イチャイチャ回ですよ。
鬱はないから大丈夫。
その代わり激甘です!糖尿病です!
「...あぁ〜...授業疲れたなぁ...。」
「こら..,。しっかりしてよ...。」
そう言って俺をジト目で注意するツバサちゃん。
だが眠いものは眠い。数学なんて必要ない。そう必死に言い聞かせる。
だけど絶対にいる。何この理不尽感。
「だって6時間目に数学だぜ?眠いに決まってるじゃん...。」
「置いていかれるわよ?」
「ツバサちゃん助けて」
「さあ、帰りましょ。」
「あ、助ける気は無いんですねわかります。」
助けてと言ったのにスルーされる、これはつまり「お前の責任だから私は知らん」という事だろう。
これはおか...しくないな、うん。
「はぁ〜...。今日はスクールアイドルの練習も無いから楽ね...。」
「そうだな。毎日みっちりだったもんなー...。」
そう、彼女はこの一週間、練習漬けだったのだ。
朝6時に朝練が始まり、8時半から学校。
そして3時半から6時まで練習...といった具合にハードスケジュール。
あまり無理をして身体を壊してしまっては元も子もない。
そう思った俺は、練習を3日間ほど休みにする事を提案したのだ。
彼女たちも丁度そう思っていたようで、比較的安易に休みの提案は採用された。
俺としては、偶にしかない休みにしっかり身体を休め、ストレスも発散してほしい。
...のだが。
「...ね、ねぇ...駿くん...。」
「んー?」
眠気が抜けきらず、気の抜けた返事を返す。
だって眠いんだもん。しょうがない。
「...デ、デートしない?」
「あぁ、おーけ...えっ!?急すぎないか!?」
「駄目...かしら...?」
「わーっ!駿くん!すごい広いわよ!!」
「ショッピングモールだからね、しょうがないね。」
「ショッピングモールってすごいわね!!」
...流れに押されてしまい、彼女と放課後デートなるものをする事になった。
彼女も年頃の女の子。今までハードスケジュールだった分、買い物にも行けなかった筈だ。
こういう時に付き合ってあげないとな...。
そう思い、今に至る。
「あっち行きましょ!」
「はーい」ズルズル
...一方的に引きずられている絵に見えるが、そうじゃないぞ。しっかり歩いてるからな。
その割にはズルズル鳴ってるが。
最初に連れてこられたのは服屋。
彼女も女の子だし、おしゃれもしたい筈。
...男だからあまりわからんが、そうだと思う。
「ねぇ!これなんかどう?」
そう言って彼女が持ち出したのは白のワンピース。
最近はなかなか暑い。こんな服装の方が、今は快適だろう。
だが、一番驚いたのは...。
「ん?...おぉっ!?めっちゃ似合ってるぞ!!」
とても彼女に似合っていたのだ。
華奢な身体、そして言っては悪いが、少し控え目な身長が幼さを感じさせる。
幼さという言葉を出した時点で褒めてないと思う人もいるかもしれないが。
そこもまた魅力なのだ。
そして、似合ってると言った後に彼女は。
「そ...そう...?...えへへ。」
そう言って微かに顔を赤らめるのだった。
彼女はそのワンピースを気に入ったらしく、購入することに決定。
ここで俺が払わなければ男が廃る。
そう思い、俺が払おうとするのだが...。
「そんなの悪いわよ!私が買う!」
「いや、いいから。俺が払うよ。」
「私が払う!」
「俺が払う。」
そんな言い合いをレジの前で繰り広げていると
「お似合いですね〜。」
そう、気の抜けた声を俺たちにかけてきた店員さん。
するとツバサちゃんは顔を沸騰させ、恥ずかしいのか俺の肩をポカポカとパンチしてくる。
痛くない。柔らかい。かわいい。
「今のうちだな。店員さん、これください。」
彼女が恥ずかしがって我を忘れている間に、俺が払う事にした。
見事に作戦は上手くいき、無事購入。
彼女が素に戻った時には...。
「...あれ!?え!?私万引きしちゃったの!?...駿くぅーん...。」
そう涙目で訴えてきた。
だがよく考えて欲しい。万引きしたら店の袋は付いてこない筈。
しかも店のシールもつかない筈。
...そういうところが抜けてるな、と思い微笑んだその瞬間。
俺がツバサちゃんに微笑みかけているのに気づき、"よく見てみろ" と言わんばかりに視線を袋に落とす。
「..?...あっ!?こ、これは違うの!!」
「ふーん...なにが?」
あたふたする彼女が余りに可愛く見え、つい意地悪なことを言ってしまう。
...ニヤニヤしつつ。
「...もー!!知らない!」
「あ」
拗ねてそっぽを向いてしまう彼女。
流石にやり過ぎたと反省し、彼女に謝罪する。
「ツバサちゃんごめん!」
「...ふーんだ。」
...これは...。
いつもなら謝るとすぐにでも許してくれるのだが、今回は厄介だ。
...かくなる上は!
「...お詫びも兼ねて、明日もデートしないか...?」
そう言うとそっぽを向いてしまった彼女の肩がピクッ、と動く。
するとこっちを向き、
「...ほんと?」
そう言った。
「ほんとほんと。どこがいい?」
2日連続になるが、デートというからには彼女を楽しませたい。
そういう気持ちで、場所の希望を聞いてみた。
すると彼女は
「...遊園地行きましょ?」
...少し涙目になりながらそう言った。
涙目+上目遣い。ダメ、ゼッタイ。
「わかった。なら明日に備えて、早めに帰ろう。」
「...えぇっ!」
さっきまでの不機嫌さは何処へやら...。
とても輝いた笑顔を見せる彼女であった。
翌日
「よし、準備完了。ツバサちゃん迎えに行くか!」
ただいま午前9時。着替えも完了したということで彼女を迎えに行く。
勢いよく扉を開き、ツバサちゃんの家へ。
外へ出て5秒、はい到着。
そしてインターホンを鳴らす。
「はーい!」
出てきたのは...。
「お待たせ!」
「まじえんじぇー」
「え?」
「ま じ え ん じ ぇ ー」
昨日買ったワンピースに身を包むツバサちゃんだった。
新しいからか、白いからか...新鮮さを感じさせるその姿は、俺にまじえんじぇー、と言わしめるほどだった。
「...照れるわよぉ...。」
そう言ってもじもじし始める彼女。
もう愛でても構わないよな?
「ごほん。準備はもう良いのか?」
「えぇ!いいわよ!それじゃ...」
「イクゾオオオオオオ!!!!」
「おー♪」
遊園地
「わぁーっ!広ーーい!!」
「広いなぁ...。」
遊園地に到着したは良いものの、広すぎる。
しかも広い分アトラクションもあるので、どれから乗るか迷ってしまう。
...俺は彼女を楽しませようとして来たんだし、彼女に乗りたいアトラクションを聞くか。
「何か乗りたいのある?」
「んー...。あっ!あれ!」
そう言って指差した先は。
「あ、ジェットコースター。ってあれ!?!?何か人吹っ飛んでない!?」
「楽しそうじゃない!」
「いやいや死ぬわ!?!?」
「だめ...か「行こう」やった♪」
...気づいた時には時すでに遅し。
いつの間にか快く返事をしてしまっていた...。
今日で俺...死ぬのかな...。
そして問題のジェットコースター乗り場へ到着。
「わー!大きい!」
「そうだね、ビッグだね。」
「皆羽ばたいてるわね!...私の名前もツバサだから羽ばたけるかしら?」
どういうことなの、と内心思いつつも、肯定で返す。
「そうだね。ツバサ、だからね。」
「そんなこと言ったら駿...あっ...。」
「こらこら何を察した。」
なに?
鳥に関係ある名前の人専用の乗り物なの?
俺死んじゃうよ?
「...まぁ...頑張りましょ!ほら!空いたわよ!!」
「嫌だああ!!!!シニタクナ-イ!!!!」
俺の絶叫も虚しく引きずられていくのだった...。
なんとかジェットコースターを生き残った。
これで俺もサバイバーだ。何故遊園地でサバイバーにならにゃならんのだ。
...それにしてもツバサちゃんが凄すぎる。
ジェットコースターを降りた後、彼女の目に入ったのは何故かフライトゲーム。
戦闘機の音速の戦いが特徴的なゲームだった。
それを対戦プレイ。
「後ろに張り付いた!」
「...ここっ!」
「マニューバ...だと...?」チュド-ン
ツバサちゃんの機体は器用に宙返り。
後ろをピッタリ張り付いていた俺は、いつの間にか攻守交替させられ...。
...あえなく撃墜。
その後も色んなアトラクションに乗った。
コーヒーカップ。酔った。
ゴーカート。アウト側から抜かれた。
メリーゴーランド。他の人から痛い視線で見られた。
...そしてなんやかんやでお昼の時間。
「...昼どうしよっか...。」
「あっ、お弁当作ってきたの!」
「まじ!?食べよう!!」
何気なくポツリとつぶやいた独り言は、彼女にしっかり拾われていた。
だが結果的にお手製のお弁当が食べられるのだから、とてもラッキーなことだ。
そして期待をしつつ、ベンチに座り、お弁当を開けてみる。
「...めっちゃ綺麗じゃん!?自分で作ったの!?」
「ええ、そうよ!」
彼女の作ったお弁当は信じられないほどに綺麗だった。
彩りや栄養バランス、更には味までが完璧。
(もうお嫁とか行けんじゃねぇの...?」
「...えっ!?ま...まだ早いわよ///」
「えっ?あっ、口に出てた?」
「...ええ。...駿くんにだったらもらってほしいけど...。」ボソッ
多分ツバサちゃんは心の中で思っていたはずなのだが、思いっきり口に出ていた。
そしてその言葉を聞いてしまった俺はついつい聞き返してしまう。
「えっ」
「えっ」
「「...///」」
...そして気まずい空気になる。
ツバサちゃんはこっちをチラチラ見ているし、俺も顔が熱いので、彼女を凝視できない。
だがその直後、彼女は意を決したような顔をした。
...何が始まるんです?
「駿くん!...あ、あーん...。」
「ぅぇぁ!?」
なんだ今の声。
焦りすぎて気持ち悪い声が出てしまったのを恥じつつ、気持ちを落ち着ける。
「...。」
だいぶ落ち着いてきた。そこで彼女が差し出してくれている箸を捕らえる。
「...う、美味い...///」
「よ、よかった...///」
気まずい空気、フェーズ2が訪れた。
嵐が去ったと思ったら戻ってきたような、そんな感じだ。
...だが俺も負けてられない。そんな意味不明な対抗意識を燃やし、彼女に対してあーんを決行。
自ら逃げ道をなくしてしまったが...後悔はしない!
「ツバサちゃんッ!!あーんッッッ!!!」
「なにその気合い入った声は!?...むぐっ...。」
ここであーん返し、通称「あーんカウンター」成功。
これもバキパワーのおかげだな。掛け声だけで恥を捨てることが出来る。
...モラルは捨ててしまった気がするが。
そうしてお昼は気まずい空気のまま過ぎていく...
そこから先も色んなアトラクションを回った。
一つピックアップすると、お化け屋敷。
「...ね、ねぇ駿くん...?やめない...?」
「え?ツバサちゃんが入ろうって言ったんじゃん...。あ、もう空いたよ、行こう。」
「...うぅ...。」
そう。彼女自身がお化け屋敷を提案したのに、今は俺の腕に身体をくっつけてきているのだ。
...必然的に柔らかいものが当たるわけで。
しかもワンピースだから形が変わるのもわかってしまうのだ。
これは無心になるしかない、そう心に誓って、中へ入っていくのだった。
「ひぃぃ!?」ギュ-!
「きゃああ!?」ギュ-!!
「いやああ!?」ギュ-!!!
...彼女はずっとこんな感じだった。
驚く度に余計に強く、そして広範囲に抱きつかれる。
俺の中では理性との泥試合が開催されていた。
...だが意外にも勝ったのは理性。
この結果だけに満足し、俺とツバサちゃんはお化け屋敷を出た。
「もう暗いな〜...。」
「最後にあれ乗りましょ?」
そう言って彼女が指さしたのは観覧車。
カップルにとってはとてもベタな乗り物。
...カップルじゃないけど。
「お、いいね。じゃあ行こうか!」
彼女の手を引っ張り、観覧車の列へと歩みを進めた。
「うわー...。綺麗...。」
「ほんとだな...。こんなに綺麗だったのか...。」
遊園地の周りには何もない、と思っていたがそれは間違いだった。
...こんなにも綺麗な夜景が周りにあったのだ。
そんな些細なことに感動を覚えながら、ずっと窓の外を眺めていた。
すると。
「...よいしょ...っと。」
彼女は俺の横に座った。
そして前を向き、話し始める。
「...私ね、駿くんにとっても助けられた。怖い思いをした時や、悲しい時、いつも駿くんが助けてくれたよね。」
「...そう...かな。」
俺は気恥ずかしくなり、そう返す。
なのに。
「絶対にそう。だから...こんなに大好きになっちゃった。」
そして俺の肩に頭を乗せる。
その瞬間、彼女の香りが微かに俺の鼻腔をくすぐった。
頭を乗せたまま彼女は続ける。
「でも時々...怖いの。こんなに幸せで良いのかな...って...。」
その言葉に疑問を感じ、彼女の方へ顔を動かす。...が。
口を開こうとした瞬間、また彼女が話し始める。
「また... "失っちゃう" んじゃないかって...。」
そう言う彼女の顔は、今まで見た中でも一番悲しそうだった。
「失う」。
彼女は色んなものを失ってきた。
親友や愛情だって。
...だからこそ俺は。
「...いなくならないよ。絶対に。」
色んなものを、彼女にあげたい。
「...良かった...。」
安心しきった様子の彼女。
もう悲しませたくない。そんな思いから関わってきたが、俺はいつの間にか...。
「ツバサちゃん...。俺は君が好きだ。
...大人になっても、一緒にいてくれるか?」
彼女に、惹かれていた。
いつから、何故。そんなもの知らない。
いつだって突然で、いつだってわからない。
だが今更ウダウダ言ったって、仕方がない。
...もう、彼女がいない生活を考えられないから。
「...うんっ...!大好き...!」
そしてどちらともなく二人は。
長い口付けを交わした。
観覧車が止まっていると錯覚するほどに。
遊園地の外から見た観覧車は
綺麗な色に、光っていた。
「今日は本当に楽しかったわね?」
「ああ、そうだな。...ところで腕が至福なことになってるからそろそろ離していただけない?」
彼女は観覧車を降りた時からずっと、俺の腕を抱きしめているのだ。
おかげで至福...げふんげふん。至福なんだが。あっ、何も変わってないわ。
だがそろそろ理性が崩壊しそうなのだ。
欲望をノックアウトしたはずなのに、立ち上がってラストスパートをかけてきている。
そして俺の理性は今タコ殴りに遭っている。
...崩壊するのも時間の問題なのだ。
それなのに彼女は
「だめよ♪」
「ぬわあああぁぁん!!」
...どうしても離してくれないのだ。
まるで子供が、新しいおもちゃをとても大切にしているかのように。
「ふふっ♪...こうしてるのが何故かわかる...?」
「えっ?」
「..."駿" を、もっと感じたい。」
「...っ!」
...もう我慢できない。
彼女をこちらに引き寄せ、抱きしめる。
「...私は...いいわよ...?...したい...。」
「 "ツバサ" ...。」
彼女の顔は微かに赤くて。
「...とりあえず、家まで帰ろう...。」
「...ええ...。」
俺たちは、互いに身を寄せ合い、帰路へつくのだった。
そして、家で何があったのかは二人だけの秘密だ。
...秘密なんて作ったっていいだろ?
なんせ...。
「ずっと一緒よ?」
「ああ。ずっと...な。」
彼女を、愛し続けることに決めたのだから。
えんだあああああああ!!!!
行為の描写はしてないのでR18にはならない...よね...?
それにしても甘々やないか!!
甘いなぁ.,.アマアマや!!!
書いてて楽しかったです(真顔)
やっぱツバサちゃん可愛いです、はい。
僕と観覧車乗ろうよ(ゲス顔)
お気に入り記念その1です!
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