ビーラビットも異世界から来るそうですよ?   作:shin-Ex-

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え~、まずチェインとの戦いはすぐに終わります

正直そこまでくせんするものではないので・・・・・

そしてゲームもまだ今回では終わりませんので

それでは本編どうぞ


第16話

 

「・・・・さようなら」

 

「ぐぴゃっ!?」

 

無慈悲な言葉とともに振り下ろされたオズの鎌が、赤ん坊(マッドベイビー)の身体を両断する。

 

「こにょ・・・・ガキがァ・・・・」

 

「・・・・タチの悪い赤ん坊の君に言われたくはないよ」

 

死に際に恨みがましく見つめる赤ん坊(マッドベイビー)にそう言い放ち、オズは背を向けた。

 

「終わったようだなオズ」

 

「うん。アリスもみたいだね」

 

どうやらオズが赤ん坊(マッドベイビー)と戦っていた間、アリスはトランプの相手をしていたようだ。

 

「当然だ。あんな雑魚共に私がやられるわけがないだろう?だが・・・・」

 

アリスは

 

「どうしたの?」

 

「・・・・・やはり力が半分しか出せんというのは不便だ。思うように戦えん」

 

「あはは・・・・それは仕方がないよ。でも・・・・先のことを考えると何か手は打っておいたほうがいいかもね」

 

先ほどの赤ん坊(マッドベイビー)やトランプといった低級チェイン程度なら半分の力だけどもどうにかなる。だが、それ以上の力を持つ敵が現れるとしたらこのままでは勝つのは難しくなるかもしれない。オズはそれを危惧しているのだ。

 

「でもまあ、それを考えるのはまた今度だね。早く飛鳥達に合流しよう」

 

「ああ」

 

オズとアリスは、飛鳥達に合流するために駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん・・・・これはいかにもだね」

 

駆け出してからしばらく、オズとアリスは大きな館の前にたどり着いた。

 

「ここに皆はいるのか?」

 

「それは何とも言えない。でも、これだけ大きな屋敷だったら皆探索してる可能性はあるね。ここに指定武器がある可能性もあるし俺達も・・・・」

 

「ちょっとジンくん!」

 

オズ達が屋敷に入ろうとした瞬間・・・・屋敷の入口から飛鳥を抱えたジンがものすごい速さで出てきた。

 

「飛鳥にジン!?一体何して・・・・」

 

「オズくん、アリスさん!中で春日部さんが・・・・・」

 

聞き取れたのはそれだけだった。飛鳥を抱えたジンはオズ達には目もくれず、一気に目の届かないところまで走り去ってしまったためだ。

 

「・・・・どうやらまだ中に耀がいるようだな。どうするオズ?」

 

「入ろう。飛鳥とジンのあの様子からして何かまずいことになってるのかもしれないしね」

 

「わかった」

 

オズとアリスは中にいるであろう耀を探しに屋敷へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・ちょっとまずいかも」

 

屋敷の一室で、右腕から出血している満身創痍な耀が片膝をついていた。その眼前には・・・・獰猛な虎がいる。その虎の正体こそがガルド・・・・・どうやら耀はガルドにやられたようだ。

 

普段ならガルド程度には遅れを取らない耀であるが、今はあいにくとそうはいかなかった。耀の手には指定武器であると思われる白銀の十字剣が握られている。それを使ってガルドを倒そうとしたのだろうが、耀は剣の扱いを心得ているわけではない。

 

その結果、不得手な戦いをしてしまったがために隙が生じで逆にダメージを受けてしまったのだ。

 

「Gururu・・・・・」

 

「うっ・・・・」

 

唸り声を上げながらジリジリと耀に近づいてくるガルド。その牙が、爪が今まさに耀に襲いかからんとする。

 

「早く逃げないと・・・・痛っ!!」

 

逃げようとした瞬間、痛みによって怯んでしまうよう。その一瞬をガルドは見逃さなかった。

 

「Guaaaa!!」

 

雄叫び上げながら耀を爪で引き裂こうと腕を振り上げるガルド。その爪が耀に触れようかというその瞬間・・・

 

「耀ちゃん!」

 

間一髪のところで現れたオズが耀の身体を掴んでその場から飛び退く。ギリギリではあったがガルドの爪を躱すことに成功した。

 

「大丈夫耀ちゃん?」

 

「オ・・・ズ?それにアリスも・・・・」

 

「その傷・・・・貴様よくも!」

 

耀の傷を見たアリスは、怒りのままにガルドに鎌で斬りつける。しかし・・・・その鎌はガルドに傷一つ付けることなく、弾かれてしまった。

 

「なんだと!?」

 

「やっぱり指定武器じゃないから・・・・」

 

「オズ・・・・これ」

 

耀は手に持ってた十字剣をオズに見せる。

 

「これ・・・・これが指定武器なの?」

 

「うん・・・・あいつの近くにあって・・・・これで傷つけられたから」

 

ガルド腕には小さいが切り傷がある。耀が十字剣でつけたものだろう。

 

「これで・・・・倒して・・・・」

 

「耀ちゃん・・・・」

 

耀から剣を受け取ったオズ。そして耀とガルド、順に視線を向ける。

 

(これがあればガルドを倒せる。だけど・・・・・その前に)

 

「ごめん耀ちゃん。今はまだできないよ」

 

「え?」

 

「アリス!一旦退こう!」

 

「なんだと!?敵を目の前に逃げろというのか!」

 

「ガルドを倒すよりも耀ちゃんの応急手当が先だ!だけどここじゃ落ち着いて治療できない!」

 

確かに耀の傷は深く、出血力も多い。このまま放置してしまえば危険な状態に陥るだろう。

 

「くっ・・・・わかった!」

 

仕方なしにと納得したアリスは鎖を出現させてガルドの顔に向けて放った。当然鎖ははじかれるが、顔に向けて放ったために僅かであるが目くらましになったので、その隙に二人は耀を連れてその場を離脱した。

 

「オズ・・・・ごめんね」

 

「謝らなくてもいいよ耀ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルドの下から離脱し、屋敷から出てしばらくしてオズ達は飛鳥、ジンと合流した。そしてすぐさま耀の応急処置を開始した。

 

「ともかく止血を・・・・これを使って」

 

飛鳥は髪を束ねていたリボンを一つほどき、耀の止血を促す。

 

「ありがとう飛鳥ちゃん」

 

リボンを受け取ったオズはそのリボンをで傷口近くを縛って止血する。勤勉であったため、ある程度の処置も把握しているようだ。

 

「春日部さん・・・・あとは任せて」

 

飛鳥は十字剣を掴み、ガルドのいる屋敷の方に向き直る。

 

「飛鳥さん?一体何を・・・・」

 

「ガルドは私が倒すわ。この手で・・・・このゲームの決着をつける」

 

「そんな・・・駄目です!ここは戦い慣れてるオズさんかアリスさんに任せて・・・」

 

「あの時春日部さんは私やジンくんでは勝てないと思って一人で戦っていたのよ?そんなの悔しいじゃない。だから・・・・ガルドは私がやる」

 

「飛鳥さん・・・・」

 

ジンが引きとめようとするが、それでも飛鳥は止まろうとはしない。自分の手でガルドを倒すと聞かなかった。

 

「・・・・飛鳥ちゃん。君はその意味をわかっているの?」

 

「え?」

 

「ガルドを倒す・・・・・それが何を意味しているのかわかっているの?」

 

オズはいやに真剣な目で飛鳥を見据えながら尋ねた。

 

「何をって・・・・わかってるわよ。そうすれば私達はゲームに勝って・・・・」

 

「オズが言いたいのはそういうことではない・・・・ガルドを殺す覚悟は出来ているのかと聞いているのだ」

 

「っ!?」

 

殺す・・・・アリスの口からその言葉を聞いた瞬間、飛鳥は寒気を感じて身を震わせた。

 

「その剣は・・・・重いよ。重量がってことじゃない・・・・それは傷つけ、殺すためのものだから。そう言う意味でその剣は重い」

 

「傷つけ、殺し、壊す・・・・それはお前が思っている以上に覚悟がいることだ。お前はその覚悟を持てるか?殺したものの怨念を、呪いを背負う覚悟は出来ているか?」

 

「・・・・・」

 

オズとアリスの言葉に、飛鳥は沈黙してしまった。殺伐とした戦いをくぐり抜けてきたオズとアリスの言葉だからこそ、それは飛鳥の心に深く染み込み、真剣に考えさせらた。

 

はたして自分は殺す覚悟ができているのか、そしてそれを背負うことができるのか・・・・飛鳥はしばしそれを考える。

 

そして・・・・答えを出した。

 

「・・・・覚悟は出来ているわ。私は背負う。ここで背負わなければ・・・・この先の戦いで足でまといになるだけだもの。そんなの私は嫌・・・・・私も戦いたい」

 

それが飛鳥の思いだった。ここで逃げ出せばこれから先も逃げ出すことになるかもしれない・・・・そうなれば足でまといになるかもしれない。

 

飛鳥にはそんなもの耐えられない。だからこそ・・・・・飛鳥は覚悟を決めたのだ。

 

「・・・・そっか。わかったよ。アリス、ここを任せてもいい?」

 

「・・・・お前はどうするのだ?」

 

「飛鳥のサポートだよ。飛鳥が確実に勝てるようにする作戦を思いついてるからね。その為に力を俺に全部預けてもらうことになるけど・・・・いいかな?」

 

「ふんっ、そういうことなら構わん」

 

「ありがとうアリス」

 

アリスは自身の力を全てオズに預ける。これでオズは十全に力を振るえるようになった。

 

「飛鳥、そういうことだから俺も立ち会わせてもらうよ。飛鳥の覚悟・・・・・見届ける」

 

「ありがとうオズくん。それじゃあ・・・・行きましょう」

 

オズと飛鳥は再びガルドのいる屋敷へと向かた。ガルドを倒し、ゲームに決着をつけるために。




あとがきお茶会のコーナー!

今回はアリスさんと飛鳥さんのお二人と進めてまいります!

というわけで今回のお茶、カレンデュラでございます

「ありがとう。あら、まろやかで飲みやすいわね」

「また肉はないのか?」

だからこれお茶会だから・・・・・それはそうと本編のお話といきましょう

「今回はオズくんとアリスさんに覚悟はあるかと問われたのよね・・・・・あなたの小説ここに関して弄ること多くないかしら」

「他二つの問題児の小説でもそうらしいな」

いや、だって・・・・いたいけな(?)少女が敵とは言え殺すんですからそれなりの描写はいるのではないかと思いまして

「いまいたいけなって部分で違和感を感じたけれどまあいいわ。確かに私の歳では本来それなりの覚悟が必要なことだものね・・・・」

まあ当然でしょう。そしてそのおかげというかそのせいというか・・・・アリスさんもいやにシリアスでしたよね

「なんだ?悪いのか?」

そうではないんですけど・・・・・これ原作の性格を考慮できてるのかなぁと思って

「まあそこは・・・・・どうなのかしらね?」

「知らん。原作はどうあれ私は所詮貴様が生み出した存在だからな」

それを言っては元も子もない気もしますが・・・・まあいっか

ともかく次回でガルド戦も終わります。そうしたら投稿ペースがさらに遅くなりますが

「え?そうなの?」

今はこれ優先で投稿してますのでね。次回終わったら通常ローテーションに戻しますので遅くなるのは確定です

「ふむ・・・・私がいるのにか?」

いや、それは関係ないというかなんて言いますか・・・・まあそういうことなのでよろしくです

さて、今回はここまでにしましょう

それでは・・・・・



「「「次回もまた楽しみにな(楽しみにね)(お楽しみに)!!」」」
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