バトルロワイアル ~Dream and Phantasm~ 作:歩く激戦区
「きゃあああああああ!!琥珀ううううう!!!!」
「嘘でしょ!?お願い目を開けて琥珀!!」
「あああああああああ!!!!!深月いいいい!!!!!」
「あのクソ野郎絶対許さない!!!!」
「いやー成功してよかったです。あれ練習してたんですよね」
「ヒドゥー……あんた生徒を実験台にしたわけね」
「なかなか実践できる機会無いですからね。ラッキーでしたよ」
「おいおいヒドゥー、今度その技教えてくれよ」
「妖刀閻魔なんて投げられる代物じゃ無いでしょ……大人しく銃使いなよ……」
担当官3人は何事も無かったかのように和やかに談笑している。その間も生徒達の悲鳴や怒号は止むことは無かった。
「にしてもそろそろ静まってくれませんかね……専守防衛軍の皆さんお願いします」
燈導から指示を受けた5人は、各々の愛用している銃を抜き、蛍光灯に当たらないよう若干の注意を払いながら天井に向けて乱射し始めた。生徒達の声と放置されている深月琥珀の遺体から発せられている血の臭いで満たされていた教室に5種類の銃声が混じり、数十秒後には銃声と血の臭いが残っていた。そして遂に血の臭いだけとなり、何人かの生徒はその臭いに顔を顰めた。中には軽く嘔吐した者もいる。
教室から音が完全に消え去ったことを確認した燈導はにこやかに頷き、プログラムの説明を再度始めた。
「ではこれからプログラムのルールを説明します。ですがここからは、ちょっと別の人にバトンタッチします。もう入ってきていいですよ、先生」
燈導が教室の扉の外に声をかけ、1人の人物が震えながら教室へと入ってきた。入ってきた人物を見て生徒達は先ほどの惨状があったにもかわらず驚きの声をあげた。
「鴨山……先生……?」
何故なら、入ってきた人物がこのクラスの担任
「プログラムのルール説明はこのクラスの元担任の鴨山先生にお願いしています。先生の最後の授業だからみんなよく聞けよー」
燈導は生徒達の怒りの表情を満足そうに眺めた後、鴨山の方を向いてこう言った。
「では、最後の授業楽しんでくださいね。あ、説明が不十分だった時の補足はちゃんとするから安心してくださいね」
鴨山は今にも泣き出しそうな声で返事をし、教壇に立ってプログラムのルール説明を始めた。
「……プログラムに基本的に反則はありません。ただしプログラムを破壊するような行動は禁止です……そのような行為が発覚した場合……みんなに付けられてる首輪が、ば、爆発します……」
「あ、おーいそこ首輪はあんま弄らない方がいいぞー。無理に外そうとしても爆発するからなー。」
先ほどから首輪をなんとか外そうとしていた数人の生徒は、燈導の言葉を聞いて慌てて首輪から手を離した。
「うんうんよろしい。ちなみにその首輪は完全防水、耐ショック性で絶対に外れません。首輪は君たちの……なんだっけ、心臓だったか脳波だったか忘れたけどその動きをPG本部に送って、誰が生きててどこにいるかとかそういった情報を送ってくれます。ちなみに建物の中とか穴掘って隠れても電波は届きまーす。」
「24時間誰も死者がいなかった場合は時間切れとなり……全員の……首輪が爆発します……。この場合優勝者無しとなります……」
鴨山の説明に一部の生徒は絶望した表情を見せた。きっと誰も殺さなければ大丈夫と思っていたのだろう。
鴨山はその生徒達を見てさらに泣きそうになりながらも説明を続けた。その様子を見ている担当官達8人は満足そうな表情を浮かべている。
「これから……皆さんには……皆さんの持ってきた……荷物を返すと同時に……1人1つデイパックを……渡します……その中には……水とカロリーメイト、地図、懐中電灯、島の地図、武器……が入っています……武器はランダムになっていて、銃などもあれば鍋のフタなどもあります……」
「これは公平を期するためだからなー。良いものが当たった人はラッキーだと思って頑張っていっぱい殺せよー」
「そして重要なのが……毎日0時から6時間ごとに放送される禁止エリアです……1日に4回、4つずつ放送するので……地図と照らし合わせて放送されたエリアから……指示された時間までに逃げて……ください……でないと首輪が爆発……してしまいます……。以上で……ルール説明を……終わります……」
「放送の時に死んだ人の名前も読み上げるからなー。はい、鴨山先生ありがとうございました。では霊松院さん、号令をお願いします」
生徒達が挨拶を済ませて着席すると同時に、鴨山は気を失って倒れてしまった。燈導は2人の兵士に運ぶよう指示し、生徒達に向かって話し始めた。
「最後のロングホームルームは如何でしたか?ではそろそろ皆さんには出発してもらいます」
殆どの生徒にとって人生最後の、そして最悪のロングホームルームが終わり、遂に本格的な地獄が始まろうとした。
次回の投稿も1週間後です。
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