さて、それでは早速スタートです。
あ、ちなみに今回は長展開ですww
翌日の昼、俺は再び紅魔館の目の前に立っていた。そして驚きを隠さずにいられなかった。
「建物が・・・直ってる、だと・・・」
そう、前日俺が半壊させた紅魔館がわずか数時間の間に完全に直っていたのである。これにはさすがに驚いたよ。そして門の前を見てみると、前日同様に眠っている門番。というか、こんなんで門番務まるのかよ?
「・・・・・・」
いいこと思いついた。早速考えたことを実行することに。思い立ったが吉日だ。指先に野球ボールサイズの火球を生み出した。そして・・・
「受け取れぇ!」
そういって門番に向かってそれを投げつける。
「・・・・・・は? はぁ!?」
すんでのところで目を覚ます門番、しかしあまりにも突飛な出来事に対応できないようであたふたしているうちに
ドーーーーン!!!
大きな煙をあげ、そこには黒焦げになった門番の姿があった。
「な、なななな何するんですか!?」
「ふっ、今のはメラではない。メラゾーマだ!」キリッ!
「絶対それがやりたかっただけですよね!? というかその為だけに私にそんなもの宛てないでくださいよ!」
「知らんな」
「うがあああああ!!」
さて、門番がいい感じに壊れたころを見計らってか、
「・・・あら、私が手を下す必要がなかったわね」
「なんだ? いつもお前がこんなことしてたのか? というかこいつはいつも寝てたのか?」
「ええ」
それで本当に門番が務まっているのか甚だ疑問だな。というか、コイツ・・・咲夜がいるということは、
「紅魔館の中に案内するわ」
「・・・まあ、そうなるか」
と、言うことで俺は紅魔館の中に連れていかれた。そして中に入った印象が、
「中も紅いのかよ。目に悪すぎだろ・・・」
「こんなもので文句言ってるとこの先持たなくなるわよ?」
「・・・さいですか」
もういっそのことグラサンでもかけて目の休ませようかな? ということでグラサンを取り出してかけてみる。うん、これでいくらかはマシになった。そしてそのまま屋敷の中を案内され、
「ここよ、ここにお嬢様がいるわ」
そういって一つの部屋の前で立ち止まった。そして咲夜は一言言葉を発するとそのまま扉を開けて中へ進んでいく。俺もそれにつられて入ってみると、
「・・・よく来たわね」
「来いって言われたからな」
そこには俺を見て若干震えているロリ婆ことレミリアが座っていた。
「・・・昨日は悪かったわ。夜中に呼び出して・・・」
「全くだ、最終的に家に帰ったのが夜中の3時。土地勘がないから迷いまくるし散々だ」
昨日はレミリアの精神をいい感じに壊して帰ったのはいいが、如何せん土地勘がなくその辺をうろうろしているといつの間にか明るくなってたんだ。おかげで碌に眠れやしなかった。
「それで、昨日のあの招待状は一体何だったんだ? まさか・・・俺の実力を試すだけに送ってきたわけじゃないだろうな?」
「ギクッ! そ、そそそんなことないじゃない!」
ダウト、そう内心思いながらも、あたかも知らないふりを突き通すようにした。
「で、本題は?」
「そうね・・・あなた、よければここですまないかしら?」
なんと、まさかの住処提供とな? しかし残念だったな(某翼神竜の使い手のごとく)
「残念だが、俺にはすでに住んでいる場所があるんでな。間に合っている」
「そう・・・なら、ここで仕事をしてみないかしら? 執事として」
「金は異世界の通貨換金してもらってるから当分(というかほぼ)困るつもりはないな」
「うぐぐぐぐ・・・」
こいつが本当に昨日の吸血鬼なのだろうか? 明らかに正反対な性格だな。
「ま、そういうことだからあきらめるんだな」
「・・・じゃあ、あなたが昨日使っていた魔法を見せてくれないかしら? 見たがっている子がいるから」
「・・・まあ、そのくらいなら」
と、いうことで・・・これから大図書館とやらに連れて行かれることになった。
ドガーーーーン!!
「「「っ!?」」」
突如近くから大きな爆発音が聞こえた。なんか嫌な予感しかしない。そう直感で感じてしまった。
「お、お嬢様・・・?!」
「え、ええ・・・わかっているわ。それにしても、なんで!?」
「・・・おい、何だ今の爆発。ここではこれが日常茶飯事なのか?」
「そんなわけないでしょ!? あれはフランの仕業よ!」
「・・・フラン、ねー。とりあえず、見に行ってみますか」
そういって扉を開けようとした瞬間、
「っ!?」
扉が勢いよく破壊され、入り口にはレミリアよりも若干小さい吸血鬼が立っていた。おそらく、こいつが件のフランなのだろう。というか、吸血鬼にしては珍しい羽根が印象的だ。
「ふ、フラン!? い、一体どうしたの!?」
「・・・アハ・・・」
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
「っ!? お、おいおい・・・なんだよこの狂気・・・」
外気に漏れ出している狂気の量に、思わず俺も驚いてしまった。というか、なんでこいつこんなにたくさんの狂気を持ってるんだよ。
「・・・おい、これどうするんだ?」
「・・・仕方ないわ。誰かがフランの狂気を納めないと!」
「・・・じゃあ。その役俺が引き受けてやるよ。どうせお前じゃ昨日のこともあって全力を出せないだろう?」
「・・・お願いしてもいいの?」
「しょうがねぇだろ。巻き込まれたわけだし・・・何より、こういうのは俺の方が適任だ」
レミリアにそういって数歩前に進む。フランと呼ばれた吸血鬼はこっちを観察するように見てくる。
「アナタガアソンデクレルノ?」
「破壊活動が遊びか・・・まあ今はいいや。そうだ。俺がお前の遊び相手だ」
「・・・ソウ、ナラコワレチャエ!」
刹那、俺の近くにあった柱が大きな爆発を上げ、破片が散らばっていった。手を使わずに破壊・・・なるほど、さしずめあれが彼女の能力なのだろう。
「破壊関連の能力とはまた面倒な…とりあえず小手調べだ。【火球・魔の2】メラミ!」
右手からサッカーボールサイズの火球を生み出しそれを放つ。
「エイ!」
だが、それはフランによってあっさりと破壊されてしまった。まあ、予想はしていた。しかしまあこれも破壊されるのか・・・
「一時的に能力…状態を無力化する呪文、特技はあるにはあるんだが…狂気ってそれらに該当するだろうか?」
「下手すれば死ぬかもしれない戦いで何でそんなに冷静なのよ!」
後ろからレミリアの声が聞こえる。いや、だって別に・・・ねぇ。内心めちゃくちゃ焦ってますからね?
「…まあなんにせよ、それら使うにしても時間が掛るんだよな・・・仕方ない。時間稼ぎでもしますかね・・・」
「アハハ! 【禁忌】レーヴァティン!」
一方のフランはめっちゃ燃えまくってる剣を振り回してくる。ギリギリのところで回避しつつ、何かいい時間稼ぎはないかと模索する。そして…
「・・・できるかな? 【爆裂】弾岩爆花散!」
※弾岩爆花散、ドラゴンクエスト ダイの大冒険に登場のフレイザードの奥の手。体の岩すべてを操って敵に攻撃を与える必殺技。岩石ひとつひとつにフレイザードの意思が宿っており、砕けば砕くほどフレイザードが有利になる。
正直俺、岩石なんて持ってないが・・・幸いにもあたりには砕けた柱や何やらが散らばっている。それに全神経を注ぎこむことで、岩石たちは俺の思う通りに動かせる。ただ、あくまでも時間稼ぎでしかない。つまりは制限時間があるということだ。その間に別の呪文の準備を始めないと・・・
「コワレチャエ!!」
フランは狂気じみた笑い声をあげながら岩石を砕いていく。しかし、砕けば砕くほどその数は膨大になっていく。始めは一つの感覚が大きかった攻撃が、今では間隔がほぼないほど細かくなりフランに襲い掛かっている。
「・・・よし! あとはこれを・・・」
そういいながらフランが攻撃(一方的)を受けている場所を振り向き、
「物は試しだ! 【破邪呪文】マジャスティス!」
刹那、まばゆい閃光がこの一室を包み込んだ。効果があればいいんだが・・・
「ガ、ガアァァァァァァッッ!!!」
数秒後、フランのものと思われるうめき声が聞こえた。つまりは、狂気にもこの呪文は対応するということだ。そしてしばらくすると光が薄れていく。
「・・・・・・・・」
マジャスティスを放った場所には、ただ呆然と立ち尽くすフランの姿があった。
「ちょ、ちょっと・・・な、何があったの?」
「・・・マジャスティス。破邪呪文だ。相手の効果を無効化する系統の呪文だ。正直、狂気相手に通用するとは思っていなかったが。どうやら効果があったようだな」
「・・・あ、あれ? ここは・・・」
うん、声の感じを聞いても問題はないみたいだな。もう表面から狂気も出ていないし。とりあえずは大丈夫だろう。
「・・・ありがとう。あなたのおかげでフランが元に戻ったわ」
「別に礼を言われることはない。あの場では俺が適任だったしな」
「え? お姉さま、いったいどういう・・・」
「フラン、そのことに関して事情を聴かないといけないわ。でも、部屋がこんな状態だし・・・仕方ないから図書館の方に向かうわよ」
「う、うん・・・」
フランは了承すると、先に図書館へと向かっていった。てか、この館図書館もあんのかよ。すごすぎだろ。
「・・・さて、それじゃあ図書館まで案内するわ。そこにさっき話した子もいるから一石二鳥ね。咲夜、彼を案内して頂戴」
「わかりました。さあ、ついてきて頂戴」
「・・・ああ」
咲夜に連れられて、俺は図書館へと向かうことになった。
はい、超展開でした。個人的には次回あたりにしっかりとした感じにしていきたいと考えています。
フランとの戦闘適当だと感じても生暖かい目で見逃してください・・・
次回、魔法使いとの邂逅
誤字脱字等がありましたら教えてください
次回もゆっくりしていってね!