東方八風凛   作:翠月茉弥

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第4話 こんなに月も紅いから

夜風に吹かれながらとある場所へと移動している夏凜。月が紅い・・・か。紅く光る満月。それを見て飛ぶスピードを上げる。特に不安要素も何も無いのだが何故か急がなくてはならないと感じてしまう。美しい緑髪が逆風で大きく乱れる。そのまま飛んでいるととある館の正門へと到着した。帽子を一旦脱ぎ、髪型を直した後被り直す。そしてそのまま門へと手を書ける。すると夏凜の顔の横を風が突っ切った。

 

「・・・格闘の修行はまた後日にしていただけませんかね?」

「冗談ですよ。お嬢様に用があるんですよね?」

「通してもらえますかね美鈴さん?」

「どうぞお通りください。」

 

そう言って美鈴が門を開く。完全に開いた後中へと入っていく。入ると後ろの門が大きな音を鳴らしながら閉じる。それに見向きもせず紅魔館の中へと入っていく。いつ来てもやっぱり広いなあ、後真っ赤。ほとんどが赤色の空間に目が慣れず、思わず目をこする。そんな事をしても特に意味は無いのだが。目の前の階段を登ろうとした時横から大きな物音が聞こえた。その音に釣られ横を見る夏凜。視線の先には地面へとキスをかましているメイドがいた。

 

「相変わらず転けてるんですね咲希さんは。」

「したくてしてる訳じゃないんですけどね・・・。」

 

服についた埃を払いながら立ち上がる咲希。・・・そういえばあの人はどうしてるだろうか。紅魔館を去った後どこで何をしてるのだろうか。とあるメイドの姿を思い出す。咲希は何かを感じたのか20年前と変わらない顔をして夏凜の肩に手を置いた。

 

「あの子はきっと生きてる。元上司が言うんだから間違いないわ。」

「20年前と全く変わらない人に言われても・・・。」

「それは私にも言っているのかしら?」

 

階段の上から声が聞こえた為、階段の方を向く。そこには咲希と似ているがどこか違う雰囲気を漂わせる女性が立っていた。

 

「咲夜さんは何故か姿が変わってないだけでしょう?」

「それ私もだけどね〜。」

「私に言われてもわからないわよ。というより何用?」

「そうだそうだ。パチュリーさんにこれを返そうかと。」

 

夏凜はどこからか本を出すとそのまま図書館まで歩いていった。そんな夏凜の後ろ姿を見る二人。二人は彼女の姿に昔の早苗と雪羽の姿を重ねていた。両親と本当に似てるわねこの子。・・・でも紫そのものにも何故か見えるのよね。どういう事なのかしら。謎が深まるばかりだがそんな事を夏凜が知っているわけがない。そして当の本人はもう図書館の中へと入っていた。さっさと本を戻し帰ろうとすると聞き慣れた声が聞こえた。

 

「むー・・・お姉ちゃんの話を裏付けるような資料は無いな〜・・・。」

「何やってるの?」

「夏凜さん!?あの〜・・・お姉ちゃんが信ぴょう性に欠ける話を持ってきたので調べ物をしてるところなんです。」

「もうそろそろ7時よ。」

 

パチュリーが少し疲れたような様子でフラフラと奥から出てくる。その様子に気づいたらしく麻耶はさっさと本を元の場所に戻すと夏凜を引っ張りながら図書館を出ていった。首しまってる!首しまってる!必死に暴れるも麻耶は離すつもりがないようだ。暴れるのをやめようとすると声が聞こえた。

 

「あら、なに楽しそうなことをしてるのかしら?」

「楽しいと思いますこれ・・・?」

「レミリアさんそろそろお暇します。では。」

 

突如現れたレミリアを無視し夏凜を引っ張っていく麻耶。そのまま妖怪の山へと歩いていくと知らぬ間に妖獣に囲まれていた。刀を抜き構える麻耶。するとどこからか紅い槍が飛んできた。紅い槍が全ての妖獣を薙ぎ払う。唖然とする二人。一方紅魔館では。

 

「当たったかしら?」

「しっかり当たってましたよ、何十匹もなぎ払ってましたけど。」

「じゃあ上出来ね。咲夜、仕事に戻りなさい。」

「分かりました。」

 

咲夜が室内へと戻っていく。レミリアは椅子に足を組みながら座ると突如フランが膝に乗ってきた。驚きつつも頭を撫でてやるレミリア。こんなに月も紅いからフランと遊んであげましょうかしら。・・・トランプで。




はい、というわけで第4話どうでしたか?今回は紅魔館勢回ですね。
「マリナ紅魔館の人全員浄化できないでしょ?」
「浄化する前に私が消されますわ。」
威張って言うな。まあまだマリナも夏凜も成長途中だしどこまで強くなるんだろうね。絶対マリナ、夏凜に追いつけないけど。
「もう一度言ってみなさい?その口清めてあげますわ。」
完全に口焼かれるやつじゃんそれ。やめて、私死んじゃ(ry 熱い!痛い!
「では、次回も見ていってね。(見ていきなさい)」
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