ラブライブ! 過去と今   作:頭文字F

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お待たせしました。
今回から少し書き方を変えてます。

よろしければ読みやすい、読みにくい。などのアドバイスを頂けたら幸いです。

そしてあとがきにて重大発表!


第40話 日常...?

 

「...はあぁ〜...。」

 

 

教室の中に響き渡るほどの大きさで溜息をついているのは、加藤 智樹。

4限目の授業が終わると同時に出た溜息は、虚しく空気に溶け込み、そして消えていく。

...そう思われたのだが、一人。この溜息に気付き、拾った者がいた。

 

 

「お疲れ、智樹。ほらこれ!」

 

 

...その人物は、相沢 駿。智樹の大親友であり、本人曰く恩人である。

 

駿は授業疲れした智樹を労うかのように、あるドリンクを智樹の方へと投げる。

 

 

「おー!サンキュー!」

 

 

そう言って智樹はそのドリンクを華麗にキャッチ。

それは元気ほにゃらら?で人気の栄養ドリンク。

 

だがそれ以前に、駿は、智樹が瓶ドリンクを華麗にキャッチしたことについて驚いた様子を見せる。

 

 

「おぉ〜...まさかキャッチできるとは...。絶対に割るかと思ったぞ...。

まあ割ってくれなくて良かった...。」

 

 

彼は少し悪戯心を燻らせ、瓶ドリンクを投げた...らしい。

その悪戯は失敗、終いには割ってくれなくて良かったと言う始末。

 

...キャッチして欲しかったのか、割って欲しかったのか。

...彼のみぞ知る謎である...。

 

一方の智樹は瓶ドリンクをキャッチしたことについて、駿に得意げな表情を見せたまま蓋を開け、一気にドリンクを飲み干す。そして飲み干した後に一言。

 

 

「...っくあぁ〜!!美味すぎっ!!」パリ-ン!

 

「まてまてまてまて!!!!!」

 

 

...笑顔で美味しかった、という旨の言葉を彼の口は紡ぎ出した。

 

...瓶を割る、というオマケ付きで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...やっと片付け終わった...。」

 

「...だな...。」

 

「...もう割らないでくれよ?」

 

「...分かってるよ...。」

 

 

この2人の魂が抜けそうになっているのには理由がある。

...その理由は、30分前に遡る。

 

 

「まてまてまてまて!!!!!」

 

「お前ら〜、宿題提出しろよ〜...あ。」

 

「「あ」」

 

 

...丁度いいタイミングで入ってきた担任は、その光景を見てニヤリ、と微笑む。

 

...そして紡ぎ出された言葉は。

 

 

「...ついでに教室内全部、掃除しろよ?」

 

「「...はい...。」」

 

 

まさに鬼の所業である。自分たちが汚した箇所だけでなく、教室全てを掃除させられる事になってしまったのだ。

 

 

「...あんなに...キツいんだな...。」

 

「...ああ。」

 

「...なんでボクまで巻き込まれたん!?」

 

 

...ちなみに、大輝も掃除をさせられている。

その理由は先ほどの出来事の、すぐ後にある。

 

 

「購買多いわ...って何してるん...?」

 

 

購買に昼食のパンを買いに行っていた大輝が教室へ戻ってきた時、目に入ったものは、必死になって掃除している智樹と駿の姿だった。

その2人が何故こんなことをしているのかを聞くと、担任が2人の代わりに答える。

 

 

「...こいつらに掃除させてるんだよ。...あっ!!!!」

 

「先生...どうしはったんですか?...っ!!!!」」

 

 

理由を聞いた直後、大輝は悟った。...狩られる、と。

急いで足の向きを逆方向に。そしてドラッグカーのごとく走り去ろうとしたその時。

 

 

「逃がすわけないだろう。」

 

「なんで!?ボクは悪くない!!」

 

 

肩をガッシリと掴まれ、大輝は逃げ場を無くしてしまった。

その状態で彼は追い詰められた動物のように素早く判断を仰ぐ。

 

...体が動かないなら口を動かし、説得しよう。

そう考えた大輝は説得を試みる。

 

 

「よく考えてください、先生。瓶を割ったのは智樹クンと駿クン。

ボクは何もしてないんです。」

 

「...ふむ...。」

 

 

大輝の必死な言い分によって、担任は納得したような素振りを見せる。

罪を逃れた安心感...というよりかは、面倒ごとに巻き込まれないですむ。そういった安心感に酔いしれていると。

 

 

「...めんどいからお前もやっとけ!」

 

「なんで!?」

 

 

...一気に絶望に叩き落とされたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キミらのせいでボクは!!!」

 

 

大輝はそう言ってご立腹の様子。その姿を見た2人は顔を見合わせ、どうしようか。と意思疎通を図る。

だがここで、思わぬ助けが。

 

 

「...む?大輝君ではないか。」

 

「英玲奈さん!?なんでここに!?」

 

 

大輝が一目惚れをした相手、統堂 英玲奈が外から教室へ帰ってきたのだ。

驚きつつ理由を聞く大輝。すると返ってきた答えは意外なもの。

 

 

「...大輝君に少し、話があってな。...今日、一緒に帰ることはできるか?」

 

「う...うんうん!!大丈夫やで!!」

 

 

その言葉に心が舞い上がったのか、大輝は首が千切れんばかりに頷く。

その言葉とジェスチャーに、英玲奈は安堵の表情を見せた。

 

 

「それではまた放課後。」

 

「うん!!」

 

 

そう言って自分の席に戻る英玲奈。

その姿を見て大輝は一言。

 

 

「...綺麗やなぁ...。」

 

「おい、掃除しろ〜。」

 

「そうだそうだ〜。」

 

 

2人の言葉が届かないほどに英玲奈に目を奪われ、心も奪われる大輝だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと授業終わったー!!」

 

「疲れた〜...。」

 

 

口を揃えて疲れた、と零すのは駿と智樹。

...一方大輝は。

 

 

「英玲奈さーーーん!!!!!」

 

 

...放課後を待ってましたと言わんばかりに、英玲奈の方へと駆け出していった。そんな大輝を二人は苦笑いしながら見つめ...心の奥底では英玲奈と大輝の恋を密かに応援していた。

 

...英玲奈が大輝のことを気にしているかどうかは全くわからないが。

 

 

「それでは行こうか。」

 

「うん!!」

 

 

その会話だけ交わし、教室を去ってしまった。

 

 

「くそっ...リア充かあいつ!!」

 

「...。」

 

「おい駿!なんか言え...あっ...。」

 

「察するな察するな」

 

 

智樹がリア充を憎む言動をした直後、駿に共感を請った...が。

駿はツバサとデキているようなもの。というかデキている...はず。

そのことを察し、智樹は黙り込んでしまう。

 

 

「...くそぅ...くそぅ...」

 

 

...愚痴のオマケ付きで。

 

1人が愚痴を零し、1人がそれを聞く。

そんな2人に話しかけてきたのは。

 

 

「駿くん!帰りましょ!」

 

「お...おう。」

 

 

1人はツバサ。彼氏同然の駿と一緒に帰るために話しかけてきたのだ。

 

...もう一方は...

 

 

「加藤くん、良ければ帰らない?」

 

 

ツバサの隣にいた、優木 あんじゅだった。

こちらも一緒に帰ろう、というお誘い。...だが智樹は今凹んでいる。

その結果。

 

 

「...くそぅ...って、優木?どうしたんだよ?」

 

 

...話を聞いていなかった。

気を取り直し、もう一回聞き直す智樹。

それに不満を零しつつ、もう一度告げるあんじゅ。

 

 

「...何で聞いてないのかしら...?一緒に帰らないかって誘ったの。」

 

「...マジ?」

 

「...?マ...マジよ?」

 

 

智樹の予想外の反応、マジ?に少し戸惑いつつ返答するあんじゅ。

 

...マジ。そう言った途端、智樹は...

 

 

「...やったぜ!!!!!」

 

「きゃっ!?」

 

 

さっきの凹みはどこへやら。瞬間的に元気になってしまった。

智樹がいきなり大声を出したことにあんじゅは驚き、少し悲鳴を上げてしまう。

...そして驚かされたことに少し、怒りを覚えたのか...。

 

 

「もうっ!!びっくりしたじゃない!!」

 

 

...頬を膨らませながら怒るあんじゅ。

だが。

 

 

「ごめんごめん!帰ろうぜ!!」

 

 

...全く怖くないのだ。智樹は怒られていることにも気付かず、帰ろう。と彼女を促す。

頬を膨らませ、すこし眉を寄せていたあんじゅもその言葉を聞き...

 

 

「...ええ!」

 

 

顔を綻ばせながら、元気よく返事をするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃあ俺らはこっちだから!またな、智樹!」

 

「おーっす、また明日〜。」

 

「またね、あんじゅ。」

 

「ええ、また明日!」

 

 

帰り道の途中十字路に差し掛かり、そこで2グループは別れる。

 

 

「...なんか珍しい組み合わせだったわね!」

 

「...確かにそうだな?急にどうしたんだ...統堂さんと優木さんは...。」

 

 

中々見ない組み合わせに少し興奮した様子で、嬉しそうに話すツバサ。

そのことについては、駿も不思議に思っていたのだ。

何故英玲奈、あんじゅが急に話しかけてきたのか。

...この言い方だと、話しかけるな...という意味に取られてしまいそうだがそうではない。

話しかけてくる事自体が珍しいのだ。

 

そういった疑問を駿が零すと...。

 

 

「...恋ね。」

 

「...は?」

 

「恋ね。」

 

 

予想外の答えに唖然とする駿。駿にとって恋などとは考えにくいのだ。

...別段、今までそんな素振りを見せた事もなく、感じた事もない。

それもそのはず。

 

...駿は恋愛経験豊富...ではないから。それに男だ。

女子の恋する気持ちなど、想像がつくはずもない。

 

 

「...いやいやw」

 

「恋 ね ?」

「恋です、ハイ。」

 

 

半ば丸め込まれた感が拒めないが、女子当人が言うのならそうなのであろう。

...そう、思うようにした駿。

 

肯定した途端、ツバサは嬉しそうな表情を見せ。

 

 

「...えいっ!」

 

 

急に腕に抱きついてきた。

 

 

「ぎゃー。」

 

「ぷぷっ...何?その反応?」

 

「もう慣れた...」

 

 

この行為は何回目か。

そう、何回もされてるからこそ慣れた。

 

ツバサにとっては恥じらう姿が見たいのであろうが、慣れてしまった今となってはもう恥じらえない。

ただ捌くのみ。右パンチ、捌く。左パンチ、捌く。このような単調な反応になってしまうのだ。

 

...それをおもしろくないと感じたのか、ツバサはとんでもない爆弾を投下する。

 

 

「...大好きっ!」

 

 

そう言って頬に柔らかい感触。

 

 

「えっ!?えっ!?」

 

 

...初めてされたこの行為に戸惑うばかりの駿。

瞬時に顔が赤くなり、全身も熱くなるのが瞬時に分かる。

 

...それにここは帰り道。今人は見当たらないのだが、何か恥じらいを感じてしまう。

それが開放感から来るものなのかはわからないが...。

 

 

「やった♪悪戯成功ね♪」

 

 

そう言って悪い笑みを浮かべるツバサ。

...こっちも負けてられない。そう思った駿は。

 

 

「...よくも!!」

 

「きゃー♪」

 

 

ツバサを追いかけ回し始めた。

 

...いつの間にか本気の鬼ごっこの様になり、即効家へ到着。

その直後、変態がいる!と通報されそうになったのは別のお話。

 

 




あぁ^〜ツバサちゃんかわえぇんじゃぁ^〜

第40話終わりです!次は少し視点を変えたお話です!


それでは重大発表。2つです。

1つめ!
R18結構人気だったので、第二弾を書ける時に書きます!
徐々に報告しますね!

2つめ!
「ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜」を執筆していらっしゃる、シベリア香川さんの、ハーメルン1周年記念のイベントに参加させていただく事になりました!
メインはやはりエリーチカ!皆さんをエリーチカに目覚めさせる事が出来る様、精一杯頑張ります!
また、シベリア香川さん。イベントに参加させていただき、本当にありがとうございます!
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