぞー。」

 

「お父さん...大丈...夫...?」

 

「...え...?」

 

 

 

 

「「えええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」」

 

 

 

 

「え、なになに。どうしたんだ。」

 

 

おじさんが戸惑っている中、俺たちは固まっている。

病室に入ってきたのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...アイツだったのだから...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ!二人とも知り合いだったのか!」

 

「えぇ、まぁ...。」

「うん...。」

 

「偶然ってすごいな!...あ、そうだ。」

 

 

そう言っておじさんはこちらに向き直る。

 

 

「娘の彩美(あやみ)がお世話になってます。」

 

 

そう言っておじさんは俺に向かって一礼。

 

 

「いやいや!?顔をあげてくださいよ!?」

 

「え、そう?」ビュン!!!

 

「速っ!?」

 

 

まさかここまで頭を上げるのが早いと思ってなかった。

その速さは風切り音がするほど。

...おかげでおじさんの頭がオールバック状態。

...風圧で髪の毛飛ばないよね?大丈夫だよね?

 

 

「ごめんなさい...。お父さんこんなので...。」

 

「こら彩美!こんなのって何だ!!お父さん悲しいぞ!!」

 

「はいはい。」

 

「...えー...。」

 

 

おじさんが軽くショックを受けている。受け流されたのがそんなにショックか。

 

あ、そうだ...。

...こいつに言わないといけないことがあるな。

 

 

「なぁ。」

 

「?どうしたの?」

 

「ツバサちゃんのことだけどさ。

 

 

 

"記憶"、戻ったってさ。」

 

「...ほんと!?!?」ガシッ

 

「痛い痛い!?」

 

 

彼女は柔道の組み手ほどの強さで、俺の襟を掴む。

俺病人だよ?

 

 

「こら彩美!もっとやれ!!」

 

「どっち!?っつか離してくれ!!」

 

 

かれこれ5分ほど掴まれた。

柔道って苦しい。...あれ?これ柔道?

 

...こう錯乱する程度には苦しかった。

 

 

「本当に...ごめんなさい...!」

 

「俺は何もしてないよ。ツバサちゃんが運良く記憶を取り戻した。それだけだ...。」

 

「でも...!」

 

「もう謝るな...。こういう時は "ありがとう" だろ?」

 

 

俺がそう言うと彼女は目をパチクリさせる。

そしてフッ、と笑い

 

 

「そうね...。ありがとう!」

 

 

満面の笑みを、こちらに見せてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッセェ!!駿くんクッセェ!!!!!」

 

「うるさいですね。点滴抜きますよ?」

「それは生死に関わるからやめてくれ。」

 

 

...彼女の笑顔を見たのは初めてかもしれないな。

 

そう思った1日。

 

 

 

 

 

ツバサちゃんが来ないのってこんな寂しいの?

 

 

 




よかったね、彩美ちゃん(落涙)

フェリーのくだりでもう誰のことだかおわかりじゃないですか?
...伏線だったりして...?
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