東方心闇録   作:ゆっくり祐一

23 / 24
お久しぶりです。最近は本当に忙しくてまともに編集できてないです。

それにちょっと事情もあって疲れが相当溜まってます。

正直今回は魔理沙の口調がおかしくなっているかもしれないですが、気にしないでください。

それでは本編スタートです!



第20話 ニセモノ

「さて、十分休憩は取ったし、そろそろ動くか」

 

現在、敵との戦闘後。俺たちは紅魔館の一室で軽く休憩をとっていた。といっても、俺以外の奴らにとっては何もしてないので休憩と言えるかは疑問だが・・・

 

「あら、どこに行くの?」

 

部屋の扉に手をかけたところを、レミリアに声を掛けられ立ち止まる。

 

「ああ、ちょっと図書室に用事だ。預けたもんを返してもらいに行くところだ」

「・・・パチェに何か貸してたの?」

「ああ、ちょっとした魔道具だ。異世界産のな」

 

つい最近、俺は紅魔館を訪れた際に図書館に立ち寄り、前々からパチュリーに頼まれてた魔法関係の事を教えていくうちに、魔道具・・・つまりは魔力が込められた道具、武器、防具関係の何点かを貸してたのだ。

 

「おっ、図書館に行くのか? なら私も行くんだぜ」

 

と、俺たちの話を聞いていた自称魔法使い霧雨魔理沙が立ち上がった。聞くところによると、コイツは借りるという名目で、他人の物をパクっているという話を何度か聞いたことがある。そして最後には、死ぬまで借りるだけだと来たもんだ。死んだから返すって・・・

 

「別にかまわんが、俺の目の前で窃盗行為は許さんぞ」

「窃盗じゃないんだぜ! 死ぬまで借りるだけなんだぜ」

「世間一般的にはそれを窃盗というんだが・・・」

 

駄目だ。こいつに何を言っても聞く耳を持たないようだ。というか。こいつ外の世界に出ることになったら絶対警察のお世話になるだろうな。そんなことを考えてしまう。

 

「んじゃ、私はここでまったりしてるわ~」

「別にいいけれど、その代わりお茶とお菓子は出せないわよ?」

「・・・いいわよ。別に」

 

昨夜の言葉に、若干落ち込んでいる霊夢。もしかしてあれか? この場にとどまってお茶とお菓子をたかろうとしてた口か?

 

「んじゃ、言ってくる。そんなに時間はかからないとは思うけどな」

「行ってくるんだぜ」

 

そういって、俺と魔理沙はその場を後にした。

 

 

 

 

 

「毎回思うんだが、この図書館やっぱり広いよな」

 

場所は変わって図書館。最初に来た時も思ったんだが、本当にここは広いよな。それにたくさんの本もあるし。魔法関係の習得にはそう困らなそうな場所だよな。

 

「それで、預かりものを返してもらうって言ってたけど、何を貸したんだぜ?」

 

隣でどんな本を盗もうか考えているであろう魔理沙がそう聞いてきた。こいつの前で魔道具のことはあんまり言いたくないんだよなぁ・・・いつ家にやってきてとっていくかわからないし・・・

 

「まあいろいろだ」

「そうね、色々あったわ」

 

すると、俺たち二人の声とは違う声が聞こえてきた。と言っても、俺と魔理沙には知ってる声でもあるが・・・。そこには、紫もやしことパチュリーが小悪魔を引き連れてやってきていた。

 

「よぉ、1週間ぶりだな。どうだった? 魔道具の方は?」

「ええ。とてもいいものが見れたわ。魔法にああいう使い方があるとは知っていたけれど、実際に見てみると結構参考になったわ」

「そうかい、それはよかった」

 

「小悪魔」パチュリーはそういって、近くにいた小悪魔に俺が貸した魔道具を渡すように合図をした。小悪魔は俺に魔道具を渡してくれた。そして気づいた。

 

「ん、渡した時よりもきれいになってるな」

「ええ、いいものを見せてくれたお礼にね。キレイにしてあげたのよ」

「・・・よく言いますよ。散々私をこき使ってきれいにさせたくせに」

「ふんっ!」

 

ふぎゃ! という謎の奇声と共に、小悪魔がその場にうずくまってしまった。人使い・・・悪魔使いが荒いんだなぁ・・・

 

「そういえばさ、パチュリー。お前んとこに“王者の剣”落ちてなかった? こんな感じの奴」

「・・・ああ、あれね。あれからどことなく強い魔力を感じていたから厳重に保管しておいたわ」

「やっぱりここに置きっぱだったか」

「何で大事なものを置き忘れるのかが疑問ね。こぁ、あれを持ってきなさい」

「・・・はーい。全く人使いが荒いんですから・・・」

 

ぶつぶつと小言を言いながら奥の方へと向かった小悪魔。そんな光景につい苦笑してしまう。数分後、王者の剣を携えた小悪魔が戻ってきた。

 

「さて、こぁも戻ってきたことだし、ちょっとさっきの事を聞かせてほしいわ」

「さっきの事って・・・お前の事だから水晶玉とかで見てたんじゃねぇの?」

「ええ、見てたわ。でも、実際に敵と出くわしたとき、相手の外見が同じじゃない。あれの見分けとかはどうすればいいのよ」

「ああ、なるほど」

 

どうやら、パチュリーは今後のことを踏まえて、敵さんに遭遇した際の見分け方を知りたいらしい。

 

「あれ簡単だぞ。少し意識すれば、あいつらの内側から禍々しい物を感じ取れるはずだぞ」

「・・・そう。なら今度実践してみるわ。ありがとね」

「・・・だが、果たしてそうやすやすとうまくいくものかね」

「・・・・・・どういう意味?」

 

俺の言葉に疑問をぶつけたパチュリー。まあ、その反応が普通だ。

 

「簡単だ。いくら魔法にたけた奴でも、本人であるかどうかを見分けることは難しいんだ。例えば・・・」

 

そういい、俺はとある呪文をつぶやく。すると、

 

「・・・なっ・・・?!」

 

パチュリーは驚きの声をあげた。まあ、無理もないかなぁ

 

「どう? これでも本人だって見分けられるのかしら?」(レミリア風口調)

 

なぜなら、変化呪文「モシャス」を使って、俺はレミリアの姿に化けているのだ。

 

「・・・驚いたわ。それもあなたの言う呪文なのかしら?」

「ええ。これは変化呪文「モシャス」。いろんな姿に変身できる呪文よ。まぁ、ほとんど使わないマイナー呪文なんだけれどね」(レミリア風ry)

「あなたがレミィの口調をまねると物凄い違和感が感じるから、そろそろ解いてくれるとありがたいのだけれど」

「・・・おっと、これは失礼」

「お前、ホントに何でもありなんだな」

 

パチュリーにそういわれ、渋々呪文を解くと今度は魔理沙から呆れられた。解せぬ。

 

「そんで? どうよ。実際何の違和感も感じられなかっただろ?」

「・・・ええ、そうね」

「ほれ、そんな状態で挑んだら、最悪お前の命が危うい。ここは異変解決者常連の連中に任せとけ。最も、俺はこいつらでも危ない気はするんだが・・・」

「おいおい、私らじゃ異変解決できないっていうのか?」

 

そういって、魔理沙は俺を心外だぜというようなまなざしで見ていた。

 

「・・・まあ、お前がそういうんならそうなんだろうな」

「・・・そのいい方。信用してないだろ?」

「・・・いや、信用はしてるぞ。多分」

 

さて、そろそろ戻るか。あんまり長居してもこの隣の奴がしつこく責め立てるだろうからな。早く帰ってこの件に関する情報を集めていた方が得策だろう。

 

「んじゃ、目的の物も戻ってきたし。そろそろお暇させてもらおうかな」

「あら、もう少しゆっくりしていけばいいのに」

「俺も本当はそうしたいけどね、隣がうるさいから集中できん」

「おい、それって私のことか?」

「外野がうるさいから、俺帰るわ。じゃあなぁ~」

「って、おい! 待てよ!」

 

外野(魔理沙)をおいて、俺は図書館の扉を開けて外に出ていった。

 

 

(三人称視点)

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

図書館に佇むパチュリーと小悪魔。祐真たちが外に出たのを見計らい、

 

「・・・ねえ、どう思う?」

 

不意に、パチュリーが小悪魔にそう問いかけた。

 

「・・・はい、パチュリー様の言う通りかと思います。私にも見えました。彼の死相が」

「やっぱりね・・・だとすると・・・」

 

小悪魔の言葉を聞いたパチュリーは小さく、小悪魔に聞こえるような声の大きさで、

 

「・・・彼、死ぬわね。そして、その後が彼に最も不幸が降りかかる」

「・・・パチュリー様、どうにかならないんでしょうか?」

「・・・私達じゃ、どうすることもできないわね」

 

そんな声はもちろん、図書館の外にいる祐真たちにはきこえなかった。

 

 

(祐真視点)

 

「んじゃ、私は先に戻ってるぜ」

「ん。わかった、俺は少し考え事をしてから戻るからよ」

 

図書館から出た俺たちは、霊夢たちがいる場所に戻る途中だったが、俺は少し思うところがあったため、魔理沙を先に返してすこし考え事をすることにした。

 

『あいつは・・・霊華は、一体俺の事を知ってるのか? 異変を解決する立場じゃない。異変を起こす立場・・・まさか、あれを知っているのか? あり得ない、だって、あれは――』

 

そんな考え事をしていたせいだろう。俺は考えることに集中していた。その為、気づくのが遅くなってしまった。

 

グサッ!!!

 

「っ!? グボッ!!?」

 

体を異物が貫いた。血液が逆流し、堪えきれずに吐血してしまった。異物は俺の体から抜かれ、そこから血液がとめどなく流れていく。

 

「て、テメェ・・・」

 

薄れ良く意識の中、俺は俺を貫いた奴を見た。そこには、

 

「・・・フフッ、所詮人間。弱い物ね」

 

憎たらしいほどの笑みを浮かべたレミリアが俺を身下ろしていたのだった。

 

 

(魔理沙視点)

 

「・・・おっそいな」

 

祐真と別れてから約十分ぐらい。考え事をしていたにしても遅い。何かあったのか?

 

「・・・はぁ、仕方ない。戻るか」

 

そういい、来た道を戻る私。

 

「・・・血の匂い? 一体どこから?」

 

暫くすると、うっすらと血の匂いが漂ってきた。歩を進めるたびに、その匂いは強くなっていく一方。そして、

 

「ゆ、ゆう・・・ま?」

 

祐真と別れた場所へと戻ると、そこには血だまりを作ってその場に倒れている祐真の姿を見つけてしまった。余りの出来事に、私は碌に声を出すことは出来なかった。

 

「お、おい! しっかりするんだぜ! 一体誰にやられたんだぜ?!」

 

ハッとなり、急ぎ祐真の元に駆け寄り祐真の状態を見る。

 

「・・・まずいんだぜ。早く永遠亭に連れて行かないと・・・!」

「あら、その必要はないわよ」

「っ!? こ、この声は・・・!」

 

あり得ない。その声を聴いたとき、私の頭の中でこの出来事を起こした人物を発見した。でも、そんなはずはない。だってあいつは・・・“レミリア”は

 

「・・・レミリア、お前が・・・祐真をやった、のか?」

「ええ、そうよ」

 

嘘だ。あり得ない、だってあいつは今、霊夢たちと一緒に部屋にいるはずだ。仮に外に出たとしても、コイツが祐真を殺す理由はないはずだ。

 

「・・・どうして、祐真を」

「あら、何か勘違いしているようだけれど、彼はまだ死んでないわよ。そうね、今は瀕死状態よ。そして、あなたはどうして私が彼にこんなことをしたのか疑問に思っているようだけれど、理由は簡単よ。あいつ・・・霊華の元に連れていくためよ」

「っ!? じゃ、じゃあおまえは・・・心の闇?!」

「ええ、その通りよ。でも、彼から聞いていたはずなのに気づかないなんて。やっぱりあなた、今回の異変解決は諦めたら?」

「はっ! 誰が諦めるかよ! お前なんか紅霧異変の時みたいにぶっ飛ばしてやるんだぜ!」

 

 

「――あら、私が前のようなヘマをすると思うかしら? それよりも、彼の身を案じるより自身の心配をしたらどうかしら? 貴女には少し、実力の差を見せたほうがいいわね」

 

 

「っ!?」

 

心の闇のレミリアの放った言葉に、私は一瞬背筋が凍る感じがした。ミニ八卦炉を構えた手が震えている。

 

「ふふっ、今の事で一瞬ひるんだわね。それが、貴女と私の実力の差よ。それに、私のカリスマでもあるわ」

「ば、バカな!? レミリアのカリスマなんて・・・カリスマとも呼べないものなはずだぜ!?」

「・・・それは、表の私が使いこなせていないだけの話よ」

 

マズイ、私の本能がそう告げている。しかし、ここで逃げるわけにはいかない。ここで逃げてしまったら、祐真を助けることができない。だから私は、

 

「いいや! 絶対に倒してやるぜ! 【恋符】マスタースパークッッ!!」

 

未だ震えている手を固定し、照準を心の闇のレミリアに向けてマスパを放つ。

 

「・・・甘いわね。やっぱり、あなたはまだ未熟ね。【闇・神槍】スピア・ザ・グングニル」

 

心の闇のレミリアはそういうと、漆黒に染まったグングニルを手に取り、マスパに向かってそれを投げつけた。

 マスパとグングニルはぶつかり合い、周囲に衝撃波が発生する。私はマスパが押し切られないように、必死に八卦炉に力を籠める。だが、

 

「う、嘘・・・だろ?」

 

マスパとぶつかり合っているグングニルが、どんどん威力をあげマスパを押し始めた。

 

「く、くそっ! お、押し切られる!!」

 

直撃を避けるため、私は後ろに大きく回避する。マスパの力を弱めたため、グングニルの攻撃が押し切り、マスパは一瞬にして掻き消されてしまった。そして私がいた場所にグングニルが直撃する。だが、それだけでは済まなかった。

 

「なっ!? ぐぅっ!?」

 

グングニルの余波が周囲に広がり、それに巻き込まれた私は紅魔館の壁に勢いよくたたきつけられた。

 

「ふっ、所詮人間、脆いわね。さて、あなたはまだ立ち上がるのかしら?」

「・・・あ、あたり・・・まえ、なのぜ! 【魔砲】ファイナルマスター・・・」

「動きが遅いわ。それじゃあ隙だらけよ」

「ぐふっ!?」

 

スペルカードの発動をする前に、反対側の壁にたたきつけられた。ヤバイ・・・意識が・・・

 

 

 

(三人称視点)

 

「さて、邪魔な魔法使いも倒れたことだし、さっさと彼を回収して戻りましょうか」

 

そういい、心の闇のレミリアは彼の元に歩こうとした時だった。

 

「【神槍】スピア・ザ・グングニル!」

「っ!」

 

彼女の心臓めがけ一本の槍が襲い掛かる。しかし、それを難なくとかわす心の闇のレミリア。攻撃が飛んできた方向を見るとそこには、

 

「全く、帰りが遅いから見に来てみれば・・・これはひどいありさまね」

「そうね。二人ともダウンしてるし、何よりアンタの家がボロボロね」

 

 

博麗の巫女こと博麗霊夢と、紅魔館の主レミリア・スカーレットが立っていた。

 

「あら、誰かと思えば・・・碌にカリスマ力を使えないダメ主と博麗の巫女じゃない」

「黙りなさい。よくも私の家をボロボロにしてくれたわね。いくらあなたが私の姿をした心の闇でも、許さないわよ」

「あらあら、そこに倒れている二人よりも紅魔館を優先するの? 薄情なのね」

「勿論、二人の事も大事だけれども・・・何で私が二人を優先しないと思う?」

 

唐突の質問に、疑問符を浮かべる心の闇のレミリア。そして、ハッと気づいた。

 

「・・・まさか!」

「ええ、咲夜っ!」

「かしこまりました。お嬢様」

「っ!」

 

心の闇のレミリアの背後から十六夜咲夜の声が響く。後ろを振り返った時にはすでに遅かった。祐真と魔理沙はすでに回収されており、霊夢たちの手にと戻っていた。

 

「これで、貴女の作戦は失敗したわね。大人しく元の場所に戻りなさい」

 

レミリアはそういい、心の闇を追い返そうと試みる。しかし、

 

「・・・フフフ。まさか私がこんなことを計算していないとでも?」

「・・・なんですって?」

 

心の闇のレミリアの言葉に、逆に疑問符を浮かべるレミリア。そして次の瞬間。

 

「っ! レミリア、伏せなさい!」

 

霊夢が叫んだ刹那、数本の投げナイフが心の闇のレミリアの背後から飛んでくる。それを住んでのところで交わした三人。

 

「あら、惜しかったわね。もう少し仕留められたのに」

 

「「「っ!?」」」

 

その声に、レミリア、霊夢、咲夜の三人は驚きを隠せなかった。なぜならそこにいたのは、

 

「大丈夫ですか? お嬢様?」

「ええ、大丈夫よ“咲夜”」

 

心の闇の十六夜咲夜が、主である心の闇のレミリアを守るように佇んでいたのだった。

 




最近は艦これのACカードを集めています。最近は有名なネットショッピングサイトで忠犬コンビ2人を購入しました。二人合わせて1万5千円くらいしました・・・最近のカードは高いですね...( = =) トオイメ目

誤字脱字等があれば報告お願いします

次回「表と裏の実力の差」

次回もゆっくりしていってね!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。