かくして彼は、たどり着く   作:リディクル

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遅くなって申し訳ありません。
そしてこの話が今作の最後の話です。
みんな大好きあの人が出ます。
悲しいことに、楯無さんは存在のみが少し出ているだけです。

それでもよろしければ、どうぞ。





顔を上げて、暁へ進む

 

 

 

 光陰矢の如し。その言葉が示すように、一年という時間はあっという間に過ぎ去り、あと数日で三月になろうとしていた。一夏はその言葉の通りに日々を大切に過ごしていたつもりであるが、それでも変わったものと変わらなかったものがあった。

 まず、変わったものは一夏の心の持ちようと交友関係であった。清香たちとのふれあいを通し、見失っていたものを見出した彼の心には、幾分かのゆとりができ、謎の焦燥感も解消された。交友関係も、一組のクラスメイトを中心にゆっくりと広げていき、やがて全学年に彼の知り合いが複数いるほどにまで広がっていた。

 その過程の中で、男女の違いや学年の違いなどを発端とする軋轢があったが、一夏はしっかりと彼女らと向き合い、分かり合ってきた。何が気に入らなくて、何が受け入れられないのか。時に怒鳴られ、時に難癖を付けられながらも、彼は決して理解することを諦めずに行動し続けた。

 そんな誠意ある態度もあってか、徐々に軋轢はなくなっていった。また、彼のそうした行動が、奇しくも学年間の交流が活発になるという結果を生んだ。そしてその交流が、IS学園の一般生徒全体の操縦レベルの引き上げにつながったのだ。そんなこともあり、織斑一夏の名は、生徒や教師の間では有名なものとなっていた。

 

 逆に変わらなかったものは、専用機持ちとの関係と、一夏と春輝の実力の差だろう。一夏も春輝も、そして専用機持ちの彼女たちも、平時はあまり関わらなくなってしまったとはいえ、授業で一緒になった場合に模擬戦をする程度には関わりを持っている。

一夏は確かに血を吐くような努力しており、逆に春輝はこれといった努力してはいない。しかし、その差は一向に縮まることはなかった。そして、それは模擬戦の結果として現れており、現在のところ一夏が全敗している。だが、一夏が負け続けているのは、彼の努力不足が原因ではない。彼が負け続けている原因は、全て、春輝のイノベイターとしての能力と、ダブルオーライザーの特性といった理不尽な能力差のみに集約されている。

 トランザムを始め、量子化などといった物理法則を無視している能力が、春輝のダブルオーライザーにはあるのに対して、一夏の白式は一撃必殺の諸刃の刃である零落白夜のみが勝ち筋なのだ。その時点で差がある上、天原春輝という人間はうろ覚えとはいえ()()()()を持つ転生者だ。言うなれば、答えを見ながらテストに回答しているのに等しい。そうした要素から、一夏が春輝に勝てる可能性は、ほぼ天文学的な数字であるのだ。

 ただ、その事実を気にしているのは、春輝の方だけであり、一夏の方はもはや彼との模擬戦の結果を気にしなくなっていた。そもそも、一夏が鍛錬をする理由は、大切な日常を守るための力を手に入れるためであり、決して春輝を打倒するためのものではないのだ。

 だが、彼がそう思っていても、周囲の人間が考えていることは違う。

 まず、一夏側とも言える一般生徒たちは、様々な形で一夏が努力していることを知っており、その努力に見合う実力がついてきているということもその目で確かめている。そうしたこともあってか、彼女達は彼が春輝に負け続けていることが理解できないのだ。何故、あんなに努力している彼が勝てなくて、なにも努力していないようなあいつが勝っているのか。そうした思いは様々な憶測を生み、それはやがて噂となり、学校中に広がっていた。

 ――曰く、天原春輝はズルをしている。はっきり言って、そんな事実はない。だが、専用機を持たない彼女達からしたら、それを持っているに相応しい努力をしていないでそれを持っているという事実が、許せないものであるのだ。

 そして、そんな噂に良い顔をしないのが、春輝の周囲を固めている専用機持ちの面々だ。彼女らの言い分は簡単だ、自分の愛している人間がいわれのない誹謗中傷を受けている。ただそれだけだ。少なくとも、彼女らはそう判断しているのだ。だから、その噂の()()()()()()()()()である、一夏のことを悪く言うことにしたのだ。ただ、彼女らにも体裁というものがある。そのため、表立って悪口を言うときは、専ら一夏と春輝が模擬戦をしている時だけに限られていた。

 しかし、そう言っている彼女らは、ある時を境に一度も一夏に勝てなくなっていた。どのような武装を使っても、どのような戦法を使っても、その度に一夏は彼女らを斬り伏せた。ただそれだけの行為が、彼女らのプライドを刺激し、それによって溜まったフラストレーションが、彼女らの口から悪口を吐かせていた。しかし、彼女らがその美貌を歪め、一夏に対する悪口を言うたびに、彼女らの心には一つの疑問が浮かぶのだ。

 

 ――何故、諦めないのか。

 

 それに対する答えを、彼女らは出せないでいた。

 

 そして、そうした噂や悪口の中でも、中心人物となっている二人の男子は、その心を変えることはなかった。何故なら、そんな噂などがあったとしても、彼らが守ると決めているものは変わらないからだ。一夏は自分が生きていく場所を守るため、春輝は一緒に生きたいと思っている人達を守るために力を振るい続けているからだ。ただ、そうするに至った動機だけが違う。

 一夏は、守ると決めたから守る。その守る対象が、どんなに憎い相手でも、自分と関わってきたのならば、それも守るという心でいるのだ。

 対して春輝は、好きだから守る。守る対象は自分が好きだと思ったヒロインたちだけなのだ。それ以外には興味すら抱いていない。

 そうした考え方の違いは、彼らの行動にも違いをもたらす。そうなれば、当然彼らが為した功績は違ったものとなってくる。

 まず、一夏が為した功績は、学年問わず、生徒間のいざこざを解決したことだ。ある時は食堂の席のことでもめ、ある時は一般生徒のアリーナ使用権についてのことでもめ、そしてある時は一夏の処遇のことでもめた。そして、その度に一夏は彼女達の話を聞き、どちらが正しいか、どちらが間違っているのかを判断し、時に仲裁に入ったり、時に彼自身が口論に参加したりもした。そして時にはそうしたいざこざを抑えられる人物を探し、学校中を走り回ったりしたこともあった。ただ、その甲斐もあってか、彼は全校生徒のほとんどと知人になり、ほかの何にも代え難い(えにし)を手に入れた。

 対して、春輝が為した功績は、亡国機業や篠ノ之束の野望を打ち砕いたことだ。なんのことはない、原作で一夏が行っていくであろう道筋を彼なりに解釈し、想像できる限りのハッピーエンドで終わらせたのだ。それに関しては、彼の能力やISの特性をフルに使えばいつでも可能であったことだ。ただ、彼はそれをなるべく原作で起こりうるであろう時期に合わせて片付けてきただけだ。そうして、彼は一年という時間の中で、原作での敵を両方とも再起不能にしたに等しい。少なくとも、亡国機業は解体された。だが、篠ノ之束だけは逃がしてしまった。

『ふぅん、君はそう選択するんだぁ』

 そう言って、篠ノ之束は笑う。自分が追い詰められているにも関わらず、その余裕を崩さない。

『なら、私にも考えがあるから! バイビー!』

 そう言って、忽然と消えてしまった。慌ててどこに行ったか追おうとしたが、どんなに索敵しても網には引っかからず、完全に逃がしてしまった。ただ、去り際の彼女の口ぶりから、近いうちに何かしてくるのではないかと思い、しばらくの間は何が起こってもいいように身構えていたが、一向に彼女からのアクションはなく、平和な日々を送ることとなった。そうした時の経過の中で、春輝や専用機持ち達は、彼女のことを忘れた――忘れてしまっていた。

 

「ねえ、織斑君!」

 

 だから、不意打ちだったのだ。

 

「早くテレビつけて!」

 

 彼女が今になって表に出てくるなど。

 

「篠ノ之博士が映ってる!」

 

 ――彼女が彼らの考えていなかった方法をとるなど。

 

 

 

『もすもすひねもす~束さんだよぉ!』

 一夏の目に、テレビに映っている篠ノ之束の姿が見える。しかし、その姿は、彼が知る限りでは、()()()()()()()と思えるような姿だったのだ。

 今彼女の来ている服装は、白い。しかし、その白はただの白ではなかった。

 

 ウエディングドレスの上に、白衣を着ているのだ。

 

 何故、彼女がそのような格好をしているのか、彼女自身ではない上に小さい頃からの知り合いである一夏であっても、わからなかった。ただ、彼の観点からは、いつもの『一人不思議の国のアリス』よりも奇抜に見えた。そんな彼の心情などまるで気にしないかのように、彼女は言葉を続ける。

『今日は、重大なニュースをみんなにお届けだい! ぶいぶい!』

 そう言って彼女は、まるで子供がするように自分の体の前でVサインを作る。相変わらず何を考えているのかわからない。傍から見ればただ子供のように笑っている彼女であるが、その笑いの裏にある思考は、そちら側の駆け引きには疎い一夏には到底読み取れるものではなかった。それはもちろん、春輝も同じことだった。いや、春輝の場合は、実際に彼女の打倒を行った人間であるがゆえに、今このタイミングで仕掛けてくるということに最も動揺していた。

『よーし、じゃあ早速伝えたいことを言っちゃうよお!』

 そんな二人の心のうちなど知らぬ存ぜぬといった風に、画面の中の天災科学者は顔に張り付けた笑顔をそのままに、言葉を続ける。

 

――世界を容易く変えてしまうその言霊を、彼女は何の戸惑うことなく、紡ぎだす。

 

『なんと! ISが男の子でも動かせるようにしちゃったんだよ! でもそれじゃあ動かせない子たちが出てきていろいろと不公平だから、新しく創ってあげたコア5000個を私の独断と偏見で配布しちゃう!』

 

 ただ、それだけの言葉で、世界は簡単にひっくり返ってしまうのだ。

 

 

 

 その日から、世界各国は混乱に包まれた。何故なら、篠ノ之束が言ったことが、順番は逆であるが、全て真実であったからだ。まず、アラスカにある国際IS委員会宛に、ISコアがきっかり5000個、篠ノ之束の名義で届けられた。ご丁寧に、どの国にどれだけの個数を配分するかの指示書も一緒に送られてきた。そのコアの一つを使い、試しに男性が起動できるか試したところ、見事に起動させてしまったのだ。そのことは、たちまちのうちに世界を駆け巡り、混乱を呼んだ。

 そしてその混乱に飲み込まれたのは、他の国から干渉を受けないとされているIS学園も例外ではなかった。しかし、世間が日に日に騒がしくなっても、IS学園では騒ぎが大きくならなかった。それは何故か、簡単だ。IS操縦者の憧れとも呼べる織斑千冬が、ある日の職員会議で問うたからだ。

 

――我々は、IS学園は、本来どうあるべきか。

 

 その問いを聞いた職員たちは、今の今まで混乱していたのかが嘘のように静まり、次に口を開いた時には、既に冷静さを取り戻し、これからどう学園を運営していくかを話し合い始めていた。その議題の全てが、これから訪れるであろう男性IS操縦者の台頭という一つの時代に備えるためのものだった。

 

 そうして、様々な場所や組織が今後に向けて動き出し、世界が徐々に変わり始めていく中でも、織斑一夏と天原春輝の生活は特に変わりはしなかった。元々IS学園は他の国からは干渉されないという特記事項があるし、そうでなくても学校の女子生徒は彼らが思っている以上に強いのだ。そのため、最初は混乱していたが、それも二週間程度で収束し、すぐに元の日常が戻ってきた。と言っても、それは表面的なものであり、一部の生徒の間では、未だに世界情勢の変化への不安が根付いていた。そしてそれは、彼ら二人も同じことであり、時が経つにつれて、いつの間にか二人の心中は対照的なものとなっていた。

 意外なことに、一夏はほとんど変わらなかった。確かに最初は束の発表に驚きをあらわにしていたが、様々な情報が明らかになっていくうちに、いつしかこれから現れるであろう他の男性操縦者への期待が生まれていた。しかし、そう思う傍ら、自分ができることは少ないだろうという考察もあり、何かできることはないかと悩みながら訓練をする日々を送っていた。

 しかし、そんな彼のもとに、山田先生から一つの話がなされる。それは、これからのIS学園の運営について、数少ない男性操縦者としての意見が欲しいというものだった。その話を聞いた時、何故自分にその話を振ったのか疑問に思い、その意味を山田先生に問い掛けた。それに対し、山田先生は、もう一人の彼は、自分たち教員の間ではあまりよく思われてはいないため、それとは対照的に生徒間の問題を度々解決している一夏の方が生徒目線で意見を言ってくれるのではないかという話し合いの結果だと言った。山田先生の話を聞いた一夏は、それだったらと考え、彼女の頼みを快諾した。

それから、一夏の周囲の環境は変化した。教職員に呼ばれ、様々な学園の改革案に意見を求められることもあれば、ほかの一般生徒たちからヘルプを求められることもあった。そうした活動を行っていたからか、生徒会長が生徒会に彼を誘ったのは当然の結果であったといえよう。彼もまた、そうした活動を行っていたからか、生徒会に入ることに否とは言わなかった。むしろ、自分の行っている行動は生徒会で行うべき行動ではないかと思っていたほどである。

 そういった環境の変化もあり、一夏の前と比べて忙しいものとなったが、彼自身はこの現状に満足はしていないものの、今までよりもやりがいがあるものだと感じていた。

対して、春輝の方はというと、表面上は大丈夫だと言ってはいるものの、その心中は得体の知れない恐怖に苛まれていた。何故なら、自身にとって世界と対峙した時に大きな武器となるもののうちのひとつを、突如として奪われたに等しいからだ。その事実が、彼に恐怖を抱かせるとともに、怒りも生み出した。今まで何もしてこなかったのに、どうして今になってアクションを起こしたのだ。なぜ今になって、他の男でも動かせるようにしたのか、身勝手が過ぎるぞ、などといったことを考え、彼女の妹である篠ノ之箒を通じてコンタクトを取ろうとした。

 だが、いくら箒が連絡しても、彼女がその連絡に応えることはなかった。そんな予想外の結果に、春輝は専用機持ちとともに頭を抱えてしまった。彼女が駄目なのであれば、後は織斑千冬に頼むしかないのだが、当の織斑千冬は、先の混乱でとても忙しいらしく、なかなか会うことができないのだ。

 そうしたことから、完全に打つ手が無くなってしまった。それでも、いつか自分に都合がいいことが起こり、なんとかなるだろうという根拠のない考えを抱き、外面上は取り繕って過ごすことにした。それが間違いかも知れないという思いは少しだけあったが、すぐに専用機持ちとの関わりの中で消えていった。

 

 

 

 そんな二人が廊下でばったりと顔を合わせたのは、ある日の放課後のことだった。その日は珍しく春輝の周囲に専用機持ちの彼女らが一人もおらず、一夏も先ほどクラスメイトと別れて、生徒会室へと向かうところであった。

 睨み合うとまではいかないが、あったそのままの姿勢で止まっている二人の間に、変な空気が流れる。そんな空気を壊そうと先に声を上げたのは、意外なことに春輝の方からだった。

「――まだ諦めてねぇのかよ」

 その言葉が何を意味しているのかは、聞かれた一夏はわかっていた。それは、彼がよく口にしている()()()()であるのだろう。しかし、今は彼と付き合っている時間すら惜しい。

「いや、なんのことだかさっぱりなんだけど」

 だから、しらばっくれることにした。そんな一夏の言葉に、春輝は怒りを顕にし、口を開く。

「てめぇ!」

「熱くなっているところで悪いが、少し急いでいるんだ」

 そう言って、一夏は怒りで体を震わせている春輝の隣を通り抜けようとした。

「おい、待てよ!」

 しかし、それは叶わず、右腕を掴まれた。その力はとても強く、掴まれている一夏の顔が歪む。そんな彼の様子に、頭に血が上っているためか全く気がつかないまま、春輝は言葉を紡ぐ。

「お前なんとも思わねぇのかよ!」

 そう言って、一夏を睨む春輝であったが、当の一夏はそんな彼の様子を特に気にすることはなく、言葉を紡ぐ。

「だから何が」

「俺たちの他にも男がISに乗れるようになったんだぞ、俺たちの優位性が失われる可能性だってある。それをお前はなんとも思ってねぇのかって聞いてんだよ!」

 一気にまくし立てられたが、彼の言いたいことを要約すると、自分たち以外に男はISに乗ることは許されないと言っているようなものなのだ。しかし、一夏には何故彼がそのことに関して必死になるのかわからなかった。

「いや、特になんとも思ってないけど」

 だから、偽りなき本音を言った。そんな一夏に対し、春輝はさらに厳しい表情を浮かべて睨みつける。まるで、親の仇を見ているような表情だと、一夏は頭の隅で考えた。

「だから、そう思えるのはなんでなんだよ!」

 そう言った春輝に、一夏は表情を変えずに口を開く。

 

「いや、人も社会も変わっていくもんだろ? 単にそれが今だっただけじゃん」

 

 変わらないものなどない。ならば、人は変わることができるのだ。今までIS学園で過ごしてきた中で、一夏はそのことに気づくことができたのだ。始まりはとても小さな挫折だった。そして、変わっていく過程で本当の自分を失いかけた。それでも、自分は変わっても今ここに有る。

 ――そして、これからも変わっていくことができるのだ。

「話は終わりか? じゃあ、俺は急いでるから」

 そう言って、なるべく彼を刺激しないように手を払い、一夏は生徒会室へと歩き出した。春輝は追ってこないし、一夏もまた彼の方を振り向くことはなかった。そのことを一夏が気にしている時間はない。現在、世界各国では男性操縦者を見つけるための一斉検査が行われている。そして、その中で高校入学程度の年齢であったのならば、この学園に入学することになるだろう。そうであるならば、せめて彼らが少しでも過ごしやすいと思える環境にしなければならないと考えた。だからこそ、今こうして自分は動いているのだ。

 

 ――それが、先達として自分が行うべき役目なのだと、信じているのだ。

 

 そう考えながら、一夏はゆっくりと廊下を歩いていく。自身の歩く道の先に、何が待っているかなど予測することはできない。だが、それでも進むのだ。

 

 人間は有史以来、平等であった試しはない。だが、それでも人は生きていくのだ。

 

 彼女の言葉、そして自分の決意を胸に、一夏は今日も進んでいくのだ。

 

 

 

 

 




楯無さんと簪ちゃん、そしてのほほんさんを除くと最もヒロイン係数が高くなるのが束さんです。

今回の話も難産でした。なんせ転生者と一夏の関係をどう決着させようか迷いに迷い、その結果がとてもシンプルなものになりました。本当はもっと一般生徒とか専用機持ちとかを絡ませてごちゃごちゃにしようかとも考えましたが、プロットを書いているうちにダメだこりゃということになり、その案を没にし、現在のような形に落ち着かせました。

ぶっちゃけ一夏の終着点をこうした形にしたほうがよっぽど転生者には堪えるだろうと考えたからです。これは初期の頃から決まってました。言い訳はしません。
この作品の一夏君は物事をしっかりと考えることができるようになった結果、見事に先輩へとクラスチェンジを果たしました。自分の作品の一夏君の中では初の快挙です。

さて、最後になりましたが、ここまで読んで下さり、どうもありがとうございました。
次の作品も気長に待っていて下されば幸いです。
これからも、どうぞよろしくお願いします。



――余談ですが、この作品の白式は第二次移行していません。

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