デビルハンターとなった少年がゲイムギョウ界を駆け巡る話   作:伝説のデビルハンター

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Part.9 ■■?

あのデカブツから逃げてから翌日。毛布から抜け出した俺は、昨日の事を思い返す。

 

自分が死んで転生した事。半人半魔の身体を試してみた事。この荒廃した街に来た事。うずめとねぷっち、ネプギアに会った事。デカブツと遭遇した事……後、三人が女神だって事。

 

「ありえねぇ……」

 

昨日の事を振り返り、俺は改めてそう思った。まず転生ってどういう事だよ。あの時は舞い上がってて気にならなかったけど、冷静になってみるとやっぱりおかしいよ。それに、行先がモンスターがうじゃうじゃいる街って。それだけでもヤバいのに何、あのデカいの? 俺、一回死にかけたよ。特典で不死身の身体になったから死ななかったけど。

 

次に女神ってどういう事? 俺がこの街で会った女の子全員が女神って。一人は候補生だろとか、そういう問題じゃねぇ。ぷら何とかっていう、まったく知らない場所もあるそうだし。結論として、ここは一体何なんだ。

 

「……皆に顔を合わせるか」

 

散々愚痴っといてアレだが、この事を考えるのはやめよう。考えてもどうせ分からないし。うん、やめようやめよう。

 

色んな事を考えるのをやめた俺は、三人に挨拶しようと拠点の中を歩いた。ところがである。

 

「…………」

 

いなかった。本当ならここにいるはずの三人が、どこにもいなかった。あれれ、おかしいなー? みんなどこに行っちゃったのかなー。まさかここにいるの、俺だけって事はないよね?

 

「うずめー! ねぷっちー! ネプギアー!」

 

三人の名前を大声で叫ぶ。だけど返事はなかった。……マジで? 嫌だよ、一人だなんて。もしモンスターが襲ってきたら、俺どうすればいいの?

 

「三人を見つけないと……!」

 

慌てて外へ出て、三人を探し始める。どこだ……あっ、いた! 遠いけど三人の姿が見える! というか遠すぎ! 俺を残してどこに行くの?

 

「おおおおぉぉーーい!」

 

すぐに走って三人を追いかける。と言っても距離はすぐに縮まり、数秒で三人に追いついた。

 

「あっ、ライジだ。おはようー!」

 

「おはようございます、ライジさん」

 

「ライジも起きたんだな。どうだ? 昨日はぐっすり眠れたか」

 

俺に気づいた三人はそれぞれ挨拶した。

 

「ああ、おはよう。ぐっすり眠れたよ……じゃなくて! みんな、これからどこへ行くんだ?」

 

「あの街だ」

 

うずめは向かい側の街を見て答える。

 

「デカブツがいないとはいえ、あそこにはまだ凶暴なモンスターが蔓延ってるからな。避難した連中のために、目立つ奴を倒しておくのさ」

 

「そうなのか。それで、何で俺を起こさなかったんだ?」

 

「何でって、人が気持ちよく寝てる所を叩き起こすのは悪いだろ?」

 

「そうか? ……そうだな」

 

うずめの言う事にも一理あるな。気持ちよく寝てる所を起こされたら、嫌な気分になるよな。まぁ、こっちからしてみれば、無理にでも叩き起こして欲しかったけど。起きたら誰もいないから不安だったよ。

 

「モンスター倒すんだったら、俺も一緒に行っていいか? 俺、戦えるし。一人でも多い方が楽だろ」

 

「一緒に行くのはいいんだけどさ、昨日の赤いコートとデッカイ剣はどったの?」

 

「えっ?」

 

ねぷっちに言われ、俺は自分の身なりを確認する。……コートとリベリオンがない! しまった、拠点に置きっぱなしだった!

 

「なぁ、少しだけ時間をくれないか? 今すぐ拠点に戻って、武器とコート取ってくるから!」

 

「えぇー、ここからって時間かかるよ?」

 

「大丈夫。俺なら数秒で行ける!」

 

「す、数秒!?」

 

ネプギアの驚く声を耳に、俺は急いで拠点へとんぼ返りする。コートとリベリオン、そしてエボニーとアイボニーを装備して、三人の所へ戻った。

 

「おまたせ!」

 

『…………(ぽかーん)』

 

返事がない、ただの屍の様だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街に着いた俺達は、さっそくモンスターを倒す。街のあちこちにいるモンスターを見た時は倒せるか不安だったが、一度戦ってしまえば何も問題なかった。

 

「ハァ!」

 

モンスターが攻撃してくるのを余裕で避け、リベリオンで斬る。でもって、攻撃のチャンスがあれば逃さず、素早く接近して斬りまくる。基本、これの繰り返しだった。

 

「ガウゥ!」

 

二本足で立った、大きい亀のモンスターがパンチを繰り出す。俺はリベリオンでパンチを弾き、モンスターを怯ませた。

 

「イヤッ!」

 

隙まみれになった所で、俺は強力な突きでモンスターを吹き飛ばす。これで全部。俺は周りにいたモンスターを全て倒した。よし、今日は絶好調だな!

 

「とりゃあ!」

 

おぉ、ねぷっちも結構やるじゃねぇか! 俺が見た物は、ねぷっちが軽々とモンスターを倒す光景だった。昨日は見れなかったけど、こうして見てみると強いんだな、ねぷっちって。

 

「ふぅ。気になるのは、こんなもんか。思ってた以上にねぷっちも戦えるんだな」

 

「ふっふーん。まさに、能ある鷹は爪を隠すって奴だよー」

 

自慢げに言うねぷっち。そういえば、ねぷっちも女神なんだっけ。やっぱり女神ともなると、強いんだなぁ。

 

「さて、そろそろいい時間だし、向こうにいるぎあっちを迎えに行こうぜ」

 

「じゃあ、俺がネプギアに言ってくるぜ」

 

二人にそう言って、俺はネプギアを迎えに行った。

 

「おっ、あそこだな。おー……」

 

ネプギアを見つけ、声をかけようとする。だがネプギアが持ってる端末に、何か映っているのが見えた。うん? ネプギア、一体何を見てるんだ? どれどれ……。

 

 

 

『にっき 11がつ27にち』

 

『■■■■■■のきょうかいで■だいめの、あたらしい■■がたんじょう』

 

日記? なんてネプギアの端末からあんなのが? それに所々、伏せ字になってる。何々のきょうかいで、何代目のあたらしい何かが誕生した?

 

『■■がつ■■にち』

 

『うまれたばかりの■■を、わたしたちは■■■と名づけた』

 

ネプギアが端末が操作すると、次の文章が映った。何月の何日だって? うまれたばかりの何かに、何て名づけた?

 

『■がつ■にち』

 

『■■■があらたなちからをおぼえる。おぼえたちからを■■とよぶことに……』

 

新たな、力?

 

『1がつ31にち』

 

『■■■の■■がつよすぎる。だめだ……■■■にも、わたしにも、てにおえない!』

 

「ひゃっ!」

 

「うおっ!?」

 

突然、ネプギアが声をあげた。な、何だ! 何があったんだ!?

 

「あ、あぁ……」

 

振り返ったネプギアの顔は、何だか赤くなっていた。えっ、俺? 俺を見てるの? 一体どうして……あっ。

 

「……し、しまった」

 

ヤバいな。俺、思いっきりネプギアの身体触ってるじゃん。端末の日記に気を取られてて気づかなかった。

 

「い……」

 

「い?」

 

「いやああああああああ!!」

 

ネプギアの容赦ないビンタが俺に振りかかった。

 

「あばぶっ!」

 

い、いてぇ! 下手すると、モンスターの攻撃より痛いぞこれ! ビンタを食らった俺は吹き飛ばされた。

 

「……あっ! だ、大丈夫ですか!?」

 

我に返ったネプギアが心配して、倒れた俺に駆け寄った。い、色んな意味で大丈夫じゃない……けど。

 

「大丈夫だ、問題ない。ネプギアの身体を触った俺が悪いんだ」

 

俺は起き上がって、ネプギアに謝った。……頬が痛い。モンスターの攻撃は平気なのに、何でこれは?

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