ラブライブ! 過去と今   作:頭文字F

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お気に入り300記念デスヨー。

今回も甘々で行きたいなーと!
ではどうぞー。


【お気に入り300記念 その2】 ご主人様は駿くん!?

 

 

 

ある日。

用事から家に帰ると。

 

「お...お帰りなさいませ!ご主人様!」

 

「あっ、えっ...えっ?」

 

俺にはいないはずの、可愛らしいメイドがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は遡る。

前日、俺とツバサちゃんは普通に起床、普通に登校し、普通に到着。

席は少し離れているので教室内では離れ離れ。

...寂しい気もしないでもないが、仕方ないだろう。

 

よってツバサちゃんは統堂さん、優木さん、彩美と話しているのだ。

俺は智樹、大輝と。それぞれ役割分担のようなもの...なのか?

だが向こうの様子が少しおかしい。

ツバサちゃんが突っ伏し、他の3人が慰めているように見えるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「..,もう〜...。なんで駿くんはぁ〜...。」

 

「ほら、ツバサちゃん♪お菓子よ♪」

 

「...ん...おいしい。」

 

「菓子食べさせている場合じゃないだろう...。

それで、相沢がどうしたのだ。」

 

「そうよそうよ。何かされたの?」

 

あんじゅはツバサに菓子を食べさせ、英玲奈はそれを見て呆れている。

彩美は便乗し、少し疑問を漏らす。

その言葉を聞いた瞬間、ツバサは一気に頭を上げ、必死に何があったのか伝えようとする。

 

「逆なの!!!何もしてこないの!!!!」

 

 

「...駿、綺羅さん叫んでるぞ。」

 

「え?なんで?」

 

「知らねぇよそんなの...。お前が余計なことしたんじゃねぇの?」

 

「マジでか!?」

 

...こっちはこっちで、とても大きな勘違いを。

あながち間違ってない気もするが。

 

 

「...どうすればいいのかしら...。」

 

そう零すツバサに。

 

「...お前Mなのか...?」

 

英玲奈が辛辣なツッコミを。

 

「違うわよ!?」

 

「あら、ならツバサちゃん。いい案があるわよ♪」

 

そう言って微笑みあんじゅ。

ツバサは何も疑うことなく、その案を聞くことにした。

 

「...わかったわ!!」

 

「じゃあ、用意しとくわね?私の家に取りに来て♪」

 

...彼女たちの、計画開始。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業が終わり、今は放課後。

駿はというと...。

 

「うわあああ!!!!freedomとlibertyの違いなんてわかるかよおおおお!!!!」

 

...補習に悩まされていた。

予めツバサには、先に帰っているように伝えていたので大丈夫なのだが。こちらの補習は大丈夫ではない。

 

「おい!お前ら、助けて!!」

 

「「フリ-ダムフリ-ダムリバティ-リバティ-」」

 

「うわああああああああ!!」

 

智樹と大輝も補習。

...だが二人とも、このザマだ。

そしてこの現象は感染性のようで...。

 

「「「フリ-ダムフリ-ダムリバティ-リバティ-」」」

 

...駿も巻き込まれてしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...補習が終わったのは17時だった。

担任に帰ってよし、の合図を貰い、今は帰路についている。

 

「じゃあな〜!」

 

「フリ-ダム!」

 

「リバティ-!」

 

「大丈夫かお前ら」

 

駿は感染症から抜け出したものの、智樹と大輝は抜け出せていなかった。

少し心配しつつ、マンションへ入る。

 

そして駿は、今日会ったことを思い返す。

 

「補習があったな...。他にも補習とか補習とか。」

 

...補習しかない。思い出が薄すぎる。

と言うより、補習ばかり言っているあたり、駿も感染症にかかっているのかもしれない。

 

そして目的の階層へ。

エレベーターを降り、自分の部屋へズカズカと歩いていく。

扉を鍵で開け、ドアを引っ張る。

 

...すると...。

 

「お帰りなさいませ、ご主人様!」

 

...とまあこういうわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夕食が出来ておりますので、お召し上がりください。」

 

「あっはい。」

 

いつもと違うツバサに、なにかトキメキのようなものを感じる。

彼女は本格的なメイド服を着て、頭にはメイド特有のアレがついている。

アレとはカチューシャみたいなもののことだ。

 

そしてダイニングへ案内され...。

 

「お召し上がりください。」

 

「あ、ああ...。」

 

いつもと違うツバサに戸惑いつつ、食事に手をつける。

味は...とても美味い。

 

「...すげえ美味い...。」

 

思わずそうこぼしてしまう。

...ツバサは見えないようにガッツポーズをする。

だが残念。思い切り見られていた。

 

どんどん箸が進み、すぐに食べ終えてしまった。

 

「お粗末様でした。お風呂も沸かしてありますので、どうぞお入りください。」

 

「...仕事早いな。...手伝おうか?」

 

すこし悪気を感じてしまう。

いくら彼女が今日はメイドだからといって、全ての家事を任せることは如何なものなのか。

その気持ちから、彼女を手伝おうとすると...。

 

「ご主人様はお優しいのですね。ですが大丈夫です。お風呂にお入りください。」

 

やんわりと断られてしまった。

これ以上食いさがるのもしつこいかと判断し、お礼を言い、風呂へ向かう。

...メイドが黒い笑みを浮かべているのも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、身体洗うかぁ...。」

 

そう言って風呂用の椅子に座る。

その瞬間。

 

「お背中お流しいたします。」

 

「メイドなのそれ?っつか入ってこないで!?」

 

彼女は涼しい顔をして風呂場へ入ってくる。

...なぜかバスタオルを身体に巻いているだけの状態で。

 

「...今更何を恥ずかしがっているのです?ご主人様は...私を...あんなにしたくせに...。」

 

「え?なんかした俺?」

 

本当に心当たりがない。

頭をフル回転させる。

だが、何も思い当たることがないのだ。

 

「...あの日の夜に...。」

 

「あっ、メイド以前の設定も引き継がれんのか。

...あれは...ごめん。」

 

"あの日" の夜の事を思い出す。

...遊園地から帰った後のことだ。

 

「いえ、お気になさらず。寧ろ嬉しい限りでしたから。」

 

彼女は笑顔でそう返す。

少し気が楽になり...。

 

「そっか。じゃあ背中流してもらおうかな...。」

 

背中を流してもらうことに決めた。

彼女の善意を受け取らないわけにはいかない...。

何故かそう感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅー...。」

 

風呂から上がってきた。彼女にはまだ入ってもらっている。

食事の片付けもしてくれていたので、疲れをしっかり癒して欲しいのだ。

彼女が入っている間に、布団を整えておく。

 

そして彼女が風呂から上がってくる。

 

「どう?疲れは取れた?」

 

「ええ。ありがとうございます。」

 

彼女は俺に向かって深くお辞儀をする。

それを見て少しだけ安心を覚える。

 

「なら良かった。布団も用意してあるし、寝ようか。」

 

「はい。お休みなさい。」

 

そう言って彼女は、部屋を出て行こうとする。

 

「はぁ...。"ご主人様の命令" が聞けないのか?」

 

「...少々お待ちいただけますか。」

 

彼女は少し考えたのち、承諾をしてくれた。

彼女はまた風呂場の方へ行き、髪を乾かしているようだ。

 

乾かし終わり、こちらへ戻ってくる。

 

「...お待たせしました。」

 

「...ここに入りな?」

 

俺は端に寄り、もう片方の掛け布団を手で上げ、空いていることを見せる。

彼女は静かにそこに入り、こちらへ向き直る。

 

「...今日はお疲れ様。メイドさん...じゃなかった、ツバサちゃん。」

 

「...ありがとうございます。...聞きたいことが一つ。よろしいですか?」

 

「ん、どうぞ。」

 

すると彼女は息を吸い、覚悟を決めたような目でこちらを見る。

...そして、こう言葉を紡いだ。

 

「...ご主人様はどうして、私を...?」

 

「...質問の意味がわからないけど、多分。一緒にいたいから。

これでいいか?」

 

顔を赤くし、俯く彼女。そして少しの間俯いたあと、こちらを見上げた。

 

「...そして、大切にしてくれている...。のですね...。」

 

「...そんな感じかな。」

 

「...好きなのに、どうして...。私を求めてくれないのですか?」

 

少し恥ずかしそうに、俺にそう聞いてくる。

答えるまでの時間が、まるで10分以上も経っているように感じられた。

 

...そして答えを見つけた後、口を開く。

 

「...傷付けたくないから...かな。」

 

「...クスッ、本当に大切にしてくれているのですね...。ですが...!」

 

「うぉっ!」

 

彼女は俺の上に座る。

紅潮させた頬と、恥ずかしそうな目と共に、こう紡ぐ。

 

「...好きな人とそうして、嫌な人はいないと思いますが?」

 

それを言った途端、彼女は笑顔になる。

その笑顔を見て、俺のリミッターが外れてしまった。

 

...だが、彼女に抑えられる。

 

その状態でこちらをじっと見つめ、こう話す。

 

「...これが、今日最後のご奉仕です。」

 

そして俺たちは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

口付けを交わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう、あんじゅ!上手くいったわ!」

 

「それは良かったわ♪しっかりね!」

 

「ええ!」

 

ツバサは今日、机に突っ伏していない。

なぜなら、昨日あんなことがあったのだから。

いま、とても幸せなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「カスタムカスタムハビットハビット」」」

 

...一方こちらはまたまた補習。

今度は習慣という意味の単語に悩まされていた。

 

「はい、行くぞ!世間の習慣は!?」

 

「「「カスタム!」」」

 

「個人の習慣は!?」

 

「「「ハビット!」」」

 

「帰ってよし!!!」

 

「「「やったああああああ!!!!」」」

 

だが今日は早めに終わったようで。

皆帰る準備を音速で終わらせ、学校を出る。

 

空には、とても綺麗な夕日があった。

 

二人と別れ、家に入ると。

 

「お帰りなさいませ、ご主人様!」

 

夕日に照らされ、もっと綺麗に写る彼女。

その姿にうんざり、...感謝を感じる。

彼女とはこれからも、もっともっと親密な関係になりたい。

これからずっと、一緒にいると決めたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま、"俺だけのメイド" さん。」

 

 




番外編の度に危ない方向行ってんなこいつら。

...俺のせいなんですけどね。

さて如何でしたでしょうか!
感想など、お待ちしております!
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