ソードアート・オンライン~SAO~(仮)   作:Wistalia

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黒猫が登場です。


第6話 黒猫団との遭遇1

ー数か月前ー

 

「きゃああっ。」

 

「うわぁぁ。」

 

 

迷宮区内に、声色から女性であろう悲鳴が響き渡った。

 

迷宮区内であるせいなのか、壁・天井に音響が反射して、屋内の戦闘や叫びはかなり響き渡る。

 

サヤカはそれを聞いたらすぐにその方向に向かって走って行った。

 

誰かに危険が迫っているのは間違いない。

 

このデスゲームでもう、2000を軽く超える数のプレイヤーが命を落としているのだ。

 

限りなく死亡者を0にし、攻略をしたいとサヤカは思っているが現実世界で言う、交通事故の死亡者を0にしようとするとか、犯罪者をなくす様に、到底無理な話だった。

 

だから彼女は時折暇なときに、このように低層を回っているのだった。

 

 

足早に 声がする方へとサヤカは駆け出した。

 

そして、暫く走った先には向かった先に、意外な光景が広がっていた。

 

6人のプレイヤーがそこにいた。

 

そのパーティは、モンスターの集団に襲われている様に見えた。だが、サヤカは問題視はしなかった。

 

確かに集団のゴブリンはレベルが低ければかなり危険だ。

 

このフロアに出てくるゴブリンには厄介な回復能力と麻痺能力、毒攻撃に集団戦の能力も備わっているのだから。

 

だけど、サヤカは問題視しない。because・・・

 

「ちょっと前を支えてましょうか?」

 

 

そう提案する人物「キリト」がいたからだ。

 

サヤカにとって、ものすごく見覚えがある人物。

 

頭の先から足元まで真っ黒の服装。

 

皆さんおなじみの人物。

 

そう、サヤカと同じソロプレイヤーである、黒き剣士「キリト」が 助っ人に来ていたのだ。

 

もっとはるかに高難度の上の層を中心に動いているキリトであれば、例え前衛がキリト1人であったとしても、彼らは余裕で切り抜ける事が出来るだろう。

 

「キリトがいるからまぁ 大丈夫だよね。いや一応・・・・しておくか。」

 

サヤカはとりあえず安心はした事は確かだが、変なイレギュラーな事態が発生しても厄介だと思って、帰ったりはせず、少し片付ける事にした。

 

そして、サヤカは再び剣を取り出す。

 

「えっと、あの集団ゴブリンは、中心のにいる指揮官のゴブリンを潰さないと、どんどん出てくるんだったよね・・・」

 

キリト達が対峙しているゴブリンの集団。

 

あれとは、この層を主戦場にしていた時に相当やった相手だった。

 

そして、その時見て、戦って確認したところ、リーダー格ではない、さらに上位のような存在の仲間を呼ぶゴブリンがいるのに気が付いた。

 

たしか、そいつを放置をしていれば、通常の倍以上の速度でリポップする仕様になっているはずだった。

 

情報としては、アルゴに提供したかどうか、覚えてなかったから、彼ら5人がそれを知っているかどうかは判らない。

 

キリトには、言ったが・・・「たぶん、忘れてるよね~」きっとそうだ。

 

「見た・・ところ・・・後ろで待機しているあのあいつかな・・・」

 

あのパーティから不自然に離れたところで動かないゴブリン達。

 

遠くから見れば一目瞭然なのだがまだ彼らはきずいていない。

 

「 よし、行こう・・・・・・・・・・」

 

キリトがいるから大丈夫、とは言っても それ以外の5人のプレイヤー達のピンチには違いがないのだから。

 

そして、数秒後の事。

 

「あれっ? 急にリポップしなくなったよ。 大分消えたけど・・・・・」

 

槍使いの女の子(後で知ったのだがサチという名前らしい。)がそう声を上げた。何度も、ゴブリンを退けつつ、後退をしていたのだが、彼ら6人で押し切れそうな感じがしてきたのだ。

 

「あれっ・・・・・?」

 

手伝っていたキリトは少しおかしい、と違和感を感じていた様だ。

 

彼も以前は、この集団と何度もやり合っている。

 

だからこそ、判るのはずなのだが、この形の相手は簡単に少なくなるような事は無いはずだ。

 

彼の経験上、少なくとも今の30倍以上は狩るか、もしくは転移結晶でこのエリアの外にまで逃げる必要があるのだと思っていた。

 

「よし。みんな 畳み掛けるぞ!」

 

棍使いのリーダー(ケイタと言うらしい。)がそう叫ぶと、皆が頷く。

 

勿論、キリトも前衛で支えると自分から買ってでたから、最後まで気を抜かず、サポートに徹していた。

 

なぜか剣技スキルも、上位のものを使用しないで、下位のものだけを使用していたがわずかなダメージで、そして無事に誰も死ぬということはなく、 ゴブリンの集団を撃破することが出来たようだ。

 

厳しい戦い(彼ら主観、キリトは全然余裕)と言っていい戦いを制した彼らは、大歓声を上げていた。

 

結構離れていたサヤカにまで、届く程だ。

 

大歓声を上げ、ハイタッチを繰り返していた。

 

それを、遠目で見ていたサヤカはありえないものを見て、目を見開く。

 

彼女の目線の先には・・・・・その先に、キリトが戸惑いながらも、彼らと一緒にハイタッチをするキリとがいた。

 

「あ、ありえない。あのキリトが?でもキリトもあんな顔ができるんだ・・・・・。ソロは良い所もあるが悪い所もある、つまりハイリスクハイリターン。もっと仲間が出来るならそれに越した事は無いけど、なんかもやもやする・・・・・。私の時は・・・・・まあ、終わったし帰えろっと。」

 

そして、サヤカがその場を離れて行こうとしたその時。

 

「やっぱり、お前だったか・・・・・」

 

後ろから声が、聞こえてきた。

 

「・・・・・キリト・・・?」

 

サヤカが思うのは、まあ本当に、声をかけるのはいつも後ろからだよね、とか、こんなところにいてていいの?とかだから少し間が開いた。まあ、正面から声を掛けられた事など、身に覚えがない程だったけども。だからと言って、驚いて声も出なかったというわけじゃないけれども。重要なことだからもう一度言うけど驚いて声も出なかったというわけじゃないけれからね!

 

「もおっ、キリトってばいつも後ろから声かけてくる。」

 

「・・・・・今のは仕方ないだろ? お前がここから離れていこうとしてたんだから。」

 

「それで、どうしたの? たゆうか、あのメンバーと共に行かなくて良いの?」

 

さやかは、とりあえずそれを聞いていた。

 

まだ、迷宮区内だし、彼らの実力を知っている訳じゃないから、少し心配だったのだ。

 

見た感じ、中層プレイヤーで、そこまで強くなさそうだったから。

 

「ああ、あの5人には少し待ってもらっている。この場に知り合いが来ていたからちょっと話してくるって言ってな。」

 

キリトはそう答えた。

 

ちゃんと伝えているのであれば、もしも、何かあればこちら側に伝えに来るだろうから、彼らに関しては大丈夫そうだ。たぶん・・・でも並べく速い方がいいだろう。

 

彼らも相当消耗してそうだし。

 

一か所にとどまってると、モンスターがリポップ、またはタゲをつけられやすくなる。

 

「そう? それで何か様なの?」

 

「いや・・・用というわけじゃないいんだが・・・そのな、俺たちと一緒に来ないか? たまにはさ、久しぶりに会ってしゃべりたいし。」

 

キリトが誰かを誘うという行為。

 

あまり無い事だ。

 

いや全くない。

 

それどころか0だ。

 

フロアボス、フィールドボス、攻略会議等で、誘われる事はあるが、それ以外となれば、特に記憶にない。

 

さらにいつもこっちが誘っても断ってくる。そう、いっつも誘ってるのに、断られているのだ。

 

だから・・・

 

「キリト!いつもいつもこっちは誘ってるのに、来ないくせにこういうときだけそういうことを言うんだ。へ~そうなんだ。」イライライライライラ・・・・・

 

「うっ・・・・・・・・・・」ダラダラダラダラ・・・・・

 

「はぁ。しょうがないなあ。何か言うことは?」

 

「ごめん、サヤカ、いつもいつも誘ってくれてるのに断ってて。こんど、どっかに行こう。」

 

「キ、キリト・・・・・(そうやっていうのはずるいよ。キリトは、そんなこと言われたら・・・行かなきゃいけないと思うじゃん・・・)」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「うんん、なんでもない。じゃあ行こうか。あの人たちも、待ってるでしょ?」

 

 

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