ラブライブ! 過去と今   作:頭文字F

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お ま た せ

37話です。
前回は少し気になる展開でしたが今回は如何でしょうか。

あと、次回予告のやつは
実は次次次回予告です。(言い訳)



第37話 希望の夕日

 

 

 

「...ハッ!?寝てた!?」

 

 

勢いよく目が覚める。窓から外を見ると、夕日が見える。

 

そのまま、回りきらない頭で先程あったことを思い出す。

俺が大阪へ戻る旨をツバサちゃんへ伝えると、彼女は...。

 

彼女が記憶を失ってから、俺が待ち望んでいた出来事。

まるで先程見た夕日が、俺たちの希望の光のような。そんな感じがした。

 

そんな事を窓の外を見ながら考えていると...。

 

 

「あ、起きた?」

 

「え?」

 

 

そう言って後ろを振り返ってみる。

そこにはツバサちゃん。

...もしかすると、夢だったのかも。

そんな不安がよぎり、少し確認を取ってみる。

 

 

「...ちょっと頬つねって。」

 

「...?はい。」

 

「あいたたたたたた!?」

 

 

夢だけど夢じゃなかった。この事を言うのか。

...つねって痛いだけじゃ確信が持てない。

ならば!!

 

 

「...じゃあ本当かどうかの確信が持てる言葉をお願いします。」

 

 

何故敬語なのか。自分でもわからない。

しかも言動が意味不明なのだ。

まるで他の人が話している最中に、別の話題を話し出す奴のような...。

 

...あ、俺か。

 

こんな事を考えている間に、彼女はこちらに笑顔を見せる。

 

 

「わかったわ!...ただいま、駿くん!...そして、ありがとうっ!」

 

「...グスッ」

 

「え!?何で泣いてるのよ!?」

 

「...生きてるんやなぁ...って...。」

 

「どういうことなの!?」

 

 

...本当に、良かった。

感慨に耽りつつ、記憶が戻った彼女を暖かく迎える。

そして、一番言いたかった言葉を伝える。

 

 

「...おかえり!ツバサちゃん!」

 

「...ええ、ただいま!駿くん!」

 

 

二人で手を取り合い、再会を喜ぶ。

... "希望の夕日" を背景に。

 

 

「...そういえば。」

 

「ん?」

 

「私も戻ってきた、って実感が欲しいわね〜?」

 

「お安い御用。」

 

「やった♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「デコがチャームポイント。」

 

「...んん?」

 

「低身長可愛い。」

 

「ちょ...ちょっと...?」

 

「撫でやすい。」

 

「おーい!」

 

「抱きしめやすい。」

 

「もぉー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ふぅ...。」

 

 

あ、どうも。相沢 駿です。

皆さん、先程のやり取りを見て頂ければお分かりになると思うのですが...。

 

 

「...も...もぅ...はやいわよ...///」

 

「やったぜ。」

 

 

声に出ちゃいました、やったぜ。

彼女が帰ってきた、この事を証明する為にべた褒めしてみた。

 

...可愛かったなあとニヤニヤする。

 

 

「なにニヤニヤしてるのよ〜!!」ポカポカ

 

「あぁ^〜」

 

「もおおおぉぉっ!!!」

 

 

痛くない痛くない。赤面しながら肩をポカポカと叩いてくる彼女を見て、もっとニンマリとしてしまう。

おっとヨダレが...。

 

 

「もう嫌い!」

 

「ごめんなさい許してくださいほんとごめんなさい何でもしますからほんとうにごめんなさい。」

 

「...ん?今何でもするって言ったわよね?」

 

「なん...だと...?」

 

 

聞こえないほどの早さで謝った筈。なのに彼女は "何でもする" の部分を正確に聞き取っていた。

これには俺も想定外。

 

どんなことを要求されるのか。

覚悟を...決める。

ゆっくりと目を閉じ...

 

 

 

 

...一気に開く!

 

 

「...っしゃあ、何でも来い!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...んで、これになったのか。」

 

「ええ♪」

 

 

今の状況を簡潔にまとめよう。

...まず、俺が足を開きベッドに座っている。

...その間にツバサちゃんがちょこん、と。

 

はい、まとめ終わり。

 

あ、補足として彼女の顔は綻んでいることを言っておく。

 

 

「...えへへ〜...」

 

「こんなんで良かったんだ?」

 

「あら?...もっと恥ずかしいのが良かったかしら?」

 

 

そう言って黒い笑みを浮かべる彼女。

だがまだそこまで踏み込める関係じゃない。

 

そう思い、やんわりと断ろうとしたが。

 

...俺も、悪戯をしたくなってきた。

 

 

「...ああ、そっちが良かった。」

 

「...え...?...えぇーーーっ!?」

 

 

見る見るうちに顔が紅潮していく。

彼女の目をアニメで例えるなら、クルクルと回り、混乱している状態だ。

 

 

「そ!そんなの!!まだ...。」

 

「ふ〜ん...。まあ、嘘だけど!」

 

「べ、別に駿くんとなら...え?」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...やっぱり大嫌い!」

 

「ごめえええええええん!!!!!!!」

 

 

 

また、この日常が戻ってきた。

だが、まだだ。まだ完全には戻っていない。

...それは智樹。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつも、絶対に助けると決めたから。

 

 

だけど、今はこのひとときを楽しんでもいい筈だ。

 

なんせ。

 

 

 

 

"希望の夕日" は、まだ沈んでいないのだから...。

 

 

 

 

 




僕も待ち望んでいたイチャイチャです。
俺もツバサちゃんべた褒めしたい。

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