東方心闇録   作:ゆっくり祐一

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最近、寝落ちの頻度が上がってきて動画を編集する時間が無くなっていく・・・

動画の方の心闇録の方が投稿出来てないので、できるだけ早く投稿したいと考えてます。そちらの方もよければどうぞ・・・

祐「宣伝乙」

それでは本編スタートです


第17話 竹林での戦い 侵攻する闇

「さて、ここでいいだろう」

 

現在、俺は迷いの竹林の中にいる。先ほど紫からここに呼ばれたからだ。そして時間をおかずに、

 

「来たわね」

「ああ」

 

スキマの中から紫が出てきた。その顔は真剣そのものだった。

 

「それで、本当なのかしら? 私たちを見ていたやつがいるって」

「・・・ああ。どことなく俺らの方を見ていたやつがいたんだ。もし仮に、そいつが先の気配の正体だとしたら、あそこでの戦闘はマズい。そう考えてさっきの提案を出したんだ」

 

実はさっきの迷いの竹林云々の話は全て作り話。本当はその気配をおびき出すためにわざと罠を仕掛けたという感じだ。

 

「さて、それじゃあ向こうさんが来るまで準備でもするか」

「準備?」

「ああ。と言ってもそれほど大きな準備じゃない。単純に精神統一とかそんな感じの物さ」

 

敵の力が未知数な為、下手に攻撃をすればどうなるかわからないからな。

 

「っと、どうやら来たみたいだな」

「・・・・・・」

 

かすかだが竹林の中を歩く音が聞こえる。それに、先ほど感じた気配と同じだ。やはり俺らをつけていたか。

 

「・・・もう、幽々子様には困ったものですよ・・・あっ、ここにいましたか二人とも」

「・・・妖夢? 何でここに?」

 

竹林の中から出てきたのは、白玉楼の庭師を務めている魂魄妖夢。しかし、なんといえばいいんだろうか。確かに妖夢なのは妖夢だ。だが、何かが違うというのだけは確実にわかった。

 

「妖夢、どうしたの? 私たちに用事?」

「ええ、そうなんですよ。幽々子様がお二人とお話がしたいから呼んできてくれる~? って言われて・・・」

「あらあら、何かしらね?」

「・・・・・・・」

「・・・あの、さっきから何で祐真さんは黙ってるんですか?」

 

情報が少ないが、やってみるしかないか。

 

「・・・なあ、妖夢」

「? はい、何ですか?」

 

「――お前、本当に魂魄妖夢か?」

 

「っ、な、何言ってるんですか? 私は本当に妖夢ですよ」

 

俺にそう聞かれた妖夢?は当たり前のように言葉を返した。

 

「・・・そうか。そうだよな」

「そ、そうですよ」

「そうだよなー。妖夢が陰でコソコソ俺たちの事を尾行してたりするわけがないよなー。でも、それだったらさっき感じた妖夢の気配は一体何だったんだろうな」

「っ!? どうしてそれを!?」

 

あっ、コイツすぐにボロ出しやがった。ちょろいな。

 

「もしかして、気が付かないとでも思ったか? 隠れるにしても妖力がダダ漏れ、それに見られている気配が隠しきれてない。お前尾行のセンスないぞ。それで、お前は誰なんだ? 妖夢の姿をした何かさん?」

「くっ! まさかこうも簡単に見破られるなんて・・・!」

「いや、お前がチョロいだけだ」

「・・・で、結局妖夢?がつけていた張本人なの?」

 

気配を感じなかった紫はそう俺に聞いてくる。

 

「ああ。だが、コイツが一体何なのかがわからない」

「・・・フフ、バレてしまっては仕方ありません。そうです、私が祐真さんをつけていた張本人です。でも、あなた方の言葉に訂正があります。私は正真正銘の魂魄妖夢です」

「正真正銘、だと?」

「ええ、私は魂魄妖夢の心の闇が具現化した存在。彼女が早く一人前になりたいという負の欲などによって生み出された存在」

「・・・それで、その心の闇が俺に何の用だ?」

 

戦闘態勢を崩さないように心の闇の妖夢に聞いてみた。しかし、なぜ心の闇が表に出ているかそれが疑問でならない。

 

「・・・それについては私をこの世界に顕現してくれた方がお話します。あなた方は黙って私についてきてくれればいいんです」

「・・・断る、と言ったら?」

「致し方ありません。多少痛めつけてでも連れていきます!」

 

心の闇の妖夢(以降、闇妖夢)は背中に帯刀している二本の剣を握りしめ、俺に切りかかってきた。

 

「ちっ! 心の闇の方が表の妖夢より強いだと?!」

「当り前です。心の闇は欲に強いですからね。表の私なんかに負けるわけがないです」

 

これはこれで結構予想外だった。しかし、対抗手段がないというわけではもちろんない。

 

「だが、それで勝った気になってるんじゃお前は俺には勝てない」

「な、何を・・・?」

「宣言しよう、お前は俺には勝てない。剣を使わずに勝ってやろう」(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)

「っ!?」

 

闇妖夢は俺の出した殺気に一瞬ひるんだ。だが、これが決定打となった。

 

「ならば早速・・・【火炎・魔の3】ベギラゴン!」

「なっ!?」

 

闇妖夢を包み込むように灼熱の炎が取り囲んだ。

 

「くっ! こ、これくらいどうってことは・・・」

「追加だ。【爆閃・魔の4】イオグランテ!」

 

ベギラゴンを切って出てきた闇妖夢に対して、追撃でイオグランテを放つ。闇妖夢を中心に大きな爆発が響き渡る。

爆発してから数秒後、あたりに覆っていた土煙は晴れた。その先には、

 

「ぐっ、う、うううぅぅぅぅ・・・・」

 

所々から黒い煙をあげながらも、その場に立ち続けようと踏ん張る闇妖夢の姿があった。

 

「ふむ、この状態でまだ立っていられるか。だが、この攻撃を受けた後でも果たして立っていられるかな?」

「あ、あ、あ、あぁぁぁぁ・・・・・」

 

完全に戦意がそがれている闇妖夢に対して、とどめと言わんばかりに俺は、手に小さな火球を作り出した。そして、

 

「これで最後だぁ!」

 

その火球を第三宇宙速度並みの速さで闇妖夢に投げつける。さすがにこの速さにはついていけないだろうな。そしてその火球は闇妖夢に触れて・・・

 

ズドォォォォォォォォン!!!!

 

そんな音と共に、周辺が焼き野原と化してしまった。うん、さすがにこれはやりすぎたかな。

 

「や、やりすぎたか? これでも100分の1まで抑えたつもりなんだが・・・」

「あ、あなた・・・やりすぎよ。妖夢相手にメラガイアーは・・・」

「・・・何言ってるんだ? 今のはメラガイアーじゃないぞ? メラだ」

 

どこぞの大魔王よろしくが言いそうな名言をオマージュさせてもらった。実際、魔力が高い奴ほど初期の呪文ですらバカでかい力になることだってある。

 

「あなた、それが言いたいためにあれを使ったんじゃ・・・?」

「あ、バレた?」

「・・・・・・はぁ」

 

もう少し緊張感を持てと言われてしまった。いや、結構緊張はするもんだよ。主に火力的な問題で。

 

「さて、問題はこいつをどうするかだよな」

「そんなの、脅してでも目的の人物のところに行けばいいんじゃないの?」

 

さらっと物騒なことを言い放った紫。まあ、それが一番手っ取り早いんだけども。

 

「・・・じゃあ、コイツを起こしてさっさと目的の人物のところにでも倒すか」

 

そう言いながら妖夢の頬に檜の棒で突っつこうとしたとき、

 

 

 

 

「あら、別にその必要はないわよ?」

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

瞬間、背後におぞましい気配を感じた。俺と紫はその場から飛び退いて、背後に感じた気配の持ち主を見た。

 

「れ、霊夢・・・? 霊夢なの?」

 

そこにいたのは、博麗霊夢・・・に似たナニカ。姿かたちは博麗霊夢そのものだ。しかし、その体からは霊夢の物とは思えないほどのおぞましい気配を感じた。それに、まとっている服も、いつもの紅白の巫女服ではなく、黒と白を基調とした巫女服だった。

 

「霊夢・・・? ああ、博麗の巫女の事ね。残念だけど、私は博麗霊夢ではないわ。私の名前は“博麗霊華”。この異変の首謀者とでも言っておこうかしら?」

「・・・異変の首謀者?」

「あら、気づいているでしょ? 最近大妖怪とあなたの周りに謎の気配を出してたの。あれは私がやってたことなのよ?」

「・・・まさか、人里の人間が一人死んでいたっていうのも・・・お前の仕業か?」

「ええ。まさか私たちの話を聞いている人間がいるとは思わなくてね。知ってしまったのだから仕方なく殺したのよ。でもまあ、そのおかげで人里では噂が広まったのだし、結果は良しとしてるわ」

 

つまり、一連の流れは全てこいつの策略だったというわけだ。どういうつもりでかは知らないがこいつは、ドッペルゲンガーの噂を広めようとしていた。だが、それを偶然聞いていた人里の人間がいて、そいつを口封じのために殺した、と。

 

「さて、神崎祐真。私はあなたに用事があってきたのよ。ご同行願えるかしら?」

「・・・断る」

「そう、なら仕方ないわね。 ―――あなた達」

 

霊華が右手を振った。その瞬間だった。

 

「「っ!?」」

 

俺と紫は驚愕した。そこにいたのは、チルノや大妖精。射命丸文や犬走椛などと行った幻想郷の住人達だった。

 

「おいおい、どういうことだ一体?! 何でお前らがそいつの味方に?!」

「何か勘違いしているようだけれど、この子たちは持ち主の心の闇を具現化した存在よ」

「心の闇?!」

 

マズイ、さすがにこの数を裁ききるのは骨が折れるな・・・恐らく、コイツの能力は闇に関係する能力。下手に力を抜いたらヤバいかもしれない。

 

「紫・・・」

「・・・なにかしら?」

 

だからこそ、俺は紫に向かってこう言った。

 

「此処は俺が何とかする。お前は神社に行って霊夢たちにこのことを知らせろ。異変が起きてることを!」

「・・・あなた一人置いて行けるわけないでしょ」

 

紫がそう俺に反論してくる。そんな中でも敵は近づいてくることをやめない。だから俺は、

 

「早く行け! お前がいると俺が力を発揮できないんだよ! 俺のことはいいからこのことを知らせて来い!」

「・・・わかったわ」

 

紫は渋々納得したといった表情をしてから、スキマの中に消えていった。

 

「良かったのかしら? 仲間がいたほうが効率が良かったんじゃないの?」

「はっ、俺が力を出せば周囲に被害が出る。仲間にまで被害が出かねない状況でいても足手まといなだけだ」

「・・・そう、ならすぐにでもそれが失敗だっと後悔させてあげるわ。あなた達、行きなさい!」

 

霊華の号令を皮切りに、幻想郷の住人たちの心の闇が一斉に攻撃を始めた。

 

「・・・はっ! 後悔するのはそっちの方だってわからせてやる!」

 

 

そして、迷いの竹林で心の闇の軍勢との戦いが始まったのだった。

 




この話で最後まで行かなかったので、次回に回します。茶番劇1話の内容がまさか分にするだけで3話分になるとは思いませんでしたw

なるべく早く投稿するようにはします。

次回「霊華の狙い」

誤字脱字等があれば報告お願いします。

感想やアドバイス等もあればお願いします。

次回もゆっくりしていってね!
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