ラブライブ! 過去と今   作:頭文字F

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5話のあとがきにも書きました。
イチャイチャさせたい(切実)

ってことで6話でございますです。

あと季節は冬あたりってことでお願いします。(忘れてたなんて言えない)


第6話 矛先

 

 

 

翌日

 

 

 

 

「おはよう、ツバサちゃん!」

 

「おはよう、駿くん!」

 

うん、可愛い(確信)

 

俺たちはこうして毎朝一緒に登校することにしていた。

 

 

 

教室へ入る。

 

...?皆やけに自分の方を見ている...

 

不審に思いつつ席へ行く。

 

「...え...?」

 

そこにあったのは。

 

 

 

隅々まで落書きされている机。ズタズタに切り刻まれた教科書。

 

ツバサちゃんは驚き、申し訳なさを含んだ顔でこちらを見ていた。

 

そんな彼女に、大丈夫だよ、と語りかけるように微笑んだ。

 

「駿、おは...なんだよ...これ...」

 

「加藤くん...」

 

智樹が呆然としている。

 

「...誰だよこんなことした奴はぁ!!!」

 

智樹が怒鳴る。

 

「いいよ、加藤くん。」

 

「えっ!?お前こんなことされてムカつかないのかよ!?」

 

「言ったでしょ?僕はツバサちゃんを助ける。

そのためならこんな事、全然平気だよ!」

 

智樹はイマイチ納得できない、というような顔をしている

でも、わかってくれたようで

 

「...わかったよ、駿...なんかあったら相談しろよ?」

 

やはり最高の友達だ。

最大の感謝と尊敬をこめて...

 

「ありがとう、智樹(・・)くん。」

 

「...初めて名前で呼んでくれたな。」

 

そういう智樹の顔には微笑みがあった。

 

「早速で申し訳ないんだけど、一つ頼みごとしていいかな?」

 

 

 

 

 

 

「この机でいいかー?」

 

「うん!大丈夫だよ!」

 

今、空き教室から新しい机を運んでいる。

 

そして、古い机を新しい机と交換し、教室へ持って行こうとした時

 

「おーい、何してるんだお前ら?」

 

「先生...」

 

「おい...なんだその机。」

 

少し憤りを感じている様子で先生が尋ねてくる。

 

「駿が、いじめのターゲットになっちゃったんです!」

 

僕が「何もない」と答える前に智樹がそう答える。

 

「いじめ...?本当か、それは?」

 

「先生、それは加藤くんの嘘ですよ。

いじめなんてありません。」

 

「駿、お前何言って「何もありませんよ。」...」

 

「...そうか、深入りはしない。授業には遅れるな。」

 

そう言って先生は教室へ歩いていく。

 

「駿!お前なんで!!」

 

「...誰にも迷惑をかけたくない...から。」

 

こう言うと智樹は黙ってしまった。

俺が幼稚園の時も、こんな理由で先生に相談しなかった。

 

"迷惑をかけたくない"

 

これはツバサちゃんも言っていた言葉だ。

 

他人から見れば「相談すればいい」だけで片付いてしまうことがしばしばある。

 

だが、当人にとっては「他人に迷惑をかけたくない」という思考が邪魔をして、人に相談することがなかなか出来なかったりする。

 

こればかりは、本人が自分の価値をわかってやらなければならない。

 

それまでのいじめで自分の価値をズタズタに切り刻まれ、感覚が麻痺しているのだから、「他人に迷惑をかけてしまう」と思い込むのも当然だ。

 

その時の俺は、まだ自分に自信を持てず、その言葉を智樹に向かって言ってしまったのだ。

 

 

 

 

その瞬間、左頬に強烈な痛みが走った。

 

「...え...?」

 

殴られた、智樹に。

人生で初めて、智樹に殴られた。

 

「...自分自身を完全に救い出せてない奴に人を救えるか!!」

 

「...ッ!」

 

そうだ、俺は自分の"ガワ"だけを救われたんだ...

 

自分には価値がある、と自然に思えていた自分自身を救い出せていない。

 

そう考えると、とても恥ずかしくなった...

 

「...ごめん、智樹くん...」

 

「...もういいよ...机運ぼうぜ...」

 

そして、机を持って教室へ向かった。

 

 

 

 




なに言ってだこいつ。
ってなりますなります、ハイ。

実際にこういうことが友達にありました。

周りにいじめられている子などがいたら、自分自身の価値を教えてあげてください。

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