東方八風凛   作:翠月茉弥

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第2話 二人の英雄と高飛車少女

晴天に恵まれたこの日。夏凜は自らが師匠と慕う者に博麗神社に来るように言われていた為、博麗神社へと向かっていた。多分あの娘も来るんだろうなあ・・・相手したくない。この後に起こる事を想像してしまい空中で項垂れる。そのまま飛んでいると博麗神社に着いた。地面へ降り立つと同時に紅白の衣装に身を包んだ女性がこちらに歩いてきた。

 

「どうしたの夏凜?あんたがここに来るなんて。」

「お久しぶりです霊夢さん。師匠にここに来るように言われて。」

「まーたあいつは・・・。まあ、あんたらが強くなれば私が楽できるようになるからいいんだけどね。」

「博麗の巫女がそんな事を言っていいんですか。」

 

昔霊夢と初めて会った時、両親に言われた通りの人物で思わず苦笑いが出てきてしまっていた事を思い出し思わず笑ってしまう。そんな夏凜を見て霊夢は少し訝しげな顔を浮かべたが掃除を始める。そのままぼーっとしていると上空から白黒の衣装に身を包んだ少女が現れた。

 

「お、時間通りだな。あいつは・・・まだ来てないのか?」

「魔理沙師匠は集合時間を毎回無視するじゃないですか。だからあの娘の事言えませんよ?」

「ったく。なんで修行の度に毎回ここに来んのよ。」

「いいじゃないか。毎回夏凜とあいつは賽銭入れてってくれるんだから。」

 

昔と変わらない表情を浮かべる魔理沙。魔理沙の姿がなぜ変わってないかと言うと魔法の研究中に何故か捨虫の魔法が発動してしまった為である。だが捨食の魔法は習得していない為種族上は一応人間である。最早恒例となっている賽銭を入れ終えると少し高めの声が空から聞こえた。

 

「それっぽっちしか入れないのねあなたは!」

「・・・そういうマリナは幾ら入れるのよ。」

「私はとりあえず・・・おっと、持ち合わせが無いですわ。」

「今日は忘れてきたんだな。えーっと・・・マリノアだったか?」

「マリナ・ニッカール・ぺリノアですわマエストロ霧雨様。いい加減覚えてください。」

「悪い悪い。」

 

魔理沙に名前を間違えられ少し不服そうにしている少女はマリナ・ニッカール・ぺリノア。イタリア人の少女で勝手に夏凜の事をライバル視している高飛車なお嬢様だ。一応彼女はシスターの仕事をしている。マリナは少し黙っていると突如夏凜の方を向き、ビシッと夏凜を指さした。

 

「私の永遠のリヴァーレ(好敵手)であるあなたに決闘を申し込みます。」

「またそれ?何回やっても結果は同じ。毎回私が全戦全勝じゃない。」

「うるさいですわね!今日という今日はぎゃふんと言わせて浄化してやりますわ!」

「私半分妖怪でも半分神だから浄化はあまり効果ないよ?」

 

夏凜はやれやれといった様子で空へと飛んだ。マリナもにやりと笑い空へと飛ぶ。今日は秘策があるんですのよ・・・!何かを企んでいるのがバレバレな顔をしているマリナを見て苦笑いする。わっかりやす〜。一応警戒はしとくかな。夏凜はお祓い棒、マリナはロザリオを構える。下で魔理沙が開始までのカウントをする。カウントが0になった瞬間弾幕ごっこが始まった。夏凜が星形の弾、マリナが十字架の弾という互いに分かりやすい弾を大量に放つ。グレイズしながらマリナを追い詰める。するとマリナは懐から札を取り出し唱えた。

 

神符『メルクリウスの結合』

 

眩い光を放つ弾が左右から襲いかかってくる。その眩さに思わず目を閉じてしまう。・・・最終手段に出ちゃお。自分の両目に手を当てる。幸いにもまだ被弾するまでには余裕がある。集中し、一言呟く。

 

「―目が眩い物に弱いという常識よ変われ。」

 

夏凜の目が一瞬光ると夏凜は目を開いた。そして全ての弾をなんなく回避していく。懐からある物を取り出し、神力を込めマリナに投げつける。マリナはいとも容易く回避したと思いきや下から追尾してくる。マリナは少し悔しがりながら被弾した。

 

「霊夢さんからさっき盗んだホーミングアミュレットはやっぱり便利ですね♪」

「あんたいつの間に盗んだのよ・・・。」

「マリナがスペルカードを使っている時ですよ。」

 

マリナは少し歯を食いしばると何も言わずさっさと帰っていった。あれ?修行は?マリナの後ろ姿を見ながら疑問に思う。魔理沙に聞こうとすると頭の上に手が置かれた。

 

「よし、これで修行は終わりだ。余計にやると早苗と雪羽に怒られちまうからな。」

「あんたはお灸をすえられるぐらいが丁度いいんじゃないかしら?」

「それは勘弁してくれ。私だって懸命に生きてるんだぜ?」

「知らないわよそんな事。」

 

霊夢さんひどっ。少し呆れながらも笑う夏凜。そろそろ日が落ちる。さっさと帰らなければ守矢神社一同に怒られる事になってしまう。夏凜はここから離れることを惜しみながら家へと飛んでいった。




はい、というわけで第2話どうでしたか?
「遂に私の出番ですわね!」
「お帰りはあちらですよ〜。」
さっさと帰したら駄目でしょ。一応マリナも後書きレギュラーになるんだよ?
「げ。マリナと毎回会わなきゃいけないの〜・・・。」
「光栄に思いなさいよ!なんでそんなに嫌そうなの!?」
面倒いんじゃない?では次回も見ていってくださいね。(見ていってね!)(見ていきなさい!)
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