デビルハンターとなった少年がゲイムギョウ界を駆け巡る話   作:伝説のデビルハンター

6 / 10
Part.6 スタイリッシュな活躍

「ねぇ、うずめ。あのでっかいのと戦うのに、なんか作戦はあるの?」

 

ネプテューンがうずめに質問した。あっ、それ俺も聞きたい。まだ準備中だって言ってたけど、どんな作戦なんだ?

 

「いつも通りなら、デカブツよりも先にモンスターの群れが街に来るはずだ。まずはそいつらを潰す」

 

「おっけー。とにかくここに来るモンスター達をやっつければいいんだね!」

 

まずモンスターの群れを潰す、か。力の見せ所って奴だな。よーし、俺がモンスターを軽く蹴散らして、カッコイイって言わせよう! できるならだけど。

 

「あぁ、そうだ。頼んだぜ、ねぷっち」

 

「はいはーい! ……ねぷっち!?」

 

ねぷっちって呼ばれたネプーンヌが驚いた。

 

「ネプなんとかだと言いづらいだろ? だから、お前はねぷっちだ」

 

「出ました、初対面の人が私の名前を言えないパターン……」

 

自分の名前が言えない事に軽く落ち込むネプゥー……ねぷっち。確かに、ねぷっちの方が言いやすいな。俺、心の中で何度も間違えちゃったよ。

 

「けど、私的には新鮮で可愛いあだ名だから大歓迎だよ!」

 

うおっ、何という前向きさ。さっきまで落ち込んでいたのに、もう笑顔になってるよ。

 

「俺も名前を言えないから、ねぷっちって呼ぼうと思うけど……いいかな?」

 

「ライジもなの? しょうがないな~、ねぷっちでいいよ!」

 

「ちなみに、お前はぎあっちな」

 

うずめはネプギアのあだ名をぎあっちに決めた。

 

「ぎあっち!?」

 

「二人共、ネプから始まったら被っちまうだろ? だから、お前はぎあっちだ」

 

そういえば二人共、名前の最初にネプが付くんだっけ。ならねぷっちだと、どっちがどっちか分からなくなるな。

 

「ぎあっち、ぎあっちかぁ……えへへっ、あだ名で呼ばれるの初めてかも」

 

あだ名で呼ばれたネプギアはとても嬉しそうだった。俺はどんなのだろう?

 

「なぁなぁ、うずめ! 俺は?」

 

「えっ? 普通にライジだけど?」

 

悔しい。

 

そんな事を話していると、うずめが言った通り、モンスターの群れが出現した。

 

「どうやら第一波のお出ましの様だぜ。気合入れて――」

 

「ここは俺に任せとけ!」

 

俺はモンスターの前に立ち、リベリオンを構える。これはチャンスだ。モンスターを倒して、うずめ達にカッコイイ所を見せてやろう。

 

「おい、ライジ! お前一人じゃ危険だ!」

 

「大丈夫だって。それじゃあ、行くぜ!」

 

うずめの制止を振り切り、俺はモンスターの群れに突っ込んでいく。それに反応したモンスターが攻撃してくるが、俺はスライディングして群れの中に入り込む。そして群れから抜け出すと体勢を立て直し、モンスターを挑発する。

 

「来いよ、ウスノロ!」

 

挑発を受けたモンスターは激昂し、一斉に襲い掛かってきた。俺はリベリオンで攻撃をいなし、モンスターを斬っていく。

 

「ウォォォ゙ォ゙ォ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!」

 

モンスターは今度、俺の周りから同時に襲い掛かる。よし、ここは――

 

「ハッ!」

 

俺は並外れた跳躍力で真上に飛び、モンスターの攻撃をかわした。空高くまで飛んだ俺は拳銃、エボニーとアイボニーを取り出す。

 

「イェアァー!」

 

空中で逆立ちの状態になった俺は回って、真下にいるモンスターに発砲する。雨の様に降りだす弾丸がモンスターを倒し、立っている奴はいなくなった。

 

俺は空中から華麗に着地し、カッコよく決めた……と思う。

 

「うわぁ……今の、凄かったね」

 

「うん。あんなにいたモンスターを倒しちゃうなんて、信じられないよ」

 

「なんて野郎だ……ああも呆気なく倒すなんてよ」

 

俺の活躍っぷりを見ていた三人が感嘆している。俺の事を、三人が注目してくれている……くぅ~、嬉しいぜ!

 

「どうだ! さっきの俺、カッコよかっただろ?」

 

「……なんでそんなに強いかは置いといて、カッコよかったよライジ! 正にスタイリッシュって感じでさ!」

 

ねぷっちが言った言葉が俺の心に響いた。スタイリッシュとは、あのデビルハンターのためにある言葉だ。それを言われるなんて俺、あのデビルハンターの様に戦えたって事か! 感激だぜ!

 

「うんうん、ねぷっちの言う通りだ。お前、最高にカッコよかったぜ! ……ところでなんだけどさ、お前は一体どこから来たんだ? ねぷっち達とは知り合いじゃなさそうだが……」

 

「うっっ!!」

 

やべぇ。来ちゃったよ、この質問。どうしよう。前の世界で死んで転生した、なんて言える訳がない。えーとえーと、えー……。

 

「もしもーし! ライジ、聞こえてる?」

 

「あっ、ああ! 聞こえるぜ、それはな……」

 

「グルルルル……」

 

俺が言葉に詰まっていると、今度は大きな犬らしきモンスターが出現した。な、何だあれ、ケルベロスか!? いや、頭は一つだし……違うか?

 

「はっ、やっぱテメェも来たか」

 

「なになに? うずめはあのモンスターとお知り合いなの?」

 

モンスターを知ってる素振りを見てたうずめに、ねぷっちが質問してくる。あのモンスターと因縁でもあるのか?

 

「知り合い? そんなのとっくに通り越して腐れ縁だぜ。こいつには、何度もあのデカブツとのタイマンをされたからな」

 

うずめは因縁のあるモンスターと向き合うと、青く輝くクリスタルを取り出した。

 

「そ、それはシェアクリスタル!?」

 

シェアクリスタルだって? うずめが持っているのってシェアクリスタルなのか? というか、知ってるのかネプギア!?

 

「おい、犬っころ! テメェとの因縁も今日限りで終わりにしてやる! シェアクリスタル、変身!」

 

うずめはシェアクリスタルを胸に当てると、全身が光に包まれた。何だこの光!? 眩しい! 一体どうなってるんだ?

 

「変身かんりょー!」

 

「……へっ?」

 

光が晴れるとうずめの姿が変わっていた。赤かった髪はオレンジ色になり、服も白いレオタードみたいなのになった。声色の方も男っぽい声から女の子っぽい声になっていた。

 

「だ、だれーーー!?」

 

変身前も明らかに違ううずめの姿に、俺達の声は綺麗にハモった。いやホントに誰なんだ……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。