機動新世紀ガンダムX アムロの遺産   作:K-15

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第22話

 フリーデンから溢れ出るサイコフレームの光。それは人々の考えや声を無造作に広い、そして広げていく。

 ガロードに届けるべく願った彼女の思いは、敵であるアベルにも届いていた。ニュータイプへと覚醒したアベルはその能力を頼りに、フリーデンに居るティファの存在を認識する。

 

(私の邪魔をするつもりか! 消えろッ!)

 

「ッ!? なに?」

 

(ティファ・アディール……そうか、ティファ・アディールか! 邪魔などさせん! 覚醒した私の力でガンダムを倒す、ニュータイプを倒すんだ! 貴様に邪魔などさせるものかァァァッ!)

 

 向けられる敵意、圧倒的な憎悪。

 普段ならそれらの感情の逆流をシャットアウトする術を身に着けたティファだが、今回だけはそうはいかなかった。サイコフレームにより増長された感情が否応無しにティファの心の中に流れ込んで来る。

 手が震える。汗が滲む。まだ幼い少女の精神力はグチャグチャに踏み躙られ恐怖が襲う。

 

「あぁ……あ……あ……あ゛あ゛あ゛ぁぁぁァァァッ!」

 

「ティファ!? どうしたんだ、オイ!」

 

「来ないで! 嫌ァァァッ!」

 

 キッドの呼び掛けにも反応できず、向けられる敵意に震える事しかできない。必死の思いで両手で耳を塞いでも、精神に呼び掛けてくる相手の声はティファを追い詰める。

 状況が理解できないキッドは彼女の体をさすってみるが、その程度でどうにかなる筈もない。頭を抱えるキッドだがどうにもならず、医務室のテクスを呼ぶべくνガンダムのコクピットから離れる。

 

「すぐにテクス呼んで来るから、ここから動くんじゃないぞ!」

 

 全力で走って行くキッドだが、コクピットから離れて数秒後にはティファは意識を手放してしまう。力なく動きを止めたティファはシートの上で眠ってしまった。

 

///

 

 ニュータイプ研究所、そこの職員であるニコラ・ファファス。彼にはもう1つ、別の顔があった。それは宇宙革命軍のスパイである。

 彼は突如として聞こえた少女の声に興奮を隠せない。

 

(声が聞こえた気がした。あれはナンバー992で間違いない。だがもう1人は? ティファ・アディールと言ったか? ふふふっ、私は付いてる! この施設に潜入した甲斐があった。ティファ・アディール、アルタネイティブ社も狙っていたニュータイプの少女。それが今はフリーデンに居る! 我が宇宙革命軍の発展の為にも、彼女を宇宙に連れて行く必要がある)

 

 不敵な笑みを浮かべるニコラは研究所内の通路をコツコツと革靴の音を鳴らしながら進んで行く。その先に居る部屋で待つのはフリーデンから来たジャミル・ニート。

 ドアノブを掴み勢い良く開けるニコラは慌てた様子で状況を説明した。

 

「ミスタージャミル、大変です。状況が変わりました。この施設の近辺で戦闘がおこなわれています」

 

「戦闘だと?」

 

「はい。ここにはモビルスーツは愚か防衛設備もありません。私がヘリで艦まで送り届けます。すぐに準備を」

 

(戦闘……と言う事はガロードとアムロも出撃しているな。さっき聞こえたティファの声も気になる。ここは戻るしかないか)

 

 数秒考えるジャミルだが、ドアを開けたまま待つニコラをサングラス越しに見た。今は迷っていられる時間は残されてない。

 

「わかった、ヘリに案内して来れ。すぐにでもここから出たい」

 

「わかりました。では、私に付いて来て下さい。格納庫です」

 

 先導するニコラの後に続くジャミル。2人はヘリコプターに乗り込むと人知れずニュータイプ研究所を後にした。

 それと入れ替わりで2機のモビルスーツが研究所内に潜入する。悪魔の名を宿す2機のガンダム、ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクとガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ。

 以前の戦闘で損傷した箇所の修復だけでなく機体性能の向上、強化を施した新しい機体。

 ガンダムヴァサーゴは外見にそこまでの変化はないが、内蔵されているジェネレーターの出力強化、 背部ラジエーターユニットの改良による冷却効率の向上によりメガソニック砲が更に強力に進化した。

 ガンダムアシュタロンは背部バックパックユニットを装備、空力特性、装甲強度等が大幅に強化され、特徴的なアトミックシザースはギガンティックシザースへと変更。機体本体と並ぶ程巨大なアームへと改良された。

 2機は研究所内へ侵入すると、中央区にそびえ立つ最も高いビルを視界に入れる。

 

「オルバよ、ここから始める。私達の時代を」

 

「僕達を認めない世界を滅ぼす。その為の第1歩だね」

 

「カロン所長、聞こえるか?」

 

 通信で呼び掛けるシャギア、反応はすぐに返って来た。

 モニターには彼らにとって憎悪すら覚える忌々しい存在が映し出される。

 

『どうしたの? モビルスーツでこんな所にまで来て』

 

「アナタとお会いするのもコレが最後だ」

 

『どう言う意味?』

 

「私達兄弟には力があった。普通の人間にはない力だ。だがそれを、お前達科学者や上層部の人間は切り捨てた。フラッシュシステムが使えないと言うただそれだけの理由で」

 

「その日から僕達は誓ったよ。こんな世界は認めない、全てを破壊する。そして次の時代は僕達が創る。新連邦でも革命軍でもニュータイプでもない、僕達だ!」

 

「貴様には死んで貰う」

 

 トリガーを引くシャギアはメガソニック砲を展開させる。胸部装甲が展開され巨大の砲身があらわとなった。改修前とは違いビーム発生装置は3基に増設され、背部の黒い翼が広げられるその姿は悪魔と呼ぶに相応しい。

 ツインアイが不気味に輝くとエネルギーがチャージされる。

 

『なっ!? 馬鹿な事は止めなさい! こんな事をして――』

 

「もうアナタと話をする事はない。さようならだ」

 

 瞬間、光が広がる。

 莫大なエネルギーが放出されビルは瞬きをする暇もなく飲み込まれた。逃げる時間などなく、カロンは髪の毛1本とてこの世に残さず消えてしまう。

 

「フフフッ、作戦完了だ」

 

「いよいよ次のステージに行く時が来たね」

 

「我々も行くとするかな――」

 

 

 

第22話 宇宙へ

 

 

 

///

 

 戦場で戦うガロードは一瞬聞こえたティファの声に動揺してしまう。コンソールパネルに手を伸ばすと一緒に戦うアムロに向かって聞いてみる。

 

「なぁ、ティファの声が聞こえた気がしたんだ」

 

「そうかもしれないが! 敵はまだ目の前に居るんだぞ!」

 

 ラズヴェートはまだ6機も存在している。ビームサーベルでチャンバラを繰り広げるアムロのバリエントは斬り上げると相手の右腕を切断し、機体の姿勢が崩れた瞬間を狙いコクピットに切っ先を突き立てた。

 だがコクピット内部は無人。ビームサーベルにより内部機器が破壊されたビットモビルスーツはフラッシュシステムの受信が出来なくなり、動きを止めて重力に引かれて行く。

 

「それにこの光、ガンダムのサイコフレームか?」

 

「一瞬だけ聞こえた気がしたんだ。一瞬だけ、ティファの声が」

 

「今は目の前の敵に集中しろ。簡単に倒せる相手じゃない。それに……」

 

 ダブルエックスとバリエントに向かって敵意を向けるラズヴェート。匠に操縦桿を操作しながらもアムロはティファの気配を感じていた。それはサイコフレームにより増長された意識によるモノなのかはわからないが、今はもう彼女の声は聞こえない。

 

(相手の敵意に当てられたか。ティファの息遣いが感じられない。兎に角、今はフリーデンを守りながら戦うしかない。だがどれだ? 残り5機も相手をするのは骨が折れる)

 

 アムロは相手の動きを注意深く観察するが、モニター越しに見るラズヴェートの動きは全く同じ。フラッシュスステムにより動かされるビットモビルスーツはパイロットの意識と同調しており、見ただけでは本体がどれなのかを見極められない。

 だが1つだけ、敵がどれかわかる方法がある。ビームサーベルを戻し腰部のビームライフルを握らせて、銃口を向けるとトリガーを引く。

 けれども発射されたビームは明後日の方向に飛んで行くと雲の中に消える。次のビームも次の攻撃も、ラズヴェートからは遠く離れた所へ飛んで行く。

 

「うん? バリエントのパイロットは何をした? 操縦系統の故障か? まぁ良い、このまま仕留める!」

 

 5機のラズヴェートがアムロのバリエントを狙って再び動き出す。だがアムロはその瞬間を狙っていた。

 

(一か八かだったが上手くいった。敵意をむき出しにし過ぎたな。そのせいで他の4機よりもパイロットが乗った機体の方が動き出すのが遅い。奴が居るのは……)

 

 アベルはアムロとガンダムを倒す事に躍起になっていた。そのせいで無意識下でビットモビルスーツに攻撃命令を出してしまっている。

 脳からの命令に体はわずかながらタイムラグが発生してしまう。5機の中で最も動き出すのが遅かった機体。それこそがアベルの搭乗する本体。

 

「ガロード、敵の本体がわかった。援護しろ」

 

「そんなのわかったのか?」

 

「残りの邪魔な奴を頼む。本体は仕留めて見せる」

 

「そうは言ってもよ!?」

 

 一斉に向かって来るラズヴェートの4機目、本体に狙いを向けるアムロはビームライフルのトリガーを連続して引く。

 発射されるビームに反応して回避行動に移るが、先読みして放たれるビームは避けた先にも発射されている。黒い装甲にビームがかすめ小さな火花が飛ぶ。

 

「アイツめ!? 安い演技に乗せられたとでも言うのか? 私の事が見えている!?」

 

「ライフルの残弾が少ない!」

 

「負けてなるモノか! 私はニュータイプだぞッ!」

 

 対面するアベルもビームライフルを向けてトリガーを引く。互いに中距離による射撃戦。メインスラスターの加速で機体を動かし、両者ともにビームを直撃させる事はできない。

 それでもアムロはジリジリと相手との距離を詰める。

 

「機体性能ではバリエントに勝っている。それでも相手を捕えられないと言う事は、私のパイロットとしての技術が劣っているのか?」

 

「これ以上の持久戦は不利だ。一気に押し通す!」

 

「やらせるモノかよッ!」

 

 ラズヴェートのビームライフルにビームが当たる。貯蔵されたエネルギーが誘爆するよりも早くにビームライフルを手放し、ビームサーベルを引き抜くと自ら前に出た。

 アムロもビームライフルのエネルギー量がわずかなのを見るとマニピュレーターから手放し、ビームサーベルを引き抜きぶつかり合う。

 ビームとビームが交わり激しい閃光が照らす。

 

「このくらいッ!」

 

 操縦桿を押し込むアムロはバリエントの左手で相手の頭部を殴り付ける。

 

「ぐぅッ!?」

 

「うぉぉぉッ!」

 

 更にもう1発、鈍重な音が響く。追撃で更にもう1発。

 

「舐めるなァァァッ!」

 

「遅いッ!」

 

 耐えかねたアベルは激怒しビームサーベルを振り被るが、アムロはそれよりも早くにバリエントを動かすとラズヴェートの背後に回り込み背部を蹴った。

 完全に姿勢を崩すラズヴェート、その隙を逃すアムロではない。

 腕のミサイルランチャーを一斉に放つ。シールドも何もないラズヴェートは両腕でコレを防ぐが、爆発に両腕が吹き飛ばされてしまう。

 目の前の視界が開けた時、ビームサーベルの切っ先がコクピットに向けられていた。

 

「ニュータイプに覚醒したこの私が……」

 

 モニター一杯に広がるビームサーベルの光。コクピットを貫かれたラズヴェートは力を失い重力に引かれて地面へと落下する。

 同時にフラッシュシステムの機能も停止してビットモビルスーツ達も動きを止めた。

 

「やったか?」

 

「アムロ、ビットモビルスーツの動きも止まったぞ」

 

「どうやら上手くいったみたいだな。フリーデンが気になる。すぐに戻るぞ」

 

「了解!」

 

 アベルとの戦闘を終えた2人はメインスラスターから青白い炎を噴射させ機体をフリーデンの方向へ向ける。

 

///

 

 ジャミルとニコラが乗るヘリコプターは戦闘領域を遠回りに迂回するとフリーデンへと着陸する。モビルスーツデッキに足を付けたジャミルの元に、帰って来た事に気が付いたキッドがすぐに駆け寄って来た。

 

「ジャミル、帰って来たのか!? ティファが大変なんだよ!」

 

「何だと?」

 

「今はテクスが診てくれてる。アムロのガンダムの傍だ」

 

 キッドに連れられて付いて行くジャミル。けれどもその背後からもう1人の男が影に隠れて後を付けていた。足音を消し、気配を薄くさせる。

 キッドとジャミルはνガンダムの傍にまで来ると、ティファの様態を診るテクスに声を掛けた。

 

「テクス、ジャミルが帰って来たぞ!」

 

「何があった? ティファは無事なのか?」

 

 冷たい鉄の床の上に寝かされているティファ、その表情は普通に寝ているようにも見えるが額には微かに汗が流れていた。

 

「あぁ、ジャミル。帰って来たか」

 

「どうしたんだ? さっきティファの声が聞こえた事と関係が?」

 

「お前は聞こえたのか? 私には何も。キッドが言うにはアムロのガンダムの中で急に叫びだしたらしい」

 

「アムロのガンダム……」

 

 寝かされたままのνガンダムを見るジャミル。今回と似た現象は以前にも起きた。ローレライの海でLシステムに組み込まれたルチルを救い出した時。

 

「サイコフレームと言ったか? それが原因で相手の敵意を敏感に受け止め過ぎた。断定はできないが暫くすれば意識は戻る筈だ」

 

「本当か? それなら医務室のベッドにまで運ぶぞ手伝ってくれ」

 

 甲高い破裂音。空気が凍ってしまったように静まり返る。

 うめき声を上げるジャミルは力なく床に倒れ込んだ。背中には1つの穴が開き真っ赤な血が青い制服を濡らす。

 振り向いた先には銃を握るニコラの姿。

 

「そこから動かないで貰おう。その少女がティファ・アディール。彼女を渡して貰う」

 

「ジャミル!? 誰だ!」

 

「私の事など今は関係ないでしょう? それよりも彼女をこちらに」

 

 ティファを要求するニコラ。キッドは作業服のポケットに入れたスパナを取ろうと手を伸ばすが、それよりも早くに再び銃声が響く。

 弾丸は足元に着弾し明後日の方向に飛んで行くと背中に冷たい汗が流れる。

 

「動くなと言った。必要のない手間は掛けさせないで欲しい。さぁ、彼女を」

 

「キッド!? わかった、だからクルーに手を出すな」

 

「そう、それで良い」

 

 テクスは眠ったティファを抱えると銃を構えるニコラの左腕に渡す。彼女を片腕に抱える彼はそのまま銃を突き付けながら、後ろ足に乗って来たヘリコプターへ戻って行く。

 武器を持たれ、更にティファを人質に取られた状況で迂闊に動く事はできない。テクスもキッドも、少しずつ遠ざかって行くニコラを睨み付けるしかできなかった。

 そしてヘリコプター内に乗り込むとドアをスライドさせて閉じ、アイドリング状態のエンジンの回転が上がる。

爆音を上げながら高速回転するプロペラは機体を浮遊させ、開放されたままのフリーデンのハッチから外へと飛んで行こうとした。

 その時を見計らって、物陰に隠れていたロアビィが飛び出すと銃を突き付けトリガーを引く。弾丸はヘリコプターのボディーに着弾するが、たったの1発ではどうにもならない。

 ティファを乗せたヘリコプターは無情にも逃げられてしまう。

 

「取り敢えずこれで良し」

 

「ロアビィか、悪いが手伝ってくれ。ジャミルが撃たれた」

 

「影で見てたからわかってる。出血が酷いな、急いだ方が良い」

 

 撃たれてうずくまるジャミルをテクスとロアビィは肩を担いで持ち上げる。致命傷ではないので命に別状はないが決して楽観視はできない。

 

「ぐぅッ、すまない。油断していた」

 

「喋るな、キズに響く。すぐに手術すれば回復も早い。それまでは大人しくしてろ」

 

「あぁ……頼む……」

 

 2人でジャミルを担ぎながら、ロアビィはポケットから小型端末を取り出した。そしてソレをキッドに渡す。

 

「ほらよ、メカニックチーフ」

 

「何だ?」

 

「発振器の受信機。見失わないように艦を移動させてくれ」

 

「そうか! あの時に撃ったのって只の弾じゃなくて発振器だったのか!」

 

「そう言う事。後は頼むぜ」

 

 医務室に向かって運ばれて行くジャミル。

 時を同じくして、戦闘を終えたガロードとアムロの機体がフリーデンにようやく帰艦した。モビルスーツをハンガーに固定させるガロードは、艦内の物々しさに驚きを隠せない。

 

「どう言う事だよ? 何があったんだ、キッド」

 

「ガンダム坊や……」

 

「床に血も付いてる。一体何があったって聞いてるんだ!」

 

「ジャミルが撃たれた。ニュータイプ研究所の奴ら、土壇場で攻撃して来やがった。でも安心しろ、ケガは大した事ない筈だ。今テクスとロアビィがここから運び出した所だ」

 

「ふぅ、なぁんだ。じゃあ取り敢えずは大丈夫なんだな」

 

「でもそれだけじゃない……」

 

 キッドの表情は暗くなり口も重たくなる。その事に気が付かないガロードではないが、その事を聞くのを躊躇してしまう。

 だが現実は変わらない。

 合流したアムロがうつ向くキッドに問う。

 

「ティファの感覚がない。拐われたのか?」

 

「アムロ……うん」

 

「そうか。俺達が戦ってる間に」

 

「ティファが……拐われた……どうして!? ティファを守る為に強くなろうとした! 新型のガンダムだってあった! なのにこれじゃあ、何の意味もないじゃないか!」 

 

 叫ぶガロードの声は無情にもモビルスーツデッキに響くだけ。

 でもキッドにはティファに繋がる唯一の手掛かりを握っている。

 

「でも絶望するにはまだ早い。逃げてったヘリに発振器を付けた。これで早い所追い付くしかない」

 

「だったら俺がガンダムで先に行く!」

 

「止めろ、ガロード。機体の整備が先だ」

 

「でもよ!」

 

 焦るガロードを静止させるアムロ。

 急いで動いても状況は良くならないし、戦闘で消耗したまま行動してはいざと言う時に何もできなくなる。

 

「気持ちはわかるが今はやれる事をやってからだ。ブリッジへは俺が行く。キッドはモビルスーツの整備だ。ガロードは体を休ませろ。連戦になる事だってある」

 

「クッ! わかった」

 

 悔しさを滲ませながら、ガロードは自室へ向かって歩いて行く。

 

(ティファ、俺が絶対に助ける! 絶対にもう1度、もう1度ティファと会う!)




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