東方八風凛   作:翠月茉弥

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次世代の幻想
第1話 新たな物語


緋想異変や地霊異変など色々あった頃から20年後。今思えばあの頃が一番幻想郷が活気づいていたのかもしれない。

ここ最近異変は全く起きなくなり、博麗の巫女の仕事は最早妖怪退治と結界の管理だけ。

しかも九代目稗田 阿求が亡くなった為、幻想郷縁起も暫く編纂されない。

幻想郷は時代と共に変わってしまったのだ。

そんな中良くも悪くも昔とあまり変わらない人里を歩く緑髪の少女。

彼女の名は八雲 夏凜(やくも かりん)。守矢の巫女である八雲 早苗(旧姓東風谷)と大賢者の息子である八雲 雪羽との間に産まれた子供だ。さーて、まずはどこから行きましょうかね。星形の缶バッチが付いた帽子を被り直しながら人里を歩く。まずは近くにあった肉屋へ行き、次に八百屋へと行き最後に魚屋へと行く。彼女は14歳ながらスタイルが良く顔も可愛い為よくサービスされる。正直そんなに貰っても困るのだがあまり断る事が出来ない性格の為受け取ってしまう。そのまま歩いていると長袖の白シャツと黒色のミニスカートに身を包んだ黒髪ショートカットの少女が飛んできた。

 

「取材させて貰っていい?」

「・・・何やってんのあんた」

 

突如飛んできた少女は乱風 万尋(らんぷう まひろ)。見た目や行動から分かる通り文の娘である。半人半妖で双子なのだがもう片割れは今この場にはいないようだ。夏凜の合意も得ず困惑している夏凜の顔写真を撮っている。正直巫女服のどこかにしまってあるお祓い棒でカメラを壊してしまいたいが彼女の仕事を奪う事になるためやめておく。

 

「で、夏凜姉なら私の質問に答えてくれるよね」

「うん。でもどんな質問?」

「ずばり!どうやったらそんなに胸が大きく・・・「帰るね」ちょっ!?待ってよ!」

 

私に万尋の胸が大きくなる方法なんて分かるわけないじゃない。私だって欲しくてこんな動きにくい胸が欲しかった訳じゃないし。さっきの会話から分かる通り万尋のコンプレックスは胸が小さい事である。彼女曰くお母さんと妹はそれなりにあるのになんで私はペッタンコなの?だそうだ。と言っても完全にペッタンコという訳でもなく少しだけ膨らみがある程度だ。そんな万尋を無視して守矢神社へと帰る。途中で捨てられている箒を見つけ自分で飛ぼうと思ったが気まぐれで箒で飛ぼうと思った為その箒を手に取る。そして目を瞑り一言呟いた。

 

「―この箒の常識よ変われ」

 

箒が一瞬輝いたかと思うと箒が空へと飛び始めた。急いでそれに跨る夏凜。なかなかのスピードで守矢神社へと飛んでいく。そのまま2.3分飛んでいると守矢神社に着いた。箒から降りると箒はもう空を飛べなくなっていた。箒をどこかに仕舞おうとすると夏凜によく似た緑髪の女性がこちらに歩いてきた。

 

「夏凜?また変なのを持って帰って来たの?」

「う・・・。でもちゃんとお使いはやってきたし・・・」

「それはそれ、これはこれ」

「まあまあ、そんなに怒ってやるなよ早苗」

 

金髪の青年がこちらに歩いてくる。あ、お父さん。という事はもう五時は超えちゃったのか。早苗は少し怒ったような顔をすると中へと入っていった。それを見送ると入れ違いで白髪の女性もこちらに歩いてくる。

 

「また早苗さんを困らせたの?」

「困らせた・・・のかな?」

「困らせてんだろ多分。というより刀華は何をしにきたんだ?」

「それを言うなら雪羽さんもですよ」

 

雪羽が反論できずに黙っている様を見て思わず笑ってしまう。刀華と雪羽は夏凜の方を向くと笑いながら守矢神社の中へと戻る。持って帰ってきた箒を倉庫にしまうと夕飯の用意をしに中へと戻る。今思えば幻想郷の長らく止まっていた時はもしかしたらここから動き始めたのかもしれない。




はい、というわけで第1話どうでしたか?物語としては前作東方境壊伝から20年後。早苗さんも雪羽も36歳です。歳をとりましたね。
「私の能力も少し見せただけだしね。」
分からない訳では無いと思うよ?どうせ後に能力の名前と性能?が分かるわけだし。
「別にそれでもいいけどね。私主人公だし。」
あ・・・うん。ちょっとめんどいキャラか。では次回も良ければ見ていってくださいね。(見ていってね!)
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