東方心闇録   作:ゆっくり祐一

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はい、皆さんどうも。

この話をもって、第1章は終わりです。

なんか結構展開が早くなっていますがご了承ください。

だって早く異変に入りたいんです!!

それでは本編スタートです!

神崎祐真のイラストを描いてみました


【挿絵表示】



第15話 永遠亭に薬をもらいに

さて、あの白玉楼での事件(主に紫の所為)から2週間が経過した。あの後俺は家に戻りしっかりと睡眠時間を確保することができた。おかげでその日は夕飯を食べ忘れるという問題があったが、さほど気にかかるようなものではなかった。ちなみにこの2週間はいろんなことがあった。まずは、妖怪の山の上にある守谷神社に呼ばれるも、見張りをしていた白狼天狗に追っかけまわされ、何の気なしに散歩してたら太陽の畑に来ており、風見幽香と出くわし戦闘をすることになったり(圧勝)、地底に温泉があるということで入りに行ったら鬼に喧嘩売られたり・・・ついでに地霊殿の面々と会話した。

 

「・・・・・・はぁ」

 

現在、俺は自分の家でため息をついていた。なぜなら、

 

「・・・流行り病でどこの店も休みで暇なんだよな・・・」

 

そう、最近人里に流行り病(症状から察するにインフルエンザっぽい)が広がっており、どこの店も休みなんだよな。外に出ようにも活気のない人里を見るのもなんかあれだったのでヒッキーをしてたところだ。

 

「はぁ、なんか面白いことないかな」

 

まあ、そんなことそうそうないだろうなーとか思っていると、

 

「祐真、いるか?」

 

そういって玄関の扉が開かれた。そこには、

 

「慧音じゃないか。どうしたんだ?」

 

寺子屋の教師兼人里の守護者の上白沢慧音が立っていた。なんか深刻そうな顔をしているんだが何かあったのだろうか?

 

「ああ、実はな・・・」

 

何でも、流行り病の所為で、見回りをしている連中がノックダウン状態になったらしく、代わりに慧音が見回ることになったらしい。それで、その見回りの奴の為に薬が必要らしく、代わりに永遠亭という場所に向かってくれとの事。

「すまない。本来なら永遠亭から薬の訪問販売が来るはずなんだが、今日はまだ見てないんだ。だから、代わりに行って受け取ってきてもらえないだろうか」

「まあ、暇だったし別にいいぞ」

「ほ、本当か?! 助かる! 永遠亭は迷いの竹林の奥にある。案内人に案内を頼んでるから迷いの竹林前に向かってくれ」

「ああ、わかった」

 

そういうと、慧音は見回りに行った。丁度暇を持て余していたところだし、軽く身支度をしてさっさと迷いの竹林に行ってみるか。

 

 

~迷いの竹林~

「おっ、アンタが神崎祐真か?」

 

迷いの竹林の入り口で案内人と思しき女の子が立っていた。服装は、赤いモンペに白い髪が印象的な子だった。

 

「そうだが。お前が案内してくれるのか?」

「ああ。私は藤原妹紅、この竹林の案内とかやってるんだ。よろしく」

 

なんて軽くあいさつを交わす。妹紅の話を聞く限り、迷いの竹林はその名の通り迷いやすいとの事。竹の成長は早いからな。その奥に永遠亭があるらしく、何でもそこにいるお姫様と殺し合いをしているらしい。言葉からして物騒な話だが、二人とも不老不死らしくそこら辺はどうということはない・・・らしい。

 

「そういえば、今回訪問販売が来ない理由がわからんな。もしや迷ってるのか?」

「いや、そんなことはないはず・・・多分だけど・・・あれ」

 

そういって妹紅がある個所を指さした。そこには地面に大きな穴が開いていた。落とし穴の類か?

 

「ここ等辺にはいたずら好きなウサギがいてな。その所為でたくさんのトラップが仕掛けられてるんだ。多分それに落ちたんだろう」

「随分物騒だな。よっと」

 

穴の下を見てみると、確かに誰かが落ちていた。頭にうさ耳つけたJKっぽい奴が。しかもかなり深いな。

 

「おーい、大丈夫かー」

 

俺はそう声を掛けながら偶然バッグに入っていたロープを穴の中に投げ入れる。

 

「あ、あの・・・助けてくれてありがとうございます」

「いいっていいって、気にすんな。で、あんたは? 見た感じ薬の訪問販売風な見た目だけど」

 

JKの格好に水戸○門でお馴染みの柘植の飛○がいつも持ち歩いているような薬箱?を背中に背負っている。なんかシュールな光景なんだよな。

 

「あ、私、鈴仙・優曇華院・イナバっていいます。お師匠様とかからはうどんげとかって言われてます」

「鈴仙ね、俺は神崎祐真だ。そういや、早く人里に向かった方がいいぞ。薬を待ちわびている奴らがいるから」

「あー! そうでした!! 祐真さんありがとうございます! すぐに行かないと!!」

 

鈴仙はそういうと、人里に向かって大急ぎで走っていった。

 

「よかったのか? 一応お前が慧音から頼まれていたことだろ?」

「何か問題があってこれなかった場合だったら俺が貰いに行ってただろうが、向かった最中に事故があったみたいだし。問題はないだろ、理由を話せばわかってもらえると思うが」

「そんなんでいいのか?」

「いいのいいの」

 

そんなどうでもいい会話をしながら、俺たちは永遠亭についた。まあ場所さえわかれば今度からはスキマでこれるし。永遠亭の前で妹紅と別れ、俺は玄関に向かった。

 

「ごめんくださーい。誰かいますかー」

「あら、誰かしら?」

 

暫くして奥の方から赤と青を基調とし、銀髪で後ろに結っている女性が姿を現した。

 

「あー、最近幻想入りした神崎祐真だ。ちょっと挨拶周りっぽいものをしているんだ」

「あら、あなたが最近有名になってる祐真って人。私は八意永琳、この永遠亭で薬師をしているわ。とりあえず、中に入って頂戴」

 

永琳に案内されて、俺は永遠亭の中に入っていった。そして客間に案内された。というか俺有名なの?

 

「さて、少しここで待っててもらえるかしら。姫様を呼んでくるから」

「・・・姫様? ああ、妹紅と殺し合いをしてるっていうあの姫様か」

「あら、あの子とあったの?」

「まあ、ここまで案内してもらったからな」

「そう。じゃあ待ってて」

 

そういって奥の方に引っ込んでしまった。俺は出されたお茶を飲みながら適当に時間を過ごしていると、

 

「あら、実物の方がかっこいいわね」

 

奥の襖から別の女の子が出てきた。恐らくこの子が姫様とかいうやつなんだろう。

 

「私は蓬莱山輝夜よ」

「ああ、俺は――」

「知ってるわ。神崎祐真よね? 文々。新聞に載ってたわよ。妖怪の山を征服したとか色んな武勇伝があるわね」

「あのパパラッチあることないこと書きやがって・・・言っておくがそんなことしてないからな」

「ええ、わかってるわ」

 

あの烏、今度会ったら即刻焼き鳥の刑にしてやる。心の内でこんなことを思っていた俺。そんな時ふと頭にあることが過った。

 

「輝夜・・・? お前、もしかしてかぐや姫か?」

「あら、私のこと知ってるの? ええ、そうよ」

「外の世界では有名だからな。お前が月に帰る話は。まさか地上にいるとは思わなかったが」

「月にいても面白くないしね。永琳と一緒にここにとどまったのよ」

「なるほど」

 

俺は輝夜と結構話し込んだ。途中からゲームの話題が出てきたときは驚いた。まさか重度のゲーマー基NEETだとは思いもしなかったが・・・

 

「うどんげ、帰って来るのが遅いわね」

 

そう言いながら、永琳が客間にやってきた。それを聞いて思い出した俺は永琳に、

 

「ああ、鈴仙ならさっき人里に行ったぞ。なんかかなり深い落とし穴に落ちてたみたいだったし」

「・・・てゐの仕業ね・・・後でお仕置きしておこうかしら」

 

なんか不穏な言葉が聞こえたが気の所為だろう。

 

「さて、それじゃあ挨拶も済んだことだし。そろそろお暇させてもらうわ」

「そう、それじゃあね」

「いつでも来なさい。歓迎するわ」

 

病院から歓迎されるというのはどうなんだろう。内心そんなことを思いながら人里へと戻っていくのだった。

 

後日、流行り病は鈴仙の持ってった薬で治り、人里はいつものような活気が戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺が幻想郷にやってきて二か月がたったある日。幻想郷をいまだかつて襲ったことがないような異変が起こることになる。しかし、この時の誰しもがそんなことが起こるとは思わなかったのだった・・・

 




はい、第15話いかがでしたか?

次回から異変の話に入っていきます。

それと、皆さん体調管理はしっかりしてくださいね。特に新しい環境で生活される方は慣れない環境で体調を崩してしまうこともありますから(中学、高校と慣れない環境によって毎回風邪をこじらせてます・・・)。

次回 ~第2章 心闇異変編~

   「異変始動 狙われた祐真」

誤字脱字等があれば報告お願いします。

次回もゆっくりしていってね!
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