ラブライブ! 過去と今   作:頭文字F

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ここから衝撃の展開です。
自分でも衝撃です。




第9話 転落 2

 

 

ある夜

 

「ただいまー!」

 

「お父さん!」

 

父が帰ってきた。

とても久しぶりに会う。

かれこれ出張に行ってから1年ほど経つから。

 

「駿、元気にしてたかー?」

 

「うん!...ってお酒臭っ!?

飲んだの!?」

 

「勘がいいなぁ〜、駿〜。ヒクッ

...あっ、そうだ〜、ゲーム買ってきてやったぞ〜!」

 

「え、ほんと!?」

 

「これだぁ〜!」

 

「SIMPLE2000 シリーズ THE 戦車」

 

「...う...うれしい...よ。ありがとう...」

 

「お礼なんかいらねぇぞ〜!じゃあそれで遊んどきな〜!」

 

父はそう言ってリビングへ。

 

俺はそのゲームをプレイ。

 

ちょっと面白いのが憎いゲームだな...

 

「よし、いけいけ!...っと、こんな時間か...」

 

時計の針は11時を指していた。

 

寝ようかな...

 

コンコン

 

ドアが叩かれた。

 

「はーい」

 

「俺だよ。」

 

「お父さん?どうしたの?」

 

すると父はニヤニヤし始める。

 

「誰か好きな子とかいるのか〜?」

 

「まだ酔ってんだね、おやすみ。いい夢見てね。」

 

「寝るな寝るな!冗談だから!!」

 

「冗談言わないでよ...」

 

父は舌をペロッと出す。

これは許せない、これは可愛い子しかやっちゃいけない相場が決まってるはずだ。

 

多少イラッとしつつ本題に入らせる。

 

「それで?なに?」

 

「いや、母さんからこの前のことを聞いてな。

...お前は優しい子なのに、なんで殴ったりしたのかって気になってな。」

 

(話したのか...)

 

「...僕さ、大切な人がいるんだ。」

 

「ふーん...んっ!?」

 

急な話に父も驚いている。

 

「その人に、プレゼントを貰ったんだ。

その人と一緒にいるっていう、証のようなものを。」

 

「それ...これか?」

 

そう言って父はネックレスを取り出す。

 

「母さんが、お前に渡してくれって。

男同士の方が話しやすいこともあるはずだって、俺に渡したんだよ。」

 

...やはり千切れている。

 

「それが千切れたことで、一緒にいられないって勘違いして、気が動転したのかな...って。」

 

「なるほどなぁ...」

 

「大丈夫だ!人の絆ってのはそんなもんで崩れたりしない!」

 

精神的に参っている状態だったからか、この言葉で

気が楽になるのを感じた。

 

「そっか、そうだよね!」

 

なんでこんなに単純なことに気づかなかったのだろう。

 

「おう、そうだ!...で?その大切な子「おやすみ」あ、うん...」

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

 

「もう大阪に戻るの!?」

 

「ああ、ごめんな?駿。」

 

「...また、すぐ戻ってきてね!」

 

「おう!」

 

「あ、そうだ...」

 

父はこちらを向き、俺を呼んだ。

 

「母さんを、守ってやってくれ。」

 

「...?」

 

言葉の意味は全くわからない。

 

父自身は出張でこちらにいられない。

その間、母さんと仲良くしろってことか、と勝手に解釈をした。

それが、もっと深い意味を持っているとも知らずに。

 

「じゃあな。」

 

そういった父の顔は、寂しそうだった。

 

何故寂しそうなのか?全くわからない。

 

「あっ!今日も学校だし、さっさと朝ごはん食べないと!」

 

そうして席に着いた時、積み上げられた紙が目に入った。

 

それを気にも留めず朝食を済ませ、家を出た。

 

 

「おはよう!ツバサちゃん!」

 

「おはよっ!駿くん!」

 

...このやりとりも何回目になるだろうか。

そう感慨に浸りつつ学校へと歩き出した。

 

 

 

 

そして学校に着く。

いじめのグループもいつの間にか無くなっていて、ツバサちゃんを救うことが出来たんだと実感した。

 

...ネックレスが千切れたのはショックだけど...

 

 

 

 

 

そしていつも通り、ツバサちゃんと家へ帰る。

 

そう、いつも通り。

 

いつも通り。

 

「またね!ツバサちゃん!」

 

「うん!またね!」

 

そしてそれぞれの家へ入る。

 

...?母が来ない?

 

いつもならおかえり、と言ってこちらに歩いてくる。

 

「お母さん?いるの?」

 

暗い家の中どんどんと歩いていく。

 

そしてドアを開け、目に飛び込んだものは...

 

「あ....あ、あぁ...」

 

虚ろな目をし、天井を軋ませながら宙を浮いている

 

変わり果てた姿だった。

 

 




鬱ですねこれは...

SIMPLE2000シリーズのくだりがわからない方は
THE 戦車でググってみてね。

新たにお気に入りしてくださった

トメェトさん

ありがとうございます!
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