ラブライブ! 過去と今   作:頭文字F

59 / 62
お久しぶりです。

今更ですが、サンシャイン始まりましたね。とてもいいと思います。
推しは曜ちゃん、千歌ちゃん、ずら丸です。多いですね、すいませんね。

これからどうなるのかが楽しみです。
曜ちゃんといちゃいちゃしたい。(願望)

それでは本編どうぞ!


第44話 真実へと近づく足跡

 

 

 

「...あなたも...嘘をつくのね。」

 

 

そう、冷たく言い放つあんじゅ。

その目には軽蔑...そして嫌悪が感じられる。正に、信用を失った瞬間だった。

 

...智樹にとってはショックだっただろう。小さな頃の幼馴染と再会した。それなのに、軽蔑されなければならないのだから。

 

だが智樹は、その言葉を乗り越えたかのようにあんじゅの目を真っ直ぐに射抜き、あんじゅにとって一番聞きたくないであろう言葉を。

 

 

「...あぁ。俺も人間だから。」

 

 

..."嘘偽りなく"、彼女に伝えた。

 

途端にあんじゅの目には涙が溜まっていく。それが真相を聞けない悔しさなのか。...それとも信頼していたはずの智樹が、あんじゅを裏切ったからなのか。会話を交わしているはずの2人にも、涙を溜めている張本人のあんじゅにも...答えは出すことが出来なかった。

 

...彼女の溜めた涙が零れ落ちた時...。

 

 

 

 

彼女は...公園から走り去ってしまった。

 

 

「...信じてたのに...バカっ!!!」

 

 

...そう、言い残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...やっちまったなぁ...」

 

 

...今は智樹、ただ1人しかいない。

そんな彼の周りを冷たい風が吹き抜け、彼の孤独感を際立たせる。

 

そんな中、彼はポツリとそう呟いた。

 

 

「...どう言うのが正解だったんだろ?」

 

 

無理やりに笑顔を作り、自嘲しつつ空に問う。

だが、答えは...わかる訳もない。

 

...はずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...きっと、正解だよ。」

 

「...!」

 

 

...隣から声が聞こえ、ゆっくりとその方向を向く。

 

...その声の正体は。

 

 

「...さっきぶり...だね。...智樹くん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は楽しかったか?」

 

「ええ、とっても!」

 

 

...一方こちらは駿とツバサ。今の今までデートしていたようだ。

駿の両手には紙袋がぶら下がっており、その中には服が入っている。

きっとツバサの服を買いに行っていたのだろう。

 

 

「...それにしてもごめんね?服、買ってもらっちゃって...」

 

 

駿に服を買ってもらったことに対して申し訳なさそうな様子で謝るツバサ。その事に対してツバサに非は無いことを自覚させるため、駿はとある言葉を紡ぐ。

...これがいけなかった。

 

 

「いいってそんなこと。これくらいしか出来ないからさ。」

 

 

...この言葉を言ってしまったのだ。 "これくらいしか出来ない" 。

この言葉を言うとツバサは必ず...

 

 

「そんなことないわ!!」

 

「...あっ...」

 

 

...やってしまった。駿の頭は高速で危険を察知する。だが、時すでに遅し...。

 

 

「だって駿くんは優しいじゃない!!それに私をいつも助けてくれる!!私はいつも救われてるの!!!だから私は 「待って待って!!!!もういいから!!!」 いいえ、これからがいいところなのよ!!」

 

 

...これくらいしか出来ない。この言葉を発すると決まってツバサは、駿のことをやたらと褒めちぎる。

他人から見れば、この時のツバサはまるで狂ったように喋るロボットのような感じだろう。

...実際、駿も少しそう思っている。

 

駿は褒めちぎられたことに対し、絶対に赤面してしまう。その度にその顔を両手で覆ったまま "もういい" を連呼し続ける。今もそうだ。

 

...ちなみにこれでツバサを止められたことは一度もない。

 

だから、止めるためには。

 

 

「...逃げるッ!!!」

 

「あっ!?駿くん!?ま、待って〜!!」

 

 

...逃げるしかないのだ。

 

 

 

 

だが段々とツバサのことが可哀想に思え、いつも立ち止まり、ツバサが合流すると一緒に歩き出す駿であった。

...当たり前だが、褒めちぎりは続行である。

 

横から賞賛の言葉が弾丸のように駿を貫くなか、2人はとある公園の前を通りかかる。

いつもは全く気にしないのだが、今日は違った。

 

 

「...あれ?」

 

 

...見覚えのある人影が見えたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...あんじゅちゃんの...叔父さん...」

 

「...な、長いな...」

 

 

智樹の叔父に対する呼び方が長ったらしく思えた彼は、少しの微笑みを零す。そして彼は...

 

 

「...優木 守(ゆうき まもる)だよ。守、とでも呼んでくれ。」

 

「は...はぁ...わかりました...」

 

 

智樹に名前を告げる。急に名前を教えられた智樹は今、あたふたしているのだが。

...あたふたしているのには、もう一つ理由が。

 

 

「...」

 

「え、えーと...?」

 

 

...何かを期待した眼差しで、じっと智樹を見つめているのだ。何か顔についているのか、それとも自分が気に入らないのか。

そんな不穏な考えが智樹の頭をよぎる。

 

...が。見つめている理由は至ってシンプルだった。

 

 

「...名前、呼んでごらん?」

 

「えーと...守、さん...」

 

「よろしい!じゃあ帰るよ。」

 

「いやいやいや、ゆっくりしてってくださいよ...というか、何か話があって来たんじゃないですか?」

 

 

ただ単に名前を呼んで欲しかっただけ。彼としては、とある話をするために距離を縮めたかったのだろう。その証拠に、少しおふざけを交えている。

 

智樹が引き止め、彼の推測を述べる。

 

 

「...守さんがここに来たってことは...俺に何か話したかったんですよね?」

 

「...凄いね...そこまで分かっているとは...」

 

 

感心したような声色と共に守はゆっくりとこちらへ振り返る。

...だが、その顔から。

 

 

「...智樹くん、さっきの話の続きをしようか。」

 

 

...笑顔は消えていた。

 

 

「...の前に...」

 

 

そう言って守は、智樹の後ろへと視線を移す。彼の後ろには、ただの草むらしかない。

...だが何故か。守を一目見ただけで、警戒しているのが分かるのは。

 

 

「え...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...盗み聞きしてるでしょ?出てきなさい。」

 

「...何言って...?」

 

 

智樹は守の言動に驚きを示す。 "盗み聞き" ?何を言っているのか分からない智樹は、守に少しの恐怖感を覚える。

...だが、守の言動の理由はすぐに判明した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ツバサちゃん...すぐバレちゃってるけど...」

 

「えっ!?どうして!?」

 

「駿!?綺羅さん!?」

 

 

...予想外の人物に目を見開く智樹。

その一方で、ツバサは守の顔を見て何かを思い出したような顔を浮かべる。

 

 

「あら?...あんじゅの叔父さん!?こんばんは!」

 

 

あんじゅの叔父だと気付いたツバサはすぐさま挨拶をする。

ツバサとあんじゅは親友、ゆえに家へ遊びに行くのだ。それに加え最近は、スクールアイドルを始めることにより、あんじゅの家をよく会議室として使わせてもらっているのだ。

そのため、ツバサと守は知り合った。

 

 

「...あ、ツバサちゃんだったんだね。はい、こんばんは。...それで、そっちの男の子は?」

 

 

...守は、初対面の人物にも関わらず、優しい視線を駿へと移す。

 

 

「初めまして、相沢 駿って言います。」

 

 

そして一礼。守は深々と頷き、抱えていた疑問を駿へと投げかける。

 

 

「駿くん、か。よろしくね。...智樹くん、ツバサちゃんとは知り合いかい?」

 

「あ、こいつとは幼馴染兼親友です。幼稚園の頃から一緒なので。それでツバサちゃんは...えーと...」

 

 

...智樹の関係は親友でいいのだが、ツバサとの関係に迷う。

恋人と言ってもいいくらいの仲ではあるのだが...いかんせん告白をしていない。無念。

親友...と言うとツバサが不機嫌になる...筈。ダブル無念なのだ。

 

ツバサに説明を丸投げしよう、そうしよう。そう思いツバサのいる方向を向くが、顔が真っ赤でまともに話が出来る状態ではない。

 

...こうなればヤケだ!駿がそう考えた途端...

 

 

「あっ...ふーん...」

 

「何察してんですか!!助かりましたけど!!!」

 

 

守が2人の関係性を察した。駿の覚悟は一瞬にして崩れ去ったのである。

それに...

 

 

「...むぅ...」

 

 

ツバサが不機嫌になるおまけ付き。駿の覚悟と一緒に、ツバサの機嫌も崩れ去っていたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、智樹くん。さっきの話の続きをしようか。」

 

 

駿の自己紹介も終わったところで、守は話の路線を変える。

 

 

「は...はい。」

 

 

...智樹は守が何の話をするか、想像はついているのだが...。

 

 

「「え?何の話をするんですか?」」

 

 

...想像が付いていないのが2人。

 

その2人に向かって、守は静かに語りかける。その目は細められ、声のトーンは低い。まるで。

 

 

「...あんじゅの両親がどうして亡くなったのか。」

 

 

...死刑宣告のようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...あんじゅの両親はとても仲が良かったんだ。だからお互いが殺意を持ってるなんて考え...難かった。」

 

 

1人ベンチに座り、静かに語り始めた。まず、あんじゅの両親について。考え難い。その部分には若干の悲しさを感じたのは気のせいなどではない。それはそうだろう。...自分の兄弟関係にあたる人物が死んだのだから。

 

 

「...だから警察はまず、自殺という前提を立てた。その時は捜査してなかったけどね。」

 

 

そう、家の中を "自殺" という前提で現場へ。

だが捜査していくうちに、その前提を覆すほどの証拠が見つかったという。

 

 

「...机の角にベットリと血が付いてたみたいだ。」

 

 

そう、赤い液体が机の角に付着していたという。

それは父親の血で間違いないそうだ。

 

だがそれよりも、不思議だったのは。

 

 

「...隣には、あんじゅが倒れていた。」

 

「「「えっ!?」」」

 

 

3人が口を揃えて驚嘆の声を上げる。

 

あんじゅが隣に倒れていた。...ということは。

 

 

「...それがマズかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...警察はそのまま、あんじゅのことを疑い始めたよ。"父親を殺したんじゃないか" ...ってね。

 

 

...長い間謎に包まれていた真相が、今。

 

そのどす黒い正体を見せる。

 




如何でしたでしょうか。
雲行きが怪しかったですね...マズいですよ!!!

前回感想をくれた方、ありがとうございました!
泣いて喜びました!!!()

それでは、評価感想お気に入り、お待ちしております!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。