オラリオに狩人が行くのは間違っているのだろうか?《一時更新停止》 作:ResistanceRaven
プロローグ
私は狩人だ。
獣を狩る存在。
中には血に酔った狩人と罵る狩人もいた。
だが、ここに居るものは全て血に酔っている...
目の前には狩人ゲールマンが居る。
葬送の刃を持って。
私は笑いながらノコギリ鉈を構えた。
このノコギリ鉈は最初に与えられた最初から最後までの相棒。
他にも武器はあるが、これが最後の戦いには相応しい。
「...行くぞ。狩人よ。」
「そうか。手加減は無しだ。ゲールマン。」
お互いの武器が交差し、最後の戦いが始まった...
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ここは狩人の夢。
ここでは何回もゲールマンや人形に御世話になってきた。
そして家の中の工房も幾度となく使い、自身を強化したり武器を強化したりして来た。
私はメルゴーの乳母を倒し、夢に戻ると家が燃えていた。
それには何の驚きも無かった。そろそろ終わりか。と言う思考が過る。
人形に話し掛けた。
「狩人様。お待ちしておりました。間もなく夜明け...夜と夢の終わりですね。大樹の下で、ゲールマン様がお待ちのはずです。」
とだけ、言った。
私はもう二度と人形とは出会えない気がして、今まで御世話になったお礼として礼をした。
そして人形も礼をしてくれた。
今まで開かなかった扉が開いている。
そこに入ると大量の花が咲いていた。
大樹の下にゲールマンが居た。
ゲールマンに近付くと話し掛けられた。
「...狩人よ。君はよくやった。長い夜はもう終わる。
さあ、私の介錯に身を任せたまえ。君は死に、そして夢を忘れ、朝に目覚める...
...解放されるのだ。
この忌々しい、狩人の夢から...」
私は首を横に振る。ここに残る意識だ。
ここには残した物が沢山あるのだ。
私が殺した狩人達。殺してしまった悪夢の住人達。まだ生きてる狩人や住人達。
私が干渉してしまった者達の意識や命を守る義務があると思っている。
...恐らく私は悪夢に飲まれたのだな...
「ふふふふふふ....なるほど、君も何かに飲まれたか。狩りか、血か、それとも悪夢か?
まあ、どれでもよい。そういう者を始末するのも、助言者の役目というものだ...」
葬送の刃を手に取るゲールマン。その鎌は美しく、禍々しい...
「...ゲールマンの狩りを知るがいい。」
「死ぬ訳には行かぬよ...」
お互いににらみ合い、武器を構える。
「...行くぞ。狩人よ。」
「そうか。手加減は無しだ。ゲールマン。」
戦いの火蓋が切って落とされる。