東方八風凛   作:翠月茉弥

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コラボ編第2弾 私の叔父さん?【東方消失録】

別世界に自分と血縁関係にあたる人間がいると聞いたら私はどうするだろうか。・・・いやまあ、実際には血縁関係は無いけど。それはそんな私が別世界のお母さんのお義兄さんである人に出会った話。

 

少し暇しながら客人を待つ雪羽。何故夏凜が待っていないかというと色々切らしていたので、夏凜に急いで買い出しに行かせたのだ。更に客人は雪羽自身も久しぶりに会う者の為、彼自身も非常に楽しみにしている。・・・にしても夏凜もあいつも遅くねえか?そう思いながら縁側に座っていると突如目の前にスキマが開いた。その中からどこか雪羽と似たような格好の少年が現れた。

 

「久しぶりだな。」

「お前からすれば20年振り・・・だったか?」

「そうだな。まあ、会えて嬉しいよ俊。」

 

客人の名前は笹塚 俊(ささづか しゅん)。20年前にも会ったことがありその際には軽く喧嘩になりかけていた。今は雪羽も俊も性格的に落ち着いただろうからそういう事は起こらないだろう。因みに彼の世界での早苗は彼の義妹である。とりあえず中へと入れ、話し始める。

 

「で、どうだ咲夜とは?」

「なんでそれから聞き始めるんだよ!?」

「いや〜・・・、だって気になるじゃん。」

「気になんな、この野郎!」

 

俊が少し怒り気味で雪羽に抗議する。そのままがやがやとしているとようやく夏凜が帰ってきた。

 

「ただいま〜。」

「お帰り。しっかりやってきたよな?」

「当たり前じゃん。この人がお客さん?」

「え・・・?待て待てこの子誰?」

「そういや説明してなかったな。ほれ、自己紹介しろ。」

「はじめまして、八雲 夏凜と申します。」

 

そう言い深々と頭を下げる夏凜。だが俊は混乱したままで何も頭に入ってこない。え!?八雲 夏凜!?あいつに娘がもういんの!?誰と!?予想はつくけど誰と!?混乱している俊をよそに夏凜はお茶菓子の用意をすると俊の前に置いた。

 

「ええと・・・早苗と雪羽の子って事でOK?」

「そうだな。」

「結婚してたの?」

「ああ。20年前に式も挙げたが。」

「で、【自主規制】したと?」

「落ち着け。お前混乱しすぎていつもじゃ言わない事言っちまってんぞ。後、娘の前だからそういう事を言うな。」

 

段々夏凜の顔が紅潮していく。一度俊は前に置いてあるお茶菓子を食べ、落ち着くと再び雪羽の方を向いた。

 

「ええとじゃあ俺は叔父さんって事?」

「世界は違うがそう思うならそうじゃね?」

「叔父さん!?こんな平気で女性の前で下ネタ言う人が!?」

「待て、誤解だそれは。俊はただ混乱していただけなんだ。」

 

幾らなだめても夏凜の口から俊に対する批判の言葉が止まらない。確かに女性である夏凜の前で混乱していたとはいえ下ネタを口走った事は彼女にとって怒る理由に充分だった。

 

「落ち着け夏凜。俊の次はお前が暴れてどうする。」

「はあ・・・はあ・・・すいません。取り乱しました。」

「いや、いいよ。俺も混乱して変な事言っちゃったしね。」

 

お互いに謝罪し、なんとかこの場は落ち着いた。その後、歳をとった早苗にも会い俊はまたしても混乱しそうになったがなんとか混乱しないようにする。・・・こいつ混乱させたら駄目だな。

 

「早苗があんなに変わってるなんて・・・。」

「何も変わってないぞ?ただ神になっただけだ。」

「いや、それでも充分凄いから。」

 

さらっと凄いことを当然かのように言う父親に突っ込みを入れる夏凜。俊はそんな二人を見て少し笑うと夏凜の前に立ち頭を撫でた。そして夏凜に話しかけた。

 

「夏凜、もしかしたらお前の父さんみたいに変な未来がお前を待っているかもしれない。だけどな、家族や仲間っていうのは案外いつでも近くにいるもんだ。俺は・・・家族なんていなかったも同然だったからお前にそんな思いはして欲しくない。」

「叔父さん・・・。分かりました。」

 

夏凜の決意した顔を見て優しく笑うとこちらへと来たスキマの中へ入っていく。私の叔父さんは悲しい過去を背負ってるけど強く生きてる凄い人。仲間や家族の大切さも誰よりも深く知っている。そんなあの人から学んだ事は多いなあ。




はい、というわけでコラボ編第2弾どうでしたか?
俊君混乱でキャラ崩壊(笑)初めて小説で自主規制使いましたよ。よりにもよって女オリ主の小説で。因みに夏凜は下ネタ言うと大抵キレます。女の子だし仕方ないね。
では、次回も良ければ見ていってくださいね。
後、音無 仁さん!今回はコラボさせていただき本当にありがとうございました!
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