ドラマ仕立てのシンデレラガールズ!   作:まそらぱっく

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初めまして、まそらぱっくです。

久々にめっちゃギャグ主体で書きました!

感想どしどしおなーしゃー☆


婚活のシンデレラ

むかしむかし、とても美しくて優しい娘がいました。

 

でも、悲しいことに娘のお母さんは早くになくなってしまったのです。

 

そこでお父さんは2度目の結婚をしたので、娘には新しいお母さんと2人のお姉さんができました。

 

しばらく経ってお父さんも亡くなってしまったので、娘の家族は血の繋がらない人たちだけになってしまいました。

 

普通の人なら良かったのですが、その人たちはそろいも揃って大変な人たちだったのです。

 

新しいお母さんは、自分で何もしようとしません。

 

「手洗いで服洗うの冷たいし面倒くさ~~い。ちょっと臭いけど・・・ま、イイか」

 

「イケないわ!義母(おかあ)さん!」

 

「うおっびっくりした。え、何やってくれるの?」

 

「ええ、ちょっと見てなさい。こういう厚手のセーターは水の貯めたおけに入れて、手のひらで押したり持ち上げたりして汚れを落とすのよ。あ、もんだりこすったりするのは繊維によろしくないからやめるのよ」

 

「へ~~物知りだなぁ。じゃ、私はこの辺で」

 

「ええ、わかったわ。・・・・・・ってええ!?義母(おかあ)さんやらないの?」

 

「溜め込んだアニメ見なきゃ。後ゲームも。そゆことでよろしく~~」

 

新しいお母さんはこうして娘につらい仕事を押し付けます。

 

新しく出来た上のお姉さんは、根拠のないやる気に満ち満ちています。

 

「フフーン!後はボクの愛情をいっぱい込めれば出来上がり。カワイイボクの愛に勝る隠し味はないですからね~~。世界一、いいえ宇宙一美味しいミネストローネのはずです!」

 

「いいえ、それじゃあダメだわ」

 

「えぇ!?い、いつの間に台所に入ってきているんですかぁ!?」

 

「まあまあそういう細かい事はいいから。それより上の義姉(おねえ)ちゃん、これは何かしら?」

 

「これ・・・・・・って、あ、あれ?それは野菜スープからロールキャベツまで色々な料理に使えるコンソメスープの素じゃないですか?な、なんで余ってるんです?残らず全て使いきれる予定だったのに!」

 

「間違って入れたわよ、角砂糖」

 

「フギャー!?あ、あれだけ念入りに確認したのにぃ!」

 

「じゃあ私下の義姉(おねえ)さんと義母(おかあ)さん分は作るから。上の義姉(おねえ)ちゃんはその料理全部責任持って食べなさいよ」

 

「そ、そんなぁぁぁーーー!」

 

上のお姉さんをあえて放っておく事で娘はイジり倒す事を覚え、代わりに失敗した料理の代金で家計が火の車になりました。

 

新しく出来た下のお姉さんは、嘘つきでした。

 

「ミミミンミミミンウーサミン!ん~~、これでバッチグーです!この完成されたダンスと化粧で王子様もイチコロよっとー!」

 

下の義姉(おねえ)さん機嫌良いですね」

 

「そりゃああと少しでパーリィーですからね!年甲斐もなくハシャ・・・・・・コホン。初めてだからハシャいじゃいますー!」

 

「そうですね。あ、これどうぞ」

 

「ありがとうございます!そうそう気分が良い時はお酒でも飲んで落花生をつまみとして食べるとサイコー・・・・・・って、ナニを未成年に言わしてるんですかー!」

 

「えっ未成年?だって下の義姉(おねえ)さんこれが大好きって合コンの席で・・・・・・」

 

「わぁー!!わぁぁーー!!!ダメです!ホントにダメです!!事務所通してくださいーー!!」

 

下のお姉さんの前では自然と敬語になってしまう娘でした。

 

そんなこんなで、娘は不出来な新しい母と新しい姉達を養おうと、せっせと深夜のカラオケ店でバイトをする事にしました。

 

しかし、せっかく稼いだお金は3人が着飾るための洋服に変わっていきます。

 

娘は別におしゃれしなくてもまだまだイケる年頃だと思っていたので着る服なんて暖炉の掃除をする際の灰だらけ。

 

こうして娘は3人に『灰をかぶっている』という意味のシンデレラと呼ばれるようになりました。

 

可哀想なシンデレラでしたが、一家の大黒柱となっているような気分に勝手に浸って周りが思っている以上にいい気分でした。

 

しかし、そんな自己を肯定しようとする些細な気持ちは折られます。

 

それはある日の事。シンデレラはそろそろ本気で婚活しないとヤバイと思い始めた頃でした。

 

お城の王子様がお嫁さん選びの舞踏会を開く事になり、シンデレラのお姉さんたちにも招待状が届きました。

 

「お城の王子様かぁ。結婚できたら一生ぐーたらして過ごせるよね。よし、私本気だすよ」

 

「フフーン♪ボクのカワイさを証明するにはちょうど良い機会ですね!どんな美少女やお姫様が相手であろうとボクは負けませんよ!」

 

「ファンデーション塗りたくって誤魔化さなきゃ・・・・・・・・・」

 

2人の義姉(おねえ)さんと義母(おかあ)さんは大はしゃぎです。

 

シンデレラの事なんて、まったく気にかけない様子で、3人は自分に似合う衣装を着ると、瞬く間に家を飛び出しお城へと向かいました。

 

後に残ったのはシンデレラと、小汚い衣装だけ。

 

シンデレラはその時理解したのです。そうだ、婚活は死闘なんだ。そこにオカンのような暖かさも、イジりたくなる気持ちも、敬語も必要ないのだと。

 

「・・・・・・・・・わかったわ。やってやろうじゃない」

 

シンデレラが家を飛び出して向かった先、そこはいつもアルバイトをしているカラオケ店でした。

 

今日はシフトが入っていなかったから何故シンデレラがカラオケに来たのか魔法使いの店長には分かりませんでした。

 

しかも、その眼は両親を殺された子供のように血走っています。思わず尻込みしてしまう凄みがシンデレラにはありました。

 

「店長、ちょっといいかしら」

 

「はー、はぁーい・・・」

 

「あのね、私今から王子様の待つお城に行きたいの。でもね、この格好見てよ。これじゃいくら私がキャピキャピの美少女でもダメだわ。わかるかしら?」

 

「えっと・・・・・・カピカピですか?」

 

「いいえ、キャピキャピよ喧嘩売っているのかしら?」

 

ニコりと笑う口元に対して、目が全く微笑んでいません。

 

魔法使いの店長は刹那の勢いで今日は冗談が通じないことを心得ると、シンデレラにスタッフルームに入るように言いました。

 

「分かりました。綺麗なドレスが欲しい。でもお金がないから私の魔法でドレスを作って欲しいんですね?」

 

「ええ、さすが魔法使いの店長!よくわかっているじゃない」

 

「そりゃ長らく一緒に仕事してきた仲じゃないですか。それじゃあ貴方に魔法をかけてあげますね・・・・・・それっ!」

 

魔法使いの店長は杖を懐から取り出すと、指揮者のようにリズムをとって振ります。しかし何も起きません。

 

ぐぅぅ~~~~。

 

代わりに魔法使いの店長のお腹が大きく鳴きました。

 

「えへへ、ごめんなさい。糖分補給しないと。お手数ですけど、何か作って頂けませんか?」

 

「もう、仕方ないわね。カラオケ店(ここ)の食材勝手に使わせてもらうわよ?」

 

「いいですよ、お願いします」

 

シンデレラは普段から彼氏が出来た時の想定をしていたので、スイーツを作るのもお手の物。

 

あっという間にショートケーキをホールで作ってしまいました。

 

「はいどうぞ。甘くて美味しいショートケーキの完成よ。美味しく召し上がれ♪」

 

「ありがとうございます!それではさっそく・・・・・・はむっ」

 

魔法使いの店長は口いっぱいにスプーンですくったショートケーキを頬張ると、頬に手を当てて満足げに恍惚とした表情を見せました。

 

「もぐもぐ・・・・・・おいひい・・・・・・もぐもぐ・・・・・・これなら・・・・・・ホールごと・・・・・・もぐ・・・・・・いけちゃいますう!」

 

「こら、行儀悪いわよ。しっかり食べてから喋りなさい?」

 

「はぁーい♥」

 

魔法使いの店長は終始幸せそうな顔でショートケーキをホールごと頂いたのでした。

 

「ご馳走様でした。感想を言いたいけど、それはまた今度。今は急がなくちゃいけないですしね!それじゃあ今度こそ・・・・・・・・・え~~いっ!」

 

再び杖を三拍子で振ると、あら不思議。

 

シンデレラの小汚い服は、みるみるうちに美しい薄氷色のドレスへと生まれ変わったのです。

 

頭上にはダイヤモンドの装飾をあしらったティアラ。足元には、ガラスのクツ。

 

これにはシンデレラも年甲斐もなくドレスを舞わせて裾を持ち上げたりしてしまうのでした。

 

「ありがとう店長。これで私お城に行けるわ」

 

「いえいえ、夜食(ケーキ)を作ってくださったんですからおあいこですよ!あ、お城までレディを歩かせるわけにはいけませんよね。舞台に見合った、素敵な馬車(乗り物)を用意しましょう・・・・・・・・・えいっ!」

 

三度杖を振れば、カラオケ屋の外でポンッとクラッカーのような軽やかな音が聞こえます。

 

シンデレラが急いで外に出ると、そこにはカボチャで模したそれは見事な・・・・・・・・・。

 

見事なヘルメットを付けた長ランの女性ヤンキーが、湘南の海が似合うバイクにまたがっています。

 

「ほら、早く乗んなよお姫様」

 

長ランのヤンキーはシンデレラ用にもう1つ用意したカボチャのヘルメットを投げ渡すと、後ろに乗るように指図してきます。

 

シンデレラは恐る恐るヘルメットを被ると、振り落とされないようにヤンキーにしがみつきました。

 

「あら、貴方見かけに寄らず良い匂い。可愛いとこあるじゃない」

 

「な゛!!?か、可愛いとか恥ずかし事言うんじゃねーー!!」

 

ヘルメット越しでも分かるほどヤンキーは照れています。

 

2人の仲が良好な事を確認した魔法使いの店員さんは、シンデレラにとても大事なことを伝えました。

 

「シンデレラ、夜の12時を過ぎる前に帰ってきてくださいね」

 

「え、どうしてかしら?心配しないで。私2次会3次会もばっちこいよ」

 

「いやいやそういう問題ではなく・・・・・・貴方が身に付けている限り、それらの装飾は12時を過ぎると元の姿に戻ってしまうんです。ですから、惨めな思いをする前に婚活にケリを付けてきてくださいね」

 

「えぇ、わかったわ」

 

余裕のサムズアップをシンデレラは繰り出すと、ヤンキーは彼女を連れてバイクを走らせます。

 

最寄駅から10分の位置にあるお城にたどり着くと、ヤンキーは駐車場にバイクを停めました。

 

「ほらよ、着いたぜ。ったくアタシをパシリに使うなんてお前も大した奴だな」

 

「おかげさまでここまで来れたわ。ありがとう」

 

「/ / /!ったくチョーシ狂うなぁ!早く行って来いよ、せーせーするぜっ!」

 

「もうっ・・・はいはい、それじゃあお留守番よろしくね」

 

ヤンキーは手を振って見送りますが、顔を見られたくないからかそっぽを向きました。

 

シンデレラは可愛らしい照れ隠しに笑みを浮かべて、お城へと続く階段を駆け上がります。

 

既に舞踏会は始まっており、深みのある音楽が広場中を巡っています。

 

広場ではそれぞれオーダーメイドで作らせたと(おぼ)しき煌くドレスを着た女達が、椅子に座ったままの王子に対して目配せをしていました。

 

その女達の中には、抜けがけしていきやがった血の繋がりのない3人の家族もいます。

 

シンデレラは初めて来る舞踏会の眩い雰囲気に1度はたじろぎましたが、自分の姿を確認して深呼吸します。

 

(そう、今は私だって何の遜色もないほど綺麗なドレスを着ているの。なら、私が後ろに足をやる必要なんてどこにもないわ!胸を張って、私!)

 

シンデレラは自信に満ち足りた面持ちでガラスのクツの音を響かせます。

 

そこにいる誰しもが彼女を振り向けば、キューピッドの矢に射抜かれたように硬直し、息を呑みました。

 

美しい人。この方はどこのお姫様だろう?男も女も見たこともないシンデレラの美しさにただ見とれるばかりです。

 

その中でたった1人だけ、彼女に声をかける権利を有するものがそっと口を開きました。

 

それは、舞踏会の主役である王子様です。

 

「あなた、本当に綺麗ですわね。どうかこの私と踊ってくだらないかしら?」

 

「えぇ、喜んでお受けするわ」

 

王子様が差し出す手にシンデレラはそっと手を置くと、まるで雪を溶かす春の息吹のように2人は踊り始めました。

 

それは舞踏会で初めて王子様が踊り、シンデレラが王子様の心を射止めた瞬間。

 

シンデレラは生まれてきて最も幸福を感じました。

 

しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、時間は既に11時55分。後5分しかありません。

 

王子様は必死に引きとめようとします。まだ名前も、出身地だって聞き出すことが出来ていなかったものですから、ここでシンデレラを逃せば2度と会う事は難しいと踏んだのです。

 

「あの、せめてお名前だけでも教えていただけるかしら!」

 

王子様の懸命な呼び止めも虚しく、シンデレラは階段にひっかかってガラスのクツを落としても拾う事すら出来ないほど、一目散にバイクで逃げ帰ったのでした。

 

なんとか12時までにお城からカラオケ店に戻ってこられたシンデレラしたが、思うように婚活をする事が出来なかった苛立ちと悔しさでいっぱいになりました。

 

少しはなんで12時という1番盛り上がるタイミングにタイムリミットを用意した魔法使いの店長に怒りの矛先を向けようかと考えましたが、店長が居なければお城に行くことさえ出来ていなかったわ、と振り上げそうになった拳を抑えました。

 

代わりに魔法使いの店長に日頃3人の家族に対して溜まった愚痴を聞いてもらうために、一晩中カラオケをすることにしました。

 

「あ~~もう!店長ありったけ酒持ってきて!今日は飲んで食べて歌って夜を明かすんだからぁぁーー!!!」

 

声がガラガラになるまで歌い続け、魔法使いの店長と同じスピードで食べ進め、浴びるように酒に酔いました。

 

さて、次の日になると当然のように二日酔いに悩まされるシンデレラでしたが、追い打ちをかけるように村中が騒がしくなっています。

 

近所迷惑よ、と文句を言いに行こうとすると、そこには見渡す限り村中の老若問わない女達で埋め尽くされています。

 

その女達に囲まれていたのは、昨夜シンデレラのお相手をしてくれた王子様ではありませんか。

 

王子様はさまざまな国のお姫様を知っていましたが、昨晩の美女の事を知りませんでした。

 

ですから、もしやという気持ちで自国の村々を回っていたのです。

 

「もう一度言いますわ。私はこのガラスのクツがピッタリ履けるオトナのレディーを探しています。もうこの村に履いてない方はいないんですの?履いていなければ挙手をなさい」

 

シンデレラの知っている3人の家族が手を挙げます。

 

そして、母から順番にガラスのクツに足を合わせようとしているようです。

 

「まずはそのウサギのぬいぐるみを持っている方からどうぞ」

 

「ほーい、それじゃあ履きまーす。・・・・・・うぅーん、やっぱり無理かぁ。ま、仕方ないよね~」

 

「それでは今度は毛先が可愛らしく跳ねたそこの貴方。お願いしますわ」

 

「フフーン♪このカワイイボクを差し置いてガラスのクツが似合う人なんていませんよ♪・・・・・・ってあれぇぇーー!?なんでハマらないんですかぁーー!」

 

「似合っているようですが、サイズは合ってはいなかったようですわね。それではウサ耳を付けたそこのレディーどうぞ」

 

「ウサミンパワーでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!窮屈でもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!この通りピッタリィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!」

 

「無理しなくていいですわ。貴方が履けない事は心得ましたから」

 

王子様は淡々と下の義姉(おねえ)さんからガラスのクツを取り上げると、落胆の声を発しました。

 

「昨晩の素敵なレディーはこの村にはいないようですわね・・・・・・。ご協力ありがとうございました。それではごきげんようですわ」

 

「ちょっと待ったぁぁ!!!!」

 

シンデレラは小さい子供達には決して分からない、ねるとん式ちょっと待ったコールをかけました。

 

「久々に聞きましたそのコール・・・・・・・・・ハッ!!?い、いやそのナナは永遠の17歳ですから!再放送で見ただけですから!!」

 

「菜々さん仕事中ですよ!私事の声は小さくしてください!」

 

「もーだからすぐバレちゃうんだよ菜々さん~~」

 

意味不明な言動をする3人の家族を放っておいて、シンデレラは王子様に駆け寄ります。

 

服装こそ汚いシンデレラでしたが、王子様には昨日の美人に通じる何かをシンデレラに感じました。

 

しかし、それよりも気になることがあったので王子様は質問せずにはいられません。

 

「酒臭い!酒臭いですわ!!口臭がアイドr・・・・・・じゃないですわ。立派なレディーとして、してはいけない匂いを放っていますわよ!」

 

「あ~~これ?ごめんなさい、ちょっと昨日1人で飲み過ぎちゃって。あ、1人でとは言っても一晩明かしてくれた友達はいたのよ?ただその子未成年だからまだ飲めないし・・・・・・」

 

「そーいう細かい事情は必要ないですわ!それにそのお腹どうしたんです?どれだけ食べたら妊婦のようになるんですの!だらしないですわ!」

 

「あ~~これ?いつもは気を付けているんだけれど、昨日はやけ食いしちゃったのよ~~。まあ、王子様も大人になったらわかるわ」

 

「わかりたくないですわそんな世界!私は立派なオトナですもの!それにその声はどーしたんです!ガラガラですわ!昨晩踊ったレディーはアナウンサーのような透き通った声をしていましたわ。それとは似ても似つかぬ声ですわ!」

 

「あ~~これ?昨日シャウトしまくったからかしら。でもね、久しぶりに100点満点出ちゃったのよ~~一応写メに証拠取ってあるから、あなたにも後で見せてあげるわ」

 

「意味のわからない自慢はいいですわ!!どんな事があってもレディーとして最低限の身だしなみはしっかり整えておくことですわ。いいですか?」

 

「さすがは王子様ね。でもね大人には飲まないとやっていけないことがあるって事だけは知っておいてね。

 

 

 

 

ねぇ・・・・・・・・・下の義姉(おねえ)さん」

 

「もうその手には引っかかりませんからね!!!!!!!!!!」

 

返事をした時点で下の義姉(おねえ)さんの負けのような気もしますが、シンデレラと王子様はあえてスルーして本題に入ることにしました。

 

王子様はガラスのクツを地面に置きます。

 

シンデレラは置いたことを確認すると、そっと自分の足を合わせます。

 

あわせ・・・・・・・・・。

 

「・・・・・・あの、大丈夫ですの?」

 

「昨日の睡眠不足がたたっているわ。足がむくんで入らないから、ちょっと待ってくれる?」

 

「でもさすがにキツそうですわ。あぁそうですわ!小道具さんに頼んで少し大きめのサイズを貰ってきます?」

 

「ありがとう、助かるわ」

 

舞台が1度暗転します。しかし場面は変わらずシンデレラがガラスのクツを履くシーンです。

 

ちょっと手間取ったようですが、無事シンデレラにぴったりハマりました。

 

みんなは小汚い服装のシンデレラにガラスのクツがハマったことに驚きます。

 

「もう、困った人達ね。そんなに疑うなら・・・いいじゃない、見せてあげるわ。おーい、魔法使いの店長さん!!!!」

 

「はぁーい!」

 

どこからともなく声が聞こえると、瞬く間にシンデレラの服が舞踏会で着た美しいドレスに変わりました。

 

少しお腹周りがキツいので、背中に付いているドレスのファスナーは開きっぱなしですが。

 

しかし、これで誰もがシンデレラが王子様の探し求めたお姫様であることを理解しました。

 

「まさかシンデレラが王子様の探してた人だなんて知らなかったよ。ねぇシンデレラ()()~~私もお城に連れってってよ~~。面倒な私の2人の娘(こども)は放っておくからさ~~」

 

「もう義母(おかあ)さんたら。仕方ないわね」

 

「ちょ、ちょっと今までシンデレラに興味なさそうに振舞ってたのに、ここに来て裏切りですかぁー!?ふ、フフーン仕方ないですねぇ。今日だけは負けを認めてついて行ってあげても良いですよ!」

 

「ナ、ナナもシンデレラに一生ついて行きますからぁ!養ってくださぁい!!」

 

こうして、シンデレラは無事婚活に大勝利をおさめ、王子様と結婚して家族ともども仲良く暮らしましたとさ。

 

めでたしめでたし。

 




『婚活のシンデレラ』いかがだったでしょうか?

キャストはこのようになっております。

  シンデレラ:川島瑞樹
     義母:双葉杏
 上の義姉さん:輿水幸子
 下の義姉さん:安部菜々
魔法使いの店長:三村かな子
   ヤンキー:向井拓海
    王子様:櫻井桃華

全員正解なさった方はいらっしゃったでしょうか?

かな子が正直難しいと思います。

正直推敲してて卯月っぽいと思ってしまいました(←
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