※ニコニコネタ、中の人ネタなどがあります。注意。
「抑止の輪より来たれ、天秤のまみょりてよ! 」
噛んだ。最後の最後で、盛大に噛んだ。
ヒリヒリと痛む舌。明らかなミスを犯したにも関わらず輝く魔法陣。魔力を急激に奪われ貧血に似た脱力を覚える。
鬼が出るか、蛇が出るか。儚い希望を胸に召喚を固唾を飲んで見守るしかない。
眩い光が部屋を満たし、視界は白一色に塗りつぶされる。
奪われ続ける魔力と、確かに自分の呼び声に応えた何か。それは確かに召喚に成功したことを示していた。
圧倒的な存在の化現を感じると共に光は唐突に霧散する。
今にも途切れそうな意識を繋ぎ止め、現れた存在を見んと目をこじ開ける。
白い長衣を身に纏った、浅黒い男が立っていた。
暗殺者というには優美な印象を受ける佇まいと端正な顔立ち。よくよく見れば、服には繊細な刺繍もしてあり高貴な身分であるように思える。手に持つ流麗な曲線を描いた白銀の長弓も相まってアサシンというよりアーチャーというに相応しいのではないだろうか。
勿論実際のアサシンという集団には、彼のような人間も見受けられる。それこそ英霊に上り詰める存在であれば高い身分にあっただろう。
しかしやはり暗殺者という雰囲気からかけ離れた、明るく正当な大英霊という印象は否めない。太陽のような男に感じるのだ。
「サーヴァント、ガーチャー。島◯信長と申します。マスター、私を存分にお使い下さい」
恭しく一礼して言い放たれた男の言葉。
……聞き間違いだろうか。
自分をマスターと呼んだということは、間違いなく目の前の男は自分のサーヴァントなのだろう。それはいい。問題は他だ。
ガーチャー? そんなクラス聞いたことがないぞ。
島◯信長というのも誰だ。明らかに日本人離れした見た目の癖に純日本人みたいな名前は可笑しいだろう。
揶揄われているのか?いや、ステータスにもキチンと記載されている……どういうことなのだ。
というかステータスもなんか可笑しい。
なんなんだこのサーヴァント。
「相良だ。ところでお前は何が出来るんだ? 」
意味の分からない情報から目を逸らして男に問う。
弓を持っているから戦闘能力はある、と思いたいが。アサシンと思って呼んだ結果、よくわからないクラスで化現した男の性能は把握しておきたい。
「ガチャ回します! 」
……何を言っているんだ、この男は。
ガチャって、あのガチャか?子供がデパートとかで回してる、アレ?
ガーチャーってそこからきてるのか?
というか戦闘能力はあるのか!?
「あと型月を語らせればずっと話し続ける自信があります! 」
ヲタクか研究者の類だろう、それは。
型月ってなんだ。多分絶対何の役にも立たない知識だろうソレ。
何だヲタクの英霊を呼んでしまったのか?
「……その弓は使えるのか? というかもしかしてアーチャーだったりするのか? 」
祈りを込めて尋ねる。
ただのヲタク英霊であれば令呪を持って自害させようそうしよう。
「弓ですか?ええ、多分使えると思いますよ」
安心した。すごく安心した。
色々不安になる返答だったが最悪は避けられたようだ。
「私は間違いなくガーチャーですよ。そもそも弓を持ってるからってアーチャーと決め付けるのは早計ですよ。 世の中には双剣を使うアーチャー、棍棒で殴りつけてくるアーチャー……武器でクラスは特定出来ないものです」
て種田さんが言ってました、と男は笑って言った。
アーチャーの概念が揺らぐ発言である。そして種田って誰だ。
はっきりと断定されたが、ガーチャーという存在を受け止めるかと聞かれれば否としか言えない。
「えーと、島◯だったか。これからルーマニアに向かう。道中敵に襲われるかもしれない」
だから、頼んだぞ。とは何故か繋げられなかった。
不安しかない。目の前の男があっさりやられる姿がいとも簡単に思い浮かぶ。
感じる気配はそれこそ目で見ることも叶わない圧倒的なものであるが、話してみればそこはかとなく地雷臭の香るヲタクである。
不安を抱くなという方が無理な話しだろう。
「安心して下さい。私は敗北などしません。……貴方が私に自害を命じぬ限り」
自信たっぷりに男は言い切った。
少なくとも男は本気でそう思っている。
自らの技量に一切の疑念を抱いていない。
男の実力を見ていないので、何とも言えないが。
少しは期待してもいいのでは、と笑えた。
サーヴァント ガーチャー
ー真名 島◯信長
ーパラメータ
筋力A
耐久B
敏捷B
魔力B
幸運A++
宝具?
ースキル
千里眼C+
授かりの英雄A
魔力放出(炎)A
高速神言A
戦闘続行A
神性B
単独行動A
対魔力B
ー宝具
???
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はい、完全にネタです。
巌窟王の方が良かったかな?と思いましたが赤のランサーの事を踏まえてこっちに。対ルーラーは駄目だよ。
案外面白そうなのですが、誰かこんな感じで書きませんかね……あ、勿論鱒は相良さんで。