守矢神社で自らのお気に入りの帽子を眺める夏凜。・・・これも長年被ってるなあ。使ってるのは私が二代目だけど。少し悲しげな表情をした後、帽子を被る。そしてそのまま外へと出ていく。今日は早苗が当番の為外出しても怒られない。まあ、仕事中に無許可で守矢神社の敷地外に出る訳がないが。さてと、今日は地底にでも行こうかな。数分かけて博麗神社へと行き、地底へと通じる穴へ飛び降りる。地面が残り数メートルに迫った所で空を飛び、衝撃をほぼ0にする。そのまま地霊殿へと向かう為にまず旧都へと歩き始める。がやがやと騒がしい音が横道から聞こえる。どうやら20年前と変わらず珍々亭は賑わっているようだ。少し入りたくなるが金欠なのと昼間から酒を飲むのはあまり良い事と思っていない為入らないでおく。何事も無く地霊殿へと着いた夏凜。少し重たいドアを開き中へと入る。鍵閉めないんだ。不審者とか入ってきちゃうじゃん。地霊殿にいる人達は皆強いから入ったらボコボコにされるけど。そんなしょうもない事を頭に浮かべながらさとりがいるであろう図書室まで歩いていく。図書室に着いた為ドアに手をかけ開く。中には案の定さとりがいた。
「お邪魔してます、さとりさん。」
「あら、久しぶりね。雪羽さんと早苗は元気かしら?」
「ええ、元気ですよ。」
さとりは夏凜の帽子を見ると本を置き何かを思い出したかのように口を開く。
「そういえばその帽子、あの子が昔被ってたわね。」
「・・・そうですね。」
「あの子は、あなたと違って雪羽さんに似た金髪に紫目だったけど顔は早苗寄りで性格は・・・なんとも言えなかったかしら?」
「・・・そうでした。」
「あなたの『妹』が死んで―」
さとりが話している途中で夏凜が机に積んであった本の山を殴り飛ばす。さとりは少し唖然とした顔をすると失言だったわと言い、本を片付け始めた。少し経つと我に帰り急いで自らが吹き飛ばした本を一緒に片付け始める。・・・あの子は私が力不足だったから死んだんだ。数年前のある日が頭の中でフラッシュバックする。気づけば目から涙が流れていた。数年間ずっと辛かったんでしょうねこの子も。夏凜の方を見ると夏凜は全て片付け終えたらしく涙を拭いていた。そのまま黙っているとメイド服を着た緑髪の女性が中に入ってきた。
「どうしたんですか!?凄い音しましたけど!」
「何も無いわ。それよりベルちゃん夏凜に何か飲み物を持ってきてあげて。」
「お気になさらず・・・。」
「分かりましたさとり様。」
ベルフェゴールは図書室のドアを開け、厨房へと歩いていく。夏凜はその後ろ姿を見ながらしばらくぼーっとしていた。私は・・・もう病死いや、死ぬ人を増やしたくない。寿命なら仕方ないけど他の要因で死ぬ人を見たくない。夏凜は強く歯を食い縛る。地底からでは気づかなかったがこの日は悲しくも雨が降っていた。
はい、というわけで第5話どうでしたか?
「夏凜・・・あなたそんな事が。」
「思い出したくない。」
夏凜も雪羽と似たような目にあってるんだもんね。私としてはネタ被りになってて少し不安。
「そんなのはどうでもいいですわ。」
「後で殺す。」
あっこれ後でボコボコにされる奴だ。と、とりあえず!早く締めましょう!
「そうね。」
「覚えときなさいよ。」
次回も良ければ見ていってくださいね。(見ていってね)(見ていきなさい)